井原忠政のレビュー一覧
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シリーズ3作目にして最終回。
鳥居に家族を人質に取られ、鳥居の敵対勢力を鉄砲で殺して行くというダークな内容。
熊などの狩猟と違い、人を撃つことで精神的に参ってしまった猟師の玄蔵。メンタルの回復のために温泉や奥深い山に監視役達と療養に行く。
一方、連続殺人に疑問を持つ奉行所同心に玄蔵の犯行とバレてしまう。そのことが奉行になった鳥居に伝わってしまい、鳥居の暗躍が始まる。相変わらずの妖怪ぶりに気が重くなってくる。有無を言わせずの証拠隠滅、関係者の殲滅。史実では鳥居の罷免や後ろ盾の幕閣もみな断罪されているが、鳥居のみ四国に幽閉され、明治以降まで生きたとか。
この小説では史実を無視して、玄蔵と監視役達に -
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2週間前に(三)を読んで、この本を飛ばしたことに気付かなかった。積読の中に、この本があって慌てて読む。主人公の遠藤与一と許婚との断絶、郎党2人の内の1人との出会いが詳しく記されて居る。敵方の秀吉の下で足軽となった経緯もよくわかる。
今回の戦争は越前、越中の一向一揆の形成と長島一向一揆との戦い。越前、越中平定は(三)に持ち越されたが、長島の方は歴史上でも有名な悲惨な皆殺しの舞台でもある。秀吉の弟である秀長に引率されて長島に向かった遠藤与一郎達。将兵である兜首10人を挙げると出世させるとの言葉で頑張ったが、僅かに及ばず足軽のまま据置。意外と秀吉も秀長も吝い。秀吉も頂上まで行っているので、だいぶ先ま -
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「三河雑兵心得シリーズ」と並行して読んでいる。主人公はどちらも頭で勝負するのでは無く、体力勝負なところ。違うのは、こちらは弓の名人で、部下二人も剛力と頭脳派で、主人公を補佐している。その上、名門の御曹司。三河の方は、タイトル通り雑兵。そんな二人だが、この本では二人を出会わせている。一瞬だが、今後も出るのだろうか?
主君の御曹司を殺され、その首を奪ったことから、敵方の羽柴軍の中で冷飯を食う事になった主人公の遠藤与一郎。徐々に手柄を上げる事で、信長にも免責され、出世していく。今回は長篠合戦。3段構えで有名な鉄砲戦の中で、得意な弓を駆使していくのは痛快。
許嫁であった女性とのイザコザも戦の中で息抜き -
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感想
大名になっても平八郎の無茶苦茶に振り回される茂兵衛は微笑ましい?
茂兵衛はなんだかんだ言って世渡り上手だな。
あらすじ
家康が大垣城付近に到着し、三成を関ヶ原に誘い込む。右翼に黒田隊、左翼に福島隊を置く。家康はすでに平和ボケした旗本3万はアテにしていなかった。
開戦前に茂兵衛は、平八郎や直政の説得におおあらわになる。茂兵衛は直政から福島隊を出し抜いて先鋒を勤めたいと相談される。福島にドヤされるが、茂兵衛は手だれの鉄砲隊を貸すことで折り合いをつける。
迫り来る大谷勢と戦い、茂兵衛は家康より小早川勢に鉄砲を撃ちかけるように命令される。びっくりした小早川勢は大谷勢に攻めかかり、勝敗が -
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シリーズ2作目。覗き事件を巡る偕楽の絵師としての成長を除くと動きはなく、少し物足りなさを感じるが、それぞれの人物の深掘りが進み、より入り込んでいける。
小太郎の平凡な感じが非常に好ましい。現代に喩えれば、チェーン店の若手店長がやる気のないオーナーと癖のある年上のバイトの我儘に振り回されている感じ。小太郎は誠実に努力を重ねているのに、面白味がないと言われる気持ちはよく分かる。ちょい悪ほどモテることの理不尽さ。
本多豊後守絡みの政治的な事件が次回からは入ってきそうで、次作への期待は大きい。
『三河雑兵心得』にも見られる、井原氏の独特な擬音(ゲヘヘヘ、キャキャキャ、ガハハ、アハハ) が癖にな