井原忠政のレビュー一覧
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敵の血走った白目が見えてきた。敵の白目と黒目の区別がつけば、そろそろ半町(約五十五メートル)だ。
茂兵衛たちの時代のような、泥臭く、少し意固地で、血生臭い猛者連中とは異質だが、育ちの良さからくる素直さ、聡明さは新しい時代の担い手として、十分に期待できるのではと思えてきた。
(間違いねェ。徳川の若者は決して駄目になっているわけではねェ。昔の三河者と今の三河者、その資質が変わってきてるだけなんだわ)
おっとりとした育ちの良さ、野人の茂兵衛たちから見れば、確かに頼りなく映る。ただ、その素直さや闊達さを、良い方向に伸ばしていけば、新しい徳川の家臣像が成立するのではあるまいか。 -
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感想
戦というシリアスな状況でも、与一郎と弦丸の夫婦漫才的な部分はコミカルで面白い。
あらすじ
北陸に派遣された秀吉は、毛利攻略のため、密かに胆馬の攻略を弟に命じる。高虎が先発隊として派遣される。一方、与一郎はお市を秀吉のものとするよう、密命を帯びて岐阜へ向かう。
お市に正妻の申し出をするも断られる。結果を長秀に伝えた頃、松永久秀が信貴山城で謀叛を起こす。与一郎は信貴山城の周囲の地形を偵察するように命じられる。
その後、秀吉は北陸から引き返した謹慎が解け、信貴山城攻めに参加する。長秀隊は西側の急峻な地形から寡兵で攻めることを命じられる。城内の内応により、久秀隊は崩れ、久秀は天守で自爆す -
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感想
信長の家臣はコマネズミのように使い倒されるから休む暇もないな。
あらすじ
与一郎は大筒の練習で肩を脱臼し、しばし休む。休みの間に太田牛一に誘われて、安土城の普請を見に行く。その後、長浜に戻り、秀吉から弟の長秀に仕えることになる。
その後、本願寺顕如が毛利と組み、石山に閉じ籠る。信長が塙直政を主将に攻めるが、雑賀党によって直政は討ち取られる。おつるは郎党として帯同を申し出る。信長は光秀を助けるために急行し、与一郎はこれに帯同するように命ぜられ、信長の側近くで戦を向かえる。
信長勢は見事に一向一揆衆を討ち破り、一揆衆を城内に留める。続いて毛利水軍が石山本願寺に援軍として現れ、与一郎た -
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感想
背水の陣で死に物狂いの兵は中々に恐ろしいものだな。無理矢理、皆殺しにしようとするから反撃を喰らったのだろう。
あらすじ
与一郎は、秀吉麾下の藤堂の下で足軽として過ごすも、主君の嫡男の首を持ち返った忠義者として名を馳せる。秀吉も信長から文句が入らないように足軽の待遇を続ける。
与一郎は越前へ派遣され、密偵を命ぜられる。越前は浅倉の残党がいくつか争いながら治めていたが、一向一揆勢力が増し、織田勢は攻め時を逸して、一向一揆にやられる。
織田勢は長島の一向一揆衆を討つために、家中のほとんどの勢力を向ける。中々落とせず、兵糧攻めにする。最後は勝つも飢えた一向一揆衆から死に物狂いの反撃を受け