岡嶋二人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
データ分析に基づいた戦略で戦うプロ球団、その情報戦略部門を舞台にした不正、策略、駆け引き、そして殺人。それだけならまあミステリーとしてはありそうかなというところだが、この小説は40年も前に書かれている。当時は携帯電話はもちろんデジカメ、パソコンもポピュラーではない時代だが道具としてコンピュータ、それに画像、動画を取り込み、データ分析するという。そのことだけでもこの小説の凄さがあるが、昔読んだ時にそこまでわかっていたのか記憶はない。
いろいろと題材てんこ盛りで最後に向けての展開と回収は少々無理矢理かとも思えるがなかなかやってくれる小説。こういう岡嶋二人作品が面白いと思ったところ。プロットは徳山氏 -
Posted by ブクログ
岡嶋作品の良さが前半はよく出ていた。いきなりのトップスピードで物語に入っていく。前振りがほとんどなく事件のあらまし(試合中に対戦相手が同時に死亡、しかも毒殺)という圧倒的な謎が即提示される。それを女性編集者と週刊誌記者、元ボクサーの作家が迫っていくという内容。展開の移り変わりが激しいにもかかわらず謎の解明が全く見えてこず、中盤までどこに向かうのか分からないのが面白い。多少、間延びしている点もあるが筆力とキャラの良さが物語を引っ張ってくれる。ただラストのまとめ方は流石に強引。本人も認めているのだが締め切りのために終わらざるを得なかったように思う。非常にもったいない作品かなあ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ野球ミステリというあまり聞いたことのないジャンルの作品です。
スコアラーが独立した部門として存在する資料課の職員が探偵役となり、スタッフの死やチーム内のサイン流出疑惑(スパイ)などを追う内容で、古い作品ながら動作解析、サイン盗みなど、現在も繋がる話題がつまっています。
ただし本作のオチにも繋がるんですが、監督や資料課が元野球選手で〜とか、どこのポジションだった〜といった野球あるあるが少なく、活かされてません。なんなら監督は資料課員(スコアラー)に説明されるまで、選手がサインを無視していたことに気づきません。資料課が出したデータから監督がサイン出してるのに、流石に「試合中に捕手が6回も落球」し -
Posted by ブクログ
ネタバレp.283
ここまで読んで、咲子が自殺とかだったら許せないんだけど。頼むから他殺であってくれ
怪しい人は全然わかんないけど、、鮎美かな、、?
あぁーーーーーうーーーーーーん
なんだこのラブコメはって感じの感想
鮎美!なぜ教えてくれなかったんだ!
いやよ!雄一さんが悲しい思いをするのはいやなの!
みたいなの冷める、、、
でもまあ自殺じゃなくて良かったし、三田咲子のお母さんは大掛かりなことやったな〜〜
正志は置いといて、千鶴はまじでとばっちりじゃん
咲子と派手に喧嘩はしたし元凶ではあるけど
でも殺人には一切絡んでないのにね
これ古い小説なのかな?言い回しがオジサンっぽくて某有名ミステリーの