岡嶋二人のレビュー一覧
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上から読んでも下から読んでも名前の読みが同じ、という織田貞夫と土佐美郷の「山本山コンビ」が、ノベルス未収録だった幻の短編「はい、チーズ!」を収録して復活した増補版。
岡嶋二人はこれが初読なのだが、推理のテンポのよさにびっくりした。
論理的には「ちょっと弱いかな?」と感じるところもあるけれど(何しろ、犯人の絞り方がほぼ美郷の直感なので)、推理までの道のりが非常にわかりやすく提示されることに感心した。
解説で薬丸岳さんが書いているように、話ひとつひとつの推理の切れ味がよい。ばっさり切られる、というようなことはないけれど・・・小さくてもよく切れます、ってところだろうか。
登場人物たちの軽妙なやり -
Posted by ブクログ
結婚相談所にあるエムシステム。システム担当だった兄が登録した。
会員数を増やすための、やらせ的な登録。
そして、主人公は意外なことに気づく。
最初に登録していた個人情報が、いつの間にか増えている。
なぜ個人情報が流出し、結婚相談所にあがっていたのか。
エムシステムとは? 殺人事件が起こる中、主人公は真相に迫る。
・・・・・これ、20年以上前のお話しです。
全く岡嶋さんといったら、先見の目があるというか。
その頃はまだ、下手したらネットなんてモデムを受話器に当ててた時代?
ピーーーコロコロって。
少なくとも、インターネットとかいうものは、噂程度の時期。
っか、そんなの無い時代。
そんな時に、ネ -
Posted by ブクログ
岡嶋二人のクリスマス・イヴを読みました。古本屋で見かけて、岡嶋二人の未読の小説だったので読んでみました。14年前の小説で、山奥の山荘でクリスマス・イヴをすごそうとした恋人たちが殺人鬼に襲われるというサイコ・スリラーでした。14年前は携帯電話がないので、山奥の山荘で電話線が切られてしまうと連絡手段が無く、殺人鬼に襲われると逃げ惑うしかないのでした。まあ、私が岡嶋二人の小説を読むのは謎解きが楽しいミステリーが読みたいからなので、ひねりも何もないサイコ・スリラーはちょっと期待はずれでした。ここのところ読んだ本は4冊続けてハズレの小説でした。面白そうな本を選んで読むようにしたいところです。