岡嶋二人のレビュー一覧

  • 七日間の身代金

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    ネタバレ

    誘拐モノかと思いきや、途中からは密室モノ。

    島から犯人が消えた理由はかなり力技だが、密室トリックは力技というほどではない。(そこまで驚くというわけではないが)
    だが、計画通りにいかず、結果的に生死を彷徨うことになってしまった理由は面白かった。

    相変わらず文章は読みやすく、雰囲気も軽いので、気軽に読めて楽しめる作品。

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    2021年06月27日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    現実味があり、完成度が高く、コンパクト。
    ただ、個人的にはミステリーにおいて"現実味"はあまり重要ではないと思う。
    例え現実では無理そうなトリックでも、机上ではできるものであり、インパクトがあり、読者を驚かせられるならば、十分に価値がある。
    その点、本書は少し「驚き」という要素は少なかったかなと思う。

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    2021年05月10日
  • あした天気にしておくれ

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    本作は競馬場と北海道の牧場が舞台背景です。北海道の牧場で起きたほんの小さな事故が発端になり東京~北海道でエリートサラブレッドの行方を廻って馬主・警察が犯人を追う物語です。

     まず、感心するのは今回誘拐?盗難?された素材が「馬」である事、普通?(犯罪に普通も常識もないでしょうが)盗むなら現金や換金性の高い物を選びますが犯人が盗んだのは転売も出来ない登録が必要な馬主となってレース出場も叶わない事がはっきりしている素材を扱った小説であると事です。

     著者は競馬好きとの事で本ミステリーを執筆したとの事ですが盗難に至る真の理由や2重に張られた犯罪トリックと身代金の行方等が新鮮な上に本ミステリーは他と

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    2021年04月17日
  • 熱い砂 パリ~ダカール11000キロ

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    現在はダカールラリーと名称が変わり舞台も南アメリカに移ってるのですが、この作品は日本企業(パイオニア)が冠スポンサー時代の1988年クリスマスのパリから1989年1月13日セネガル迄のレースでミステリー作家の”岡嶋二人”こと井上泉と徳山諄一が競技者と同じルートを四輪駆動車で同行取材した記録です。

     パリダカファンの私は最近著者の小説を読み始めた事もあってこの体験記に世界一過酷なサバイバルレースが著者の目を通してどんな風に語られるのか興味深々でした。

     普通のレース参戦記や同行取材記だとどうしてもレース参加者の勝負やチーム、ライバルの動き等やはり競技中心になるのでしょうが、本作の目線は全く違

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    2021年04月17日
  • 眠れぬ夜の殺人

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    実体験としては夜中に酔っ払いに絡まれるって事はあまり経験しないですが、本作は帰宅途中の深夜に酔っ払いに絡まれてちょっとした喧嘩が死亡事故へと発展して行く。

     5件の事故では被害者も犯人も何ら関係の無く殺人とは無縁の事件なのだが、共通している点がある。被害者の年齢が20代である事、被害者は亡くなる前日から行方が判らなくなっていた。

     事件を解決するのは警視庁の刑事部長から依頼された警察関係なのか探偵なのか意味不明な3人組みだが彼等の推理と行動力で事件の関連性と犯人グループを追い詰める。

     著者「岡嶋二人」の今回の作品にはまたしても凄いの一言です。酔っ払いの喧嘩から殺人事件へと展開し犯人の方

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    2021年04月17日
  • タイトルマッチ

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    怪我をして現役を引退した元ジュニアウェルター級の世界チャンピオンの赤ん坊が誘拐された、犯人からの要求はお金ではなく、何と二日後に控えている同じジムの次期世界チャンプと期待されている甥のタイトルマッチ戦でのノックアウト勝を要求するものだった!

    相手に負けろという要求なら理解出来るが勝利しないと赤ん坊を殺すという、不思議な事件に関係者、警察は戸惑う、そんな中、甥で必勝が子供を救う手段だとプレッシャーが掛かり軽い練習中に何と右中指の付け根の骨にひびが入りノックアウトどころか出場自体が危ぶまれる事態となる。

    警察やジム関係者の協力により、犯人はチャンピオンに成れなかったボクサーが有力との線で捜査は

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    2021年04月17日
  • 七年目の脅迫状

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    過去作品シリーズ。岡嶋二人の初期競馬三部作(?)の三冊目。

    ある時、日本中央競馬会に1通の脅迫状が届く。
    その内容は『日曜日の第10レースで1番の馬を勝たせろ。要求が聞き入れられない場合は伝貧ウィルスを打つ』
    と言うもの。
    伝貧とはウマ科の動物に伝染する病気で、これに罹ってしまった場合は安楽死処分しか施す事が出来ないものだ。
    そして実際に10レースで1番の馬は負け、伝貧ウィルスはラストコールという馬に接種されていた。
    日本中央競馬会の理事を義理の父に持ち、日本中央競馬会の保安課で働く主人公・八坂心太郎は、
    この調査をする為、北海道へと向かった。
    そこで知ったのは、今回の事件が7年前の伝貧騒ぎ

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    2021年03月14日
  • 珊瑚色ラプソディ

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    いつもの岡嶋二人ワールド!!
    今回は沖縄の離島が舞台ですね。
    なぜ彩子の記憶がないのか、乃梨子はどこへ行ってしまったのか?
    不可解な謎が次々と明らかになっていく。
    やっぱりおもしろい。

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    2021年01月25日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    “ラジカセ”なんて出てくるのに古臭いどころか今時っぽさまで感じてしまう。読みやすくて分かりやすくてテンポがいい。
    親心が分かるだけに切ないミステリー。

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    2020年10月17日
  • ちょっと探偵してみませんか

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    短編集。25の謎が書かれています。
    一緒に謎を考えるタイプがいいですね。
    推理物は好きなのですが、なかなか謎解きできませんでした(笑)サラッと読めて面白かったです。

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    2020年02月25日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    初・岡嶋二人。
    息子の同級生が次々と亡くなり、息子に容疑がかけられていく中で、「チョコレートゲーム」という謎のゲームの存在が浮上するー。

    面白かったんだけど、どんでん返し具合はちょっとだけ期待はずれだったかなー。
    逸子ちゃんがただただかわいそう。

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    2019年09月11日
  • ダブル・プロット

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    「記録された殺人」に新たに未発表3作をマージした短編作品集。まあ未発表だったのには理由がある訳で、岡嶋作品といえども全作品が面白い訳ではないということ。

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    2019年07月10日
  • 七年目の脅迫状

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    珍しく途中から犯人がわかり、かつお見合い相手といっしょに事件解決、という設定があまりにも出来過ぎていて、岡嶋作品としては今一つの印象。

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    2019年05月11日
  • 七日間の身代金

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    プロットに拘り過ぎて人物の性格描写が今一つと感じた。まあ十分楽しめるんですが、著者の作品に期待が高すぎるのかもしれません。

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    2019年04月11日
  • ちょっと探偵してみませんか

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    ミステリー苦手な私でもサクサク読めちゃう短編集。

    かなり甘めの採点で、分かったの7つでした!笑

    推理力に自信はないけど、ちょっと探偵気分を味わってみたいな~って方にオススメ♪

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    2019年03月30日
  • 七日間の身代金

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    「七日間の身代金」
    プロデビューを目指す若き音楽家カップルの千秋と要之介。ある日、富豪の後添いとなった友人から、弟と先妻の息子が一緒に誘拐されたと相談を受ける。身代金の受け渡し場所は逃げ場の無い小島で、事件は直ぐに解決すると思われたが・・・。


    岡嶋二人は、ニール・サイモンの戯曲「おかしな二人」のもじりである。この戯曲は、オスカー・マディソン(妻と離婚したずぼらな性格のスポーツ記者)とフェリックス・アンガー(几帳面な性格のニュース記者でポーカー仲間。「妻に逃げられた」と転がり込んできた)が織り成すコメディ。この愉快な戯曲をもじるわけだから、岡嶋二人はユーモア小説を得意としている・・・という訳

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    2019年02月18日
  • あした天気にしておくれ

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    この作家さんは誘拐ものが得意なのだろうか。
    99パーセントの誘拐も興味深かったが
    意表をつくトリックでひきつけて次々と巻き起こっていく事態に目が離せない。
    伏線の回収が少し曖昧だったのか、読後感がすっきりしないのが☆みっつ。

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    2019年01月21日
  • コンピュータの熱い罠

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    コンピュータを介しての殺人事件。タイトルからはコンピュータの暴走のような印象を受けるが、AIの時代でもなく、結局は人。一昔前のミステリーといった感じ。勧善懲悪一歩手前で少し物足りない気もするがそれは好みの問題。また、叙述トリック一歩手前という印象も受け、なんだかいろんなことが一歩手前だった。

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    2018年08月20日
  • ちょっと探偵してみませんか

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    軽い「頭の体操」風な、隙間時間のお供本。
    こういうのがありがたいタイミングに目にした手にしたのはラッキーでした。

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    2018年06月27日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    ネタバレ

    読みやすかった。
    競馬をあまり知らなくても、面白かった。
    しかし、どんでん返しは評判よりライトな感じ。

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    2018年06月25日