【感想・ネタバレ】信貴山忠義 北近江合戦心得〈五〉のレビュー

あらすじ

女難大敵だ、与一郎!無茶振り続く第五巻!

旗印は「正直無双」!女難大敵、腐るな与一郎!

上杉謙信と雌雄を決すべく織田諸将が北陸に集う中、すでに狙いを毛利の中国地方に定める秀吉。弟の秀長を通じ藤堂高虎を播磨に派遣する一方、与一郎が帯びた密命は、於市への無謀な求婚の仲介だった。気乗りしない任務に加え、逆恨みされている侍女の暗躍、於弦の子の処遇――馬鹿正直な与一郎の気苦労は絶えない。
やがて、摂津で松永久秀が二度目の謀反を起こす。
堅固な信貴山城を落とすため、与一郎組が配置されたのはたった三百人で急勾配の斜面を攻める搦め手の別働隊。成り行きから思わぬ好機を掴んだ与一郎、ある大役を果たすことができるか!?

徳川方「三河雑兵心得」と対をなす、豊臣方の戦国出世物語。
無茶振り続く第五弾!

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Posted by ブクログ

お市への秀吉の求婚の仲介の密命を帯び、与一郎は岐阜へ向かう。不首尾に終わるも信貴山で松永久秀が反旗を翻したを成敗するべく、長秀と与一郎は信貴山に向かう。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

タイトルは信貴山城の戦いを象徴する……のだが、与一郎が秀吉から与えられた任務は於市への恋心を伝える役目。なんとも難しいうえにやりがいのないことだった。結局は失敗に終わり、主で秀吉の弟でもある長秀に嘘を見破られ……。そんな与一郎を救ったのは皮肉にも戦乱の世なのだ。信貴山城の攻防戦の筆致は著者の真骨頂が発揮されている。松永久秀は茶釜と共に信貴山城の塵芥と消えた。与一郎の独白「道楽者同士の競い合いの果てに(中略)多くの女房子供が涙に暮れるんや」戦国の当たり前だが悲しい現実である。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

秀吉の弟の長秀の配下となった与一郎は、一向一揆衆との激戦や織田信長を裏切って謀叛を起こした松永久秀の籠る信貴山への偵察と休む間もなく転戦する。テンポよく、臨場感もあってとても読みやすい。

このシリーズはどの作品も足軽視点で描かれているので一緒に時代を歩いてある感覚になるところがいいと思う。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

感想
戦というシリアスな状況でも、与一郎と弦丸の夫婦漫才的な部分はコミカルで面白い。


あらすじ
北陸に派遣された秀吉は、毛利攻略のため、密かに胆馬の攻略を弟に命じる。高虎が先発隊として派遣される。一方、与一郎はお市を秀吉のものとするよう、密命を帯びて岐阜へ向かう。

お市に正妻の申し出をするも断られる。結果を長秀に伝えた頃、松永久秀が信貴山城で謀叛を起こす。与一郎は信貴山城の周囲の地形を偵察するように命じられる。

その後、秀吉は北陸から引き返した謹慎が解け、信貴山城攻めに参加する。長秀隊は西側の急峻な地形から寡兵で攻めることを命じられる。城内の内応により、久秀隊は崩れ、久秀は天守で自爆する。

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2025年10月28日

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