井原忠政のレビュー一覧

  • 三河雑兵心得 : 13 奥州仁義

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    三河雑兵物語第十三巻
    天下統一を成した秀吉により、江戸に本拠地を移すことになった家康。
    我らが茂兵衛もまた、主人に従い関東に移る。

    落ち着く間も無く茂兵衛は、井伊直政を大将とし東北に派遣され、謀反を起こした九戸政実の制圧に向かう。
    一軍の将となった茂兵衛は、家康の意図、直政の意図、そして敵軍九戸氏の思惑のなか、戦場で命のやり取りに就く。
    力の論理だけでなく、様々な思惑のなか、家康にも配慮し、中間管理職として立ち働く茂兵衛。
    人柄に惚れる。
    次の話を早く読みたい。

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    2025年01月22日
  • 三河雑兵心得 : 15 関ケ原仁義 上

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    ネタバレ

    もう茂兵衛も五十路、史実をなぞって月日が経ち、運命の関ヶ原へ向かうまでのピリピリした情勢化が綴られている。

    ラスト付近でようやく茂兵衛活躍、そして瀕死。
    やっぱり豪快本多平八郎様。いいキャラだなぁ!

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    2025年01月07日
  • 三河雑兵心得 : 15 関ケ原仁義 上

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    相変わらずパワハラ受けてる中間管理職、茂兵衛。受けている本人は大変なんだろうけど、意地悪く楽しめる。性格悪いんかなあ。
    でも家康に殺意をおぼえた当たりは、やっちまえーと思ってしまった。オリジナルのキャラだからいつか逆上する場面もでてくるのかしら。
    この巻は陰謀渦巻く腹の探りあいが中心となっていたので、戦中の爽快さがないなあと思っていたらまさかの月見櫓での出来事。
    最後で急展開に盛り上がる。歳をとってもやっぱり茂兵衛には生き死にの場面がよく似合うな。

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    2024年12月25日
  • 三河雑兵心得 : 14 豊臣仁義

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    小さな情報を積み上げて全体像を掴む。量を集めて質に昇華させる。情報戦とはえてしてそういうものかも知れない。

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    2024年12月18日
  • 三河雑兵心得 : 8 小牧長久手仁義

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    出世していき、下でもない上でもないある程度の立場になってしまってからの、難しさ。今まで同じ方向いてた人とズレが生じてしまったり。

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    2024年10月16日
  • 三河雑兵心得 : 8 小牧長久手仁義

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    シリーズ初期の作品のような「爽快感」は少しずつ減ってきている印象もあります。

    茂兵衛も、彼が率いる足軽衆も精鋭ぞろいとなり、窮地を機転と武勇で切り抜けるというハラハラドキドキする展開も多くはありません。

    むしろ、子どもが生まれて「自分の評価が子どもの人生を左右する」ということに対する恐怖が、これまでの茂兵衛の大きな魅力であった思い切りのよい自由な言動を抑制してしまっていて、そのことに気付いている茂兵衛の自己嫌悪に読者も中てられているような気もします。

    豊臣秀吉が発言力を増す中で、彼と闘うことを声高に主張する臣下に囲まれその対応に頭を抱える家康と、判断に私情をはさむようになってしまった(そ

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    2024年09月21日
  • 三河雑兵心得 : 7 伊賀越仁義

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    本能寺の変で同盟者であった家康は命からがら三河へと逃げ帰ります。殿軍をつとめる茂兵衛も疲労困憊で後を追いかけ、その後には信州・甲斐を手中に収めるべく、またもこき使われることに。

    領国を増やした家康のもと、また新たな気苦労をしょい込むことになりそうですし、綾女との一夜で隠し子ができてしまったようで、プライベートの方も心配事が尽きません。

    関ケ原の戦いまであと17年、まだまだ茂兵衛の武勇が活躍する場面は多そうで、次巻の展開に期待したいと思います。

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    2024年09月20日
  • 殿様行列 人撃ち稼業(二)

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    前作で鳥居耀蔵も好々爺の記述ありとKumaさんの情報ありましたが、今回も鳥居は黒幕として暗躍中。大身旗本を悪人として鉄砲で殺すことを命じ、殺し方の注文も。この命令に従う部下の多羅尾と鉄砲撃ちの玄蔵は大喧嘩。嫌々従う玄蔵により首尾を遂げると鳥居は町奉行に昇格。やっぱり鳥居の私利私欲のよう。人質とされている女房子供は玄蔵がどんなに頑張っても解放されるような気がせず、暗い調子のままシリーズは続く。

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    2024年09月10日
  • 三河雑兵心得 : 1 足軽仁義

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    最近あまり時代小説を読んでいなかったのですが、ふと地元の書店で目に留まったので手に取ってみました。
    長く続いているシリーズ本のようで、人気があるようです。

    地元の村では腕っぷしが強く、喧嘩では負け知らずだった茂兵衛。いじめられた弟の仕返しをした際に、勢い余って相手を殺してしまいます。
    そのまま村を出奔し、松平家康の家来・夏目次郎左衛門に拾われて足軽兵に。喧嘩は強くても戦は経験したことがない茂兵衛ですが、まっすぐな性格と持ち前の体を活かして初めての戦場でも活躍してゆきます。

    因縁の相手となりそうな登場人物も出てきましたし、次巻でどのような活躍を見せてくれるのか、続きが楽しみな終わり方でした。

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    2024年08月31日
  • 三河雑兵心得 : 2 旗指足軽仁義

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    本多平八郎の旗差しから足軽小頭になるまで。死がすぐ隣にある中で、よし、やったるで!と、のしあがって千石とりになれるのか。

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    2024年07月30日
  • 三河雑兵心得 : 14 豊臣仁義

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    処刑に始まり、処刑に終わる何とも救いのない重たい巻でした。
    主に豊臣家が滅亡に向かって行く話の展開で何ともスッキリしないのだが、始めと終わりが上記で言った通り衝撃があり、秀次の悲惨さが印象に残る。
    茂兵衛の老いも目立ってきましたね。

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    2024年06月27日
  • うつけ屋敷の旗本大家

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    これは、面白い。主人公が真面目一徹の朴念仁かと思ったら、最後にとんでもない正体が明らかになるところなど、一筋縄では行かない先行きが暗示されて、今後が楽しみだ。登場人物の秘密も、これからゴロゴロ出てきそうで、何かワクワクする。

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    2024年05月31日
  • 悪友顚末 うつけ屋敷の旗本大家 二

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    時々でてくる「この時代には〜」とか「今で言う〜」みたいなのが凄く邪魔。前回もそうだったのかな?覚えてないけど。

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    2024年05月15日
  • 三河雑兵心得 : 2 旗指足軽仁義

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    「三河雑兵心得」の2冊目。
    前半、遠州は曳馬城・掛川城への侵攻、後半は姉川の戦いを中心に描かれる。
    信玄の影に怯え、信長にはいいように使われ、部下には気を遣う、苦労人・家康の姿が面白い。

    旗本先手役の一員となった茂兵衛はと言えば、本多平八郎に仕え、その幟を預かる旗指足軽としてちょっぴり出世。
    今回の戦でも持ち前の頭の回転と腕力を重宝されては、銃弾が鉄笠に命中するわ、何者かに後ろから撃たれるわ、戦でとらえた女武者に惚れるわ、上へ下へと大忙し。
    やいやい言いながら支え合う同僚足軽の辰蔵&実弟・丑松とのコンビネーションが楽しい。

    出世に欲がなかった茂兵衛だが、ひょんなことから“10年で千石取りに

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    2024年05月02日
  • 三河雑兵心得 : 13 奥州仁義

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    豊臣秀吉天下統一最後の仕上げとなった「奥州仕置」に抗った「九戸政実の乱」で、茂兵衛が重要な役割を担ったというお話。

    このあたりの歴史は、ほとんど記憶になかったが、後で調べ直してみると、一般的とされる史実や言い伝えをそれなりにふまえながら、茂兵衛という架空の人物をうまくはめこんでいるの感。

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    2024年04月13日
  • 三河雑兵心得 : 13 奥州仁義

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    手柄はそこそこでも、戦死者の数は少ないのが茂兵衛隊の特質である。このお頭について行けば家に帰れる、このお頭は無茶な下知はしねぇから、その信頼感が歓声と熱狂に表れている

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    2024年03月22日
  • 三河雑兵心得 : 12 小田原仁義

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    雑兵が陽気な軍隊は滅法強い。これだけは譲れねー真理だからな。そもそも常勝などあり得ない。戦場では押し込まれる時が必ずある。鋼のように規律正しい軍隊は負け戦に脆いものだ。その点、規律の中にも笑顔が混じる柔らかさのある軍隊は負け戦でも心が折れない。

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    2024年03月19日
  • 三河雑兵心得 : 1 足軽仁義

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    サクッと読めました。
    足軽の戦いが細かく描かれていて、興味深かったです。
    大河ドラマ「どうする家康」の、この人があの人なんだ~と、思い浮かべていました。
    夏目の殿様は、大河でも印象深い役柄だったので、殿様としての夏目吉信を垣間見られた気がしました。
    主人公の茂兵衛は、これから始まるっという感じで、初めての戦も無我夢中感が出てました。
    これからの成長に期待・・・ですね。

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    2024年03月07日
  • 三河雑兵心得 : 1 足軽仁義

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    こちら、新聞広告や皆さんのレビューを見て、前からちょっと気になっていたシリーズ。
    つい先日、別のシリーズものの感想に『読みたい本がたくさん積読になっている中に、シリーズものに手を出すのもどうかなと思わないでもない…』と書いたばかりだが、またやってしまった。

    桶狭間の戦いから3年、松平家康が治める三河でのお話。
    喧嘩のはずみで人を死なせ村から追い出された茂兵衛は家康の家来である夏目次郎左衛門に拾われる。
    そこに一向一揆が勃発し、熱心な一向宗門徒である次郎左衛門は一揆側につくことを決意。
    なんと茂兵衛はのっけから国主に弓を引く陣営に身を置くことになる…という展開。

    百姓から足軽になり、いずれに

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    2024年02月02日
  • 三河雑兵心得 : 1 足軽仁義

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    戦国時代にタイムスリップしたような、戦の渦中に放り出されたような気持ちになれた、戦国足軽出世物語のスタート。
    ここまで生々しい殺し合いの描写があるとは想像していなかったので、しんどい思いをしながら読んだ。
    さいきんハマっている時代ものがほのぼのしていたからかも。
    ほのぼのも、こうした暗く痛ましい時期を経てのこと。
    平和な時代を過ごせていることに感謝。

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    2024年01月06日