岡嶋二人のレビュー一覧

  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    本格ミステリとしては論理的で緻密。複数の伏線をしっかりと見極める事で、真相に辿り着くことができるようになっている。
    本格ミステリ好きとしては、たまらない作品となっているだろう。
    ただし、登場人物たちが、全く魅力的ではない。もう全員嫌いといっていいくらい。
    真相を見極めるために読み進めたいのに、登場人物たちの性格が邪魔をして読み進められない。個人的に、読者として事件の謎を解くための一番の障害が、登場人物たちだった。
    読後は真相が分かったスッキリ感と、やっとこれで彼らの話を聞かなくていいという解放感で、複雑な感覚があった。

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    2023年08月06日
  • クラインの壷

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    クラインの壺。引き込まれる。仮想空間?夢?に入り込む最新ゲーム「クライン2」。これがドラクエⅢ、ファミコン時代に書かれた作品とは思えない。全く色褪せない作品。ネタは使い古されている感はあるけど、最後まで良くもって楽しませてくれた。
    本当に1989年にかかれたとは思えない!

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    2023年07月29日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    ミステリーとしての完成度が高いこともさることながら、青春小説としても高い完成度だと感じた。また、中学生の自分と大人になった今の自分とを重ねて没頭して読み進めた。岡島作品は99%の誘拐に続いて読んだが、他の作品も読みたくなった。

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    2023年07月17日
  • なんでも屋大蔵でございます

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    ・大蔵さんの語り口が良い
    ・まさにホンワカミステリーで楽しかった
    ・続編が見たかったけどこれで終わってしまい残念!

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    2023年03月29日
  • 解決まではあと6人

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    やっぱり岡嶋二人作品は自分には読み易いし、次の展開がどうなるか気になってしょうがない構成も堪りません。右手の小指の付け根に大きなホクロなんてあると大それた事は出来ませんね。

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    2023年03月12日
  • タイトルマッチ

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    ☆3.5

    元世界ジュニア・ウェルター級チャンピオン最上永吉の生後十ヶ月の息子が誘拐された。
    時は最上の義弟である琴川三郎が挑むタイトルマッチの二日前。
    試合相手は最上を倒した現在チャンピオンのジャクソンで、ある意味因縁の相手とも言える。
    誘拐犯はその試合で三郎に"相手をノックアウトで倒せ。さもなくば子供の命はない"と要求してきたのだ。

    警察に知らせるなとは言われているが、なんとか連絡を取り捜査が開始される。
    警察の捜査と同時に、ボクシングのタイトルマッチを控えた三郎、そのセコンドにもついている最上の極限な心理状況がこちらの読む手を速めさせる。
    このプレッシャー絶対自分耐えられんわと思いつつ、事件に追い詰められてく警察の様子も追いつつ試合当日を迎える。

    この作品ですごかったのはボクシングの試合描写。
    めちゃくちゃ熱い。
    あまりテレビとかで試合見たことなかったけど、飛び散る汗や血まで見えるよう。
    正直、犯人とかうっちゃって試合の方に気がいってしまう自分がいた。
    それくらい熱い試合だったし、最後の二人のやり取りなんかとても爽やかで良かった。

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    2023年02月14日
  • どんなに上手に隠れても

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    ☆3.6

    大きなCMも決まっている新人歌手の結城ちひろが、人の出入りの多いテレビ局から誘拐された。
    しかも直前にはこの誘拐を密告する電話が警察に入っていたという。
    身代金を要求する犯人の指示に従いつつも手かがりを見つけ捜査を続ける警察、ちひろの安否を気遣いながらも犯人に振り回される芸能プロダクションや、思惑を抱え事件を見守るCMのスポンサーと入り乱れて、事件は混迷を極める。

    なんか胡散臭くて怪しい!と疑ってしまうような奴がいっぱいで楽しい。
    また場面の切り替えが良いテンポを生み、リアルタイム感が出ていたのが良かった。
    作中は事件を追う立場の展開が主なので、誘拐されてた側ではどんな時間を過ごすことになったのかちょっと気になる。

    警察ってほんと大変な仕事だわ、と可哀想になった場面もあって、刑事さんたちをすごい応援する気持ちで読んでしまった。

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    2023年02月13日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    もう40年近く前に書かれたものなので、出てくるものがかなーり古いです
    私は良く知ってるものばかりなので大丈夫ですが、若い方には、ん??って思うところも多いかもですねー

    読んでいて不自然な箇所が後々謎解きの時に出てきたりするのですが、かなり単純なことなのに警察は何やってんだろ…と思うこともしばしば^^;
    まぁそれでも私好みのページ数で、最後まで楽しく読むことが出来ました

    昔の表紙のものを読みましたが、表紙にネタバレの絵とか描いてあって不思議な作品だなと思いましたです(^o^;

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    2023年01月28日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    競馬には全く興味はありませんでしたが、とても面白かったです。


    主人公の香苗も競馬や馬に関しての知識が疎いので、主人公と同じ立場で読み進めて行けたのも良かったです。


    「チョコレートゲーム」でもそうでしたが、作者は競馬が好きなんでしょうね笑

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    2022年12月14日
  • コンピュータの熱い罠

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    めちゃくちゃ読みやすかった。
    会話文が多く、余計な描写が少ないので
    どちらかと言うとティーンズ向けかもしれない。
    転結がコンパクトなので、最後がシュッと終わる、好みが分かれるかもしれない。

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    2022年11月15日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    「クラインの壺」を読んでから2作目。最後のどんでん返しまで楽しめた。コンビのいきさつ「おかしな二人」は読まずに作品を読みあさっていきたい。

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    2022年10月23日
  • コンピュータの熱い罠

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    出会いマッチング、個人情報保護等、まさに現代の社会問題を捉えている35年前のハイテク犯罪ミステリー

    結婚相談センターに女性オペレーターとして勤める主人公。ある日、登録している兄の個人データを閲覧したいと会社に飛び込んでくる客がいた。どんな理由であっても見せられないと断るが、その物々しい雰囲気に不穏な空気を感じていた…
    コンピュータ犯罪、男女のマッチングシステムをテーマに書かれたミステリー。

    なにがスゴイって1986年の作品ですよ、コレ。
    1986年っていったら、ファミコンで伝説のクソゲー、たけしの挑戦状が発売されたあの時代です。

    にもかかわらず、今まさに現代を予見したかのようなテーマ、課題感を描けているのがマジで驚愕なんですけど。岡嶋二人先生は、いつも未来予測ぶりがスゴイんですけど、今回も強烈です。

    ストーリーや展開は、若干昔風ではありますが、いまでも十分面白く読み進められます。真相もよく組み立てられていて、納得感もGOOD。ミステリーとしても上出来。

    また主人公の彼女が魅力的に描けていてお見事なんです!
    当時の結婚適齢期(懐かしい言い回し)の女性が持つ、仕事や恋愛に対する信条や価値観がとてもよく伝わってくるんです。
    そして最後には前向きに未来に歩んでいく姿が超素敵なの。こんな女性惚れちゃう!

    本作を読むと、これからの情報社会を憂いじゃいますね~
    人との出会い、恋愛はどんどん合理化され、スマホアプリ1つで適正なパートナーが探せます。少子化問題から国の施策としても予算が割り当てられているくらいです。当然データベースには、大量のビッグデータが存在してるんですよ。

    一方で個人情報保護法は今年も改正されています。もちろんパーソナルデータの扱いは、これからもどんどん厳しくなっていくでしょう。しかしそれを保護するシステムも維持するにはコスト増やリスク管理も重要です。

    これからはさらにAIの時代で、データが支配する世の中になっていくでしょう。単に便利になったと甘えていると、我々はしっぺ返しをもらうかもしれませんね。

    35年以上も前のハイテクミステリー、ちょっとレトロゲームをやっているような感覚に陥る本作。大変楽しく読めました! 特に40代50代の人にオススメの作品です。

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    2022年07月23日
  • 解決まではあと6人

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    「誰が」「どこで」「なぜ」一見バラバラの依頼が、だんだん一つの事件に収束していくのがよかった…と言っても、真相に近付いていくのは最後かその前くらいで、最初のいくつかの依頼は(特に喫茶店はどこに関わっていたのかよく分からない)本の趣旨に沿うようにこじつけているように思う。それでも岡島二人の発想が面白く、一気に読んでしまった。

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    2021年12月24日
  • 99%の誘拐

    nk

    購入済み

    誘拐ものに定評のある岡嶋二人作品の中でも特に傑作との評判の高い本作なのですが、筋立てとしましてはシンプルな犯人当て推理小説ではなく、割と最初の段階で犯人の正体がそれとなく分かるような書き方がされてまして、いわゆる倒叙スタイルのような感じで話が進んでいきます。とは言いましても犯人が完全に明示されてる訳ではなく、読んでいる内に多分そういうことなんだろうなと思いながらも、でもどうやってこれを実現しているのかというハウダニットの謎が積み重なっていくという岡嶋作品ならではの面白さがあります。また後半の身代金の受け渡しの為に高速道路をひた走ったりスキー場でのアクロバットな活劇シーンは映像化にも向いている感じです。個人的には犯人の意外性から、この内容で倒叙スタイルではなく、最後にどんでん返しで犯人が明かされるスタイルで読みたかったとも思うのですが、ただそうしますとトリックとして使われている当時としての近未来的なハイテク機器の説明があまりにもマニアック過ぎて、そんなの分かるかよというツッコミが入りそうですが。

    #ドキドキハラハラ

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    2021年12月17日
  • 殺人者志願

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    久々の岡嶋二人さん。ちょっと時代が、、、という部分を感じさせない、その構成と筆力。小説なのに、まるで迫ってくるかのようなドキドキハラハラ。

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    2021年12月01日
  • 解決まではあと6人

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    岡島二人はうまい作家だ。
    ミステリーを読み始めた時に立て続けに作品を読んだが、どれもよく練られていて堪能した記憶がある。
    未読の本作も期待に違わず面白かった。奇妙な依頼を続ける女。異なる興信所がそれを追う。そして最後にどんでん返し。プロットが素晴らしく、小気味良い。
    今は井上夢人しかいないが、まだ未読の彼等の作品を読んでみよう。

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    2021年11月22日
  • どんなに上手に隠れても

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    スピード感があって面白かったです。
    ただ、犯人の意外性が微妙だったのと誘拐されてる時のシーンについてもう少し描写があっても良かったんじゃないかな?と思いました。

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    2021年10月14日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    面白い。
    300pほどでここ迄引き込まれる作品はそうないのではないか。
    推理の部分と親子の微妙な気まずさを出した文学的側面の両方が良かった。
    動機の問題もしっくり来てとても好き

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    2021年09月10日
  • クラインの壷

    購入済み

    何年も前に読んだけれど、ずっと頭の片隅を離れなかったこの作品。また読みたくなって購入。
    これが書かれた時代を考えると預言書のようで感嘆する。

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    2021年07月18日
  • 解決まではあと6人

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    ネタバレ

    正統派ミステリー。
    無理な推理がなく、マニアックな知識が必要ではあるが、暗号もあり、そして何より構成が面白い。

    トリックに驚くことはあるが、犯人に驚いたのは久しぶり。
    まさか吉池、寺西、宇野、三人とも囮だとは思わなかった。

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    2021年06月27日