あさのあつこのレビュー一覧
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揉み療治師お梅のシリーズ二弾。幼い頃に光を失った盲のお梅。人気の揉み療治師として暮らしている。
半年先まで予約でいっぱいのそんなお梅の元にある日突然是非すぐに治療をして欲しいという依頼があった。その武家は三日の後に切腹する事になっており、その為に動かなくなっている腕を治療して欲しいという。
なぜ切腹しなければならないのか、何があったのか、お梅は人に触れるだけで凝り固まった心や身体をほぐしていくことのできる力でその謎を探る。
悲しい運命の人たちと、武家である為の理不尽さなど、さまざまなことが描かれている。
最後は良きところに収まるけれど、やっぱり少し寂しさが残る。
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コロナ禍の鬱屈した雰囲気が思い出される作品だった。どうしようもない鬱憤をSNSで匿名攻撃したり、冷静な判断ができない世の中…。
日常だったら気にならない小さなことから事件へと発展していく。
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●主人公は普通のパート主婦。
家ではコミュニケーションが取れなくなってきた思春期の息子、自粛生活から太りだした娘。
子育てに無関心な夫。唯一の拠り所は飼い猫だけ。
職場では感染症に無自覚な同僚、外国人技能実習生の指導、上司との立場格差。
日常生活での悩みごとが溜まっている。
そんな悩み事を娘のPTAで知り合った知人に相談したことから視野が広がり、今まで自分が知ろ -
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切餅。つまり、二十五両の包みだ。
「切餅、つまり、二十五両の包みだ」という表現は、江戸時代の「包金銀」という貨幣の包みを指しています。これは、一分銀100枚(小判25両相当)を紙で包んだもので、形がのし餅を四角く切った状態に似ていたため、両替商の間で「切餅」という愛称で呼ばれていました。
大和屋』のおゆりさんとの関わりもね。あ、もし何なら、おゆりさんも一緒に茶を楽しんだらどうでやす。襖の陰は暗いし、冷てえでしょう」
消えた花嫁衣裳と竹刀
不可解な盗人の正体とは――
深川の縫箔(刺繍)屋・丸仙の娘、おちえの竹刀が盗まれた。
おちえの父が、ある大店のため縫い上げた花嫁衣裳にも不穏な影が忍び -
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不登校や引きこもりだけでなく、ヤングケアラ―なども含めて困難な環境で暮らさざるを得ない子どもたちがいます。
そのような子どもたちのような社会構造的な困難とは違っても、多かれ少なかれ、みんな生きていく上での悩みを抱えているのではないでしょうか。
若者が「あきらめなくて良いように」、悩んでいる子どもたちのために起業した主人公たちのパワーと情熱は感動的ではあるものの、どうしても著者特有のご都合主義というか、頑張る主人公が報われる、というハッピーエンドが透けて見えるあたりは「古き良きYA文学」という印象です。
一方で、登場人物のセリフにあった、「謝る」という行為についての会話は印象的で響きました。