岡嶋二人のレビュー一覧

  • ビッグゲーム

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    データ分析に基づいた戦略で戦うプロ球団、その情報戦略部門を舞台にした不正、策略、駆け引き、そして殺人。それだけならまあミステリーとしてはありそうかなというところだが、この小説は40年も前に書かれている。当時は携帯電話はもちろんデジカメ、パソコンもポピュラーではない時代だが道具としてコンピュータ、それに画像、動画を取り込み、データ分析するという。そのことだけでもこの小説の凄さがあるが、昔読んだ時にそこまでわかっていたのか記憶はない。
    いろいろと題材てんこ盛りで最後に向けての展開と回収は少々無理矢理かとも思えるがなかなかやってくれる小説。こういう岡嶋二人作品が面白いと思ったところ。プロットは徳山氏

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    2025年05月28日
  • 増補版 三度目ならばABC

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    ワイドショーで放映される、事件の再現ドラマを制作する織田貞夫(おだ・さだお)と、土佐美郷(とさ・みさと)が、事件の真相を推理する連作短編集。

    探偵役の二人の名前が、回文になっているところがユーモラスで楽しいですね。
    物語の展開も、会話を中心にしたテンポの良さが感じられます。

    軽快さが前面に押し出されていますが、真相に至るまでの過程は、アリバイ崩しに通じるような面白さがありました。

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    2025年04月24日
  • 99%の誘拐

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    PCプログラムが指示を出して誘拐事件を
    起こすという設定のミステリー。

    途中の物語の疾走感は素晴らしい。
    読んでいて状況が目に浮かぶし
    夢中になって読んでしまう。

    ただラストが一気に急降下して
    つまらない。
    オチらしいオチも無く今までの
    盛り上がりもあったせいか
    一気に冷めてしまう。
    もったいない作品だ。

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    2025年04月14日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    競馬に詳しくなくても楽しめるミステリーです。
    サラブレッドの祖先は三頭の馬だったとか、競馬には八大クラシックタイトルがあるとか、白い馬を芦毛とよぶとか…
    豆知識も丁寧に教えてくれて勉強になります。

    本書のキーワードのひとつが血統です。
    競馬界には「血統好き」というジャンルがあるそうで会社の同僚にもいますが、本当になんでそこまで?家系図書けるのでは?というくらいさかのぼって覚えているのにいつも驚かされます。

    南沢奈央さんのラジオで紹介され、気になったので読んでみましたが、より馬が好きになる本でした。ありがとうございました。

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    2025年04月06日
  • 99%の誘拐

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    最初の読み始めは、これはめちゃくちゃ面白くなるのではないかと感じさせたが、読み進めるにつれてそんなにかなぁといった感じ。そんなに日本の警察も無能じゃないと思う。

    でも、最後まで面白かった。
    タイトルにちょっと騙された。

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    2025年04月06日
  • タイトルマッチ

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    ボクシングの試合の展開はすごく見応えあって、新しい別の話が始まったのかと思うくらい鮮やかで面白い。人攫いの岡嶋、とのことだが動機や方法はちょっと弱めか。とはいえなかなかスリリングで愉しめた!

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    2025年04月03日
  • ダブルダウン

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    岡嶋作品の良さが前半はよく出ていた。いきなりのトップスピードで物語に入っていく。前振りがほとんどなく事件のあらまし(試合中に対戦相手が同時に死亡、しかも毒殺)という圧倒的な謎が即提示される。それを女性編集者と週刊誌記者、元ボクサーの作家が迫っていくという内容。展開の移り変わりが激しいにもかかわらず謎の解明が全く見えてこず、中盤までどこに向かうのか分からないのが面白い。多少、間延びしている点もあるが筆力とキャラの良さが物語を引っ張ってくれる。ただラストのまとめ方は流石に強引。本人も認めているのだが締め切りのために終わらざるを得なかったように思う。非常にもったいない作品かなあ。

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    2025年03月23日
  • 99%の誘拐

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    ネタバレ


    まあまあかな?
    先が気になる!面白い!て感じではなかった。先が読めるというかどんでん返しなことは何一つなく。
    結局主人公は奪ったダイヤモンド何に使うんやろ?

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    2025年03月14日
  • ビッグゲーム

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    ネタバレ

    野球ミステリというあまり聞いたことのないジャンルの作品です。
    スコアラーが独立した部門として存在する資料課の職員が探偵役となり、スタッフの死やチーム内のサイン流出疑惑(スパイ)などを追う内容で、古い作品ながら動作解析、サイン盗みなど、現在も繋がる話題がつまっています。

    ただし本作のオチにも繋がるんですが、監督や資料課が元野球選手で〜とか、どこのポジションだった〜といった野球あるあるが少なく、活かされてません。なんなら監督は資料課員(スコアラー)に説明されるまで、選手がサインを無視していたことに気づきません。資料課が出したデータから監督がサイン出してるのに、流石に「試合中に捕手が6回も落球」し

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    2025年03月08日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    殺された少女の母親の手によって男女4人が閉じ込められた状態から、ぶつかり合いながら自分たちの記憶を擦り合わせ謎を紐解いていく。トリックよりも登場人物にとっての謎を解くことに対する目的が重要な作品。外へ脱出すること?犯人を明らかにすること?もしくはその他...

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    2025年03月02日
  • 増補版 三度目ならばABC

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    「山本山」コンビが謎解きする短編ミステリー。事件も謎解きもしっかりしていながら、どこかフワッとしたカジュアル感でサラッと読めてしまう。かなり前の本なので時代背景など読み始めは違和感もあるが、読み進めるほどにコンビが好きになっていき、終盤は終わってしまうのが寂しくなった。

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    2025年03月01日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    ネタバレ

    p.283
    ここまで読んで、咲子が自殺とかだったら許せないんだけど。頼むから他殺であってくれ
    怪しい人は全然わかんないけど、、鮎美かな、、?


    あぁーーーーーうーーーーーーん
    なんだこのラブコメはって感じの感想
    鮎美!なぜ教えてくれなかったんだ!
    いやよ!雄一さんが悲しい思いをするのはいやなの!
    みたいなの冷める、、、
    でもまあ自殺じゃなくて良かったし、三田咲子のお母さんは大掛かりなことやったな〜〜

    正志は置いといて、千鶴はまじでとばっちりじゃん
    咲子と派手に喧嘩はしたし元凶ではあるけど
    でも殺人には一切絡んでないのにね

    これ古い小説なのかな?言い回しがオジサンっぽくて某有名ミステリーの

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    2025年01月23日
  • 99%の誘拐

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    かって誘拐事件があった。その当事者の手記により語られ、そして現在で事件が起きるという2部構成の物語。
    最後のほうがあっさりしすぎてもう少し印象に残る部分が欲しかった

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    2025年01月08日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    男女4人が気付いたら密室に閉じ込められているところから物語が始まる。なかなかに興味をそそられる舞台設定。
    また、実際に人が死んだのは数ヶ月前の話であり、当時の状況をそれぞれが少しずつ振り返りながらピースが埋まっていく感じも良かった。


    ただ、オチが自分的に弱かったな、と思うのと(もう一捻り、千鶴絡みであると思った)、被害者の母親が何故こうするに至ったのか(真相に確信があった?)がよくわからないことで少しモヤモヤが残った。

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    2024年12月28日
  • チョコレートゲーム 新装版

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    星3.5 裏表紙にサスペンスと書いてあったので、怖かったらどうしようと思ったが、安心して読めるサスペンスだった。社会派っぽい感じの書き方で読みやすい。40年前に書かれた小説だが、色褪せず今でも面白く読める。

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    2024年12月27日
  • 99%の誘拐

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    前後半の二部構成
    前半は誘拐される側
    後半が誘拐する側
    特に後半は倒叙物として描かれている

    物語の時代的にはかなりハイテクな手法を取ってアリバイ作りを行い終始警察を翻弄している
    結末で99%の誘拐の意味が分かると思う

    回収しきれていないところがあったりとちょっと残念な部分があった

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    2024年12月11日
  • 99%の誘拐

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    前半はページを捲る手が止まらない。序盤から、この先どうなるんだろうと犯人の指示に釘付けだった。

    後半は犯人の視点で進んでいく。疾走感はあるが、ハイテクすぎて少しついて行きづらいところも。過去と現在の2つの事件の関係もわかったが、恨みや怨念が色濃いわけでもなく、あまり強い結びつきがなかったがどうしてここまで大それた事件にするのかはよくわからなかった。

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    2024年11月25日
  • 99%の誘拐

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    ネタバレ

    久々に犯人側視点を含んだ作品を読んだ。
    初めに始まる父親の無念を胸に息子の慎吾がその当時のハイテクを駆使して1人で時間を成し遂げる。

    父親の事件に関わる間宮と慎吾は、不思議な距離感を保つなぁと思いながら読んでいた。
    慎吾からしたら父親の手記をみたら間宮のことを許せないだろうな、と思うけど。
    それを直接手を下すわけではなく、誘拐事件を通して追い詰める。
    慎吾が間宮が自分に対しての愛情や、後悔の気持ちを持っていると知っているから。
    ある意味、直接より残酷な復讐なのかもしれない。

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    2024年10月05日
  • 99%の誘拐

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    ネタバレ

    過去の事件〜現在の事件の前半部分までは楽しめたが中盤(犯人の指示に従って移動を繰り返す場面)はダラダラ引き延ばされている感じがして退屈だった。
    あそこをもう少しコンパクトにまとめればもっとおもしろかったと思う。

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    2024年09月29日
  • 99%の誘拐

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    クラインの壺と似たような感想を、持ちました
    発売年を考えると当時は凄く斬新なハイテクアイデアなのだと思いますが、
    今となってはそれが割と現実になりつつあるということで、
    何十年も前にこれを思いついたのは凄いですが、
    2024年の読者からすると、割と普通にありそうな技術なので、驚きは少なかったかなと思いました。

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    2024年09月02日