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シリーズも11作目。
今回は合戦場面が無かったが充分楽しめた。
作品紹介・あらすじ
侍大将となり、意気軒昂な茂兵衛。だが、「真田との和解を天下に示す策を述べよ」との家康の問いに、苦し紛れに本多平八郎の娘・於稲と、真田源三郎の婚姻を提案したから、さあ大変。当然のように平八郎の説得を命じられてしまう。はたして新任侍大将は、家中きっての「真田嫌い」である猛将を陥落させることができるのか!? 戦国足軽出世物語、第11弾。
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いよいよ追いついて来た。
読み進めていると、なんとなく軽視されつつある組織の中での人との繋がりや関係性にふと気づく事、共感する事があったりするので、それで引き込まれるのかも
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戦国足軽物語も第11巻、百姓から成り上がった茂兵衛も今や100人の鉄砲隊を預かる立派な武将。
大河ドラマでは家康と真田の縁組が進んでいるが、その家臣茂兵衛の世界もまさにその時期の話を進める。
ドラマは世の流れの大筋を、本書ではその裏に在る細かな筋書きと現場武将の心情が書かれている。
この時期に本書を読めたのは、とても面白い展開であり偶然に感謝。
太平の世が近づいている。
茂兵衛が活躍できる時代の終焉も見えてきているが、どっこい日常はいまだに剣呑。
太平の世に向けて、ますます茂兵衛の活躍を期待したい。
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真田の暗躍と北条の進退、政治戦に翻弄される茂兵衛
忠勝の娘と信之様の婚姻の裏事情に笑う
状況や顔色、様子を見て判断発言できるようになってて茂兵衛も貫禄出てきた
忠勝様と茂兵衛が仲良しで嬉しい今巻
現場からの叩き上げ管理職
現場からの叩き上げ管理職を彷彿とさせる我らが茂兵衛である。現場や現場監督ではその能力を発揮できた人間が、中間管理職になった途端にウロウロする という現代の会社生活でいくらでもある事例である。不得意な領域の仕事でもなんとかこなしてゆこうとする茂兵衛が健気である。ストーリーの大筋は史実のとおりだと思うが、真田昌幸が動きすぎるのが気になる。
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百人鉄砲隊を率いる茂兵衛だが、侍大将になることができなかった。後に本多平八郎から、茂兵衛が真田方に捕虜になったことが、昇進を阻む一因と知らされる。当時の慣習からすれば仕方ないかも知れない。秀吉が出した惣無事令の最中、何故北条方は戦を仕掛けるのか? 真田に挑発されたとは言え、家=国を滅亡に向かわせる暴挙だが、その時代の武士道を考慮すると、それもむべなるかな。
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植田茂兵衛は、昔からの譜代衆に疎まれ、侍大将への出世とはならなかったものの、小荷駄隊をもつ鉄砲百人組頭となる。家康の信頼厚く、自由に動き回る事の出来る部隊となったのである。
豊臣秀吉の天下統一も目前となり、北条を取り巻く情勢が緊迫してくる。
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100人の鉄砲隊の頭となった茂兵衛。
百姓上がりを嫌われ侍を部下にする侍大将にはなれなかった。
信長が死に、秀吉の天下となり、家康は秀吉と戦うか、恭順するかで迷うも、今戦う時期ではないと判断。
親戚となった北条の動きが危うい。
本田平九郎の娘と、真田家の三男、源三郎の結婚をなし、徳川と真田の距離を縮めることに。
だがこの裏で、秀吉は北条を滅ぼそうと真田昌幸と企んでいたのだった。
力技でのし上がった時代は過ぎ、陰謀と罠の時代に入ろうとしていた。
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前作で次は侍大将との予告が、横槍で足軽大将のまま据え置かれてへこむ茂兵衛。ところが本に入っていた作者の詫び状で、作者の勘違いからの設定だったとのこと。それを上手く作品に繋げている。
相変わらず家康や上司の平八郎達に良いように使われている茂兵衛。今回は、それに加えて敵だった真田昌幸の企てた謀略にもハマり、家康にも相談出来ずに引き連れられて遠方まで行くハメになってしまった。オタオタしながら成長して行く茂兵衛を見ていると、頑張れと応援したくなる。