あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作のラストで不穏な動きをしていた木暮信次郎と八代屋の大番頭弓之助。
八代屋の別邸で行われる花見に大店や大身のお内儀を招き、花見の宴の後に客に配る引き出物をどうするか頭を悩ませている弓之助に、信次郎は遠野屋に相談してみろと焚きつける。
前回、あんな事件を起こした八代屋からの注文を、商人として、冷静に請け負う遠野屋。
回を追うごとに遠野屋は商人としての矜持が高まっているように思う。それが面白くないのか、信次郎の清之助を「人斬り」の世界に引き戻そうとしているサドっぷりがすごい。
今回は事件の話よりも、遠野屋の新たな商売の話、おくみ、おちやの若い世代を育てていこうとしている遠野屋の未来への希望に満ち -
Posted by ブクログ
シリーズとしては相変わらず面白い。奉公人おちやが攫われ、遠野屋の積荷を乗せた船が行方を消す。そして、それらは信次郎が追う死体とも結びついていく。
信次郎の謎解きは冴え渡っている。しかし清之介についての描写が残念に感じるようになってきた。というのもシリーズ初期にあった信次郎が清之介を意識していた程の清之介の鋭さが全く無くなっている。その平凡さを町人として馴染んできたからだ、とするのであれば、今までは方向性は違うが2人とも人なみはずれたもの(異常さ)があったからバランスがとれていたのに、清之介が凡庸になり伊佐冶のような共に謎とくような、読者に寄り添うような人柄が増えたがために、信次郎の異常性が押 -
Posted by ブクログ
はい出ました〜!あさの先生お約束!一巻完結と思わせといて終わらないやつ!また風呂敷広げましたね!!!!!?
あさの先生の作品はひととおり読むように努力しているのですが、これまでとはまた違う切り口で、でも学生起業家、スタートアップといった現代社会に即したテーマでした。そして根幹は大人に立ち向かう子供であり、自我を獲得しようと戦う少年少女の物語で、あさの先生らしさ満載。
無力感と全能感とを共生させられる青年期の若者が眩しいー!!となりつつも、あの頃の自分の心持ちを思い出してちょっぴり元気をもらえるような。
テーマがテーマなだけに、NO.6のような派手な展開はないですし、年代的にバッテリーやザマン