あさのあつこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ中学時代に読んだ時はすごく面白かったけど、久々に読み返したら説明セリフの多さや話の粗が気になってしまった。
ネズミが寄生バチはNO.6の住民しか襲わない、と勘で話すシーンなんかはいやそんな訳なかろう…と思うし、紫苑がそれにツッコミ入れないのも新種の生物が春まで大人しくしているだろうと決めつけるのも、生態学に詳しい秀才が…?と引っかかったりして、自分大人になってしまったなと思った。そもそも管理社会に誰も疑問を持たない、持ったところで内々に処分される、なんて結構無理があるしな…。
昔読んだ時はその辺特に気にならなかったのだから、純粋に私がターゲットの年齢から外れたんだろう。書かれた当時とはテクノロジーの在り方も異なるし。キャラクターはとても魅力的だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025年新刊を読んで、2026年再読。
1~3巻まで再読箇所に感想を書いたけれど、それは本棚一覧時のコメントには非表示となる仕様なのだろうか??
10年前、当時は何が流行していただろう??
アニメ化もした本作だが、細やかな心情を描いているので、アニメでは読み取り切れなかった機微について確認しながら読み進める。
今回の作者後書きは亡くなった講談社児童局の山影好克氏について。
他の作品で編集者について書かれているのを去年読んだけれど、漫画も小説も写真集も、編集者が関わっているけれど、誰が関わっているか、読者には分からないのは何故だろう?音楽は編曲者が載るけれど。でも音響だとかはどうだろう?
音楽も本も、想像よりも多くの人が関わって、作品として世に送り出されているのだろう。
冒頭で登場した官僚の最期。市長よりも、白衣の男が黒幕??
一枚岩では無いようだけれど。
官僚の感性と想像力。、ひょっとしたら芸術家になれたのかも。
『西ブロックの闇は、もっと深く、美しい。深く、深く、その奥底に何かが潜んでいるような闇だった、怖くもあり、不気味でもあったけれど、惹かれていた。得体のわからぬものが住まわっていると否応なく感じてしまうことに、惹かれていた。』
イヌカシの性別について紫苑が気づきかけるシーン。イヌカシも、環境が違えば喜怒哀楽が可愛らしい素直な子に育つのではないだろうか。新刊では火藍と仲良しだったのが嬉しい。
『均一ではない部屋の暖かさは、機械で調節されたものより、ずっと心地よい。寒ければ毛布を纏い、ストーブ近くに寄り、暑くなれば離れ、上着を一枚脱ぐ。それだけのことだ。』
紫苑の感性が興味深い。
『紫苑の眼から感情が消えた。あれは愛を吐露した者の眼ではなく、的確に人の急所を突き、抉る者の眼だ。本人はおそらく気が付いていないのだろうが。
…太陽にしかなれない者。そうじゃなかったのか。そうじゃなかったとしたら…
得体が知れない。
…見失ったのではない。たぶん、最初から見えていなかったのだ。
…見据える視力を持ち合わせているという自覚もあった。なにに、眩まされた。
…紫苑、あんた、何者なんだ?』
こういった表現を、映像ではどう再現するのだろう?? -
Posted by ブクログ
【一球のために全てを費やした本】
ー感想ー
特に際立って没入できたのは、瑞垣と海音寺の電話の場面だった。その後の門脇との感情のやりとりも思春期の人間味があっていい。
バッテリーの巧と豪の話を越えて、敵チームや海音寺を交えた人間模様へと発展し、いつしかその中学三年生組の物語となっていた。
精神的に幼い頃に読んでいれば、全く違う感想を待ち、全く違うキャラクターに感情移入をしていただろう。
青春真っ只中の六部だった。外伝のラストイニングも読んでみたい。
ーあらすじー
横手第二中学との練習試合のために、準備を進める新田東の野球部のメンバー。
吉貞は巧をキャッチボールに呼び出した。豪にしか本気で投げられない甘さを指摘する。その挑発には乗らず、ほどほどの力配分で切り上げた巧に、その様子を見ていた洋三は孫の成長を感じる。
場面は横手第二の瑞垣視点に移る。海音寺との電話でのやりとりと門脇との小競り合いを通じて、巧や門脇への気持ちが棚卸しされていく。
そして、海音寺と豪の会話へ。巧は豪以外にも投げられるのか、逆に巧以外のピッチャーでも受けられるのか。海音寺から出た質問の意図を汲み取ることができなかった。
そして、海音寺は再度瑞垣へと電話を掛ける。中学最後の練習試合に向けて、そして門脇と原田と豪について。
豪は海音寺の指示のもと、巧の球をバッターボックスで感じる機会をもらった。その打席の中で豪は巧を改めてすごいピッチャーだと確信。一方で巧も豪以上のオーラを持つバッターはいないだろうと、恐ろしさを感じていた。
練習試合当日。巧はマウンドに立ち、門脇と相対する。ど真ん中ストレート。渾身の一球が投げられ、物語は幕を閉じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあれ、2巻で終わらなかった。
3巻が出るまで覚えていられるだろうか。。
それより、なぜ前作でネズミが去ったのかを覚えていないので、読み返さないと。
母親が変わらず可愛らしい。
紫苑とネズミの関係は、型にはめられないものなのだろうか。恋愛感情というより人間力に惹かれているというか。。
『「ぼくたちはNO6から美しいものを奪われているんだ、と。…絵画を鑑賞する事、描くこと、物語を創ること、読み耽ること、楽器を奏で歌を歌い、音楽に耳を傾ける事、舞台で演じる事、観劇する事…美しいものは人を強くする。人々が強くなること、恐怖に耐え、屈しなくなること、心を誰にも支配されないこと、それらをNO6は最も恐れ、忌み嫌った。」
現代でいう、推し活に癒されている我々だろうか。。