あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
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時代小説的な要素を含んだ、ホラー味のある
ミステリー。
書き出しのミスリードにすっかり囚われて、
しっかり後半まで騙されてしまいました。
誰も彼もを怪しいと感じるのに、どことなく
哀しげな雰囲気が漂っていて、掴みどころの
なさに余計に不気味さが増幅させる。
正体不明の存在には近づきたくないのに、
一方でとても知りたくなってしまう、そんな
矛盾する思いを存分に駆立てられました。
彼岸と此岸や死者と生者、生命や念について
考えずにはいられなくなる不思議な物語。
“白兎”の謎について知りたいので、
関係する『緋色の稜線』『藤色の記憶』も
読んでみたいです。