岡嶋二人のレビュー一覧
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ネタバレ岡嶋二人によるミステリの佳作。
隆友と鳩子のもとに、鳩子の親戚筋に当たる宇田川から「ある人を殺して欲しい」という依頼が入る。ふたりはサラ金などへの借金の肩代わりに殺人の依頼を受ける。やがて、対象である美由紀の隣の部屋に移り住むことに成功し、殺人の機会を待つことになる。
途中までは馬鹿っぽい隆友と鳩子の会話に若干辟易するが、殺人を実行しようとする辺りから物語が一転、スリリングに展開し始める。
自分たちが殺そうと思った相手を結局殺すことができず、二人して泣いてしまう辺りはなんだか妙にリアリティがあり、人殺しのハードルの高さを思い知らされる。一方で、その後の展開では隆友が妙な頭の冴えを見せ、徐々に真実に近づいていく。
ラストは確かに話はつじつまが合うものの、何ともしっくり来ない感じがやや消化不良気味か。ただ、救いのないラストになっていないことが読後感をよくしている。 -
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ネタバレ16年前、押し込み強盗に両親と妹を殺されたプロボーラーの草柳。彼は仕事で出向いたボーリング場で、当時、盗まれたボールを偶然見つける。持ち主を見つけ、そこから犯人を探し出そうとするが、時効が成立しているため、警察は取り合ってくれない。独自で捜査を進めた草柳は強行突破に出る。 捜査第0課シリーズ第2弾。
長編では唯一のシリーズもので、しかも事実上、合作者最後の作品。
パーフェクトな菱刈、色仕掛けで犯人たちを罠にかける聡美、お調子者で推理力にかけるが行動力は抜群の相馬は健在。 時効が成立してしまった事件ということで、はなっから捜査第0課が動き出す。 今回は前作ほど入り組んだ事件ではないけれど、草柳や犯人、そしてその周辺の人物それぞれに動きがあって楽しめた。 -
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ネタバレ6つの短編集
「罠の中の七面鳥」
「サイドシートに赤いリボン」
「危険がレモンパイ」
「がんじがらめ」
「火をつけて、気をつけて」
「開けっ放しの密室」
程よい長さの短編集だった。
設定がどれもおもしろいし
本当によく構成されているミステリー
文体が様々で、どんな話も飽きさせない
6つの中では、私は一番初めの
罠の中の七面鳥」がいちばんすきだった。
どんな結末になるのかが、全く分からない。興奮した。
あと「危険がレモンパイ」というタイトルがすごい好き。
「危険がいっぱい」とかけてるのかな
そういうのけっこう好き
最後の最後まで、犯人の候補者すら思い浮かばない話が多い
読みながら疑いをもってしまう人はどれも結局犯人じゃなかったり、
読者心理の裏の裏や裏の裏の裏をかく感じが
やっぱすごいなあと思う。 -
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ネタバレ<あらすじ>
多くの人が出入するテレビ局から、白昼、売り出し中の歌手が誘拐された。
しかもその直前、この誘拐を暗示する奇妙な匿名電話が警察にはいっていた!芸能プロやCMのスポンサーたちの対応、駆け引き、警察の地道かつ執拗な捜査、そして事件の驚嘆すべきトリックまでリアルに描き切った傑作長編推理作品。
おもしろかった!
これもまた最後まで犯人がわからなかった。
すごい。
意外なところから犯人の手がかりを導き出す感じが
読んでて、そうきたか!となる。
身代金1億円が消えた瞬間やその方法が分かった部分、
終盤の株のくだりが興奮した。
こうやって事件の核心かも的な情報をゲットする瞬間が
たまらない。
おもしろい。 -
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これ、シリーズものだったのか! 解説を読んで初めて知ったぞ。
何はともあれ岡嶋二人のミステリはドラマみたいだ。過去がある。伏線がある。エピソードにドラマがある。今回はそれにキャラ立ちした登場人物が関わり、そこがまた面白おおおおい!
時効が成立した事件。遺族でプロボウラーの草柳が、盗まれたはずのボールを偶然目にした時、真相解明に向けて事件が動き出す。彼がとった方法とは――…。彼と協力者の女の周辺をこそこそ嗅ぎまわる、謎の集団。尾行、変装、色仕掛け。何でもなりな彼らの正体は果たして――?
小さな事実から大きな闇を手繰り寄せるって、よくある展開だけれど、岡嶋二人が書くと、無駄なく引き締まった仕上がりなんだよ。だから尚のこと面白いしスイスイ読める。
さまざまなな人々の場面から、徐々に明らかになる過去の事件の真相は、何段構えかってほどで。草柳の取った方法にまず驚き、穴があるそれをサポートした彼らの正体は快活で。そして真相は、また凝っていて。
うん、面白いぞ! -
Posted by ブクログ
面白い! もう一気読みだッ!
敦子は喬二に騙され、クリスマスを彼の友人(といっても夫婦一組と恋人一組)と、雪深い山荘で過ごすことになった。「イタズラ好き」と忠告を受け、心して別荘内へ入ったが、何かがおかしい。これがすべての始まりだった。
転がる死体は喬二の友人のもの。そして犯人の襲撃。陸の孤島と化した雪山の山荘で、迫りくる恐怖に二人は立ち向かわなければならない。
他とは断絶された雪山でのサスペンスという王道。面白いのなんのって…! もう息もつけないような展開の連続に、夢中になって読んだ。うじゃうじゃ言ってないで逃げなきゃダメでしょうにって何度叫びそうになったことか(笑)。いやそれはともかく、犯人が怖いのなんのって。あそこまで執拗に攻めるんだから…! いやいや君たちちょっと待てっていうほどある意味「感動的」なラストだけど、そこにたどり着くまでの犠牲を思うとちょっと場違いかも。でもまあ面白いし、まとまってるからいいじゃない。
岡嶋二人、また読む。