あさのあつこのレビュー一覧

  • ありふれた風景画

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    悪い意味じゃないけど、「あさのさん、遂にやっちゃったかぁ……」という感じ。元々匂い系と評されていたものの、今作はド直球の百合で驚いた。瑠璃はあさのさんらしい、芯の強い子。だけど、周子はいわゆる天然、しかし中身はしっかりとした理知的な子で、今まで読んだあさの作品にいない女の子だと感じた。

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    2013年03月16日
  • 福音の少年

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    あさのさんの得意な同性同士の関係性を描いた作品。二人の少年の、友達とも恋人とも違う、名前の付けられない関係が魅力。ヒロインの少女の強さと美しさも印象的だった。

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    2013年03月15日
  • 偽りの支配者 ミヤマ物語 第三部

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    ミヤマ物語完結編。
    命の尊さに、重いも軽いもない。あってはならない。
    弱い者、小さい者を守ろうと自然に行動出来るのが本物の大人で、その後ろ姿を見て、子供たちは自分もそうなりたい、近づきたいと思う。

    三部通しての総テーマであると思いました。

    ラストをもう少し丁寧に書いて欲しかったのが残念でした。
    もう一章くらい増やしてもいいから、ハギとの再会シーン、透流とお母さんの再会、その後の親子関係の修復の様子、また、ウンヌの再生など読者の想像に任せるのではなく、三巻まで話が伸びたのならもう少し書いて欲しかったです。

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    2013年03月11日
  • 偽りの支配者 ミヤマ物語 第三部

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    ネタバレ

    思い出したように読んでたシリーズ、3作目で完結。
    これまで結構じっくり話が進んできた感じだったのだけど、後半から一気にいろいろおこったような?トオルとハギが出会ってからの日数の短さを感じつつ、濃い内容を感じたり。
    魅力的キャラがたくさんだったので、後日談的なのものがあったらうれしかったなぁ。

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    2013年03月07日
  • ぬばたま(新潮文庫)

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    高知の山奥に泊まったときに、旅の供として選んだ。山にまつわる恐ろしい話は私自身も聞いたことがある。すべてを包み込むような優しさと、すべてを呑み込んでしまうような恐ろしさで、山は人を狂わせる。。。おもしろかった。

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    2015年02月21日
  • おいち不思議がたり

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    、医者を目指す娘が、自分に宿った不思議な力を生かし、絡み合う因縁の糸を解きほぐしていく青春「時代」ミステリー。
    宮部みゆきの「初ものがたり」に近い気がしますが、温かみのある物語でした。登場人物もいい感じで一気に読んでしまいました。

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    2013年02月23日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #7

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    #1から#7まで1週間一気読み。権力に飲み込まれ疑問も持たずに生きていく人々と、そこから弾かれ、あるいは収まりきれずにはみ出した人間との対比が面白いSFファンタジー。何よりも主人公の少年二人が魅力的。先へ先へと読みたくなる物語。早く続きを!2013.2

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    2013年02月04日
  • 燦 3 土の刃

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    燦シリーズの3巻目。

    燦と伊月の距離がだんだん縮まっていくとともに、不穏な影もちらつく感じが、次を期待させる。そして、だんだん伊月の主人である圭寿が良くわからない感じになってきた…。圭寿、何者?

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    2013年01月29日
  • 白兎2 地に埋もれて

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     白兎君が何者かとつい引き込まれた。千と千尋の神隠しのハクみたいな子だなあと思いつつ読んだ。
     自分で怒っているのか哀しいのかもわからない、自分がどうしたいのかもわからない生きているか死んでいるかわからないようなぼんやりした生き方をしていると死んでもさまよってしまうらしい。
    白兎が「俺のこと覚えてないんだ。」「忘れないっていったのにな。絶対忘れないって」といった場面だせつない。「悼む人」も忘れられるのがつらい話だった。忘れられつというのは、そんなにつらいものだろうか?
     白兎君の不思議がいいねえ。

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    2013年01月16日
  • ラスト・イニング

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    ネタバレ

    横手二中の二人もなかなか好き。萩と城野のバッテリーも気になる。青波と巧のキャッチボールがぐっときた。

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    2012年12月20日
  • バッテリーVI

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     野球でなくとも良かったのかもしれない。ピッチャーでなくとも。

     例えば、バイクのレースに出るライダー。
     コンマ一秒を削り取るために、バイクと一体化するために、
     そのためだけに走る。
     右手が、エンジンの爆発と、ドライブチェーンを通じて伝わる力をコントロールし、
     タイヤのゴムがアスファルトと擦れ合ってちぎれ飛ぶのを感じる。
     ただ、その思いで走る。

     あるいは、ソロギタリスト。
     指が弦をはじいて生まれる、それまでは存在もしなかった世界。
     強くも、弱くも。激しくも、優しくも。
     誰でもない、自分が一人で生み出す、一人の世界。

     ピッチャーをするために、球を投げるために生まれてきた

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    2017年08月16日
  • 白兎4 天国という名の組曲

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    ネタバレ

    あさのあつこさんの「白兎」シリーズ4作目。
    1冊目を読んでいきなり4冊目に飛びましたが、違和感なく読めました。ファンタジーとミステリーが混じり合ったようなシリーズで、魂の浄化を行う白兎と、人の悪意を具現化させる黒羽の存在が、「心霊探偵 八雲」の世界観と途中だぶついてしまいました。
    オーナー中条のような“悪人”の存在より、閉塞的な村に住む、普通の人達の集団心理のほうが数千倍怖いと感じました。

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    2012年11月26日
  • ラスト・イニング

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    バッテリーの続編。野球の名門中学の瑞垣の視点で描かれる前編とはちょっと違ったスタイル。瑞垣がどう思いながら中学の野球人生を過ごしたのか。決して透き通った純粋な青春時代とは言えない時期を過ごした瑞垣。バッテリーを読むだけでは決して気付かない彼なりの悩みを知ることになる。少し複雑、しかし気付けば彼を応援していることでしょう。

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    2012年11月26日
  • ラスト・イニング

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    ネタバレ

    新田東中と横手二中の練習試合が終わり、高校へ進学した瑞垣は野球を辞めた。チームメイトだった門脇も推薦入学を辞退。あの試合でいったい彼らに何があったのか。

    『バッテリー』ラストシーンの続き。あの試合の結果が明らかにされる。今作は巧ではなく、横手二中の瑞垣視点から描かれている。試合だけではなくその後の瑞垣の心情が中心となっている。ラストの試合を組んだのは瑞垣。スケジュールや場所、メンバーを揃えるのも新田東中の海音寺とともに彼らだけでやった。なぜ、そこまでしてあの試合を行うことに躍起になったのか。瑞垣はなぜ野球を辞めることになったのか。

    瑞垣はとても中学生とは思えないほど頭のきれる、きれすぎる男

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    2012年11月25日
  • バッテリーV

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     大人になると知らず知らずのうちに、余計なモノを集めてしまっている。
     持ち物も、やる事も。
     残り時間を考えると、使い切れないぐらいのたくさんのモノに囲まれて生きている。
     それでも欲しくなる。手に入れるために、欲してしまう。
     無駄、無駄、無駄。
     時折、あれこもれも投げ出してしまいたくなる。
     捨て去って、投げさって、それでも捨てきれないごく一部のモノを確かめたい。

     野球以外、ボールを投げる以外に必要なものなんてない。
     そう思い切れる巧は、若さ故なのだろう。
     5巻では、それ以外のところも知ろうとする。
     そこを超えて、一回り大きくなるのか。

     シンプルに。でも残ったモノは大切に

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    2017年08月16日
  • バッテリーIV

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     天才だけのストーリーは、どこかで袋小路になってしまうのかな。
     天才に翻弄される、周りの人々のデッサンが、どんどん出来上がってきた4巻。
     主人公も食う勢い。
     つるりとした、天才を書き続けるよりも、苦悩する凡才の方が魅力的だったりする。

     才能ってなんだろう。
     巧も天才。門脇も天才。
     でも、そこに追いつけない才能は、どう違うんだろう。
     スポーツの世界は厳しくて、結果があれこれ見えやすいけれど、もっと一般的な社会生活の中では、それぞれの才能の差って、なんだろう。

     「あいつは頭がいいから」「彼は○○大学出身だから」「奴は××の資格持ってるから」
     自分ができないことをやれる同僚を見

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    2017年08月16日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #7

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    面白いけど刊行ペース遅い上に展開もゆっくりでしかも1冊1冊が薄い・・・

    ネズミと紫苑の心境の変化を感じさせる巻だった。
    さぁ、いよいよ沙布とのご対面か!?

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    2012年11月22日
  • バッテリーIII

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     望みを叶えるために譲歩する。
     大人の言う事なんだからと、訳もなく折れてしまう。
     
     試合に出るために、監督の言うことを聞く。
     それが理屈に合わなくても。
     その時の悔しさを抑えても、のちのちの結果をとる。

     大人はそうする。
     いつの間にかそうなっている。

     自分もいい加減年を食ってきた。
     子供もいれば、部下もいる。
     仕事も失いたくないし、立場も守りたい。
     目の前に立ちはだかる不条理や、理屈に思いを曲げることはしばしば。
     
     損して得取れ。
     戦略。
     全体を見ろ。

     マウンドに立つピッチャーが、
     試合の勝ち負けも、
     チームメイトの思いも、
     何も考えてずに、ただミッ

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    2017年08月16日
  • バッテリーII

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     キャッチャーがいてこそのバッテリー。
     ピッチャー一人では何もできない。
     そんな関係ってたくさんある。

     子がいてこその親。
     生徒がいてこその教師。
     妻がいての夫。夫がいての妻。

     相手がいるからこそ成り立つ関係。
     それを理解しながらも、言葉にして感謝して、自らを弱めたりはしたくない。
     わかっているけれど認めなくない。

     若さゆえの傍若無人ぶりか。
     経験や知恵の裏打ちがないからこその強がりなのか。


     自信過剰。
     干渉されたくない。
     薄情なまでの真摯さ。
     未来への疑いのなさ。

     心の奥にほこをかぶって忘れていた記憶が甦る。
     少年時代の思い出。
     いつ失ったのか。

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    2017年08月16日
  • 白兎4 天国という名の組曲

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    「メフィスト」に連載されたものの単行本化で、シリーズ4作目。

    この世にいてはいけない魂を還るべき場所に還す役割を負う少年。白兎は、あさのあつこの原風景だという。

    まぁ、白兎抜きでも、ちゃんとしたミステリーになってるんだけど。

    舞台は山の中にある、少数の金持ちのためだけのホスピス。
    がけ崩れで孤立し、6人のスタッフで奮闘するさなか、入所者でもあるオーナーの気まぐれで、50億の遺産をスタッフに与えると発表され、スタッフが殺され、続いてオーナーも殺された。
    誰がなぜ?

    人の心の奥底にある暗闇を、さらりと掬って見せてくれる。
    読み終わってみおると、やはり、「あさのワールド」の作品。

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    2012年11月16日