井原忠政のレビュー一覧

  • 三河雑兵心得 : 5 砦番仁義

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    信康と言えば、家康の虎の子の長男。信長に謀反の疑いをかけられ、泣く泣く腹を切らせたというのが、通常の描かれ方。この本では、少し異なっていたのが印象的でした。そして茂兵衛はというと、家康直々に荷駄隊を襲う任務に。徳川家康の物語でそんなシーンは語られないので、まさに足軽視点ですごく面白かったです。

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    2025年08月24日
  • 三河雑兵心得 : 4 弓組寄騎仁義

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    今回のハイライトは、長篠の戦い!ではなく、茂兵衛の故郷への凱旋です。長篠の戦いもあるのですが、そこは比較的あっさりとしていた印象です。茂兵衛は弓組寄騎に。弓組寄騎というと、茂兵衛が弓を扱うのかと思ったのですが、そうではなかったです。茂兵衛も辰蔵も丑松も、最後はみんな幸せを手にして、茂兵衛も徐々に出世。次巻以降も楽しみです!

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    2025年08月18日
  • 三河雑兵心得 : 3 足軽小頭仁義

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    今回はいよいよ三方ヶ原の戦い。足軽視点でどんな描かれ方をするのかに注目でした!三方ヶ原から逃げる茂兵衛たち足軽組の様子が描かれていましたが、仲間を見捨てようとする者、傍観する者など、さまざまですが、その中で茂兵衛は、仲間を必死で助けて帰ろうと感動的でした。今後、さらに出世していく様が楽しみです!

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    2025年08月14日
  • 三河雑兵心得 : 4 弓組寄騎仁義

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    話は進み、長篠の戦い。
    織田と徳川の関係はもはや同盟とは言えないほど主従関係に近くなっている。
    ついに、茂兵衛は騎馬の身分となって所帯を持つことに。鉄砲の3段撃ちなどの有名なところにはほとんど焦点があわず泥臭いところがこの小説のいいところです。
    味方の人柄がいいからこそ感情移入してはらはらするけれど歴史上の有名人はほぼ関係ないのでネタバレされることなく最後まで読み進められます

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    2025年08月11日
  • 三河雑兵心得 : 2 旗指足軽仁義

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    あの本多平八郎と足軽の茂兵衛との関係性が面白く、茂兵衛から見た平八郎が、他の小説にない視点ですごく斬新。これも足軽視点の物語のなせる業というところ。今回の後半は姉川の戦い。徐々に出世していくであろう、茂兵衛の今後が楽しみです!

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    2025年08月08日
  • 三河雑兵心得 : 16 関ケ原仁義 中

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    今回も茂兵衛と平八郎の掛け合いが良かった笑
    このシリーズを通して、本多平八郎が推しになりつつある。

    今回はいよいよ、関ヶ原!?と思っていたが、伏見城の戦い前後がしっかり描かれていて関ヶ原は開戦せず。

    家康と鳥居元忠のあのシーンに茂兵衛もいたの!??それは熱いっっ!なんて盛り上がってしまった。

    敵と争っている最中の茂兵衛の心のうちがやけに、いままでになく冷静で、あ、、茂兵衛さんほんとに熟練者になってるやん、、、と。

    まだまだ突っ走ってくれ!私の推しと!!!

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    2025年08月02日
  • 三河雑兵心得 : 16 関ケ原仁義 中

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    関ヶ原仁義(中)を読み終わりました。
    これまでと同様、茂兵衛が頑張っておりました。今回は、娘婿の弥左右衛門と一緒が多く、初陣にも立ち会いました。本田平八郎と井伊直政などと、天下分け目の合戦に参戦です。
    歴史は分かっていますが、色んな修羅場が今後起きるのでしょう。

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    2025年08月02日
  • 三河雑兵心得 : 1 足軽仁義

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    百姓上がりの足軽の茂兵衛から見た徳川家康の話。最初は家康が三河の地で一向宗徒と対峙する内輪揉めの時代から。全く有名武将も出てこず、聞いたことのない野場城の籠城戦など、逆にすごく新鮮でした。茂兵衛がこれからどう出世していくのかが、楽しみなシリーズです!

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    2025年07月27日
  • 三河雑兵心得 : 16 関ケ原仁義 中

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    関ヶ原は上下の2冊と思ったのが(中)が出てきた。作者の挟み込まれた栞によれば、エピソードがありすぎて中を書いたとのこと。
    史実に名高い直江状。もっと直江が抵抗するかと思ったら、呆気なく頭を下げにきた。色々な歴史小説を読んできたが、こんなに抵抗無かったのは初めて。
    茂兵衛は大怪我を負いながらも何とか復活。不自由な足を庇いながらも参戦する。最初は嫌っていた婿殿とのやり取りも、何とか認めてきてほのぼのとしてくる。そんな体でも敵の砦に駆け上る時には、完全に復活してきた。婿殿を殺されないように、手助けするのも昔通り。
    次は関ヶ原の合戦だが、真田攻めに行くのだろうか、それとも関ヶ原だろうか。次作が待ち遠し

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    2025年06月22日
  • うつけ屋敷の旗本大家

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     非常に面白いシリーズが始まった。官兵衛と小太郎の父子をはじめ、武士でありながら肩肘張らず自然体であるところが心地よい。士農工商という封建社会の中でも、身分の垣根を越えた人間関係は確かに存在していたはずで、井原氏の小説はそれを無理なく、自然な形で描いているのが魅力だ。特に小太郎は、当主であり大家であるにもかかわらず、その立場を誇示することなく、年長者には礼をもって接するという好人物である点がとても良い。
     物語のテンポも良く、棚子の紹介から斬り合い、そして賭場での大波乱へと続く展開には大いに満足した。そんな小太郎が序盤で撃たれるという謎を残しながらも、ますますこの父子に肩入れしたくなる構成は見

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    2025年06月16日
  • 三河雑兵心得 : 1 足軽仁義

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    農民から足軽へ。出世物語。
    歴史小説初挑戦でしたが、緊迫感があってよい。
    主人公の茂兵衛はもちろん腕っぷしがあるが、侍にも初めから勝てるようなチートでないというのも応援できるポイントです。次作読みたい

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    2025年05月06日
  • 三河雑兵心得 : 13 奥州仁義

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     本巻では茂兵衛の江戸移住と九戸政実の乱が描かれる。
     江戸に関しては、未開の地・江戸の雰囲気が出てて良い。多くは都会から田舎への移住の不満が見えるものの、思ったよりは反発はないように見えた。読者目線では発展の余地が大きいことは非常にワクワクする。特に小田原城を参考にした縄張り作りや治水事業などはまさに国のインフラ構築であり、興味深い。
     加えて奥州征伐。高橋克彦「天を衝く」安倍龍太郎「冬を待つ城」では蝦夷視点であったため、それを討伐側で見るのは新鮮。それも豊臣ではなく、徳川視点で第三者目線で描かれるのは非常に面白い。作者の蝦夷勢への尊敬の念も感じられてとても良かった。ラストの佐藤監物のエピソ

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    2025年04月26日
  • 三河雑兵心得 : 13 奥州仁義

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    感想
    一から街を作るってワクワクするなぁ。それが今の東京だなんていうのも読んでいて面白い。


    あらすじ
    徳川家は浜松から江戸への移封で大忙し。辰蔵は左腕を失うも、命を取り留める。茂兵衛は辰蔵の世話をしてくれた綾女に礼を言う。

    茂兵衛の一行は江戸に入り、麹町に家をあてがわれる。茂兵衛は、陸奥国で九戸政実が起こした反乱の鎮圧に豊臣勢の一員として井伊直政と向かう。家康はみちのくに禍根を残さないためにそこそこ手を抜いて戦うように茂兵衛に命じる。

    九戸政実は降伏し、斬首に処されるが、茂兵衛は気を利かせて首を持ち帰らせる。

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    2025年04月13日
  • 三河雑兵心得 : 12 小田原仁義

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    感想
    茂兵衛もなかなか出世しないな。でもなんとか3000石まで漕ぎ着けた。


    あらすじ
    北条と豊臣が戦をすることになり、徳川家も豊臣側で参戦する。茂兵衛は、井伊直政と西の曲輪を攻める。

    続いて、茂兵衛は家康の幼馴染みである北条氏規が治める城を攻める。家康は、ある程度攻めて、降伏させる腹づもりであったが、功を焦る豊臣方は苛烈に攻める。秀吉から途中で総大将を任されて、無事に氏規を降伏させる。

    茂兵衛は、氏規と氏直を高野山に移送する護衛の役を任せられる。移送中に北条の残党に襲われて、辰蔵が左腕を落とす怪我を追う。金ソウ医を求めたが、そこにいたのは綾女だった。

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    2025年04月12日
  • 三河雑兵心得 : 11 百人組頭仁義

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    感想
    茂兵衛は相変わらず損な役回り。しかしながら、もしかしたらシリーズで初めて戦なしで死にかけなかったのかも。


    あらすじ
    鉄砲百人組頭になった茂兵衛は侍大将になったと思ったが、百人組頭に戻される。新たな兵の練兵に勤しむ。

    穴山家では若君が亡くなり、世継ぎとして家康の子供を当てる。その子供の乳母が亡くなったことになっている綾女だった。

    茂兵衛は、徳川が豊臣への恭順を示すために、真田と組むことにする。北条は氏邦が暴走して沼田領攻めいる。その証として、長男の源三郎に、平八郎の娘のお稲を嫁がせることにする。

    真田に明るい茂兵衛は、お稲の護衛を務めることになるが、平八郎が護衛を名乗り出る。茂兵

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    2025年04月10日
  • 三河雑兵心得 : 15 関ケ原仁義 上

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    ここんとこ惰性で読んでたこのシリーズ
    今回は珍しく面白かった
    この作者のお城についてのうんちくとか 好きなんだよ
    家康が主人公にだけこっそりと本音を打ち明けるとか 絶対に有り得ないんだけどそこが面白い
    いよいよクライマックスのこのシリーズ 次巻が楽しみだ

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    2025年04月06日
  • 三河雑兵心得 : 10 馬廻役仁義

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    感想
    家中の事情と国外の事情が分かりやすく描いてあり、秀吉和睦か強硬かは読んでいて面白い。


    あらすじ
    徳川方では茂兵衛が死んだものとして、乙部は跡取りをどうするか検討していた。一方、茂兵衛は真田の土牢で捕えられていた。

    茂兵衛は幸村に逃され、命からガラ徳川領へ帰る。石川数正は、大坂方の内情を探るため、秀吉方に降る。茂兵衛は、信州の大久保党での居場所がなくなり、浜松へ帰る。

    浜松では家康は茂兵衛を側近として据える。方針としては秀吉と和睦であったが、平八郎などの旗本衆が秀吉強硬論であったため、すぐに和睦出来なかったことと、自分を高く売りつけるために和睦を先延ばしにする。

    家康に、秀吉の妹

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    2025年03月31日
  • 三河雑兵心得 : 9 上田合戦仁義

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    感想
    寡兵で大軍を叩く、真田の鮮やかな計略が見えた。実直な徳川兵とは噛み合わせが悪い。


    あらすじ
    秀吉が、家康に和睦の条件を出してきた。それは家康の息子の於義丸を養子にしたいというものだった。家康はこれを受けることにし、於義丸を大坂に送るのに、石川数正と茂兵衛を指名する。

    茂兵衛は無事に於義丸を大坂へ送る。秀吉と会い、家康への伝言を頼まれる。

    家康は秀吉への対抗措置として北条との仲を深めるため、真田がおさえる沼田を北条に渡すように真田昌幸を説得しにいく。茂兵衛はこの隊に同行する。

    徳川勢は鳥居を主将として上田城に攻め込むも、昌幸の計略に翻弄されて敗走する。茂兵衛は殿軍を任され、奮戦す

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    2025年03月31日
  • 三河雑兵心得 : 3 足軽小頭仁義

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    感想
    茂兵衛の首を取らない、出世に執着しているわけではない農民的感覚が現代とマッチする。


    あらすじ
    姉川の戦いが終わってすぐ、信玄が南下して攻めてきた。足軽小頭となった茂兵衛は平八郎隊に従い、信玄のクビをあげようとうって出るが武田勢にやられる。

    命からガラ初日を終えた茂兵衛は、平八郎より初陣の松平善四郎の補佐を命ぜられる。茂兵衛たちは二俣城で武田家からの攻勢に耐えるが、水攻めに合い、降伏するが、無傷開放される。

    浜松城に戻り、武田家との決戦に備える。浜松城を素通りした武田勢は三方ヶ原で待ち受けていたところを徳川勢が誘い込まれて、蹂躙される。

    茂兵衛は命からガラ、浜松城に帰る。帰路で夏

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    2025年03月30日
  • 三河雑兵心得 : 2 旗指足軽仁義

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    感想
    戦のシーンがリアルで、自陣の内情なども詳しく述べられているため緊張感が伝わる。


    あらすじ
    茂兵衛は本多忠勝に仕えて4年が経ったが、目立った武功を上げられずにいた。そんな折、今川は弱体化し、武田が勢いを増してきた。家康との協定を破り、大井川を渡って、秋山隊が侵攻してくる。

    家康は武田を牽制しつつも、今川氏真が籠る掛川城を攻める。茂兵衛は掛川城攻めで敵の大将の朝比奈の狙撃とその指揮をするが、自分も鉄砲に打たれて、後方で養生する。しかし、戦での功が認められて、徒侍に認められる。

    茂兵衛は姉川の戦いに呼び出された家康勢で、一番厳しい浅倉勢の担当となる。徳川勢の活躍もあり、姉川の戦いで勝利

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    2025年03月29日