岡嶋二人のレビュー一覧

  • 99%の誘拐

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    話は当然面白かった。
    とにかく西澤保彦の解説。とても評価している作家だが、読み手としても優れている。
    やはり岡嶋二人はいい。

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    2025年10月03日
  • ツァラトゥストラの翼

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    かまいたちの夜というゲームが面白すぎて、ふと昔ゲームブックというのがあったなーと思い出してなんとか手に入ったゲームブックが、この本。想像以上に無茶苦茶面白かったです。

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    2025年08月22日
  • 99%の誘拐

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    ミステリー書評
    読書レベル 初級〜中級
    ボリューム 444頁
    ストーリー ★★★★★★!
    読みやすさ ★★★★★★!
    トリック  ★★★★
    伏線・展開 ★★★
    理解度   ★★★★★
    読後の余韻 ★★★★

    一言書評:
    面白い!!
    倒叙ミステリが好きな方にオススメの1冊!そしてまさに一気読み!ぐいぐいぐいーっと惹きつけ方が半端ないストーリー展開は圧巻デス!

    初めて読む作家さんでしたが、文章の構成が秀逸過ぎる!例えば、
    ①Aが起こった
    ②なぜAが起こった?
    ③もしかしたらBではないのか?
    ④いやBはあり得ない
    ⑤Cという可能性は?
    みたいに、読み手の思考を手玉に取るような書きっぷりで、「そうそ

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    2025年07月04日
  • クラインの壷

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    ネタバレ

    おそらく30年ぶりくらいの再読。前回は新潮文庫だった。内容はまったく覚えていない。サスペンスとしての盛り上げ方がうまい。ジェットコースターやお化け屋敷的な瞬発的な驚きや恐怖感ではなく、じわじわと噛み合っていない歯車が露呈してくる怖さ。ラストはやっぱりそうなるよなって展開だけれど、とても綺麗にまとまっていて美しい。

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    2025年05月29日
  • どんなに上手に隠れても

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    登場人物がたくさん出てきても、
    映像をイメージしやすく、読みやすかったです!

    読み始めてしまうと、最後まで一気読みしたくなるようなお話でした!

    最後の最後にわからない部分があり、
    読めばわかるかな?という気持ちで解説を読んだら
    解説を書いたのが東野圭吾で、
    解説までも面白かったです!笑

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    2025年05月17日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    最初の本の裏表紙の説明から予想していたストーリーとは違った展開で、逆にそれでぐいっと惹きつけられそこからは一気に読んでしまった。

    喜多川の親と主人公、親として正しいのは主人公。
    気づくのが遅すぎたけど。。。

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    2025年04月30日
  • 99%の誘拐

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     完璧な誘拐事件を描いたミステリー小説。実際は犯罪小説と表現したほうが正しいか。
     血なまぐさい描写がなく、スラスラ読みやすい。
     早い段階で犯人が分かるので、誰がやったのか解き明かすというミステリー小説を想像していると本作は楽しめないと思う。
     一番の楽しみどころは身代金となる物の受け渡し方法だ。実際、その描写がかなりの量を占める。鮮やかな犯行を追いながら登場人物の誰を応援するかによって楽しみ方が変わると思う。

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    2025年04月11日
  • クラインの壷

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    このアイディアと構成で1989年に初めて単行本が出たとは信じられなかった。2025年現在のSF映画でも使えそうなものだと思う。ジャンルとしてはSFミステリ的な感じか。
    最後の主人公の決断で、真実を突き詰めるよりも物事を考えずに受け入れることも解決策の一つなのかなと思った。

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    2025年02月11日
  • クラインの壷

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    ネタバレ

    読み終えるまでは眠れませんでした。ゲームが主軸になるという設定に惹かれ、次々に起こる不可解な事件、段々と解明される事実に引き込まれます。その事実すらも最後は疑わしく、今生きる世界が現実なのか非現実なのかわからない恐ろしさが書かれていました。とてもいい作品でした。さらに初出年を知って驚きます笑

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    2025年01月02日
  • クラインの壷

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    1989年にこの内容って…どんだけ発想力があるんだ!と驚かされた。今でも発展途上のVR。当時でこんなにリアルな様が描写されようとは。まぁリアルに近くなるんだからある意味その様は生きてたら誰もが体感してる訳だが…あ、分かりにくいか。ラストなんかもう現実かゲーム内かの区別がつかない。クラインの壺って創作のタイトルかと思ってたら実際にあった。メビウスの輪的な、裏も表もない?どちらも裏と表?と言う代物だった。色々言葉足らずだが、とにかく面白かった。今ある自分の存在も本当なのか、それとも仮想現実なのか考えてしまう。

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    2024年10月13日
  • クラインの壷

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    VRが現実のものとなった近年ではなく、平成初期に書かれた作品とは思えない。
    ミステリーとしては分かりやすすぎる部分もあるが、最初から最後までドキドキしながら読めた。
    SF的な要素とミステリ的な要素があり面白い。

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    2024年09月11日
  • 99%の誘拐

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    岡嶋二人の本で1番好きな作品
    すごすぎて震えた、、初めての感覚、、
    ラストになるにつれて終わる悲しみと、この後どうなるのか早く知りたいという感情がぶつかった。
    一度でいいから読んで欲しい作品。

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    2024年05月03日
  • 解決まではあと6人

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    先日読み終えた歌野さんの本の解説で知った著者。変わった名前だなと思っていたのだが実際に2人で書いておられるらしい。井上泉(井上夢人)さんと徳山諄一(田奈純一)さん。井上さんは知っていたが徳山さんは初耳。そしてその徳山さんは2021年に他界されていると。まぁ詳細はWikipediaで読んでください。

    この作品、ミステリの完全版、パーフェクトミステリのように思える。5W1Hを駆使した謎解き。1人の女性が各章で探偵事務所に依頼をもたらす。各章を読むだけではその大きな謎には辿り着けない。そして終章で初めて全てがつながり、犯人が炙り出される仕組み。カセットテープのデータに時代を感じる。最後、犯人はちょ

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    2023年11月08日
  • クラインの壷

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    王道SFミステリ。
    ラストはありがちかと思いましたが、作品発表当時にこのVRの世界を表現しているのがすごいと思う。

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    2023年09月24日
  • クラインの壷

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    コンビ作家・岡嶋二人の最終長編。1989年に書かれたバーチャルリアリティものの傑作。今だからこそ面白い。

    仮想空間を扱った作品は古くから多数あり、物語のモチーフとしては珍しくはない。VRやAIといったテクノロジーの進化を目の当たりにしている2023年現在の私たちにとってさらに身近な存在にもなりつつある。そんな中で、今さらタイトルだけでオチが見えてしまいそうなバーチャルリアリティものは興ざめではないか?実際に読んでみて、そんな心配はまったく無用だった。今読んでも古くさくない。それにわかりやすい。SFとミステリーを混ぜ込んだストーリーの筋運びは見事。結末のあの感覚は、既視感はあるけど意外と他では

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    2023年05月13日
  • クラインの壷

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    ☆4.5

    ぐんぐん読み進めちゃう止まらなさ。
    近未来的なゲームに関わるあれこれを楽しんでたら、おやおや不穏になってきたわねと展開にワクワクし、明かされる真相に胸がスッと寒くなる。

    本読む楽しさってこれよ。

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    2023年02月13日
  • クラインの壷

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    ネタバレ

    この作品は、傑作。ページをめくる手が止まらない。設定も、1989年に書かれたものとは思えない。『クラインの壺』のタイトル通り、現実とゲームの世界の境界が曖昧になる。ラストシーンは、現実か、ゲームの世界か。個人的には、百瀬の「コントロールできるうちに、逃げろ」というセリフが聞こえている(少なくとも上杉は声を認識している)ので、まだクラインの壺の中にいるのかもしれない。

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    2022年09月17日
  • クラインの壷

    匿名

    購入済み

    全編を通して平易な文章で描かれる。途中から訳の分からない気持ち悪さに包まれて読み進めていくと段々とその正体がわかっていった。VRを題材にしていながらも1989年刊行の小説であり、内容は現代の人間が読んでもさほどおかしいとは思えない世界観を保っている。

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    2022年05月08日
  • クラインの壷

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    読み終えて、公園のぐるぐる回る遊具の外に放り出された感じ。

    少し気分が悪い。

    この悪酔いのような余韻は傑作の証なんだろうな。

    主人公、上杉彰彦と全く同一の視点で、最初から最後まで、見事に弄ばれた。

    これが最終作か。

    岡嶋二人さん、素晴らしい作家です。

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    2022年03月21日
  • クラインの壷

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     ヴァーチャルリアリティ(VR)を扱ったSFミステリー。作者の岡嶋二人は井上泉(現 井上夢人)と徳山諄一のコンビのペンネームで、徳山氏は昨年なくなっている。本作はコンビとしての最後の作品で、1989年に出版されている。岡嶋二人が一人になってしまったのを機によんでみた。実はこの作品、1996年にNHKでドラマ化されており、私はそれを見ていたので、大まかかなストーリーは知っていた。そのためか、スラスラと読むことができた。

     本が出版された1989年は、パソコンをまだマイコンと呼ぶ人も多く、Windowsのヴァージョンも”2”の頃でMS-DOSが主流。FORTRANとかCOBOLとかあったな。作中

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    2022年03月06日