岡嶋二人のレビュー一覧

  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    岡嶋二人の作品は、時代を感じさせない。
    1987年の作品というが、全く古さがなく、執筆年を知らなければ、現代の作品と見紛うほど。

    解けそうで解けない推理度と、軽く読める文体が程よく、肩肘を張らずに読める。
    主人公が謎解き役なのだが、あまりカッコよく書かれていないのも、岡嶋作品の特徴である。

    しいて挙げるなら、回想シーンと現在のシェルター内の出来事で章を分けてほしかった。合間に回想が挟み込まれながら現実が進むので、事件の日の経緯を読み返す時に苦労した。

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    2026年07月06日
  • 99%の誘拐

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    犯人が序盤から分かっている倒叙もの。
    パソコンがそこまで家庭に普及していなかった時代に発表された作品なだけあって、現在では一般的に使われる用語が専門用語のような扱いで解説されたりしている。

    正直今読んでも目新しさは感じず、意外性もない作品なので、個人的にはいまひとつであった。

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    2026年05月03日
  • 99%の誘拐

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    ネタバレ

    前半の父親の手記の第1章は非常に面白かったです。誘拐における犯人の指示がテクノロジーより頭の中で考えている凝ったものに感じ、読んでいる側も考えてしまう感じが良かったです。
    逆に息子の第3章は、早くから息子自身が誘拐犯であることを読者に向けてオープンにしたことで、読み手としてはどこに視点を置いていいのか迷ってしまいまいました。
    フーダニットは解決、ハウダニットもすぐに提示され、唯一ホワイダニットだけは明示されないけど、「父親の復讐だろうな」とは普通に思えます。
    最後には何かあるだろうと期待しましたが、僕的には驚きはあまりありませんでした。
    僕の総評としては、尻すぼみ感ありでした。
    まあ、この本は「謎解き」や「ミステリー」ではなく、誘拐における「構造」を楽しむものかなと思いました。
    やはり、終盤に頭の中で「カチッ」と音がするような展開が欲しかったのが本音です。

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    2026年03月12日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    核シェルター内に閉じ込められた男女4人、その中に友人女性を殺害した犯人がいる?、というお話(?)。

    閉じ込められ脱出サバイバルと犯人探しとが並行して進み、やがて真相が明らかになる。
    男女関係のもつれによる事件。
    最後はちょいあっさりめ。

    どうすれば脱出できるのか、犯人はこの中にいるのか、いるとするなら誰が嘘をついているのか、4人であれやこれや様々な可能性を考えて真相に迫っていく形。

    真相にそこまで驚きはなく、あっけない幕切れになってしまっていたかなぁ、と思ってしまいました。

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    2026年03月12日
  • 解決まではあと6人

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    進め方は面白くてサクサク読み進められたが、オチがあんまりだったかな。
    意外性はあったが、唐突過ぎな感じがした。
    平林貴子に驚くべき真相があるような結末を期待してたが、あっさりいなくなっちゃった。

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    2026年02月27日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    密室で登場人物も少ないため、密室初心者にスッキリ分かりやすい読みやすい作品かなと思いました!
    新装版の表紙が魅力的でずっと気になってたんですよね。
    岡嶋二人さんの作品はサクッと読めるのにちゃんと王道ミステリーな感じで好きです。
    読んでる中で、4人の疑心暗鬼でもしかして全滅するラストなのでは…!とおもっていましたが自分の想像とは違うラストでした。
    あ、こいつかも、いや、こいつか!…え?違くない?が怒涛に続いて全員共犯?とか色々巡らせて読めます笑
    ミステリーだと、誰かが報われないというか事件が明かされて犯人が落胆するのがオチかと思いますがこれは全員救われたのか、全員落胆というか…
    タイトル的にアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』をオマージュしてるかと勝手に思っているのですが、所々そんな要素も感じられます。

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    2026年01月20日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    らしくないというか、逆にらしいのか。若干毛色の変わった作品。悪くはないんだけど。と少し言葉を繋ぐような感じ。

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    2026年01月15日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    約40年ほど前の作品 who how done it 系

    母親が亡くなった娘の復讐(?)のために、地下シェルターに娘の知人と彼氏(?)を閉じ込めるというストーリー

    娘は事故死?それとも他殺?

    亡くなった娘は、彼氏を所有するという感覚を持ち合わせている上、性格が狂気じみており、彼氏(?)が嫌気が刺すのは当然、知人と喧嘩してしまうのも至極納得

    彼氏(?)も知人も全員クセが強い性格、行動

    まぁ人間は常に合理的に行動するとは限らないから、時として、感情的に行動してしまうこともあるんだろう

    いかんせん、亡くなり方に驚嘆!
    そんな展開になってしまうとはねー

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    2026年01月14日
  • 横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選

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    犯人当て短編のアンソロジー第二弾。前作から時代が下り、70~80年代の作が採られている。携帯電話やスマホがあっては成立し難いトリック、設定が多く、現代の作家には苦労があるなと読んでいてしみじみ。犯人当てだけあって動機は二の次という感じだけれども、その分意外性に振られていてそれはそれで読み応えある。

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    2026年01月03日
  • 焦茶色のパステル 新装版

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    テンポよく二転三転四転しながら伏線を回収していくのが楽しい!
    ただところどころ昭和の価値観滲むのと、ワトソン位置の主人公にいいとこなしなのがかなしい( ߹꒳߹ )

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    2026年01月03日
  • どんなに上手に隠れても

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    手の込んだトリックで、推理しながら読み進めていける、軽いタッチで割とオーソドックスな形のミステリー。

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    2026年01月01日
  • 99%の誘拐

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    父が遺した手記に綴られていた過去の誘拐事件と現在の最新技術を駆使した誘拐事件が時を超えて交錯していく。1988年に刊行された本作の「最新技術」が今ではあり触れていて盛り上がりに欠けた部分もあると思うけれど、著者の先見性には驚かされた。99%の完璧な計画が残り1%でどう崩れるか、スリリングでスピード感満載。面白かった。

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    2025年12月09日
  • 横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選

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    読者への挑戦、アンソロジー第二弾
    好みのシリーズだが全三巻で終わってしまうらしいので残念

    今回の7作品は有名なものが多く、著者それぞれの短篇集のタイトルになっているものもいくつかある

    中でも中西智明は、絶版文庫の「法月綸太郎の本格ミステリアンソロジー」に収録されている、という事すらよく知られている傑作

    ・仁木悦子「横丁の名探偵」★⭐︎⭐︎
    超短編。トリック1つだけの勝負、やや弱いかな

    ・石沢英太郎「アリバイ不成立」★★⭐︎
    複数の容疑者たちがお互いのアリバイを主張する、と来ればあのパターンだな!
    という予想を覆され★ふたつ

    ・巽昌章「埋もれた悪意」★⭐︎⭐︎
    双子のなぞなぞは知っていたが...
    選者は特にオススメらしいのだがちょっと合わなかったかな

    ・泡坂妻夫「ダイヤル7」★★★
    同じ創元推理文庫に収録されているのに持ってくるかね...
    そちらは積読状態のためスルーしようかと思いつつ読んでしまったが、これが大当たり
    たぶんこの先にこれ以上の作品は無いと確信するほど
    絶妙なタイトル、見事にやられました

    ・岡嶋二人「聖バレンタインデーの殺人」★⭐︎⭐︎
    掌編。こちらも仁木悦子の作品に似たスタイル

    ・中西智明「ひとりじゃ死ねない」★★⭐︎
    読むのは3回目、いや4回目かな
    忘れられない真相、初読なら★★★だけど

    ・今邑彩「時鐘(とけい)館の殺人」★★★
    大好きな作家
    このプロローグ、好きだわ
    やられました×2回

    文庫版はだいぶ修正されているらしいという情報を与えてくれた選者に感謝。未修正版が気になるので探してみよう
    (内容を忘れてしまっていたが、死体発見で思い出した。コレはたぶん読んでいるんだよなあ)

    7作品総合での評価は★★★⭐︎⭐︎


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    2025年12月05日
  • なんでも屋大蔵でございます

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    なんでも屋を営む釘丸大蔵が、過去に遭遇した事件を回想形式で描いた連作短編集。

    扱われる事件は殺伐としたものが多いですが、語り口が丁寧で穏やかなのでほのぼのとした温かみが感じられます。

    また、話が途中で脱線したり、どことなく落語的な雰囲氣があるところも面白いと思いました。

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    2025年11月24日
  • クラインの壷

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    2000年以前で今読んでもほぼ違和感ないゲーム設定がすごい、スマホがねー描写とかで違和感はあったけどまさかこんな昔の話だったとは。
    なんかもっと面白くなりそうだけどなー

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    2025年11月11日
  • 殺人!ザ・東京ドーム

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    少しだけ、ほんの少しだけ久松敏彦の気持ちが分かった様な気がします。そして伊都子の泣き顔を見てみたい。

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    2025年10月19日
  • ちょっと探偵してみませんか

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    ネタバレ

    推理小説ではなくクイズの問題集という感じ。短いのでヒントは分かりやすいくなっているはずだけど分からない事が多かったな。

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    2025年10月01日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    構造は上手いし、読みやすいけどオチが弱く感じてしまった。
    どんでん返し耐性がついてしまったかもしれない。

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    2025年09月12日
  • そして扉が閉ざされた  新装版

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    ネタバレ

    どんでん返しに慣れすぎてしまったのか、、、
    ちょっとオチが弱く感じてしまいました。
    が、回想から事件の真相を暴く流れは
    終わりに近づくにつれ、心拍数上がります。

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    2025年09月03日
  • 99%の誘拐

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    かつて岡嶋二人という作家がいた。人さらいの岡嶋の異名を持つ彼らの持ち味が光る一冊だ。ジャンル的にはミステリだとは思うのだが、個人的にはサスペンスよりだと認識している。ミステリはHowに、サスペンスはWhyに重きを置いているんじゃないかと思う。岡嶋二人はHowの部分も秀逸だ。だけど、Whyが人間臭くて好きなんだよな。どんなに秀逸な計画でも、些細なことで思惑から外れる。それでも走らせてしまった計画を最後まで走らせるその覚悟と執念が見応え抜群。

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    2025年08月31日