井原忠政のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前作から5ケ月、小田原合戦まできた。
山中城、韮山城攻めは、両方の城を見に行ったことがあるので感慨深い。
山中城は茂兵衛一族で潜入し、城の詳細を調査。秀吉の前で地図を下に説明するという大役。城を実際に見た時に、障子堀が印象的な大変な場所。何とか落城させるが、次は韮山城。こちらも険しい山城。家康の友人だった敵方の大将を救うため、家康の無茶振りで茂兵衛が使者になる。一緒に使者に行った武将が撃たれて死ぬという危険な場所。家康と何度も連絡を取り合い、相手の投降を引き出す。
東海から江戸への移封に伴う領地拡大も、出世に余り関心の無い茂兵衛は、大活躍なのに僅かの加増でも納得してしまうというお人好し。
この -
購入済み
現場からの叩き上げ管理職
現場からの叩き上げ管理職を彷彿とさせる我らが茂兵衛である。現場や現場監督ではその能力を発揮できた人間が、中間管理職になった途端にウロウロする という現代の会社生活でいくらでもある事例である。不得意な領域の仕事でもなんとかこなしてゆこうとする茂兵衛が健気である。ストーリーの大筋は史実のとおりだと思うが、真田昌幸が動きすぎるのが気になる。