岡嶋二人のレビュー一覧

  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    シェルターに閉じ込められた男女4人が事件の真相に
    迫って行く様を丁寧に描いていた。
    登場人物も少なく、基本的にシェルターのみ、
    それでも中弛みせず、通して面白い。

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    2023年10月14日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    男女4人が地下シェルターに閉じ込められるシーンから話しが進みどう展開していくのか予想して読みましたが、まんまと騙されました。4人がそれぞれ犯人は誰なのか推理していくストーリーは面白かった。

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    2023年08月15日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    本格ミステリとしては論理的で緻密。複数の伏線をしっかりと見極める事で、真相に辿り着くことができるようになっている。
    本格ミステリ好きとしては、たまらない作品となっているだろう。
    ただし、登場人物たちが、全く魅力的ではない。もう全員嫌いといっていいくらい。
    真相を見極めるために読み進めたいのに、登場人物たちの性格が邪魔をして読み進められない。個人的に、読者として事件の謎を解くための一番の障害が、登場人物たちだった。
    読後は真相が分かったスッキリ感と、やっとこれで彼らの話を聞かなくていいという解放感で、複雑な感覚があった。

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    2023年08月06日
  • クラインの壷

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    クラインの壺。引き込まれる。仮想空間?夢?に入り込む最新ゲーム「クライン2」。これがドラクエⅢ、ファミコン時代に書かれた作品とは思えない。全く色褪せない作品。ネタは使い古されている感はあるけど、最後まで良くもって楽しませてくれた。
    本当に1989年にかかれたとは思えない!

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    2023年07月29日
  • クラインの壷

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    今でこそありがちなバーチャルリアリティネタだけど、90年代以前にここまで題材として昇華してるのは流石。プロットも読み易くキレイにまとまっていてバシバシ読み進められる。解散前最後の作品で、殆ど井上夢人氏の手によるもらしい。

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    2023年07月27日
  • クラインの壷

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    岡嶋二人の作品は『99%の誘拐』『チョコレートゲーム』を読んで、本書『クラインの壺』を読んだ。事前知識など何も入れず、どんなミステリなんだろうと思って読み進めていった。衝撃だった。なんという世界観。これが1989年に出版されたというのだから、さらに驚き。SFの最前線を突っ走っている。2023年の今読んでも色褪せることがない。小説の中のこんな世界が現実になる日も近いかもしれないと、携帯電話すらない当時からスマートフォンが当たり前の時代になった今は思える。まるで大作映画を観た気分にも近い。『マトリックス』を初めて観た衝撃にも近い。映像でなく、文字のみだからこそこの無限の創造力を引き出したのかもしれ

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    2023年07月26日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    ミステリーとしての完成度が高いこともさることながら、青春小説としても高い完成度だと感じた。また、中学生の自分と大人になった今の自分とを重ねて没頭して読み進めた。岡島作品は99%の誘拐に続いて読んだが、他の作品も読みたくなった。

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    2023年07月17日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    サスペンス✖️昼ドラって感じだった。
    なんとなく文章が古臭く感じたが、これ新装版だったんですね。

    内容は結構シンプルなものだったけど、いかんせんキャラの個性が凄まじかった笑

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    2023年04月14日
  • なんでも屋大蔵でございます

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    ・大蔵さんの語り口が良い
    ・まさにホンワカミステリーで楽しかった
    ・続編が見たかったけどこれで終わってしまい残念!

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    2023年03月29日
  • 解決まではあと6人

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    やっぱり岡嶋二人作品は自分には読み易いし、次の展開がどうなるか気になってしょうがない構成も堪りません。右手の小指の付け根に大きなホクロなんてあると大それた事は出来ませんね。

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    2023年03月12日
  • タイトルマッチ

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    ☆3.5

    元世界ジュニア・ウェルター級チャンピオン最上永吉の生後十ヶ月の息子が誘拐された。
    時は最上の義弟である琴川三郎が挑むタイトルマッチの二日前。
    試合相手は最上を倒した現在チャンピオンのジャクソンで、ある意味因縁の相手とも言える。
    誘拐犯はその試合で三郎に"相手をノックアウトで倒せ。さもなくば子供の命はない"と要求してきたのだ。

    警察に知らせるなとは言われているが、なんとか連絡を取り捜査が開始される。
    警察の捜査と同時に、ボクシングのタイトルマッチを控えた三郎、そのセコンドにもついている最上の極限な心理状況がこちらの読む手を速めさせる。
    このプレッシャー絶対自分耐

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    2023年02月14日
  • どんなに上手に隠れても

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    ☆3.6

    大きなCMも決まっている新人歌手の結城ちひろが、人の出入りの多いテレビ局から誘拐された。
    しかも直前にはこの誘拐を密告する電話が警察に入っていたという。
    身代金を要求する犯人の指示に従いつつも手かがりを見つけ捜査を続ける警察、ちひろの安否を気遣いながらも犯人に振り回される芸能プロダクションや、思惑を抱え事件を見守るCMのスポンサーと入り乱れて、事件は混迷を極める。

    なんか胡散臭くて怪しい!と疑ってしまうような奴がいっぱいで楽しい。
    また場面の切り替えが良いテンポを生み、リアルタイム感が出ていたのが良かった。
    作中は事件を追う立場の展開が主なので、誘拐されてた側ではどんな時間を過ご

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    2023年02月13日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    もう40年近く前に書かれたものなので、出てくるものがかなーり古いです
    私は良く知ってるものばかりなので大丈夫ですが、若い方には、ん??って思うところも多いかもですねー

    読んでいて不自然な箇所が後々謎解きの時に出てきたりするのですが、かなり単純なことなのに警察は何やってんだろ…と思うこともしばしば^^;
    まぁそれでも私好みのページ数で、最後まで楽しく読むことが出来ました

    昔の表紙のものを読みましたが、表紙にネタバレの絵とか描いてあって不思議な作品だなと思いましたです(^o^;

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    2023年01月28日
  • クラインの壷

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    十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。とはクラークの三原則。 「2001年宇宙の旅」は公開50周年、いつ見ても時代を感じさせない造りです。 そして本作もまた時代の先陣を切ったような作品、仮想現実という近未来の設定にミステリーを上手く重ねています。
     SF作品の楽しさはそれを読む時期によって移り変わるものだと思う。 時代設定がはるか未来なら果てしないロマンを心に秘めるし、近未来であれば自分の存在と重ね合わせ想像する、過ぎ去った未来ならあれは違った当たってたと俯瞰して答え合わせが出来る。 本作は近未来、五感をコンピューターに支配されゲーム内の仮想世界に身を委ねた男のお話・・・。 

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    2023年01月16日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    競馬には全く興味はありませんでしたが、とても面白かったです。


    主人公の香苗も競馬や馬に関しての知識が疎いので、主人公と同じ立場で読み進めて行けたのも良かったです。


    「チョコレートゲーム」でもそうでしたが、作者は競馬が好きなんでしょうね笑

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    2022年12月14日
  • コンピュータの熱い罠

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    めちゃくちゃ読みやすかった。
    会話文が多く、余計な描写が少ないので
    どちらかと言うとティーンズ向けかもしれない。
    転結がコンパクトなので、最後がシュッと終わる、好みが分かれるかもしれない。

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    2022年11月15日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    「クラインの壺」を読んでから2作目。最後のどんでん返しまで楽しめた。コンビのいきさつ「おかしな二人」は読まずに作品を読みあさっていきたい。

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    2022年10月23日
  • クラインの壷

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    1989年の作品で、携帯電話もネットで検索もない時代。しかし今日でも実現されていないであろうレベルの拡張現実がメインとなり、現実なのか虚構なのか、表と裏が混然として怖くなる。
    胡蝶の夢、マトリックス、メビウスの輪の4次元化であるクラインの壺。

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    2022年09月18日
  • コンピュータの熱い罠

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    出会いマッチング、個人情報保護等、まさに現代の社会問題を捉えている35年前のハイテク犯罪ミステリー

    結婚相談センターに女性オペレーターとして勤める主人公。ある日、登録している兄の個人データを閲覧したいと会社に飛び込んでくる客がいた。どんな理由であっても見せられないと断るが、その物々しい雰囲気に不穏な空気を感じていた…
    コンピュータ犯罪、男女のマッチングシステムをテーマに書かれたミステリー。

    なにがスゴイって1986年の作品ですよ、コレ。
    1986年っていったら、ファミコンで伝説のクソゲー、たけしの挑戦状が発売されたあの時代です。

    にもかかわらず、今まさに現代を予見したかのようなテーマ、課

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    2022年07月23日
  • 解決まではあと6人

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    「誰が」「どこで」「なぜ」一見バラバラの依頼が、だんだん一つの事件に収束していくのがよかった…と言っても、真相に近付いていくのは最後かその前くらいで、最初のいくつかの依頼は(特に喫茶店はどこに関わっていたのかよく分からない)本の趣旨に沿うようにこじつけているように思う。それでも岡島二人の発想が面白く、一気に読んでしまった。

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    2021年12月24日