岡嶋二人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
☆3.5
元世界ジュニア・ウェルター級チャンピオン最上永吉の生後十ヶ月の息子が誘拐された。
時は最上の義弟である琴川三郎が挑むタイトルマッチの二日前。
試合相手は最上を倒した現在チャンピオンのジャクソンで、ある意味因縁の相手とも言える。
誘拐犯はその試合で三郎に"相手をノックアウトで倒せ。さもなくば子供の命はない"と要求してきたのだ。
警察に知らせるなとは言われているが、なんとか連絡を取り捜査が開始される。
警察の捜査と同時に、ボクシングのタイトルマッチを控えた三郎、そのセコンドにもついている最上の極限な心理状況がこちらの読む手を速めさせる。
このプレッシャー絶対自分耐 -
Posted by ブクログ
☆3.6
大きなCMも決まっている新人歌手の結城ちひろが、人の出入りの多いテレビ局から誘拐された。
しかも直前にはこの誘拐を密告する電話が警察に入っていたという。
身代金を要求する犯人の指示に従いつつも手かがりを見つけ捜査を続ける警察、ちひろの安否を気遣いながらも犯人に振り回される芸能プロダクションや、思惑を抱え事件を見守るCMのスポンサーと入り乱れて、事件は混迷を極める。
なんか胡散臭くて怪しい!と疑ってしまうような奴がいっぱいで楽しい。
また場面の切り替えが良いテンポを生み、リアルタイム感が出ていたのが良かった。
作中は事件を追う立場の展開が主なので、誘拐されてた側ではどんな時間を過ご -
Posted by ブクログ
十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。とはクラークの三原則。 「2001年宇宙の旅」は公開50周年、いつ見ても時代を感じさせない造りです。 そして本作もまた時代の先陣を切ったような作品、仮想現実という近未来の設定にミステリーを上手く重ねています。
SF作品の楽しさはそれを読む時期によって移り変わるものだと思う。 時代設定がはるか未来なら果てしないロマンを心に秘めるし、近未来であれば自分の存在と重ね合わせ想像する、過ぎ去った未来ならあれは違った当たってたと俯瞰して答え合わせが出来る。 本作は近未来、五感をコンピューターに支配されゲーム内の仮想世界に身を委ねた男のお話・・・。 -
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出会いマッチング、個人情報保護等、まさに現代の社会問題を捉えている35年前のハイテク犯罪ミステリー
結婚相談センターに女性オペレーターとして勤める主人公。ある日、登録している兄の個人データを閲覧したいと会社に飛び込んでくる客がいた。どんな理由であっても見せられないと断るが、その物々しい雰囲気に不穏な空気を感じていた…
コンピュータ犯罪、男女のマッチングシステムをテーマに書かれたミステリー。
なにがスゴイって1986年の作品ですよ、コレ。
1986年っていったら、ファミコンで伝説のクソゲー、たけしの挑戦状が発売されたあの時代です。
にもかかわらず、今まさに現代を予見したかのようなテーマ、課 -
購入済み
誘拐ものに定評のある岡嶋二人作品の中でも特に傑作との評判の高い本作なのですが、筋立てとしましてはシンプルな犯人当て推理小説ではなく、割と最初の段階で犯人の正体がそれとなく分かるような書き方がされてまして、いわゆる倒叙スタイルのような感じで話が進んでいきます。とは言いましても犯人が完全に明示されてる訳ではなく、読んでいる内に多分そういうことなんだろうなと思いながらも、でもどうやってこれを実現しているのかというハウダニットの謎が積み重なっていくという岡嶋作品ならではの面白さがあります。また後半の身代金の受け渡しの為に高速道路をひた走ったりスキー場でのアクロバットな活劇シーンは映像化にも向いている感
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Posted by ブクログ
構成に惹かれて手に取った初見の作家さん。
それぞれ別の探偵事務所に持ち込まれた依頼。それらは一見なんの繋がりもなさそうだけど、回を追うごとに場所や人物がリンクしてくるのがわかる。
四半世紀前の作品だから色々と時代を感じるところはあるけど、依頼人の目的や、隠された事件が少しずつ明らかになっていく様は結構リアルに感じた。中でも暗号解読編では丁寧に図で解説もしてくれて、その道の素人でもわくわくしながら読み進められたので1番のお気に入り。
こういう連作短編は初めてで、思わず一気読みしてしまった。最後だけちょっと雑感はあったけど、それでも充分面白かった!