【感想・ネタバレ】ビッグゲームのレビュー

あらすじ

競馬、ボクシング、そして今度は野球! プロ野球情報戦の暗部を鋭くえぐる長編ミステリ。高度のデータ野球でV4をめざす新日本アトラス。これをはばもうとする他球団ではネット裏で必死の情報収集が行われていた。アトラス球団の覗き部屋と呼ばれる情報管理室スタッフが不可解な殺人事件に遭遇する。データを狙うスパイを操るのは誰なのか?ID野球の裏側が垣間見えるようなリアリティは、当時最先端のデータ管理を彷彿とさせる。1985年刊行。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

高度なデータ野球でV4をめざす新日本アトラス。アトラス球団の覗き部屋まて呼ばれる情報管理室スタッフが試合中に転落死した。更に他のスタッフも殺害される。データを狙うスパイを操る黒幕は?

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

データ分析に基づいた戦略で戦うプロ球団、その情報戦略部門を舞台にした不正、策略、駆け引き、そして殺人。それだけならまあミステリーとしてはありそうかなというところだが、この小説は40年も前に書かれている。当時は携帯電話はもちろんデジカメ、パソコンもポピュラーではない時代だが道具としてコンピュータ、それに画像、動画を取り込み、データ分析するという。そのことだけでもこの小説の凄さがあるが、昔読んだ時にそこまでわかっていたのか記憶はない。
いろいろと題材てんこ盛りで最後に向けての展開と回収は少々無理矢理かとも思えるがなかなかやってくれる小説。こういう岡嶋二人作品が面白いと思ったところ。プロットは徳山氏、著述は井上氏という役割分担がうまく行った方だったか。ややこしくなりそうな話をうまくサラッとミステリーに仕上げた佳作。何十年も前の古い本を引っ張り出して読み直すこともなかったか、まあ面白かったけど。

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

野球ミステリというあまり聞いたことのないジャンルの作品です。
スコアラーが独立した部門として存在する資料課の職員が探偵役となり、スタッフの死やチーム内のサイン流出疑惑(スパイ)などを追う内容で、古い作品ながら動作解析、サイン盗みなど、現在も繋がる話題がつまっています。

ただし本作のオチにも繋がるんですが、監督や資料課が元野球選手で〜とか、どこのポジションだった〜といった野球あるあるが少なく、活かされてません。なんなら監督は資料課員(スコアラー)に説明されるまで、選手がサインを無視していたことに気づきません。資料課が出したデータから監督がサイン出してるのに、流石に「試合中に捕手が6回も落球」して気づかなかったら、試合で寝てたのかな?と思いました。(一応、オチには繋がりますが、その場合、資料課員が現場を知らないど素人だということに)

とはいえ、後年から見れば、キモは「プレーしたことのない素人が数字や映像だけで選手にモノを言う、動かせる」という懸念だと思います。データ野球を嫌ってる側もこの点は同じだったわけで、現場を走りまわっていた資料課のメンバーの方が頑張っているなあと感じられる作品でした。

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

去年まで勝ち続けていた球団が、今年は負け続け。
それは勝ち続けていたのと同じ理由のせいで
負け続けていた。

一体どうやってその秘密がもれたのか。
一体誰がそれをもらしたのか。
部下が照明に登った、というのも謎ならば
次に亡くなってしまった部下も謎。
どういう事なのか、と探って行けば
さらに分からなくなってくる。
むしろ次に誰か? という状態。

最後まで読むまで、さっぱり何が何だか…。
尋ねた人の発言も分かりませんでしたが
最後でなるほど、と。
本当に最後の方まで、すべてカードが伏せられた状態。
表を向いた時、一体いつからそうで
いつからあの人は巻き込まれたのか。
驚きというより、唖然、でした。

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2016年01月31日

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