岡嶋二人のレビュー一覧

  • 99%の誘拐

    nk

    購入済み

    誘拐ものに定評のある岡嶋二人作品の中でも特に傑作との評判の高い本作なのですが、筋立てとしましてはシンプルな犯人当て推理小説ではなく、割と最初の段階で犯人の正体がそれとなく分かるような書き方がされてまして、いわゆる倒叙スタイルのような感じで話が進んでいきます。とは言いましても犯人が完全に明示されてる訳ではなく、読んでいる内に多分そういうことなんだろうなと思いながらも、でもどうやってこれを実現しているのかというハウダニットの謎が積み重なっていくという岡嶋作品ならではの面白さがあります。また後半の身代金の受け渡しの為に高速道路をひた走ったりスキー場でのアクロバットな活劇シーンは映像化にも向いている感

    #ドキドキハラハラ

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    2021年12月17日
  • 殺人者志願

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    久々の岡嶋二人さん。ちょっと時代が、、、という部分を感じさせない、その構成と筆力。小説なのに、まるで迫ってくるかのようなドキドキハラハラ。

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    2021年12月01日
  • 解決まではあと6人

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    岡島二人はうまい作家だ。
    ミステリーを読み始めた時に立て続けに作品を読んだが、どれもよく練られていて堪能した記憶がある。
    未読の本作も期待に違わず面白かった。奇妙な依頼を続ける女。異なる興信所がそれを追う。そして最後にどんでん返し。プロットが素晴らしく、小気味良い。
    今は井上夢人しかいないが、まだ未読の彼等の作品を読んでみよう。

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    2021年11月22日
  • クラインの壷

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    岡嶋二人は流石すぎる、安定している。
    今でこそ良くありそうな話だけど、インセプションやらSAOやらは全てこれじゃん。
    設定も細かいし、文章もテンポ良く読みやすいしで、岡嶋二人流石すぎる。

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    2021年11月18日
  • どんなに上手に隠れても

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    スピード感があって面白かったです。
    ただ、犯人の意外性が微妙だったのと誘拐されてる時のシーンについてもう少し描写があっても良かったんじゃないかな?と思いました。

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    2021年10月14日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    面白い。
    300pほどでここ迄引き込まれる作品はそうないのではないか。
    推理の部分と親子の微妙な気まずさを出した文学的側面の両方が良かった。
    動機の問題もしっくり来てとても好き

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    2021年09月10日
  • クラインの壷

    購入済み

    何年も前に読んだけれど、ずっと頭の片隅を離れなかったこの作品。また読みたくなって購入。
    これが書かれた時代を考えると預言書のようで感嘆する。

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    2021年07月18日
  • 解決まではあと6人

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    ネタバレ

    正統派ミステリー。
    無理な推理がなく、マニアックな知識が必要ではあるが、暗号もあり、そして何より構成が面白い。

    トリックに驚くことはあるが、犯人に驚いたのは久しぶり。
    まさか吉池、寺西、宇野、三人とも囮だとは思わなかった。

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    2021年06月27日
  • 解決まではあと6人

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    構成に惹かれて手に取った初見の作家さん。

    それぞれ別の探偵事務所に持ち込まれた依頼。それらは一見なんの繋がりもなさそうだけど、回を追うごとに場所や人物がリンクしてくるのがわかる。
    四半世紀前の作品だから色々と時代を感じるところはあるけど、依頼人の目的や、隠された事件が少しずつ明らかになっていく様は結構リアルに感じた。中でも暗号解読編では丁寧に図で解説もしてくれて、その道の素人でもわくわくしながら読み進められたので1番のお気に入り。

    こういう連作短編は初めてで、思わず一気読みしてしまった。最後だけちょっと雑感はあったけど、それでも充分面白かった!

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    2021年06月07日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    競馬をテーマにした、作者のデビュー作。それほど派手な作品ではないものの、よく練られた作品であると思う。競馬を知らない人間でも十分に楽しむことができる。

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    2021年05月29日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    ネタバレ

    馬関係の仕事に就いたので読んでみた。

    犯人当てや組織犯罪のような要素が盛りだくさんで、馬のこともいろいろ知ることができて面白かった。

    最後の真相は思っていたよりも大事だったので、本当にこんなことあるのか、どう収集をつけるのか考えてしまった。
    生産者側としては、毛色のことを考えることもあるわけて、誰もこういった遺伝について考える人はなかったのかとも思わないではない。

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    2021年05月28日
  • クラインの壷

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    ネタバレ

    設定は今も使われているような感じ(マトリックス?)だが、結果は「どっちが現実なんだ…?」と疑心暗鬼な感じで終わるまでが丁寧にかかれてる。

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    2021年05月05日
  • クラインの壷

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    20年くらい前にドラマを見た記憶があり、原作も勧められたので読んでみました。
    映像化したものと同じくらい鮮明な文章で、自分もクラインの世界に入り込んだ様な奇妙な感覚を終始味わえる不思議なストーリーでした。
    勧めて下さった方は読み終わった後に「で、どっちだと思う?」と聞いてこられましたが、正直、未だに良くわかりません。読む人によって意見が分かれるかもしれませんが、それを議論するのもこの作品の面白い所だと思いました。

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    2021年04月10日
  • クラインの壷

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    それなりに先が読めて、それでもだんだんこんがらがって、終わったらふーって感じ。ずいぶん時代を先取りしてるので、15年後に読んで丁度いいくらいかも。

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    2021年04月04日
  • あした天気にしておくれ

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    過去の作品シリーズ。第27回江戸川乱歩賞を取れなかった作品。

    3億2千万という、破格の値段が付けられたサラブレッド「セシア」。
    4人の馬主が共同で保有し、将来を楽しみにされていた。
    だがある日、そのセシアが誘拐されてしまう。
    「我々はセシアを誘拐した」と犯人は脅迫状を送り付け、2億円もの身代金を要求してきた。。。

    岡嶋二人氏の事実上のデビュー作とでも言うべきこの作品。
    相当に古い(1981年の作品)であるが為に、当然のようにその時代背景は古いのだが
    それ補って余りある面白さである。
    いわゆる“メイントリック”は今現在では使用出来ないものだそうだが、
    それでもその鮮やかさは競馬を知らない人で

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    2021年03月14日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    主人公となる女性二人が事件を追っていき、危険を乗り越えて数々の手がかりを見つけ、徐々にピースをはめていく。そして最後には意外な犯人、意外な真相が待っている。
    ミステリーの王道といった感じですが、途中で飽きさせないのはさすが。
    江戸川乱歩賞受賞納得の作品。

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    2021年03月12日
  • どんなに上手に隠れても

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    岡嶋二人。2人いるのね。まだ2作目で詳しくないけど、文学界の伝説のユニットなんだろう。吉川晃司と布袋寅泰の『Complex』のように。YOSHIKIと小室哲哉の『V2』のように。チャゲと石川優子の『ふたりの愛ランド』のように。物語は1988年発刊だけあって、作中のネーミングセンスとか古いけど面白かった。新人歌手がテレビ局で誘拐される推理小説。あっと驚くどんでん返しもないし、結構実直な印象だが、淡々と地に足がついているストーリー展開がかえって新鮮。そして東野圭吾の解説も面白いんだな~。

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    2020年05月22日
  • 殺人者志願

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    ネタバレ

    200万円以上の借金を肩代わりする代わりに殺人を依頼された若夫婦。借金が帳消しになるのならと軽い気持ちで引き受け、ターゲットの身辺調査を行い偶然ターゲットの住むマンションの隣の部屋が空いたことからそこへ引っ越し、徐々に交流を深めていく。
    状況が全て揃い、あとは決行するだけとなったが、やはり殺人という事の重大さに気づき実行ができない。準備した後片付けをしに、ターゲットの部屋へ合鍵を使って入ると、そこには依頼者が死んでおり、睡眠薬で眠らせておいたターゲットは消えていた。
    パニックになり一度自分たちの部屋に戻り、しばらくしてターゲットの部屋に戻ると、今度は依頼者の死体が消えており、さらにその部屋に閉

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    2020年02月02日
  • クラインの壷

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    ネタバレ

    発表から約30年が経っているが色褪せず、というか今読んだ方が面白いのかもしれない。
    結局イプシロンの正体とは?どこからが仮想世界なのか?など考えだすと深みにはまっていく。
    頁数からいくとやや長めだと思うが、どんどん加速するストーリーと軽快な語り口であっという間に読める。

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    2020年01月19日
  • コンピュータの熱い罠

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    コンピューターっというか、実は裏で操る人物がいる??みたいな(笑)
    岡嶋さんの作品はコンピューターが出てくることも多いので、書かれた当時は最新のコンピューターの知識だったのだろうと感じました。

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    2019年10月13日