【感想・ネタバレ】ビッグゲームのレビュー

あらすじ

競馬、ボクシング、そして今度は野球! プロ野球情報戦の暗部を鋭くえぐる長編ミステリ。高度のデータ野球でV4をめざす新日本アトラス。これをはばもうとする他球団ではネット裏で必死の情報収集が行われていた。アトラス球団の覗き部屋と呼ばれる情報管理室スタッフが不可解な殺人事件に遭遇する。データを狙うスパイを操るのは誰なのか?ID野球の裏側が垣間見えるようなリアリティは、当時最先端のデータ管理を彷彿とさせる。1985年刊行。(講談社文庫)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

高度なデータ野球でV4をめざす新日本アトラス。アトラス球団の覗き部屋まて呼ばれる情報管理室スタッフが試合中に転落死した。更に他のスタッフも殺害される。データを狙うスパイを操る黒幕は?

0
2025年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

野球ミステリというあまり聞いたことのないジャンルの作品です。
スコアラーが独立した部門として存在する資料課の職員が探偵役となり、スタッフの死やチーム内のサイン流出疑惑(スパイ)などを追う内容で、古い作品ながら動作解析、サイン盗みなど、現在も繋がる話題がつまっています。

ただし本作のオチにも繋がるんですが、監督や資料課が元野球選手で〜とか、どこのポジションだった〜といった野球あるあるが少なく、活かされてません。なんなら監督は資料課員(スコアラー)に説明されるまで、選手がサインを無視していたことに気づきません。資料課が出したデータから監督がサイン出してるのに、流石に「試合中に捕手が6回も落球」して気づかなかったら、試合で寝てたのかな?と思いました。(一応、オチには繋がりますが、その場合、資料課員が現場を知らないど素人だということに)

とはいえ、後年から見れば、キモは「プレーしたことのない素人が数字や映像だけで選手にモノを言う、動かせる」という懸念だと思います。データ野球を嫌ってる側もこの点は同じだったわけで、現場を走りまわっていた資料課のメンバーの方が頑張っているなあと感じられる作品でした。

0
2025年03月08日

「小説」ランキング