井原忠政のレビュー一覧
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前回から続け様に読破。伊賀越えは百姓や地侍が相手で、対戦国大名との戦とは仕様が異なるのが新鮮。毒矢は実戦では有効的で、かなり肝を冷やすだろう。近世までは倫理観が低かったというが毒矢を使わないなどの暗黙のルールから一定の美意識(それを武士の誇りと言うのだろうが)があったのだろうと思った。
伊賀越え後も当然戦いは続くが、本多百助の死など興味深いエピソードはあれど淡々と進んだ印象。
終盤は服部半蔵との決闘や綾女の子の行方が見所。特に綾女は前作で衝撃的に再開しあっさり決別したが、それで終わるはずもなく、皮肉にも後継候補が生まれてしまうら、今後この子がどうなるかも注目。 -
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本拠を江戸に移すことになった家康。配下武将の茂兵衛宅も新築されてワクワク感がすごい。お隣さんが因縁のライバル、服部半蔵の家とか笑っちゃう。なんだかほんわかしたムードの第13巻。
後半は奥州征伐で待ってましたの攻城戦も展開される。久しぶりに戦場で100丁の鉄砲斉射音が聞けて、これまたワクワク感。既に40歳を越えた茂兵衛の命からがらの一騎打ちもあり、これもうファンサービス多すぎじゃないですか?
ラスト、親子の身代わり話にも胸を打たれる。
はー、お腹いっぱい。
甲斐の武田勢といい奥州の九戸勢といい、あるいは今川・北条にしても、戦国を彩る個性的な武者たちが、三河兵・植田茂兵衛という土臭いフィルター -
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リアルな描写で変わらず面白い。
ストーリーはもちろん、その中での心の動きや行動の原理など、生身で生きる人物が、生き生きと、悩みながら、折り合いをつけながら行動していく姿がとてつもなく面白い。英雄豪傑ではなく、一人の人間として主人公を描いていることに共感を覚える。
そんな話だからこそ、様々に心に刺さる言葉がある。
竹束や、逆茂木造りなど、戦争は常に自然破壊をする
雑兵が陽気な軍隊は滅法強い
男の嫉妬は女のそれ以上に恐ろしい
人格を磨くには数十年を要し、学識を身につけるには十年が必要だ。その点、書なら二年も学べば、それなりの文字が書けるようになる。
切腹のシーンは、苦境にあっても腹を括って清々し -
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本作も安定の面白さ。長篠後から信康切腹までを描く。史実としては地味な時期であるが、信康との絡みをこう描くかと唸らせられた。
何より茂兵衛の将としての成長が余すところなく描かれていたのが良かった。家康や酒井忠次から直接の密命を受け、30〜50名規模を率い活躍。特に密命時に本多や榊原から貸し受けた足軽の一団を褒美に与えてもらえる場面は非常にエモかった。また、部下となった大久保忠世の弟、彦左衛門の成長も楽しみだ。
今回は前半で朋輩の辰蔵の死を予感させられたが、無事裏切られてひとまずホッとした(服部は命を落としてしまったが)。ただ、今後近い仲間の死は避けられないと思うと、戦国時代の宿命とはいえ、 -
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一足早く最終話を迎えた「どうする家康」の進行とは違い、信長の死の後、天下を取った秀吉に反抗の意を唱えた東北の武士たち。
それを治めよという指令を受ける。
だが、家康はいつか来るはずの、豊臣との戦いに備え、東北の民たちから嫌われたくは無い。
それで、派遣される茂兵衛たちに、苛烈には戦うな、ほどほどに、、、という。
しかし現場に行ってみれば・・・
長い間、東北の民たちは、朝廷など、時の権力者たちに蹂躙されてきた。その怨念とも言える心の叫びを聞いた茂兵衛。
首を追ってきた元家臣の親子に、首を返す。
毎回惜しいくらいに、読んでしまう素敵な時間。 -
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待ってました!
このところロビー活動ばかりが目立ってくすぶっていた茂兵衛推し(私)に朗報。小田原攻めでは大乱闘を演じてくれている。嬉しい。
肉体的には、はや40代。私と同年代かと思うと、槍と槍のぶつかり合いは望めない。鉄砲100丁を率いる姿は知将の雰囲気さえ漂っている。心中では「おらぁコイツのことが嫌ぇだなあ」と愛らしい毒を吐きながらこうべを垂れ、家康とはツーカーの仲。さながらファミコンを支えたゲームボーイみたいな存在ではないか。
何言ってるか分からないし。
それにしても茂兵衛はどんどん大人になっていく。沈黙は金。雄弁は銀。実は人物分析に長けていて、余計なことを言わない。必要な言葉は人にズ