岡嶋二人のレビュー一覧

  • クラインの壷

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    ネタバレ

    読み終えるまでは眠れませんでした。ゲームが主軸になるという設定に惹かれ、次々に起こる不可解な事件、段々と解明される事実に引き込まれます。その事実すらも最後は疑わしく、今生きる世界が現実なのか非現実なのかわからない恐ろしさが書かれていました。とてもいい作品でした。さらに初出年を知って驚きます笑

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    2025年01月02日
  • クラインの壷

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    1989年にこの内容って…どんだけ発想力があるんだ!と驚かされた。今でも発展途上のVR。当時でこんなにリアルな様が描写されようとは。まぁリアルに近くなるんだからある意味その様は生きてたら誰もが体感してる訳だが…あ、分かりにくいか。ラストなんかもう現実かゲーム内かの区別がつかない。クラインの壺って創作のタイトルかと思ってたら実際にあった。メビウスの輪的な、裏も表もない?どちらも裏と表?と言う代物だった。色々言葉足らずだが、とにかく面白かった。今ある自分の存在も本当なのか、それとも仮想現実なのか考えてしまう。

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    2024年10月13日
  • クラインの壷

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    VRが現実のものとなった近年ではなく、平成初期に書かれた作品とは思えない。
    ミステリーとしては分かりやすすぎる部分もあるが、最初から最後までドキドキしながら読めた。
    SF的な要素とミステリ的な要素があり面白い。

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    2024年09月11日
  • 解決まではあと6人

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    先日読み終えた歌野さんの本の解説で知った著者。変わった名前だなと思っていたのだが実際に2人で書いておられるらしい。井上泉(井上夢人)さんと徳山諄一(田奈純一)さん。井上さんは知っていたが徳山さんは初耳。そしてその徳山さんは2021年に他界されていると。まぁ詳細はWikipediaで読んでください。

    この作品、ミステリの完全版、パーフェクトミステリのように思える。5W1Hを駆使した謎解き。1人の女性が各章で探偵事務所に依頼をもたらす。各章を読むだけではその大きな謎には辿り着けない。そして終章で初めて全てがつながり、犯人が炙り出される仕組み。カセットテープのデータに時代を感じる。最後、犯人はちょ

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    2023年11月08日
  • クラインの壷

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    王道SFミステリ。
    ラストはありがちかと思いましたが、作品発表当時にこのVRの世界を表現しているのがすごいと思う。

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    2023年09月24日
  • クラインの壷

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    コンビ作家・岡嶋二人の最終長編。1989年に書かれたバーチャルリアリティものの傑作。今だからこそ面白い。

    仮想空間を扱った作品は古くから多数あり、物語のモチーフとしては珍しくはない。VRやAIといったテクノロジーの進化を目の当たりにしている2023年現在の私たちにとってさらに身近な存在にもなりつつある。そんな中で、今さらタイトルだけでオチが見えてしまいそうなバーチャルリアリティものは興ざめではないか?実際に読んでみて、そんな心配はまったく無用だった。今読んでも古くさくない。それにわかりやすい。SFとミステリーを混ぜ込んだストーリーの筋運びは見事。結末のあの感覚は、既視感はあるけど意外と他では

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    2023年05月13日
  • クラインの壷

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    ☆4.5

    ぐんぐん読み進めちゃう止まらなさ。
    近未来的なゲームに関わるあれこれを楽しんでたら、おやおや不穏になってきたわねと展開にワクワクし、明かされる真相に胸がスッと寒くなる。

    本読む楽しさってこれよ。

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    2023年02月13日
  • クラインの壷

    匿名

    購入済み

    全編を通して平易な文章で描かれる。途中から訳の分からない気持ち悪さに包まれて読み進めていくと段々とその正体がわかっていった。VRを題材にしていながらも1989年刊行の小説であり、内容は現代の人間が読んでもさほどおかしいとは思えない世界観を保っている。

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    2022年05月08日
  • 増補版 三度目ならばABC

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    ネタバレ

     一人で考えても発想に限界。二人の個性がぶつかり、発想が止揚する。二人が化学反応のように合作する。そのようにして「おかしなふたり」の岡嶋二人ができた。
    「電話だけが知っている」の制作過程が説明されていて興味深かった。
     しかし多忙さの中で化学反応をする時間が取れなくなり、歯車が狂っていく。後半の「衰」への下り坂は痛ましい。
     

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    2021年11月29日
  • あした天気にしておくれ

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    ネタバレ

    まさしくノンストップ。次々と変化していく展開には一寸の隙もなく、読者を全く飽きさせない。

    前半は倒叙モノ、そして犯人の計画外の事件が起こり、もう1人の犯人が捕まったら自分も捕まってしまうという動機により中盤からは犯人=探偵役の構図へとすり替わる。
    徐々に朝倉に感情移入していき、気づいたときには"バレるな"と思っている自分がいる。
    倒叙モノはあまり読んでいないのだが、やはりこれが倒叙モノの醍醐味だろう。

    だがやはり本書の見どころは身代金の受け渡しのトリックだと思う。
    犯人が馬券を買うことを指定してきたときにようやく気づいたが、このトリックにはかなり驚いた。
    直接お金を受け

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    2021年09月20日
  • あした天気にしておくれ

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    岡嶋二人、2冊目。前に読んだかどうかも忘れているが、多分これは初読み。

    3億2千万円の2歳馬(今でいう1歳)が輸送中の事故で骨折し、共有する他の馬主にそれを隠すために、馬の誘拐事件をでっちあげる。

    20世紀にセリで3億円以上した高馬というとサンゼウス(3億6050万円)を思い出すが、サンゼウスは1988年生まれなのでこの本が書かれたよりもずっと後。
    時代的にイメージに近い馬というと1979年生まれのハギノカムイオーだけども、カムイオーは1億8500万円だもんな。まあ、いいけど。

    どんな計画かも知らされていないながら、こちらも主人公になった感じで読み進め、警察の捜査に加えて謎のスカGの女が

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    2020年12月12日
  • どんなに上手に隠れても

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    本作は文庫解説の東野氏が絶賛するのも納得の傑作だ。やはり誘拐ものは岡嶋作品の真骨頂なんでしょうね。本当に読み始めたら止まらなくなる。大手広告代理店による劇場型犯罪、執筆当時としてはかなり斬新だったろうな。

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    2019年05月12日
  • あした天気にしておくれ

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    「焦茶色のパステル」に勝るとも劣らない傑作。別の作品にあるのかもしれないが、オッズの仕組みを利用した身代金の受け取りなどは本当に鮮やかで、何か爽快な気分になった。終わり方が少し気に入らないが、そんなことは些末に思える素晴らしい快作。

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    2019年04月24日
  • 解決まではあと6人

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    これは傑作。個人的にもこの展開はすごく好きなパターン。これは絶対に最後まで犯人はわからない、がこじ付け感が全くないのがスゴイ。こんな作品を読むとその日は幸せな気分になる。

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    2019年04月11日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    本作を読まずしてミステリーが好きです、なんて言ってはいけないですね、すいません。というぐらいの記念碑的作品。20数年の競馬ファンということもあり、タイトルはやはり「黒鹿毛のパステル」にしてほしかったとは思いましたが、まあ本当に大傑作で文句のつけどころがないわけです、タイトルぐらししか。
    この歳になって岡嶋作品童貞であることを本当に恥ずかしく感じています。まだ余命のリミットが多少あると思いますのでやりまくり、では無かった、読みまくりたいと思います。

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    2019年04月06日
  • なんでも屋大蔵でございます

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    面白かったです。なんでも屋の大蔵さんが、事件に遭遇したときの話をしてくれるという話です。最終的に大蔵さんが事件を解決します。短編集で五話の変わった事件があります。
    岡嶋さんの小説は全部おもしろいです。それがあふれていたのが、宮部みゆきさんの解説です。講談社版は再収録?なので、この本が最初に出されたときと今回の2種類の解説があります。チョコレートゲームあたりは読んでから解説読んだ方がいいかも。解説読みながら、ウンウンとうなずいていました。

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    2018年06月27日
  • タイトルマッチ

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    2017年11冊目。
    読み始めてすぐに「また誘拐かよ!」と思ったけど^^;これまた今までの誘拐モノとは全く違う、そして相変わらず最後までハラハラドキドキさせてくれる作品だった。
    岡嶋二人は競馬、野球、ボクシングと随分幅広いなーと思ったら、徳山氏がプロボクサー目指してたとかでなるほど。
    競馬と違って、ボクシングは全く知識がなかったので言葉の意味とか分からないところもあったけど、素人にも分かるような書き方してくれてて助かった。試合中の描写にも何とかついていけた。
    とにかく前代未聞な犯人からの条件、どうやって捕まえるのか全然見えなかったけど、終わってみれば、やっぱりそうだったかー!と。
    でも爽やかな

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    2017年02月16日
  • どんなに上手に隠れても

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    ネタバレ

    2017年10冊目。
    「人さらいの岡嶋」と言われる理由が分かる。もちろん書かれた時代背景と今とを考えると成り立たないかなと思うところもあるけど、岡嶋二人に関して言えばそんなことどうでもいいくらい作品にのめりこんでしまうんだよな・・。
    のっけから惹きつけられっぱなし。そしてメリハリがあり飽きさせないまま最後まで持っていかれるのはホントさすが。
    やっぱり大好きな作家だと思い知らされた作品。

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    2017年02月09日
  • 殺人者志願

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     作品解説(冒頭より一部抜粋)「ある人物を、殺してもらいたい」なんて頼まれて、ホイホイ引き受けるヤツ、そういないだろう。普通なら「ご冗談を」ぐらいで片づけるところだ。つまり、その時の俺と鳩子は、普通じゃなかった……ってことになるんだろう、たぶん。

     主人公・菊池隆友は何の才能も無い日本人男性。あるのは膨らんだ借金のみ。妻・鳩子の親戚・宇田川から借金の肩代わりとして、殺人を依頼される。そして作品は一気に暗い展開へ……とはならないのが岡嶋作品のいい所。菊地夫婦は頭のねじが一本外れたような性格だし、殺しを依頼する宇田川でさえも二人の会話にはタジタジ。ミステリーの肝であるラストもさることながら、この

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    2017年02月12日
  • あした天気にしておくれ

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    ネタバレ

    2017年5冊目。
    競馬三部作の中でもダントツに面白かった!!!他の2作品に比べるとやっぱり競馬の知識がないともしかしたらイマイチ入り込めないかなーとは思うけど、昔競馬をかじっていたおかげでより楽しめたと思う。
    いやー、早く続きが読みたくて読みたくて。朝倉に同調してなんだかあたしまで胃が痛くなるような思いをしながら一気に読んでしまった。
    これが事実上の処女作かー。やっぱり岡嶋二人はすごい。
    あたしは、ホント去年初めて名前を知ってハマったばかりなので、作品がかなり前に書かれたことを承知で読んでいるから、このトリックが今実現可能かどうかというところはあまり重要視していない。それよりもどんでん返しが

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    2017年01月18日