岡嶋二人のレビュー一覧

  • 解決まではあと6人

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    構成に惹かれて手に取った初見の作家さん。

    それぞれ別の探偵事務所に持ち込まれた依頼。それらは一見なんの繋がりもなさそうだけど、回を追うごとに場所や人物がリンクしてくるのがわかる。
    四半世紀前の作品だから色々と時代を感じるところはあるけど、依頼人の目的や、隠された事件が少しずつ明らかになっていく様は結構リアルに感じた。中でも暗号解読編では丁寧に図で解説もしてくれて、その道の素人でもわくわくしながら読み進められたので1番のお気に入り。

    こういう連作短編は初めてで、思わず一気読みしてしまった。最後だけちょっと雑感はあったけど、それでも充分面白かった!

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    2021年06月07日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    競馬をテーマにした、作者のデビュー作。それほど派手な作品ではないものの、よく練られた作品であると思う。競馬を知らない人間でも十分に楽しむことができる。

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    2021年05月29日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    ネタバレ

    馬関係の仕事に就いたので読んでみた。

    犯人当てや組織犯罪のような要素が盛りだくさんで、馬のこともいろいろ知ることができて面白かった。

    最後の真相は思っていたよりも大事だったので、本当にこんなことあるのか、どう収集をつけるのか考えてしまった。
    生産者側としては、毛色のことを考えることもあるわけて、誰もこういった遺伝について考える人はなかったのかとも思わないではない。

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    2021年05月28日
  • あした天気にしておくれ

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    過去の作品シリーズ。第27回江戸川乱歩賞を取れなかった作品。

    3億2千万という、破格の値段が付けられたサラブレッド「セシア」。
    4人の馬主が共同で保有し、将来を楽しみにされていた。
    だがある日、そのセシアが誘拐されてしまう。
    「我々はセシアを誘拐した」と犯人は脅迫状を送り付け、2億円もの身代金を要求してきた。。。

    岡嶋二人氏の事実上のデビュー作とでも言うべきこの作品。
    相当に古い(1981年の作品)であるが為に、当然のようにその時代背景は古いのだが
    それ補って余りある面白さである。
    いわゆる“メイントリック”は今現在では使用出来ないものだそうだが、
    それでもその鮮やかさは競馬を知らない人でも驚くのではないだろうか。

    ただし、競馬を本当に全く知らない人が読むのは少々厳しいかもしれない。
    なぜなら、セシアという馬に対する価値や馬券に対する換金の仕組みなど、
    若干その世界を知らないと「??」と感じる部分もある為である。

    しかし、これがデビュー作だとは思えない程にプロットも良く練りこまれているし、
    人間の欲深さ辺りもよく書かれていると思う。
    馬好き人間としては、ちょっと馬が可哀想になってくるが…。
    この作者(井上夢人氏のみでも可)には、もう一度競馬ネタでミステリーを書いてもらいたい。
    現在を舞台にすると、一体どんな物語を書いてくれるのだろうか。。。
    まあ、叶わぬ夢だとは思うが。


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    2021年03月14日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    主人公となる女性二人が事件を追っていき、危険を乗り越えて数々の手がかりを見つけ、徐々にピースをはめていく。そして最後には意外な犯人、意外な真相が待っている。
    ミステリーの王道といった感じですが、途中で飽きさせないのはさすが。
    江戸川乱歩賞受賞納得の作品。

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    2021年03月12日
  • どんなに上手に隠れても

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    岡嶋二人。2人いるのね。まだ2作目で詳しくないけど、文学界の伝説のユニットなんだろう。吉川晃司と布袋寅泰の『Complex』のように。YOSHIKIと小室哲哉の『V2』のように。チャゲと石川優子の『ふたりの愛ランド』のように。物語は1988年発刊だけあって、作中のネーミングセンスとか古いけど面白かった。新人歌手がテレビ局で誘拐される推理小説。あっと驚くどんでん返しもないし、結構実直な印象だが、淡々と地に足がついているストーリー展開がかえって新鮮。そして東野圭吾の解説も面白いんだな~。

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    2020年05月22日
  • 殺人者志願

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    ネタバレ

    200万円以上の借金を肩代わりする代わりに殺人を依頼された若夫婦。借金が帳消しになるのならと軽い気持ちで引き受け、ターゲットの身辺調査を行い偶然ターゲットの住むマンションの隣の部屋が空いたことからそこへ引っ越し、徐々に交流を深めていく。
    状況が全て揃い、あとは決行するだけとなったが、やはり殺人という事の重大さに気づき実行ができない。準備した後片付けをしに、ターゲットの部屋へ合鍵を使って入ると、そこには依頼者が死んでおり、睡眠薬で眠らせておいたターゲットは消えていた。
    パニックになり一度自分たちの部屋に戻り、しばらくしてターゲットの部屋に戻ると、今度は依頼者の死体が消えており、さらにその部屋に閉じ込められてしまう。なんとか窓から自分たちの部屋へ飛び移ろうと試みるが無理。そんなこんなしていたらドアが開くようになっており、慌てて自分たちの部屋に戻ると、今度は依頼者の死体がバスルームに放置されていた。
    いったい誰からそんなことをしたのか、ターゲットはどこにいるのか。後半から急展開。

    読み始めは主人公の若夫婦の頭の悪さにうんざりして途中でやめようかと思ったが、ターゲットを殺す日までたどり着くと後は早かった。斬新なトリックではないけれども実現可能なリアリティがある。
    最後はハッピーエンドなのだが、正当防衛とは言え人を殺してしまった人や、やむなくとは言え死体遺棄をした若夫婦など、のほほんとしていて良いんだっけという感は残る。

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    2020年02月02日
  • コンピュータの熱い罠

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    コンピューターっというか、実は裏で操る人物がいる??みたいな(笑)
    岡嶋さんの作品はコンピューターが出てくることも多いので、書かれた当時は最新のコンピューターの知識だったのだろうと感じました。

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    2019年10月13日
  • 99%の誘拐

    SNK

    購入済み

    今読んでも新鮮。

    インターネット、AIなどがある今の時代に読んでも新鮮で次はどうなるのかドキドキしながら読み進めることができる(犯人はわかっているのに!)。

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    2019年05月18日
  • コンピュータの熱い罠

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    今読むと懐かしいコンピュータ用語が頻出していて時代を感じさせるが、個人情報を筆頭に書かれている内容は全く古臭くなく、著者の先見性を改めて感じた。かつプロットも申し分なく十分楽しめた。

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    2019年05月08日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    作品発表時、私は大学1年生。当時を振り返ると普通に思えるが、学校や教師、親たちの言動が違和感満載。たった30数年しかたってないのに隔世の感がある。という普遍的ではないところが唯一の欠点かな。プロットは一級品。

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    2019年04月07日
  • 解決まではあと6人

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    物語の構成がうまい。
    細かい物語を繋げて1つの大きな物語にしていく。
    一気に引き込まれてしまいました。
    構造がとても秀逸です。

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    2019年02月27日
  • 殺人者志願

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    親戚の男性から借金の肩代わりと引き換えにある女性の殺害を依頼された若夫婦が、女性の住むアパートに引っ越し、殺害計画を立てながら見張る中、別の男性の死体を押し付けられて、犯人不明のまま死体遺棄をする。軽快な文章と展開で重苦しくなく、違和感もなく、するすると引き込まれる。若夫婦の自然体な仲の良さに和む。

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    2018年10月14日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    「チョコレートゲーム 新装版」
    1985年刊行。日本推理作家協会賞受賞作。


    遊びは本来、本物に近ければ近いほど面白い。高度な遊びになればなるほどそこに要求されるものは本物らしさ。チョコレートゲームも最初は遊びだったが、それは次第に面白さを求めて本物に近づいていく。


    中学生は、自分たちの持つ危うさをきっかけに戻れない所まで落ちていき、遂に連続殺人事件が発生する。中学生は体は大人になっていくが、心は子供のまま。それが悪いことではない。大切なのは、子供は子供なりに考えて行動すべきで、その行動の先にあるものを想像すべきだということ。と言うものの、これは大人にも当てはまる。中学生は子供だから大人は大人として接するべきである。


    本書は、連続殺人事件を扱うミステリーと共に近内泰洋(父)の省吾(息子)に対する贖罪も扱っていると感じた。


    普段は息子を気にかけていなかった為に、息子がトラブルに巻き込まれても頼られない。警察と言う絶対の存在が登場し、息子への疑惑が拭い取れ無くなる。その疑惑をなんとか解こうと接するものの相手にしてくれない。そんな中息子は、自殺してしまう。残された父は、息子に罪を被せた真犯人を見つける為、誰に何を言われようと突き進む。


    個人的には、泰洋が省吾が優しい声をかけていた相手がいたことを知り、省吾は人を殺す人間ではないと改めて思うシーンが印象的だった。内容としてはシンプルだけど、変な破綻もないように思える。何より古さを感じない。チョコレートゲームのような遊びは昔より今の方がどこかの中学校で教師にばれずに敢行されていそうな怖さもある。


    岡嶋二人を振り返る上では通るべき作品かも知れない。

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    2018年10月01日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    競馬のことは全く知らないけど、なんだか興味のわくミステリー。あっと驚く大どんでん返しはなかったけれど、推論の筋は通っているし、何より読みやすい。パステルとモンパレットはなぜ殺されたのか?問題のないことが問題な作品。

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    2018年06月01日
  • ツァラトゥストラの翼

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    再読中。実は暗号解かずにパラグラフ飛ばして解答パートを読んでしまった。紙のゲームブックだからこそ出来る掟破り。

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    2018年05月20日
  • ダブル・プロット

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    久々に岡嶋二人の作品を読んだ。解散から22年経って刊行された短編集で、未収録作品が数作。この2人の話は本当に読み易いし、プロットがしっかりしてるので、好きでした。久々に楽しめました。

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    2018年02月18日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    非常に読みやすく、ミステリー小説の初級編のような小説だと思った。
    (但し、ノミ屋の仕組みなど若い人たちには知識として難しい部分はあるが…)

    また、中学生の頃の絶妙な描写や感性を描いているとも感じた。

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    2017年09月18日
  • 解決まではあと6人

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    最初はバラバラだった話が最後には繋がるが、読み終わったあともう一度頭から読みたくなった。結論は思った以上に複雑だった。話は探偵の視点から書かれているが、依頼者の視点から読み返して見るとまた違って見える。

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    2017年05月21日
  • 解決まではあと6人

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    「5W1H」の“探しもの”を、それぞれ6つの探偵事務所に依頼をした女・平林貴子。不可思議な依頼はやがてある一つの真実を浮き彫りにしていく。

    貴子からポンと投げられた難題は手がかりすら与えられず、探偵たちは八方塞がりからスタートします。しかし探偵のプロたちは限られた情報と知恵を働かせ、少しずつ“調査結果”に迫ります。6つの探偵編はどれも秀逸で、読み進めていくたびに連作小説のように話が繋がり、徐々に全貌が明らかになる過程はわくわくします。いよいよ解決編は…!というと個人的には不完全燃焼。饒舌すぎたかな…。
    そこを差し引いても全体として面白かったので満足です。

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    2017年05月13日