岡嶋二人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読者への挑戦、アンソロジー第二弾
好みのシリーズだが全三巻で終わってしまうらしいので残念
今回の7作品は有名なものが多く、著者それぞれの短篇集のタイトルになっているものもいくつかある
中でも中西智明は、絶版文庫の「法月綸太郎の本格ミステリアンソロジー」に収録されている、という事すらよく知られている傑作
・仁木悦子「横丁の名探偵」★⭐︎⭐︎
超短編。トリック1つだけの勝負、やや弱いかな
・石沢英太郎「アリバイ不成立」★★⭐︎
複数の容疑者たちがお互いのアリバイを主張する、と来ればあのパターンだな!
という予想を覆され★ふたつ
・巽昌章「埋もれた悪意」★⭐︎⭐︎
双子のなぞなぞは知ってい -
Posted by ブクログ
目が覚めて気がつくと、そこは地下の核シェルター。3ヶ月前に事故死した友人の死に関係し、4人の男女が閉じ込められた。特殊設定が際立つクローズドサークルミステリ。
絶望感に苛まれながらも、必死に脱出を試みる4人。だけど、核シェルターがめちゃくちゃ頑丈でうまくいかない。
シェルターに閉じ込められているシーンがメインなので、読んでて重苦しいし、閉塞感が凄くてなかなかしんどい。
そして、極限状態に追い込まれた人間の心理描写がエグい。協力関係を築こうとする一方で、疑心暗鬼に陥ったりする。名探偵がいるわけでもない4人の間で、なぜ自分たちは閉じ込められているのか、なぜ3ヶ月前に事故が起きたのか話し合って推