岡嶋二人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『クラインの壷』を読んで完全に岡嶋二人にはまった。
夫もすっかりはまってしまい、岡嶋二人の本をかたっぱしから買ってきたため、我が家には私がまだまだ読んでいない岡嶋二人本がたくさんある。楽しみ。
さて、この本。
「罠の中の七面鳥」「サイドシートに赤いリボン」「危険がレモンパイ」「がんじがらめ」「火をつけて気をつけて」「あけっぱなしの密室」の6編を収録した短編集。
どれもこれもものすごく気がきいていて面白かった。
岡嶋二人の本を数冊読んでいて思ったことなのだけれど、彼らの本って、ものすごく研究されているようなかんじがする。
二人は、推理小説の研究家というイメージを受ける。
ありとあらゆることを研究 -
Posted by ブクログ
異常酩酊の末の喧嘩、そして致死事件がここのところ急に増えていた。そしてそれらには奇妙な共通点が・・・。喧嘩をした加害者と被害者は知り合いではない、赤の他人であること。そのいずれもが、殺人事件にまで発展してしまっていること。そして、被害者はいずれもその事件が起こった前日から家へ帰っていないということ。この共通点にただ一人気付いた刑事部長は、警視庁刑事部のマル秘部外組織に調査の指令を出す。
少し登場人物が多くて大変だったが、なぜか全ての事件において、死んでしまう側の被害者達が加害者達に絡んで事件が始まっている点や、
死んだはずの被害者が差出人で加害者に脅迫状が届く点など、気になる謎が多数。 -
Posted by ブクログ
六つの短編集であります。
「罠の中の七面鳥」
会社の金を使い込んだ男と同じ会社で夜は水商売をしてる女の独白から、始まるミステリーです。
「サイドシートに赤いリボン」
広告代理店の製作部にいた同僚が無断で休んでいた。そのマンションから、出てきた若い女性がバックをひったくりに遭い、ひったくり犯を捕まえたが、被害者の女性は、消えていた。マンションでは、同僚の死体が転がっていた・・・。
「危険がレモンパイ」
工場の屋上から落ちた死体には、顔がレモンパイに塗られてた。彼は、大学の仲間と撮影をしてた。彼は、どうして落ちたのか?その真相を探る話です。
「がんじがらめ」
借金に追われて、