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「ある人物を、殺してもらいたい」。菊池隆友と鳩子の若夫婦は、突然の話に言葉を失った。お金はないのに自由な暮らしをしたい、という好き勝手な生活ゆえに膨らんだ借金に困り果て、鳩子の親戚である会社社長に泣きついた二人は、借金を肩代わりする条件として、殺人を依頼されたのだ。背に腹はかえられない。二人はターゲットの身辺調査に取りかかる。しかし彼らを待ち受けていたのは……。息をもつかせぬ傑作長編推理。1987年刊行。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
作品解説(冒頭より一部抜粋)「ある人物を、殺してもらいたい」なんて頼まれて、ホイホイ引き受けるヤツ、そういないだろう。普通なら「ご冗談を」ぐらいで片づけるところだ。つまり、その時の俺と鳩子は、普通じゃなかった……ってことになるんだろう、たぶん。 主人公・菊池隆友は何の才能も無い日本人男性。ある...続きを読むのは膨らんだ借金のみ。妻・鳩子の親戚・宇田川から借金の肩代わりとして、殺人を依頼される。そして作品は一気に暗い展開へ……とはならないのが岡嶋作品のいい所。菊地夫婦は頭のねじが一本外れたような性格だし、殺しを依頼する宇田川でさえも二人の会話にはタジタジ。ミステリーの肝であるラストもさることながら、この作品では人間らしい犯罪者・菊地の心理描写を楽しんでほしい。
久々の岡嶋二人さん。ちょっと時代が、、、という部分を感じさせない、その構成と筆力。小説なのに、まるで迫ってくるかのようなドキドキハラハラ。
親戚の男性から借金の肩代わりと引き換えにある女性の殺害を依頼された若夫婦が、女性の住むアパートに引っ越し、殺害計画を立てながら見張る中、別の男性の死体を押し付けられて、犯人不明のまま死体遺棄をする。軽快な文章と展開で重苦しくなく、違和感もなく、するすると引き込まれる。若夫婦の自然体な仲の良さに和む。
ろくに働きもしないのに金遣いが粗いバカ夫婦が借金の為に人殺しを請け負う。 これだけ見ると酷い犯人達なのに、キャラが良いせいか憎めなくて複雑な気持ちにさせられた。 正直途中までダラ読みだったが、一気にサスペンスな展開にハラハラドキドキ、ページを捲る手が止まらない! 最後が上手く纏まり過ぎな気がした...続きを読む為にマイナス一点。
会話から夫婦のおバカっぷりが垣間見え笑ってしまうところもありましたが、事件が始まってからはハラハラドキドキとページをめくる手が止まりませんでした。 こういうスピーディでドキドキハラハラなミステリーが好きです。
きゃっほい(≧ω≦)b岡嶋作品にはハズレないですねーー。 登場人物の会話がテンポよくってウィットに富んでておもしろい。 ストーリー展開も勢いがあってぐいぐい読み進めてしまう。気が付いたら400ページ弱が読み終わってしまってるんだなぁ(*´ー`) 謎も最後の最後までわからず始終ドキドキワクワク...続きを読むひやひや。 いいねぇーー♪好きだなヽ( ´ー)ノ 一つケチをつけるなら、オチがちょっと・・・。若干肩透かし感が無きにしもあらず。でも、それまでのスピード感やドキドキ感、にやりと笑ってしまうおもしろさなんかを考えれば些末なことですねー♪
はらはら感満載。 うわうわうわうわ、あかんあかんあかんあかんってなるシーンがいくつかあります。結果的には星3つに落ち着きます。
あればあるだけお金を使ってしまう若夫婦。 そんな彼らが借金を返すために、人を殺す事に。 しかしいざ決行してみたら、驚きの事態が相次いでしまって もう何が何だか分からない状態に。 確かに、知っている人が死ぬのと知らない人が死ぬのでは 確実に気分が違います。 とはいえ…すごい理由で引き受ける内容。 そ...続きを読むこまで切羽詰まっていた、と考えるべきでしょうか? いやでも、こんな彼らに頼むのもどうかと思われますが。 もちろん主人公達が犯罪をする側なので 色々な意味でどきどきです。 本人達は下調べによって入ったお金でうはうはですが そのせいなのか、知り合った後での感情が。 所詮主人公達は、金遣いが荒いだけの『いい人』なので こうなるだろうな~という予測はありました。 しかし、まさかのあのご対面にはびっくりです。 登場人物きっちり無駄なく使ってます状態で そういう立場なのか~と。 決行しよう、となった時から、はらはらした。 それまでは犯人側なので、ばれないかどうかうまくいくのか びくびくしてましたが、驚きの状態になってから どうするのかどう逃げるのか、どう追いつめられるのか 一体相手は『誰』なのか、と疑問だらけでしたし。 やはり、主人公側が犯人なのは 心臓に悪いです。
もう少し説明が欲しい箇所がいくつか あとキャラクターがあまり好きになれず しかし一気読み
膨らんだ借金の清算のかわりに、若夫婦が依頼されたのは殺人であった。 ノベルス版の画像がないのでこちらで。時代がかってるのはS62だから。(なにせカセットテープ) そんなことに関わらず読ませるのは、やっぱりすごいなあ。ラストですっきり、見事でした。 「帰りなさい、殺し屋さん」「ただいま、殺し屋さん...続きを読む」
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