あさのあつこのレビュー一覧

  • あかね色の風/ラブ・レター

    Posted by ブクログ

    あさのあつこの初期の中篇。「ほたる館物語」と同じように小学校六年、五年の女の子が主人公。けれども一子のように、家族のことを心配する「いい子」じゃない。親の言うことは、ちがうぞ、と反発する自我を持った子供だ。そうしてたった半年だけど遠子はかけがえのない友を持つ。

    遠子は「バッテリー」の原田巧の原型だという説があるらしいが、むべなるかな、と思う。甘え上手の女の子がいて、自分の世界を守ろうとして突っ走ってしまう。巧のように素晴らしい才能があるわけじゃない。だから世界は広がらないけど、この中篇だけで私は書くべきことの多くは書けているのではないかと思った。あさのは無理やり中篇とか一冊の文庫にまとめてし

    0
    2011年10月15日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #5

    Posted by ブクログ

    ♯4・5は話の展開はスローダウンしてきたが、内容はすごい。というか凄まじい。現実から目をそらすなというあさのさんのメッセージが凝縮されている感じ。

    0
    2011年10月11日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #5

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「言葉を免罪符にするな。もっと、尊べ」


    恐怖の矯正施設に入った2人。
    表現が徐々に生々しくなっていく。

    人間の残酷さも、その人間の命の尊さも同時に伝わる巻だった。

    0
    2011年10月02日
  • ぬばたま(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「山へ還りなさい」


    山での死にまつわるホラー?
    山にはやっぱり、何かが棲んでる。
    じんわりとくる恐怖に包まれる。

    昼間なのに、夜の世界。

    0
    2011年10月02日
  • 神々の午睡

    Posted by ブクログ

    ドラマCDを注文したので、予習も兼ねて読みました。
    神様が人間くさいところがいいです。
    わたしは『盗賊たちの晩餐』と『終わりの始まり』が好きです。

    0
    2011年09月14日
  • ぬばたま(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    うわーとなってしまう話ばかり。暑い夏にはちょうどいいかも。
    きれいな文章で大きく深い山が目の前に広がる。きれいすぎて怖いくらい。

    0
    2011年09月12日
  • 晩夏のプレイボール

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    見事に違うタイプの話を集めながら、微妙につながりめいたものも感じる。
    最初と最後の話は、同じ話の続きだけど、最後の展開が、途中にはさまっている「ランニング」の話の主人公がかつて見た試合展開と同じで、でも、バッターがキャッチャーではないから、その試合でないことは確実なんだけど、だからこそその先どんな展開もあり得ると言う想像が膨らみ期待とともに終わる。なかなかに憎い短編集。

    0
    2011年09月11日
  • 結界の森へ ミヤマ物語 第二部

    Posted by ブクログ

    ウンヌをキーワードに出会う異界の子ハギと透流の物語。ハギと透流の出会い、そしてハギの母親を助けるためにウンヌへ!引き込まれます。
    やっと続きを読めたのは良いが前作を読んだのは2年半前・・・次回も2年半後なのか!?

    0
    2011年09月05日
  • ラスト・イニング

    Posted by ブクログ

    バッテリーのその後がちょっとわかるので
    1~6まで読んだなら、これも読んだほうがいいかな。
    これを中学生と思って読むから「ありえへん!」って
    拒否りたくなるけど、かってに「高校生」と思えば
    まぁありかと。
    でもね、プロ野球の選手って、30くらいまででしょ。
    必死な野球人生って20年くらいしかないわけじゃないですか。
    そうすると、このくらい大人でもしょうがないかも
    (とはいえ、実在の中学生には、しかも野球少年にはいないと思う)
    ただ、自分を思い出せば、中2病だったしw
    コレ読んで夢中になる中学生も多いと思うわ

    0
    2011年08月30日
  • 燦 1 風の刃

    Posted by ブクログ

    さらさらっと読めました。
    シリーズ物のようで、まもなく続きが出るようですが、
    全巻揃えて連続で読みたい気持ちと、新刊が出たらすぐ読みたい気持ちで迷います。

    0
    2011年08月30日
  • ぬばたま(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    職場の不祥事の責任を負わされて辞職し、妻にも子供にも愛想をつかされてしまった男。

    故郷からの一本の電話を機に、幼い頃の約束を果たすためにふるさとに向かった主婦。

    自殺した友人の葬儀のために田舎に戻った青年。

    死者が見えるという不思議な能力を持ち、彼らに「山に還りなさい」と諭して、いわば成仏させることを使命としている若い女性。
    (解説より)

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    最初、苦手な感じかも……と思いつつ読んでたら、面白かった。
    この四つの話を最後にまとめる話も面白かったし……
    とくに、三と四の話が好きだな。

    0
    2011年08月24日
  • NO.6 [ナンバーシックス](1)

    Posted by ブクログ

    絵的にはアニメより好み。紫苑の表情に意志がある。ネズミも色っぽいす。
    世界観はわかりやすくて原作で不明なところを解説してもらったような。
    ただいまひとつ、ちょっとキレイな雰囲気。ネズミにしてもそうだけど、
    No.6から外は、すごくドロドロしたのを想像してたから。
    ただそういう話はこれから先かな。楽しみです。

    コピーっぽいペーパーみたいなのが付いてた。わーい。
    「ARIA応援書店でお買い上げの皆様へ」ですって。
    やはりアニメ版とは微妙に違いますね。

    0
    2011年08月13日
  • 結界の森へ ミヤマ物語 第二部

    Posted by ブクログ

    「ミヤマ物語」の第2作。
    前作で出会ったハギと透流が力を合わせてハギの母親を助けに行くのが主なあらすじ。
    ハギのひたむきさに心を打たれ、透流がたくましくなっていくのに感激し、一気に読ませる勢いがある。頑張れふたり超頑張れ。続きが待たれる。

    0
    2011年07月22日
  • 結界の森へ ミヤマ物語 第二部

    Posted by ブクログ

    出会ったハギと透流。得体の知れない闇の世界、ウンヌへ向かう。

    第1部を覚えていなくてなんとなく想い出した。
    続きがまた気になるんだけど!

    0
    2011年07月17日
  • ミヤマ物語 第一部

    Posted by ブクログ

    夜の世界「ウンヌ」で最下級に生まれたハギは、身分制度に疑問を持っている。一方、日本の小学生・透流はいじめを受けて不登校になるが、亡き父親の故郷「雲濡」に興味を持ち始めて…。
    ストーリーはハギの視点と透流の視点、双方から展開します。不思議な世界「ウンヌ」が、日本の片田舎とどんな繋がりを持っているのでしょうか。謎が多いウンヌですが、登場人物一人一人に何か隠されていそうなところが気になります。
    あさの先生ならではの、狭くて凝縮された世界観も魅力的でした。今後がとても楽しみ、というか早く続きが読みたい!

    0
    2011年07月10日
  • NO.6 [ナンバーシックス](1)

    Posted by ブクログ

    読み始めてすぐは「アニメではやってたあの大好きなシーンがない!」とか、「アニメで省かれてたあの大好きなシーンがある!」とか一喜一憂しながら読んでたけど、最後まで読んだ今は大満足。

    場面と場面の間のつなぎが不自然に思えて、原作を読んでいない人にはよく解らないんじゃないかな?と感じるところもあったけど、漫画ならではの演出は最高だった。

    アニメと漫画で補完しあうことで一つの「ヴィジュアルバージョンNO.6」になるのかもしれない。でも、ネズミが夢に見てうなされた紫苑の笑顔(笑)はアニメでも漫画でもさらっと流されてて残念だったww再現無理だよねあれはwww

    最後に一つだけ。子ども時代のネズミと沙布

    0
    2011年07月31日
  • ラスト・イニング

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    じっくりと読んでみたら、とても面白かった。

    瑞垣が野球やめちゃったのがすごく悔しい。それで、やっぱりやめたことを後悔している自分に気づいていないのが可愛い。

    青波の「空との約束」、豪が巧と出会うまでの物語「炎陽の彼方から」もよかった。青波カワイイ。

    0
    2011年09月14日
  • ありふれた風景画

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いい余韻の残る作品だった。

    特に主人公と「綾目さん」が初めて出会って、
    ハンバーガーショップで食事をするまでの描写は、
    これといった特別な描写でもないのに、ほほえんでしまう、
    そんな空気が描かれていた。

    変わっていくところ、変わっていかないところ。
    そういうところが、暖かく描かれた、と思った。

    単純にこの作品が肌にあっただけで、
    同じ作者の「ガールズ・ブルー」の方ではあんまり、上のような感じは受けなかったけれど。


    手をつなぐぬくもりを、再確認できるような。
    そんな感じ。

    0
    2011年06月12日
  • 十二の嘘と十二の真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    はじめてあつのあさこの作品を読んだけどぐいぐい読めた。引き込まれるような文体で夢中になれる作品だった。
    背筋がぞくっとするような怖さ。ばらばらに見えた話したきちんとつながったとまでいえるかどうかはわからないけれど、他人を破壊することを楽しむという人間の恐ろしさが伝わる。
    そういう意味では、崖の上も同じつながりがある作品。
    期待以上でした。

    0
    2011年06月10日
  • 結界の森へ ミヤマ物語 第二部

    Posted by ブクログ

    とうとう出会ってしまった二人の少年ハギと透流。夜の世界ウンヌと現代の世界雲濡で生きる二人の少年の運命はどうなるのかが早く知りたい!続きが読みたい!第一部は薄くてすぐに読み終わりましたが、第二部は比較的読み応えがありました。しかし、続きが気になる・・・。現代世界では学校でいじめられっこの透流。ハギと出会い、心がどんどん成長していきます。本当の友達を見つけたことで、相手のことを考える気持ちが芽生え、同時に自分のことをいじめていたクラスメートの気持ちも推し量る心の余裕が時々見え始めます。今後の透流の心の成長が楽しみだし、捕まっているハギの母親トモを無事に助け出せるのかも気になります。不気味な森のイメ

    0
    2011年05月31日