あさのあつこのレビュー一覧
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ネタバレ1 .警鐘を鳴らせ!
マクベス 第五幕 第五場
矯正施設の奥深くで、沙布はマザーコンピュータと一体化させられています。
囚われの存在でありながら、施設の内部から反乱を起こしています。
「外から都市を壊そうとするネズミと紫苑」と、「内側から都市を壊そうとする沙布」
2.うせやがれ
『罪と罰』第一部(フョードル・ドストエフスキー)
戦っているのは紫苑とネズミだけではない
3 .仮借なき戦いの争いをやめよ
オデュッセイア下 ホメロス
紫苑とネズミは、ついにマザーコンピュータの中枢へ到達します。
しかし、沙布を救い出すことはできません。
ネズミは都市を止めるため、メインシステムの爆破を選びます。
4 .夜の風の中で
ランボー詩集
メインシステムの爆破は着実に進み、矯正施設は崩壊を始めます。
混乱の中、ネズミは紫苑をかばって深手を負います。爆破は進み 逃げ場は無くなります。
いよいよ No.6崩壊へのラストに向かいます
コミックの原作を読んでいるようで
展開のイメージが明確になってきました
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ネタバレ1.最後の抱擁を
ロミオとジュリエット 第5幕 第三場
矯正施設への潜入が始まり、物語はついにNO.6という理想都市の中枢へと踏み込んでいきます。
2 .人間の心が
山月記 中島敦
収監された沙布は自我を失いつつあり、一方で西ブロックではイヌカジたちがそれぞれの立場で仲間を思い行動を続けます。
3 .理性という武器
エセー3 モンテーニュ
4.悲しいかい
ぼっこちゃん 星新一
5.不実な歓び
女の一生 モーパッサン
施設内部では、紫苑の中に眠っていた力が覚醒し、ネズミとの共闘はこれまで以上に強い結び付きへと変化していきます。そして、母との再会を信じて進む紫苑の思いとは対照的に、帰ることのできない者たちの存在が、この世界の残酷さを際立たせます。
ラストで描かれるNO.6の中枢の光景は、『PSYCHO-PASS サイコパス』のシビュラシステムを思い起こさせました。脳だけが管理の中枢として集められたような異様な光景ですが
いろんなSFでイメージされているっぽい。 -
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ネタバレ
老女がどんな思いでネズミを背に住み慣れた土地、燃える地から逃げたのか、読んで涙が出てきた。
悔しい、一矢報いたい、でも叶わなかった。人間って愚かだと思った。現実世界での戦争も、他人事だと思ってるけれど、いざこんな事に巻き込まれたら果たして自分は悔しいとか、復讐してやる、とかそういう気持ちになるかな?ただ黙って死を受け入れそう。
ネズミとイヌカシとの出会いも
読んでこんな感じ?あんな感じ?と想像しやすかった。
イヌカシがネズミや紫苑を頼るシーンも信頼しているんだな、前と全然違うなって思った。
紫苑と楊眠…、やっぱりな〜・・・。
トーリもコイツ敵じゃないよな?と疑ってる。
紫苑が紫苑のままで瓦解した都市をどんな都市へと変貌さるのか、それとも前と変わらない支配する都市へとなるのかこちらも気になる。
なにより紫苑のパパが敵になるのか、味方となるのか。
ネズミと紫苑が、どんな風に再会し
新しく物語が始まっていくのか楽しみだけど怖いです。
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ネタバレ友情より、愛情より大切なもの。考えてみた。
救いに行ったら死んでしまうだろう――そして【人狩り】が始まる!
どうやったら矯正施設の内部に入れるのか。中はどうなっているのか。どんな手を使っても探りだし、侵入しなくてはならない。それが沙布を救う唯一の方法なのだから。紫苑のまっすぐな熱情にネズミ、イヌカシ、力河が動かされる。そして軍が無抵抗な人間を攻撃し始めた。「人狩り」だ。いったい何のために……? 講談社文庫紹介文
#4は、5章から構成されます
1 開幕
リヤ王第5幕 第三場
2 第一幕 ニ場
手塚治虫名作集 グランドール
No.6の高官の拘束、矯正施設潜入への情報収集
3暗転 小野小町 思いつつの短歌
都市部でのハチの発生 ネズミの罹患
4災厄の舞台 デカメロン物語
西ブロックでの人間狩の始まり
5未知の光へと 中国神話 リス族の創世記
No.6内に残された母親たちの反抗心
ネズミと紫苑は矯正施設へ連行
No.6から堕ちてきた紫苑の純粋さと 西ブロック育ちと思われるネズミとのブロマンス的関係性が魅力のひとつなんでしょう。
あさのさんが 各章の冒頭に古今東西の文学から抜き出してくる一節。
それは やはり作家さんなんだから
とっても意味深なんだろうと
ストーリー展開がゆっくりだから
レビューじゃなくて 覚書だわ -
Posted by ブクログ
【ウラとはなにか?心を閉ざした子どもたち】
南の島のほのぼのした物語かと思いきや、冒頭から何やら怪しげで不穏な空気が漂う。
トラウマを抱え、離島の故郷に戻ってきた教師・深津。島の人々は口々に「なぜ戻った?」と問いかける。彼が戻ってきた理由、そして過去の傷とは何なのか――。本書は、土着の神(ウラ)の信仰と合わさりながら、児童虐待、ネグレクト、DV、不登校といった現代社会の闇に深く迫っていくミステリーです。
特に虐待は身体だけでなく心の奥深くに傷を残し、大人になってからも影を落とす。作中の莉里や流の、暴力に怯え、心を閉ざし、まるで膨れ上がった風船のようにいつ破裂するかわからないギリギリの姿に胸が締め付けられる。
経済的な豊かさや便利さが幸せの物差しになりがちな現代社会。だからこそ、離島の自然の豊かさや、狭くとも深い人との繋がりが、傷ついた心を癒していく描写に「本当の幸せとは何か」を深く考えさせられます。
また、作中でウラの予兆として吹く風の描写が神秘的で、どこか『風の又三郎』を彷彿させました。
結局「ウラ」とは神なのか、それとも己の内なる声なのか。あえて曖昧に読者に委ねられたラストの余韻が今も心に残っている。
読後、私も子どもたちにとっての「ウラ」でありたい、そう強く思わされる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
これだから、人間はやっかいだ。深く関わりあえばあうほど、枷(かせ)は重くなる。自分のためだけに生きるのが困難になる。火藍(からん)から沙布が治安局に連行されたことを告げるメモを受け取ったネズミはそれをひた隠すが、事実を知った紫苑は救出に向かう決心をする。成功率は限りなく0に近い――物語は疾走する!
紫苑は ネズミの加護もあり 壁のこちら側で生きる術を探し始める。
あさのさんらしく 物語はゆっくりと本題へ入っていくようです。
各章の初めに 古典文学や神話から選ばれた一説が書かれています。
この巻の1章 美しいものたちは… では マクベス第一幕第7場の一節といった感じ。
理由なく書かれている訳はなく
その過去の言葉が 近未来にも意味を持つということかなと思います。
私が古典の方に疎いので 確実なところはまだわからないわ。
それぞれ 自分の身を守る事だけを意識してきた人間たちが 紫苑という純粋な少年を守るため そこに集まり始める