岡嶋二人のレビュー一覧

  • 焦茶色のパステル 新装版

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    競馬評論家の大友が東北の牧場で
    牧場長とサラブレッドの母子とともに
    銃で撃たれて死亡した。
    その死に疑問を持った妻の香苗は
    競馬業界の出版社に勤める
    芙美子とともに真相を調べようとする。
    裏には競馬界の大きな秘密が
    隠されていることが判明し
    彼女たちも何者かに狙われることに。

    細かい記録を取り始める前に読んだ本を
    再読してみることにしました。
    だいたいの流れは覚えているけど
    犯人を忘れていたので、楽しめた。

    ちなみに競馬業界に詳しくなくても
    香苗がまさにそうなので
    (夫の仕事に興味なかったタイプ)
    一緒に芙美子からレクチャーしてもらえるから
    気にしないで読めました〜。

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    2024年08月04日
  • 99%の誘拐

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    クラインの壺が大好きなので読みました。
    発売当時これはかなり面白かったんだろうなと思う反面、今や当たり前に使用しているテクノロジーが近未来だった過去を知ることができてワクワクした。今出てる本を読む理由と、名作はいつまで経っても名作であり続けることの難しさも感じた。

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    2024年06月11日
  • 99%の誘拐

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    5歳の子供が誘拐に遭いその事件を父親は手記に遺した。それから数十年後かつて誘拐事件に関連するように新たな誘拐事件が発生。それはコンピュータを使った完全犯罪だった。とにかくノンストップで事件が展開していき読む手が止まらない。コンピュータ関連の知識も凄いし、犯人が考えた完全犯罪のトリックも緻密に計算されていて驚く。
    これだけの濃い内容を一冊におさめている事に興奮が止まりませんでした。

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    2024年05月22日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    とある中学校で生徒が次々と殺されていく。犯人と疑われたのは主人公の息子であったがその息子も自殺をする。懸命に事件の謎を探るうちに生徒からでてきたチョコレートゲームという名の謎のゲーム。息子の罪の潔白を証明する為主人公は翻弄していく。
    親の見えない所で子供達は悪さをし、親子に距離感を持たせる思春期独特の空気感が、この作品では生々しく描かれていた。それでも自分の子供を最後まで信じひたすらに行動する父親の姿に感動した。

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    2024年05月20日
  • 解決まではあと6人

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    ある女性がひとつの章ごとに別々の興信所に訪れ、奇妙な依頼をする。それぞれの探偵が依頼を調査し解決していくと最終的には点と点が繋がり壮大な事件へと着地していく。全く繋がりが無さそうな謎うまく結びつけていく技巧はお見事だし、まさかの犯人に驚愕する。一気読みで面白い小説でした。

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    2024年05月20日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    ある女性が死に、その後その女性の友達4人が核シェルターに閉じ込められた。内側から外に出る術はなく完全な密室な中、女性が死んだ真相を解いていく。非常に限定された空間と人間の中で濃密な推理が行われていく。危機的状況において冷静に時に仲間同士がぶつかりあい話しを進めていく姿は緊迫感があり読むてが止まらなかった。

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    2024年04月29日
  • 99%の誘拐

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    「第1章『誘拐する側』で書かれる1968年の事件」
    「第2章『誘拐される側』の目線で書かれた19年後の事件。」
    と新装改訂版の表紙に書かれていて面白そうだと思った。

    最初の方に犯人がわかるので、倒叙型のようだけど、2つの事件とも犯人の心理はほとんど語られることがなく、淡々と事件が進んでいく感じ。

    1988年当時だとパソコンを使用しての誘拐は前代未聞だったと思うけど、現在では驚きがない。

    同じ著者の『クラインの壺』は現在よりも技術が先に進んでいたのでSFのような面白さがあったけど、『99%の誘拐』は古さしか感じなかった。
    もっと犯人目線の心理的な描写を期待していたので物足りなく感じた。

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    2024年04月15日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    少ない登場人物の中に犯人を推理する、読み始めると犯人が誰なのかを知りたくなり、とばしなが一気読み。予想外の犯人も面白かった。
    最初のシーンの情景が浮かばず、ふわふわしていたのでマイナスポイントです。

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    2024年03月24日
  • 99%の誘拐

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    1988年の作品のため、登場する技術は少々古めかしいものがありますが、それはそれとして楽しめました。
    サスペンス色が強く、ハラハラドキドキの展開が面白かったです。

    ご覧いただきありがとうございました。
    素敵な本に出会えますように。

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    2024年02月25日
  • コンピュータの熱い罠

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    結婚相談所のデータ管理を行う夏村がデータに不信を抱いたところ、周囲でも殺人事件が起こる話。30年以上前の小説とは思えやんくらい現在とリンクする。マイナンバーとかこれっぽいやんと未来予知みたいで凄い。こういうことやってる会社がないと言い切れんのが嫌やな

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    2023年12月05日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    ドロドロの人間関係からくる殺人事件ものを見たい方はどうぞ
    まさに昼ドラ

    人間関係だけでいえば何となく東野圭吾「レイクサイド」を思い出してしまった

    本格推理ではあるが結末は案外呆気ない印象

    なんか色々と釈然としない作品
    アイスピックそこに置くか?とかもうちょい雅代に関しても掘り下げて欲しかった

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    2023年12月05日
  • 99%の誘拐

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    1988年の時点でこの作品が描けた事は素直に凄いと思う。作品の全体像と文章がスッキリとわかり易かった。

    倒叙形式で犯人が途中で分かるタイプのミステリです。

    後半の誘拐事件の犯人が最後の最後まで分からないパターンだったらもっと盛り上がってスリリングだったかな。

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    2023年12月02日
  • あした天気にしておくれ

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    はじめは馬の取り替えでホームズの銀星号事件かと思ったが全く違ってました。
    二重に重なる流れは一気読みです。
    最後に〇〇さんのその後が気になります。


    なぜか江戸川乱歩賞を落選した、競馬界を舞台にしたミステリの最高傑作。北海道で3億2千万円のサラブレッド「セシア」が盗まれた。脅迫状が届き、「我々はセシアを誘拐した」で始まる文面は、身代金として2億円を要求してきていた。衆人環視のなかで、思いもかけぬ見事な方法で大金が奪われる。犯人たちの「裏の意図」とは。そして、「裏の裏」の出来事が! 『焦茶色のパステル』の前年に江戸川乱歩賞に応募、刊行はデビューの翌年1983年に刊行となった。(講談社文庫)

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    2023年11月19日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    最近、昔読んだ岡嶋二人の作品を呼んでいる。面白さだけは覚えているが内容はほとんど忘れている。ミステリー再読にはちょうどいい。今回はストーリーというよりも文庫本解説に驚いた。あの島田荘司御大であるのだが、そこに書かれている内容で
    ミステリーの型の説明の一例としてバレリーナの不可解な殺人事件を題材とあげているいるのだが、なんと今読んでいる島田荘司の最新作がまさしくそれなのだ!
    ちなみにこの解説が書かれているのは平成2年、今からざっと30年以上前。
    その頃から構想していたのかは不明だが、たまたまほぼ同時に読み出した2冊分にこんな偶然が重なったことに一番驚いた~

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    2023年08月27日
  • コンピュータの熱い罠

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    流石岡嶋作品。とても読み易く、面白く引き込まれてしまいました。コンピュータからの時代背景はかなり昔ですが、最近でも匹敵する位のストーリー。こんな作品を読み忘れていたとは不甲斐ないです!

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    2023年08月26日
  • 解決まではあと6人

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    謎の女性が各章ごとに別の探偵事務所に不思議な依頼を持ち込んでお話が進みます。別々のことのようですが最後にしっかりとつながってきます。5W1 H に沿って1章ずつに解き明かされることが1つずつ、という物語の運びなのでちょっと淡々としていて中盤眠くなっちゃいました笑
    この形式の面白さは◎

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    2023年08月08日
  • 解決まではあと6人

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    5W1Hに沿って話が進む。どこへ進んでいくのかさっぱり分からないまま、予想外の結末にびっくり。女がいつ、どこで、に纏わる依頼を異なる探偵事務所に持ち込みそれを調べる探偵達、という構図が面白い。最終探偵オールスターで謎解きすると思ったけど外れた(笑)

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    2023年08月07日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    中学生が次々と殺され、自分の息子が犯人とされた父親が事件に挑む話。タイトルのチョコレートゲームが鍵なんやけど、これが何なのか全然分からんからこそ分かった時の衝撃!父親の執念とも呼べる行動力がすごい。

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    2023年08月06日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    岡嶋二人のデビュー作。競馬が絡んだ事件が発生するが、競馬を知らない人でも楽しめる構成はあっぱれ。また、いわゆる名探偵が登場しないミステリーであるが、登場人物と一緒に謎を追いかけていけるミステリーの教科書のような作品。

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    2023年08月06日
  • 解決まではあと6人

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    ネタバレ

    犯人を刑事にあえてしなくても良かったんじゃないかと思う。意外性を狙ったのかもしれないけど、今は警察関係者が犯人ってパターンが多すぎるから、またかーと思ってしまうんだよな。

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    2023年07月19日