井原忠政のレビュー一覧

  • うつけ屋敷の旗本大家

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     非常に面白いシリーズが始まった。官兵衛と小太郎の父子をはじめ、武士でありながら肩肘張らず自然体であるところが心地よい。士農工商という封建社会の中でも、身分の垣根を越えた人間関係は確かに存在していたはずで、井原氏の小説はそれを無理なく、自然な形で描いているのが魅力だ。特に小太郎は、当主であり大家であるにもかかわらず、その立場を誇示することなく、年長者には礼をもって接するという好人物である点がとても良い。
     物語のテンポも良く、棚子の紹介から斬り合い、そして賭場での大波乱へと続く展開には大いに満足した。そんな小太郎が序盤で撃たれるという謎を残しながらも、ますますこの父子に肩入れしたくなる構成は見

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    2025年06月16日
  • 三河雑兵心得 : 1 足軽仁義

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    農民から足軽へ。出世物語。
    歴史小説初挑戦でしたが、緊迫感があってよい。
    主人公の茂兵衛はもちろん腕っぷしがあるが、侍にも初めから勝てるようなチートでないというのも応援できるポイントです。次作読みたい

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    2025年05月06日
  • 三河雑兵心得 : 13 奥州仁義

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     本巻では茂兵衛の江戸移住と九戸政実の乱が描かれる。
     江戸に関しては、未開の地・江戸の雰囲気が出てて良い。多くは都会から田舎への移住の不満が見えるものの、思ったよりは反発はないように見えた。読者目線では発展の余地が大きいことは非常にワクワクする。特に小田原城を参考にした縄張り作りや治水事業などはまさに国のインフラ構築であり、興味深い。
     加えて奥州征伐。高橋克彦「天を衝く」安倍龍太郎「冬を待つ城」では蝦夷視点であったため、それを討伐側で見るのは新鮮。それも豊臣ではなく、徳川視点で第三者目線で描かれるのは非常に面白い。作者の蝦夷勢への尊敬の念も感じられてとても良かった。ラストの佐藤監物のエピソ

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    2025年04月26日
  • 三河雑兵心得 : 13 奥州仁義

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    感想
    一から街を作るってワクワクするなぁ。それが今の東京だなんていうのも読んでいて面白い。


    あらすじ
    徳川家は浜松から江戸への移封で大忙し。辰蔵は左腕を失うも、命を取り留める。茂兵衛は辰蔵の世話をしてくれた綾女に礼を言う。

    茂兵衛の一行は江戸に入り、麹町に家をあてがわれる。茂兵衛は、陸奥国で九戸政実が起こした反乱の鎮圧に豊臣勢の一員として井伊直政と向かう。家康はみちのくに禍根を残さないためにそこそこ手を抜いて戦うように茂兵衛に命じる。

    九戸政実は降伏し、斬首に処されるが、茂兵衛は気を利かせて首を持ち帰らせる。

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    2025年04月13日
  • 三河雑兵心得 : 12 小田原仁義

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    感想
    茂兵衛もなかなか出世しないな。でもなんとか3000石まで漕ぎ着けた。


    あらすじ
    北条と豊臣が戦をすることになり、徳川家も豊臣側で参戦する。茂兵衛は、井伊直政と西の曲輪を攻める。

    続いて、茂兵衛は家康の幼馴染みである北条氏規が治める城を攻める。家康は、ある程度攻めて、降伏させる腹づもりであったが、功を焦る豊臣方は苛烈に攻める。秀吉から途中で総大将を任されて、無事に氏規を降伏させる。

    茂兵衛は、氏規と氏直を高野山に移送する護衛の役を任せられる。移送中に北条の残党に襲われて、辰蔵が左腕を落とす怪我を追う。金ソウ医を求めたが、そこにいたのは綾女だった。

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    2025年04月12日
  • 三河雑兵心得 : 11 百人組頭仁義

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    感想
    茂兵衛は相変わらず損な役回り。しかしながら、もしかしたらシリーズで初めて戦なしで死にかけなかったのかも。


    あらすじ
    鉄砲百人組頭になった茂兵衛は侍大将になったと思ったが、百人組頭に戻される。新たな兵の練兵に勤しむ。

    穴山家では若君が亡くなり、世継ぎとして家康の子供を当てる。その子供の乳母が亡くなったことになっている綾女だった。

    茂兵衛は、徳川が豊臣への恭順を示すために、真田と組むことにする。北条は氏邦が暴走して沼田領攻めいる。その証として、長男の源三郎に、平八郎の娘のお稲を嫁がせることにする。

    真田に明るい茂兵衛は、お稲の護衛を務めることになるが、平八郎が護衛を名乗り出る。茂兵

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    2025年04月10日
  • 三河雑兵心得 : 15 関ケ原仁義 上

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    ここんとこ惰性で読んでたこのシリーズ
    今回は珍しく面白かった
    この作者のお城についてのうんちくとか 好きなんだよ
    家康が主人公にだけこっそりと本音を打ち明けるとか 絶対に有り得ないんだけどそこが面白い
    いよいよクライマックスのこのシリーズ 次巻が楽しみだ

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    2025年04月06日
  • 三河雑兵心得 : 10 馬廻役仁義

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    感想
    家中の事情と国外の事情が分かりやすく描いてあり、秀吉和睦か強硬かは読んでいて面白い。


    あらすじ
    徳川方では茂兵衛が死んだものとして、乙部は跡取りをどうするか検討していた。一方、茂兵衛は真田の土牢で捕えられていた。

    茂兵衛は幸村に逃され、命からガラ徳川領へ帰る。石川数正は、大坂方の内情を探るため、秀吉方に降る。茂兵衛は、信州の大久保党での居場所がなくなり、浜松へ帰る。

    浜松では家康は茂兵衛を側近として据える。方針としては秀吉と和睦であったが、平八郎などの旗本衆が秀吉強硬論であったため、すぐに和睦出来なかったことと、自分を高く売りつけるために和睦を先延ばしにする。

    家康に、秀吉の妹

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    2025年03月31日
  • 三河雑兵心得 : 9 上田合戦仁義

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    感想
    寡兵で大軍を叩く、真田の鮮やかな計略が見えた。実直な徳川兵とは噛み合わせが悪い。


    あらすじ
    秀吉が、家康に和睦の条件を出してきた。それは家康の息子の於義丸を養子にしたいというものだった。家康はこれを受けることにし、於義丸を大坂に送るのに、石川数正と茂兵衛を指名する。

    茂兵衛は無事に於義丸を大坂へ送る。秀吉と会い、家康への伝言を頼まれる。

    家康は秀吉への対抗措置として北条との仲を深めるため、真田がおさえる沼田を北条に渡すように真田昌幸を説得しにいく。茂兵衛はこの隊に同行する。

    徳川勢は鳥居を主将として上田城に攻め込むも、昌幸の計略に翻弄されて敗走する。茂兵衛は殿軍を任され、奮戦す

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    2025年03月31日
  • 三河雑兵心得 : 3 足軽小頭仁義

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    感想
    茂兵衛の首を取らない、出世に執着しているわけではない農民的感覚が現代とマッチする。


    あらすじ
    姉川の戦いが終わってすぐ、信玄が南下して攻めてきた。足軽小頭となった茂兵衛は平八郎隊に従い、信玄のクビをあげようとうって出るが武田勢にやられる。

    命からガラ初日を終えた茂兵衛は、平八郎より初陣の松平善四郎の補佐を命ぜられる。茂兵衛たちは二俣城で武田家からの攻勢に耐えるが、水攻めに合い、降伏するが、無傷開放される。

    浜松城に戻り、武田家との決戦に備える。浜松城を素通りした武田勢は三方ヶ原で待ち受けていたところを徳川勢が誘い込まれて、蹂躙される。

    茂兵衛は命からガラ、浜松城に帰る。帰路で夏

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    2025年03月30日
  • 三河雑兵心得 : 2 旗指足軽仁義

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    感想
    戦のシーンがリアルで、自陣の内情なども詳しく述べられているため緊張感が伝わる。


    あらすじ
    茂兵衛は本多忠勝に仕えて4年が経ったが、目立った武功を上げられずにいた。そんな折、今川は弱体化し、武田が勢いを増してきた。家康との協定を破り、大井川を渡って、秋山隊が侵攻してくる。

    家康は武田を牽制しつつも、今川氏真が籠る掛川城を攻める。茂兵衛は掛川城攻めで敵の大将の朝比奈の狙撃とその指揮をするが、自分も鉄砲に打たれて、後方で養生する。しかし、戦での功が認められて、徒侍に認められる。

    茂兵衛は姉川の戦いに呼び出された家康勢で、一番厳しい浅倉勢の担当となる。徳川勢の活躍もあり、姉川の戦いで勝利

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    2025年03月29日
  • 三河雑兵心得 : 5 砦番仁義

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    ずっと最初から読んでいてふと、きっと戦い方の考え方って昔も今もさほど大きく変わらないんだろうな、と思わせる。高台の攻略、兵站の断ち方、などなど。 それをこの時代に落とし込んで臨場感溢れるストーリーになっていてすごく面白い!

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    2025年03月29日
  • 三河雑兵心得 : 1 足軽仁義

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    感想
    当時の足軽の泥臭い戦いの様子がわかるした茂兵衛も立志伝に期待が持てる。


    あらすじ
    茂兵衛は村ではかなうものが居ない乱暴者。弟が舐められたとして倉蔵を殺してしまい、村を出て、夏目次郎に拾われる。

    茂兵衛は本願寺門徒の一揆衆として、松平家康側と戦う。茂兵衛は夏目の指示で、榊原の下で松平又八郎勢と戦う。

    茂兵衛は、横山軍兵衛という重臣の兜首を上げる。戦も長引き、最初に因縁があった乙部という侍が又八郎側に内通していることが分かる。

    戦は結局負けたが、夏目は茂兵衛に家康に仕えることを進める。茂兵衛は夏目から名字をもらい、植田茂兵衛と改めて、岡崎を目指す。

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    2025年03月28日
  • 三河雑兵心得 : 4 弓組寄騎仁義

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    ずっと読み続けているが飽きないのが魅力か。やはりうつり変わりや趨勢が激しい戦国の魅力かもしれない。最初に出てきたお頭が命を落としたと思えば癖のある新たな仲間が加わり、茂兵衛の出世に伴い戦いの視点も新たになる… 筆者の描写の引出しの多さに脱帽。

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    2025年03月24日
  • 三河雑兵心得 : 15 関ケ原仁義 上

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    最初の巻なので、経緯や説明があるがコンパクトにまとめてあり、本題に入るのがはやい。
    局地戦ではあるが、上手く書かれてる。
    最後もいい。

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    2025年03月16日
  • 三河雑兵心得 : 3 足軽小頭仁義

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    3巻まで読んでくると人物像が勝手に出来上がってくるから、もう今回はどうなるか楽しみでしかない。茂兵衛も修羅場をくぐり抜け、その部下たちもいっぱしの侍に変貌していく姿がじつに逞しい。みんな行くところまで行ってしまえ〜!と熱く応援したくなるw この物語の中に自分も仲間入りいたい!

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    2025年03月10日
  • 三河雑兵心得 : 2 旗指足軽仁義

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    1巻からの流れを白けさせないよううまく繋がれてるのは戦国小説だからか。足軽の物語でここまで惹き込まれるのは珍しい。とくに戦の臨場感、スピード感がシンプルに、伝わりやすく描写されてるところがとても素晴らしい‼️

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    2025年03月10日
  • 信貴山忠義 北近江合戦心得〈五〉

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    タイトルは信貴山城の戦いを象徴する……のだが、与一郎が秀吉から与えられた任務は於市への恋心を伝える役目。なんとも難しいうえにやりがいのないことだった。結局は失敗に終わり、主で秀吉の弟でもある長秀に嘘を見破られ……。そんな与一郎を救ったのは皮肉にも戦乱の世なのだ。信貴山城の攻防戦の筆致は著者の真骨頂が発揮されている。松永久秀は茶釜と共に信貴山城の塵芥と消えた。与一郎の独白「道楽者同士の競い合いの果てに(中略)多くの女房子供が涙に暮れるんや」戦国の当たり前だが悲しい現実である。

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    2025年03月09日
  • 三河雑兵心得 : 14 豊臣仁義

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    ライフワークとはこれを指すんだろうな、と思わずはにいられない予定調和で楽しめました。
    40代の茂兵衛が暴れ回ります。

    さて、大河ドラマ『麒麟がくる』をはじめ秀吉の人物像といえば総じて不気味。この作品も全開で理解不可能な傑物として描かれています。しかしそれは、天下人までなったのに「下賤のもの」が付きまとう一生涯を送ったことと、どこか表裏一体ではないかなと感じました。

    とことんまで他人を出し抜くには、とことんまで奇手奇策を用いるほかない。
    プーチン大統領しかり、トランプ大統領しかり、キム総書記しかり。
    石破さんも、なにかできそうな雰囲気はありますが。。

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    2025年03月05日
  • 三河雑兵心得 : 15 関ケ原仁義 上

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    ほんと‼️面白い❗️ノンフィクションとフィクションがないまぜになって大いに楽しい。多分会話のところは、フィクションだと思うけど、キャラは、納得する。新作が楽しみ。

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    2025年02月20日