あさのあつこのレビュー一覧
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あさのあつこの初期の中篇。「ほたる館物語」と同じように小学校六年、五年の女の子が主人公。けれども一子のように、家族のことを心配する「いい子」じゃない。親の言うことは、ちがうぞ、と反発する自我を持った子供だ。そうしてたった半年だけど遠子はかけがえのない友を持つ。
遠子は「バッテリー」の原田巧の原型だという説があるらしいが、むべなるかな、と思う。甘え上手の女の子がいて、自分の世界を守ろうとして突っ走ってしまう。巧のように素晴らしい才能があるわけじゃない。だから世界は広がらないけど、この中篇だけで私は書くべきことの多くは書けているのではないかと思った。あさのは無理やり中篇とか一冊の文庫にまとめてし -
Posted by ブクログ
読み始めてすぐは「アニメではやってたあの大好きなシーンがない!」とか、「アニメで省かれてたあの大好きなシーンがある!」とか一喜一憂しながら読んでたけど、最後まで読んだ今は大満足。
場面と場面の間のつなぎが不自然に思えて、原作を読んでいない人にはよく解らないんじゃないかな?と感じるところもあったけど、漫画ならではの演出は最高だった。
アニメと漫画で補完しあうことで一つの「ヴィジュアルバージョンNO.6」になるのかもしれない。でも、ネズミが夢に見てうなされた紫苑の笑顔(笑)はアニメでも漫画でもさらっと流されてて残念だったww再現無理だよねあれはwww
最後に一つだけ。子ども時代のネズミと沙布 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
とうとう出会ってしまった二人の少年ハギと透流。夜の世界ウンヌと現代の世界雲濡で生きる二人の少年の運命はどうなるのかが早く知りたい!続きが読みたい!第一部は薄くてすぐに読み終わりましたが、第二部は比較的読み応えがありました。しかし、続きが気になる・・・。現代世界では学校でいじめられっこの透流。ハギと出会い、心がどんどん成長していきます。本当の友達を見つけたことで、相手のことを考える気持ちが芽生え、同時に自分のことをいじめていたクラスメートの気持ちも推し量る心の余裕が時々見え始めます。今後の透流の心の成長が楽しみだし、捕まっているハギの母親トモを無事に助け出せるのかも気になります。不気味な森のイメ