【感想・ネタバレ】三河雑兵心得 : 15 関ケ原仁義 上のレビュー

あらすじ

茂兵衛の一人娘である綾乃が祝言を挙げたのも束の間、太閤秀吉が薨去し、世は大いに揺らぐ。続く前田利家逝去、武断派七将による石田三成襲撃を経て、家康はいよいよ天下への野心を隠さなくなった。悪巧みは冴え渡り、こき使われる茂兵衛は東奔西走する。そんな中、綾乃の夫となった矢左右衛門が江戸から京に上ってきた。可愛い娘を奪った憎き婿に、茂兵衛は何かときつく当たるが……。戦国足軽出世物語、虎視眈々の第十五弾!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

いよいよ関ケ原。上巻はその「前夜」の諸将の動向だ。福島正則ら七将が石田三成を襲撃し、五大老筆頭の家康が調停する。その実務レベルで茂兵衛が活躍するのは、なんとも嬉しい。著者による各武将の性格描写が、世間一般に広がる印象と違っているのも楽しいところだ。本書終盤では、秀頼の重陽の節句を祝うために大坂城に滞在中の家康が襲撃される。史実ではないだろうが、西の丸に家康が居座る口実にするとはなかなか。この暗殺未遂で茂兵衛は瀕死の重傷を負ってしまうが……。これで関ケ原の戦いのお膳立ては整った。下巻を待つ!

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2024年12月21日

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もへーーえ会いたかった(^^)読み始める前にまず次巻があるかどうか確認してしまった。とにかく完結してほしくない(ToT)
2、3ページごとにクスっと笑えるこのシリーズホント好き。出っ歯の娘婿ちゃんもナイスガイです。

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2024年12月16日

購入済み

三河雑兵心得

名もなき1人の若者が腕一本でどんどん出世していく話ではあるんだけど。
茂へ衛がまた損な役回りで家康や本多平八郎など名だたる武将から、可愛がられ、どつきまわされるお話です。周りとの会話のやりとりとかも面白い。
話は大詰め関ヶ原直前でハラハラドキドキがまだまだ楽しめそうです。もう老年期に差し掛かってきてるけどまだまだ槍持って突撃してほしい主人公です。

#アツい #ドキドキハラハラ

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2024年12月11日

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ネタバレ

良い。
すっかり管理職になったかと思いきや大阪城内で家康暗殺を単独で防ぐ最大の危機に遭遇。生々しい描写で作者の力量が発揮れている。

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2025年10月18日

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 秀吉の死去後の家康と茂兵衛を描く。家康が強権的になっていく時期どが、茂兵衛目線ではあまり変わらないのが良い。現代人からすると家康は狡猾な狸のイメージが強いが、当時の世間からすると律義な好人物だったというのが興味深い。武から文の時代への変化に伴う武士の苦悩や将来への不安が赤裸々に語られるのも面白い。小説としても、緊張の時代のほのぼのさの中で、利家の奇襲や茂兵衛の負傷事件というハラハラの場面が狭まれるのもこのシリーズの魅力である。

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2025年09月28日

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感想
時代が太平になると武断派は求められなくなり、文治派が求められる。時代の流れは難しい。


あらすじ
秀吉が亡くなり、朝鮮から撤退する。家康はすぐに秀吉恩顧の武断派武将と縁組を進める。茂兵衛は、福島正則との縁組を担当する。

前田利家が亡くなり、武断派と文治派の対立が激化する。武断派が三成の屋敷に押し寄せることがあり、茂兵衛は仲裁を命ぜられる。家康は、豊臣家の火種を残すため、三成を救い、隠居させる。

その後、家康は従順に職務を遂行するが増田を籠絡し、大阪城に入った折に刺客に襲われる。茂兵衛は主君を救うべく大怪我を負う。家康はこれにより浅野を処断し、前田家も屈服させる。

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2025年08月31日

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ここんとこ惰性で読んでたこのシリーズ
今回は珍しく面白かった
この作者のお城についてのうんちくとか 好きなんだよ
家康が主人公にだけこっそりと本音を打ち明けるとか 絶対に有り得ないんだけどそこが面白い
いよいよクライマックスのこのシリーズ 次巻が楽しみだ

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2025年04月06日

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最初の巻なので、経緯や説明があるがコンパクトにまとめてあり、本題に入るのがはやい。
局地戦ではあるが、上手く書かれてる。
最後もいい。

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2025年03月16日

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ほんと‼️面白い❗️ノンフィクションとフィクションがないまぜになって大いに楽しい。多分会話のところは、フィクションだと思うけど、キャラは、納得する。新作が楽しみ。

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2025年02月20日

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文字通り、戦国足軽出世物語なのだが、今回、新たに発見した。この作品に魅了された理由が分かった!
戦国時代を茂兵衛と一緒に旅している気持ちになれるところだ!
様々な大名の日常の中に入り込んで、共に戦国時代を生きている感覚に、もしかしたら魅了されているのかも

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2025年01月02日

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元旦に読み終わりました。いいのかどうかわかりませんが、サラッと読めました。
茂兵衛は、歳取り、偉くなっています。
それより、家康が、より積極的に秀吉亡き後を、とろうとしています。実力者であり、世間的にはいいひとという点が、重要です。三成を蟄居させて、火種を残すところは狡猾です。
今後の茂兵衛も楽しみです。

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2025年01月01日

購入済み

茂兵衛の人柄がいい

いよいよ家康の天下とりが佳境を迎えた感があるが 相変わらず茂兵衛の人柄のよさにホッとします。シリーズすべて読んでいますが初期のころの突き抜けた明るさが段々と時代とともに重みを増す感じがいいですね。主人公には最後まで生き残って彼なりの言葉で総括をしてもらいたいと思います。

#泣ける #切ない

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2024年12月27日

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茂兵衛にだから出来ることがたくさん。茂兵衛だから任せられることがたくさん。相変わらず無自覚な有能者。
個人的には久しぶりに出番のあった本多平八郎が良かった。時代が移り変わる中で自分の役割に不安や虚しさや焦りやら。下巻でいよいよ関ヶ原ってことかな。それぞれがどうなるのか楽しみ。

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2024年12月23日

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茂兵衛も50代。家康のお側で重用されているのに未だに3千石。一人娘が婿を取ったのに仕事に追われて結婚式に出られず。
相変わらず難しいことを質問されても答えられずに呆れられている。今回は関ヶ原の前哨戦。家康に命じられて福島正則の懐柔のために、酒飲みに行く毎日。家康のボディーガードとしてどこまでも付いて行くが、今回は最大のピンチ。茂兵衛の犠牲が加増に繋がるか?
どんどん茂兵衛が道化のような役になってくるのが心配。大名になるのはちょっと違うが、もっと大きな役を貰っても良いのではと思ってしまう。

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2024年12月23日

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もへえ もへえ! 幼い頃から父である植田茂兵衛を呼んでいた、娘の綾乃が婿をとった。
三河雑兵物語も、15巻を数える。

秀吉亡き後、五大老が秀頼を支える形で政は引き継がれてきたが、家康は狡猾にあたりを伺いながらも、天下統一を視野に入れて動いている。
足軽から成り上がり、今や鉄砲百人組組頭たる茂兵衛は、家康の信の篤い話し相手兼護衛として、殿に付き従う。
豊臣方と家康間の緊張は高まり、大阪城に就いた家康に魔の手が迫る。その争いの中、敵の刃に刺し貫かれた茂兵衛。
うーむ、早く次の巻を読みたい。読まねば落ち着かない。

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2025年09月30日

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秀吉亡き後の権力争いを着実にのし上がる家康の護衛役として、身体をはって死にかけた茂兵衛も何とか生き延び、加増2千石、5戦千石の領主に。初孫も誕生。

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2025年07月07日

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ネタバレ

もう茂兵衛も五十路、史実をなぞって月日が経ち、運命の関ヶ原へ向かうまでのピリピリした情勢化が綴られている。

ラスト付近でようやく茂兵衛活躍、そして瀕死。
やっぱり豪快本多平八郎様。いいキャラだなぁ!

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2025年01月07日

Posted by ブクログ

相変わらずパワハラ受けてる中間管理職、茂兵衛。受けている本人は大変なんだろうけど、意地悪く楽しめる。性格悪いんかなあ。
でも家康に殺意をおぼえた当たりは、やっちまえーと思ってしまった。オリジナルのキャラだからいつか逆上する場面もでてくるのかしら。
この巻は陰謀渦巻く腹の探りあいが中心となっていたので、戦中の爽快さがないなあと思っていたらまさかの月見櫓での出来事。
最後で急展開に盛り上がる。歳をとってもやっぱり茂兵衛には生き死にの場面がよく似合うな。

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2024年12月25日

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