あらすじ
主命とはいえ、秀吉との和平を進言し、家内ですっかり孤立してしまった茂兵衛。お陰で、家康の次男・於義丸を大坂まで送り届けるという損な役目まで命じられてしまう。一方、かねてより懸案だった沼田領の帰属をめぐって揉めに揉め、ついに真田昌幸が徳川に反旗を翻した。黒駒合戦で北条、小牧長久手戦で秀吉と、強敵を続けて破ったことで自信満々な徳川勢は、過信から真田への侮りを隠せない。蔓延する気の緩みに、茂兵衛は危機感を募らせるが……。戦国足軽出世物語、油断大敵の第9弾!
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まさかの主人公が戦死!伊賀越えの時もそうだが、次巻への繋ぎが上手く、そして憎い。
本巻は前巻で匂わせた真田昌幸と茂兵衛の関係性を利用した上田合戦前哨戦から本戦へ続く。茂兵衛と大久保忠世の関係性が実にリアルで興味深い。実力は認めつつも親族可愛さに茂兵衛に冷たく当たる忠世。昔はそうでなかったのに、老いと奉行という1国の大名に近い肩書が人を変えるというのがいつの世も普遍と思わせられる。
勿論茂兵衛が死んだわけがなく、実際は真田源三郎信之が助け捕虜にされているのだろうが、次巻でどう動くか注目。
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真田昌幸方の諜報活動に茂兵衛が就かされるも、当然のことながら昌幸のほうが一枚も二枚も上手で、結局茂兵衛は裏切りの兆候さえ掴めず、上田合戦の火蓋が切られた。徳川方は昌幸の仕掛けた罠にまんまとはまる。小牧長久手戦での勝利で慢心があった徳川軍。茂兵衛も違和感を覚えながらも攻め上がり、果ては殿軍まで務めることになってしまった。終章のタイトルは「茂兵衛、討死ス」!? 本当に? 花井を見捨ててでも、寿美との約束を守ってほしかった。
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この巻では珍しく、家康が大名と面会する場面が描かれています!それもそのはず。相手は真田昌幸!真田太平記にこんな場面あったかなぁ?と思って、読みました。後半は上田城の戦い。部下思いの茂兵衛が、ラストはまさかの終わり方、つ、つづきが気になる…
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感想
寡兵で大軍を叩く、真田の鮮やかな計略が見えた。実直な徳川兵とは噛み合わせが悪い。
あらすじ
秀吉が、家康に和睦の条件を出してきた。それは家康の息子の於義丸を養子にしたいというものだった。家康はこれを受けることにし、於義丸を大坂に送るのに、石川数正と茂兵衛を指名する。
茂兵衛は無事に於義丸を大坂へ送る。秀吉と会い、家康への伝言を頼まれる。
家康は秀吉への対抗措置として北条との仲を深めるため、真田がおさえる沼田を北条に渡すように真田昌幸を説得しにいく。茂兵衛はこの隊に同行する。
徳川勢は鳥居を主将として上田城に攻め込むも、昌幸の計略に翻弄されて敗走する。茂兵衛は殿軍を任され、奮戦するも気を失う。
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何年か前の大河ドラマ「真田丸」で人気を挙げた真田昌幸ですが、やはり徳川側から見ると手に負えない厄介な強敵です。
豊臣との和平を訴える茂兵衛はその出自も含めて相変わらず家中での肩身が狭い思いをしていますし、その名をとどろかせている茂兵衛の鉄砲隊も真田の策略の前に満身創痍となります。
シリーズ作品の中でこれまでにないピンチを迎えた茂兵衛が、この先どうなるのか、続きが気になる終わり方です。
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このシリーズ、引き込まれました。
追いつくまでは最優先で読み進めています。
茂兵衛のキャラが良い。
よく人の面倒をみて、人を活かしている割にクールな面もあり、そのくせ命を張って人を救ったり。
苦労の連続と成長、出世、そしてまた輪をかけたような苦難の連続。歴史のターニングポイントにも絡んで本当にこんな感じだったのかなぁって臨場感
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上に立つ者は愛嬌が必要
台風も、下を向いてじっと耐えていたら、いつのまにか通り過ぎていく
言葉一つで気持ちに火がつくか、つかないか
部下の間の関係を読み解く家康
家康をちゃんと読んでなかったので、時系列で起きたことと、徳川家が大きくなっていくことを、知る良い機会。
そしてそれを、一雑兵からの視点で見ていくという面白さ。
どうする家康と合わせて読み進める一年。
人情の機微と歴史と娯楽を楽しめる。
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小牧長久手の戦いの後始末で家康の次男於義丸を大阪まで護衛し、秀吉と面会した茂兵衛。秀吉の迫力に圧倒され、刺し殺す事もできない。
北条との関係を考え、沼田を真田昌幸からとりあげようと画策する家康。茂兵衛は、真田昌幸のもとへ日参し、情報収集を試みるも、煙にまかれ、ついに上田合戦が勃発、殿軍として奮闘する茂兵衛は、最後に単身、敵の陣中に突撃する。
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真田と徳川の戦いは2度行われ、2度とも真田が圧倒し真田贔屓が増えた有名な戦い。今回は茂兵衛が散々通って真田親子と仲良くなったのに、その間に真田昌幸が浜松城へ手切れの文章を出すという、茂兵衛の面目丸潰れの結果となる。家康をこき下ろす上杉との直江状を思い出す展開。
茂兵衛は事務方では無いので調整は苦手とぼやきっぱなし。可哀想になってくる。信用回復とばかりに、戦闘に頑張るが、阿呆な部下を助けるために死地へ・・
3冊のお得セットを購入したら付録で年表が付いていた。この上田合戦が39才。年表は今発売されている10冊目までのもののよう。その先はどこまで出世するだろうか?
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今度は裏切らないと言ってたはずの真田昌幸との戦い。圧倒的軍勢なれど、城に引き入れての反転攻勢。逃げる先を火をつけたり、河を増水させたりの巧妙な作戦が見事。コレは史実なんだろうか。最後敵に囲まれ体中を刺されて意識を失う茂兵衛。もしかして死ぬの?
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第一次上田合戦(前哨戦込み)への徳川側の侮り具合をじわじわと感じさせつつ、茂兵衛が何気に天下の重要人物たちに翻弄されるのをドキドキしながら読んでたら茂兵衛が死んだー!
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本の帯に11月刊行予定とあるから、これが完結ではないのだろうが。
徳川家から人質とも言える次男の豊臣秀吉に養子を請われる。大阪行きに警護に着く茂兵衛。
また徳川の目の上のたんこぶとも言える、強かで信用ならない六文銭、上田の真田昌幸が、突然の反旗。
たった二千人の真田に七千人の徳川が打って出るが、
『表裏比興之者』とあだ名を持つ真田昌幸の作戦にまんまと翻弄される。
主人公の性格がいい。
歴史のヒーローたちも、その人間性を飾りなく冷静に評価判断する目を持ち、人特に部下には優しい茂兵衛。
次号が楽しみなようなドキドキモノ。
Posted by ブクログ
三河雑兵心得シリーズも9巻目。
茂兵衛が上田の合戦で殿軍となり部下を助けるべく奮戦の後に討ち死にしたか。。。というところで終る。
次巻もあるので捕らえれて生き延びるのだろうな、と。
一気に読ませる面白さは健在で飽きることが無い。
戦国合戦の下層階級である雑兵たちのリアル。
そこには救いも無いが主人公の明るさや思いやり、人間関係の面白さが楽しめる。
まあそんなことは実際は無いよな、と思う処もあるがそこはそれ物語。楽しめればOK。
作品紹介・あらすじ
茂兵衛、上田に死す!? 信濃の沼田領の帰属をめぐって真田昌幸と対立が深まり、家康は出兵を決意する。出陣した茂兵衛は、逃げ遅れた部下を助けようとしたところを捕らえられ、虜囚の日々を過ごすことに。一方、徳川勢では「茂兵衛、討死」の報が流れていた。戦国足軽出世物語、第9弾!
Posted by ブクログ
2023.2.15
今までで1番辛気臭い巻だった。
仲間とのつながりも少なくて悲しい。
偉くなるってそうゆう事なのかね。。
茂兵衛どうなる?
生きててくれよ〜
Posted by ブクログ
愛すべき足軽大将 茂兵衛。
今回の敵は、知将真田。
上田城を巡る攻防で、配下を救いに行った茂兵衛。
このままでは終われない。
次作が待ち遠しい。