あらすじ
凄腕の鉄砲撃ち・玄蔵が、江戸に連れてこられて早やふた月。与えられた仕事は「悪人である大身を、世のため人のために撃つ」こと。あまり気の進まない玄蔵に、御公儀徒目付の多羅尾は「しくじれば、お前の女房子供の人生も終わる」と冷たく突き放す。標的である並び鷹の羽紋の大身は、馬で毎朝登城するという。玄蔵は、仕事を補佐する良庵や開源、千代らと共に秘策を練るが──。忽ち重版の人気シリーズ「人撃ち稼業」待望の第二弾。興奮と感動必至のノンストップエンターテインメント時代小説。
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Posted by ブクログ
総髪だった玄蔵が、狙撃任務のために髷を結い、色黒を隠す化粧までしなくてはならない。今度は江戸市中で登城途中の旗本を狙うのだ。多羅尾とは生理的に相容れず、妻子のために従わざるを得ない。この任務を無事に終えても玄蔵と妻子は口封じされてしまうかもしれないのに……。南町奉行所同心・本多は狙撃犯の絞り込みにまで迫った。果たして正義はどちらにあるのか? まあ、公儀目付・鳥居が善人とは思えないので、これからの展開と、狙撃を成功させた玄蔵の心身の変化が気になるところ。
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試しに撃った貼り付け獄門の小僧。しかし、不審に感じた本多圭吾という同心が探りを始める。
水野、鳥居耀蔵から悪人と言われた老中を撃ったあと、玄蔵は心身に異常がおこる。
動物でなく二人も人間を撃ったという事実とその達成感に自分を疑うのだった。
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前作で鳥居耀蔵も好々爺の記述ありとKumaさんの情報ありましたが、今回も鳥居は黒幕として暗躍中。大身旗本を悪人として鉄砲で殺すことを命じ、殺し方の注文も。この命令に従う部下の多羅尾と鉄砲撃ちの玄蔵は大喧嘩。嫌々従う玄蔵により首尾を遂げると鳥居は町奉行に昇格。やっぱり鳥居の私利私欲のよう。人質とされている女房子供は玄蔵がどんなに頑張っても解放されるような気がせず、暗い調子のままシリーズは続く。