岡嶋二人のレビュー一覧
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購入済み
今読んでも新鮮。
インターネット、AIなどがある今の時代に読んでも新鮮で次はどうなるのかドキドキしながら読み進めることができる(犯人はわかっているのに!)。
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Posted by ブクログ
「チョコレートゲーム 新装版」
1985年刊行。日本推理作家協会賞受賞作。
遊びは本来、本物に近ければ近いほど面白い。高度な遊びになればなるほどそこに要求されるものは本物らしさ。チョコレートゲームも最初は遊びだったが、それは次第に面白さを求めて本物に近づいていく。
中学生は、自分たちの持つ危うさをきっかけに戻れない所まで落ちていき、遂に連続殺人事件が発生する。中学生は体は大人になっていくが、心は子供のまま。それが悪いことではない。大切なのは、子供は子供なりに考えて行動すべきで、その行動の先にあるものを想像すべきだということ。と言うものの、これは大人にも当てはまる。中学生は子供だから大人 -
Posted by ブクログ
「5W1H」の“探しもの”を、それぞれ6つの探偵事務所に依頼をした女・平林貴子。不可思議な依頼はやがてある一つの真実を浮き彫りにしていく。
貴子からポンと投げられた難題は手がかりすら与えられず、探偵たちは八方塞がりからスタートします。しかし探偵のプロたちは限られた情報と知恵を働かせ、少しずつ“調査結果”に迫ります。6つの探偵編はどれも秀逸で、読み進めていくたびに連作小説のように話が繋がり、徐々に全貌が明らかになる過程はわくわくします。いよいよ解決編は…!というと個人的には不完全燃焼。饒舌すぎたかな…。
そこを差し引いても全体として面白かったので満足です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高額の競走馬が移送中に事故で骨折し、それを隠ぺいするために競走馬の身代金誘拐事件を偽装。倒叙形式で1日ごとにその様子が描かれ、その中に意表を突く出来事を2つ盛り込み、クライマックスである身代金引き渡し当日の土曜日へと突き進んでいく展開は無駄がなく、引き込まれる内容であった。
「第6章 金曜日」が終わった時点で、犯人がどうやって、安全に身代金を詐取するのかを考えてみて、ひとつの方法が思い浮かんだ。ヤマ勘にすぎないが、結果的にほぼそのとおりの方法であった(細かい計算はしていないし、詳しいシステム上のことまではわからなかったが)。映画「スティング」のような、意表を突く、鮮やかな手際だ。
主人公がその -
Posted by ブクログ
ネタバレ2017年13冊目。
「眠れぬ夜の殺人」から間を開けずに続編。
いやー・・よくできてるなぁ・・。
相変わらず3人の絡みもいいし、ホントに1つ1つがつながってく感じとかもうあっという間に読んでしまった。
もちろん、やはり今とは色々勝手が違うから、んー・・って思うところもあるけど、それでもやっぱり面白かった。
あたしは、続編の方が好きかな。
2022年8月再読。
やっぱ好きだなぁ…ソーレンw
眠れぬ夜の殺人から続けて読んだ。
今回の再読では最初の方が好きかも。
法月綸太郎の解説読んで、あーそうだったのかーと納得しつつさみしくなった。 -
Posted by ブクログ
宝飾デザイナーの香苗は
突然の刑事の訪問を受けた。
競馬評論家の夫・隆一の知人が殺害され
直前に夫が被害者を訪ねていたという。
その夫も、訪れた先の牧場で猟銃により
殺害されてしまった。
隆一と共に牧場長と一組の
サラブレッドの親子が犠牲となった。
夫は何故殺されたのか。
香苗は親友の芙美子と共に
事件の真相を探る。
ただ競馬に携わる人間が
事件に巻き込まれた、というのでなく
競馬、サラブレッドが事件の核心に
深く関わってくるのだから、
競馬ファンとしては堪らない。
すっきりとして非常に読みやすく
テンポの良い文体が特徴的。
登場人物のキャラも非常に魅力溢れる。
特に探偵役の芙美子は、
自