井原忠政のレビュー一覧

  • 真田武士心得〈一〉 右近純情

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    井原先生の戦国三部作シリーズ
    全てに横繋がりがあるのが面白い試み。
    冒頭に雑兵心得の茂兵衛が出て来てくれたのも嬉しかったです。

    叔父の裏切りで名胡桃城事件の責任から両親が切腹、自死、真田家家臣団から恨まれる、一人残された鈴木家の遺児右京の成長物語。

    武家の子だからか、右京の性格に柔軟性が欠けていて頑な、上から目線で物事を考えている面に読みづらさがあるけれど、戦国時代だし、こんなものなのかな。
    戦国の状況説明も少し多く感じました。

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    2025年11月18日
  • 三河雑兵心得 : 3 足軽小頭仁義

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    ネタバレ

    今回は二俣城と三方ヶ原の戦い。いつでも大変な渦中に飛び込んでいく感じなので、これからの王道街道の中でも苦労が絶えない話ばかりなのだろう。誰でも知っている勝者の歴史の中で、茂平のボトムアップ型の成り上がりは読みごたえがあって面白い。ハマるほどではないけど、結構気に入ってる。

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    2025年11月12日
  • 三河雑兵心得 : 16 関ケ原仁義 中

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    新刊を待ち侘び、今や16巻。
    関ヶ原本戦までのカウントダウンに高なる期待。
    弥左右衛門の初陣は手に汗を握る。

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    2025年11月11日
  • 信貴山忠義 北近江合戦心得〈五〉

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    感想
    戦というシリアスな状況でも、与一郎と弦丸の夫婦漫才的な部分はコミカルで面白い。


    あらすじ
    北陸に派遣された秀吉は、毛利攻略のため、密かに胆馬の攻略を弟に命じる。高虎が先発隊として派遣される。一方、与一郎はお市を秀吉のものとするよう、密命を帯びて岐阜へ向かう。

    お市に正妻の申し出をするも断られる。結果を長秀に伝えた頃、松永久秀が信貴山城で謀叛を起こす。与一郎は信貴山城の周囲の地形を偵察するように命じられる。

    その後、秀吉は北陸から引き返した謹慎が解け、信貴山城攻めに参加する。長秀隊は西側の急峻な地形から寡兵で攻めることを命じられる。城内の内応により、久秀隊は崩れ、久秀は天守で自爆す

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    2025年10月28日
  • 竹田城忠義 北近江合戦心得〈六〉

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    感想
    現場働きはいつ死ぬか分からないので辛いよな。

    不器用なものには戦国時代は難しかったかもしれない。


    あらすじ
    与一郎は長秀に率いられ、竹田城攻めに加わる。弁造の大筒を活かして大手門攻めを命ぜられる。与一郎組の弁造の百匁筒の活躍で大手門を破り、見事に落城させる。

    その後、胆馬に残り、尼子に寄騎を頼むため、勝久のところに赴く。

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    2025年10月26日
  • 竹田城忠義 北近江合戦心得〈六〉

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    但馬侵攻を命じられた長秀は生野銀山岩洲城を落とし、竹田城攻略を目指す。正直無双を掲げた結果、同輩である与吉(藤堂高虎)に出世争いで先を越されるた与一郎に任されたのは竹田城の大手門の破壊と竹田城の物見という過酷な役目。

    竹田城を無事落とした後々、軍役を満たすべく新たに雇用した兄弟は大石家中の家臣と変わらずこれまた癖が強い。その後、尼子再興を目指す勝久の寄騎という新たな役目を秀吉から授かるも、、、、。

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    2025年10月20日
  • 三河雑兵心得 : 15 関ケ原仁義 上

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    もへえ もへえ! 幼い頃から父である植田茂兵衛を呼んでいた、娘の綾乃が婿をとった。
    三河雑兵物語も、15巻を数える。

    秀吉亡き後、五大老が秀頼を支える形で政は引き継がれてきたが、家康は狡猾にあたりを伺いながらも、天下統一を視野に入れて動いている。
    足軽から成り上がり、今や鉄砲百人組組頭たる茂兵衛は、家康の信の篤い話し相手兼護衛として、殿に付き従う。
    豊臣方と家康間の緊張は高まり、大阪城に就いた家康に魔の手が迫る。その争いの中、敵の刃に刺し貫かれた茂兵衛。
    うーむ、早く次の巻を読みたい。読まねば落ち着かない。

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    2025年09月30日
  • どうした、家康

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    色々なエピソードを基に作られた家康の話。13人の作家さんの家康なのに違和感なく同じ家康。それが家康
    明智光秀の謀反を事前に知っていた!?ありえるかも

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    2025年09月18日
  • 三河雑兵心得 : 6 鉄砲大将仁義

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    信長全盛期の終了。武田勝頼滅亡から、本能寺の変までを描く。
    今回は穴山雪山がいいキャラでした。良い意味で戦国の武将感がない。
    それにしても主役級の配置ではないにしても難しいところにばかりに配置され、なんとかそれを切り抜けていくのがいい。

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    2025年09月08日
  • 天王寺忠義 北近江合戦心得 〈四〉

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    感想
    信長の家臣はコマネズミのように使い倒されるから休む暇もないな。


    あらすじ
    与一郎は大筒の練習で肩を脱臼し、しばし休む。休みの間に太田牛一に誘われて、安土城の普請を見に行く。その後、長浜に戻り、秀吉から弟の長秀に仕えることになる。

    その後、本願寺顕如が毛利と組み、石山に閉じ籠る。信長が塙直政を主将に攻めるが、雑賀党によって直政は討ち取られる。おつるは郎党として帯同を申し出る。信長は光秀を助けるために急行し、与一郎はこれに帯同するように命ぜられ、信長の側近くで戦を向かえる。

    信長勢は見事に一向一揆衆を討ち破り、一揆衆を城内に留める。続いて毛利水軍が石山本願寺に援軍として現れ、与一郎た

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    2025年09月05日
  • 長島忠義 北近江合戦心得〈二〉

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    感想
    背水の陣で死に物狂いの兵は中々に恐ろしいものだな。無理矢理、皆殺しにしようとするから反撃を喰らったのだろう。


    あらすじ
    与一郎は、秀吉麾下の藤堂の下で足軽として過ごすも、主君の嫡男の首を持ち返った忠義者として名を馳せる。秀吉も信長から文句が入らないように足軽の待遇を続ける。

    与一郎は越前へ派遣され、密偵を命ぜられる。越前は浅倉の残党がいくつか争いながら治めていたが、一向一揆勢力が増し、織田勢は攻め時を逸して、一向一揆にやられる。

    織田勢は長島の一向一揆衆を討つために、家中のほとんどの勢力を向ける。中々落とせず、兵糧攻めにする。最後は勝つも飢えた一向一揆衆から死に物狂いの反撃を受け

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    2025年08月24日
  • 姉川忠義 北近江合戦心得〈一〉

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    感想
    お市は秀吉を嫌っていたはずでは!?まぁ、フィクションだからいいか。


    あらすじ
    弓の名人、遠藤与一郎は浅井家の重臣。浅倉に組したことで織田家から攻められる。不利な状況になりつつも与一郎は長政を支え続ける。

    浅井は滅亡したが、与一郎は長政より次男の万福丸を任され、敦賀の乳母の嫁ぎ先の木村家を頼る。お市から連絡で、信長の起請文をもらい、小谷城に万福丸を連れて投降するも、安達という足軽大将に万福丸を殺されてしまう。

    与一郎は万福丸の晒し首を奪い取り、荼毘にふす。その後、信長を討つために織田家の足軽募集に家来の弁造と仕官し、家中に潜りこむ。まずは万福丸を討った安達を誅殺する。その後、お市に

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    2025年08月23日
  • 三河雑兵心得 : 16 関ケ原仁義 中

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    ようやく関ケ原の前哨戦といったところまで来た感じかな。正直本戦に入るまではまったく知らなかったので岐阜城攻略は楽しめて読めた。
    まあそこに至るまでは相変わらずの茂兵衛の中間管理職っぷりに泣けてくる。
    平八郎のパワハラできる相手も茂兵衛くらいなんで構ってくる。弁えて茂兵衛に絡む辺り平八郎も周りには気遣っているんだな。当人はかなわんけど。
    また一回り以上年下の直政に正論で怒られて落ち込むのも何か自分も経験があり悔しいやら悲しいやらの感情もわかっちゃうんだなあ。

    岐阜城攻略戦も久々の泥臭い前線で奮闘する茂兵衛、やはりこの人は現場が似合うんだ。わかるわかる。
    さあ次巻はようやく関ケ原だろう。もう下巻

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    2025年08月02日
  • 三河雑兵心得 : 16 関ケ原仁義 中

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    先のことは誰にも分からん。私も天命に従って生きようと思う。生きるも死ぬも、すべて天命だがね。そう考えれば一々明日に悩まんでええ

    利害が対立する癖の強い戦国大名たちをまとめて、一つの方向に向かわせるのは本当に難しいものだ。それを事もなげにやってのける長や秀吉、そして家康は、やはり頭一つ抜けた大英雄なのだろう。

    攻め手の目の声を聞くのは、実に嫌なものだ。
    「今から、お前を殺しに行くぞ」
    と、百人、千人の武装した男たちから宣告されているかと思えば、いい気持ちはしない。さらに武者押しの声には、攻め手側の気持ちを一つにする効果もある。同じ言葉を叫ぶととで仲間や同志を意識し、一体感を高めに高めた上で、

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    2025年08月01日
  • 三河雑兵心得 : 15 関ケ原仁義 上

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    秀吉亡き後の権力争いを着実にのし上がる家康の護衛役として、身体をはって死にかけた茂兵衛も何とか生き延び、加増2千石、5戦千石の領主に。初孫も誕生。

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    2025年07月07日
  • 三河雑兵心得 : 16 関ケ原仁義 中

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    半年毎のルーティンになっている「足軽仁義シリーズ」小山評定での大名の腹の探り合い、駆け引きなど関ヶ原に向けて着々と時が進む。もはや出世物語から侍大将として円熟した感のある茂兵衛。最後まで見届けたい気持ちで読み続けている。

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    2025年07月06日
  • 三河雑兵心得 : 3 足軽小頭仁義

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    戦国出世物語第3弾。
    徳川対武田の一戦の話。
    茂兵衛は腕っぷしもいいが、驕らずそこが出世に繋がるっていう流れは変わらず。ついに、次作では騎馬武者に昇進。
    女性だけには縁がないのがまたいい味出しているが、行く行くはいい家族を作ってもらいたい。応援。

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    2025年06月10日
  • 三河雑兵心得 : 2 旗指足軽仁義

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    茂兵衛の出世物語、第2作。
    1作目と違い、大局の中の一コマのようなところが多く戦闘のシーンは少し少なめ。
    緊迫感もそこまで感じなかった。
    本田平八郎に気に入られ、旗持になって5年。え、2作目で結構時間が経ったなとびっくり。
    持ち前の機転で出世の足がかりを掴んでいくのは小気味いいです

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    2025年05月13日
  • 三河雑兵心得 : 14 豊臣仁義

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    感想
    当初の戦で出世していくところから、戦がなくなって、政変で振り回される段階に変わってきた。戦で功をあげてのし上がっていく方が単純で面白くはあった。


    あらすじ
    豊臣治世が綻びを見せる頃、忠世の命が危ないとのことで、京にいた茂兵衛は小田原行きを命ぜられる。小田原に行く途中で北条の残党に襲われて、鉄砲を奪われる。

    彦左と山賊狩りに出た茂兵衛は、山賊の棟梁である風魔小太郎を捕える。その後、忠世を看取り、伏見へ帰る。

    その後、秀吉と秀次の不和があり、聚楽第にいた秀忠とお江を連れ出すのに鳥居や茂兵衛はてんやわんやする。

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    2025年05月05日
  • 三河雑兵心得 : 3 足軽小頭仁義

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    三方ケ原の戦いメイン。
    兵隊目線なのがいい。
    話に飽きてきた気もするがサクサク読めるので
    いいよね。
    あっさりなのがいい。
    出世できんのか?

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    2025年03月28日