岡嶋二人のレビュー一覧

  • 開けっぱなしの密室

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    「罠の中の七面鳥」「サイドシートに赤いリボン」「危険がレモンパイ」「がんじがらめ」「火をつけて、気をつけて」「開けっぱなしの密室」の6作品が収録された短編集です。

    基本的に短編集は好きです。
    でも岡嶋二人は一つ一つの作品をもっと深く読み込みたいんです。
    これらの作品を短編で終わらせるにはもったいない気がします。

    一番好きなのは「火をつけて、気をつけて」かな。
    うわー!そういうことかよ!って思いました。
    自分の手を汚さずに事件を起こすことってできるんですね。
    あんまり深く書くとネタバレになります(笑)

    あー。でもやっぱり岡嶋二人の世界を楽しむには短編じゃ物足りない。
    その一言につきます。

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    2010年10月31日
  • クリスマス・イヴ

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    友人以上彼氏未満の男性と、クリスマス・イヴの
    パーティーをする別荘へ行ってみれば…。

    ある意味密室。
    ある意味最高の状態。
    とは思いますが…実際に落ちいってみたらどうなんでしょう?
    パニックどころじゃないですね。

    遭遇した人達が一番驚くでしょうが、この先どうなるのかと
    読み続けるこちらもどきどきものでした。
    最終的には一応落ち着きはしましたが
    この状態はどうなのだろう? というのも。

    気になって一気に読んでしまうので
    その点ではすごいと思うのですが
    思い返してみるとそれほどでも、という感じです。
    どちらかというと、犯人の心境が知りたいですね。

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    2010年10月01日
  • コンピュータの熱い罠

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    結婚相談所にて、教えられない個人情報を見せてくれ、と
    訪ねてきた、脱会者の妹。
    その妹は、後日死体となって新聞の記事に。
    一体何がどうなったのか。
    むしろどういう事なのか。
    もう数ページしか残ってないぞ!? と思う所まで読んで
    やっと犯人が分かりましたw

    動機云々はおいておいて、犯人のみ。
    書き方がうまいと言いましょうか
    誤解させるのがうまいと言いましょうか。
    こうやって毎回騙されてるんですが
    二の足踏みまくりです。

    ただちょっと、あの男とまさか…とか思ったのですが
    そんな展開にならなくてよかったです。
    金があっても、その男は駄目駄目です。

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    2010年09月29日
  • 七年目の脅迫状

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    デビュー作に続き競馬ミステリです。
    おうまさん好きやったらもっとおもろいんかしら。
    デビュー作のがおもろかったです。

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    2010年09月09日
  • コンピュータの熱い罠

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    やーっぱり面白い。
    面白くないわけがない。

    岡嶋二人最高です。
    この作品が1986年のものだなんて信じられない。
    内容が新しい。というか、今でも新鮮さをもって読める。
    疾走感がたまらないし、犯人がこいつかよ!なんて思えたり。
    あー。やっぱりこういうの好き。

    どんどん岡嶋二人の作品を読んでいこう。
    そして、99人の最終電車なんて作品があるなんて知らなかった!
    どこまで新しいんだよ!
    いつになったら時代はこの二人に追い付けるのか。

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    2010年09月25日
  • 熱い砂 パリ~ダカール11000キロ

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    砂漠に行ってみたくなりました。

    旧植民地領に対するヨーロッパ人の図々しさは、この本を読むまでもないけれど、やっぱり考えさせられるものはあります。
    読んで、感じることから始まるよね、と自分を納得させるしかありませんでしたが…

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    2010年08月19日
  • どんなに上手に隠れても

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     マネージャーの西山玲子が少し目を離した隙に、売り出し中のアイドル・結城ちひろは楽屋から姿を消した。すぐに事務所に一億円を要求する電話が入り、彼女は誘拐されたとわかったが、白昼堂々、たくさんの人々がいるテレビ局でさらわれたことや、事前にあった謎の予告電話など不自然な点が多いことから、刑事の矢津平八郎は狂言の可能性もあると睨む。

     誘拐の裏で動く、広告会社のやり手営業マンやカメラマンたち。被害者である結城ちひろの安否よりも、どのタイミングでどう動けば最も広告の効果があり、世間の反感を買わずにこの誘拐自体を最大限に利用できるか。被害者がアイドルということで、一般市民が被害者になった時とは全く違う

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    2010年06月20日
  • 七日間の身代金

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    さらっと読めて楽しめるミステリー
    主人公のカップルが魅力的で感情移入出来たんで
    読みやすかったです。

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    2010年03月31日
  • タイトルマッチ

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    ボクシングの世界チャンピオンタイトルマッチをかけた試合の2日前、
    挑戦者の甥っ子が誘拐された!!
    犯人からの要求は
    「相手をノックアウトで倒せ。さもないと子どもの命はない」

    推理小説は("読むのが"ではなく、"推理しながら読むのが")苦手なので
    犯人はあいつだろう、ネタが分かったぞ!
    …的な楽しみ方が出来ません
    どこかで大どんでん返しがあるのだろう、、と思いながら読むのはとても楽しいです。

    誘拐事件のストーリーであるのに、
    (私は)怖い思いせず、ドンドン世界に引き込まれました。
    ミステリーとしても楽しんだつもりでいますが(笑)、
    ボクシングの世界を知

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    2010年03月29日
  • 眠れぬ夜の報復

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    ミステリーや推理ものはあまり読んだことがなかったので
    なんだか新鮮な気持ちで読めた1冊。

    この作品は2部作の2作目だそうですが、
    単作としても十分に楽しめました。

    移動時間に読むことが多いので、
    私自身がストーリーの展開を推理する事はあまりしませんが
    こういうのをきちんと推理しながら読む人は
    きっともっと楽しめるはず。笑

    私は寧ろ、登場人物が多いのと、
    チャプターごとにシーンが変わるので、
    理解するのに時間がかかってしまっていました。。。汗

    色々な仕掛けがあるのに、すらすら読める。
    ミステリーって面白いなぁ、と思いました。

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    2010年03月03日
  • 七日間の身代金

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    この作品は比較的早い段階で犯人が分かってしまいました。
    それでも「密室」と「誘拐」のトリックは伏線が効いていて「それもありかぁ~」とか「成る程」と思ったよ。
    これも20年以上前の作品なのですが、今回は主人公の男女の会話の端々に年代を感じてしまいましたが、それにしても、さらっと飽きさせずに読ませるのは流石と思いました。

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    2010年02月06日
  • コンピュータの熱い罠

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    この作品20年以上も前なのですよ・・・
    出てくる単語「音響カプラ」(今でいうモデムとかなのでしょうかね)とかすっかり懐かしい「フロッピー」とか・・・時代を感じさせるアイテムなんかですが、扱ってる題材が「個人情報の流出」やそれにともなう犯罪。
    パソコンの性能はドンドン進化して「個人情報保護法」で、だいぶセキュリティーは厳しくはなってますが、行なわれる犯罪は昔も今も変わらず・・・
    コレって今だに後をたたない犯罪を題材にしてるので、昔の作品でも違和感なく読めました。
    さらりと一気に読めちゃいますね。

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    2010年02月06日
  • 眠れぬ夜の報復

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    どうやらこの本、『眠れぬ夜の殺人』につづく「捜査0課」シリーズの第二弾であったみたいで・・・古本屋でみかけ速攻購入したので、まさか第二弾の方だとは~~~(涙)
    でも、でも!!コレはコレで一つの作品として充分楽しめました。
    まだまだ続編へ続いても・・・って思うくらいの魅力的な登場人物達なのですが、この作品が「岡嶋二人」として彼等の事実上の最後の作品となってしまったので・・残念です。

    まだ岡嶋作品は2作目なのですが、この計算しつくされたプロット、伏線のはりかたや、ストーリー展開・・・唸る位に楽しめました(*^-^)

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    2010年02月06日
  • あした天気にしておくれ

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    3億2千万のサラブレッドが、移動中に骨折してしまった。
    これを隠蔽するため策が巡らされていくが
    その計画はすぐに自分の手から離れてしまって…。

    犯人視点…非常にこれが苦手です。
    ばれるのか、ばれないのかという恐怖というか、焦りですか?
    そのせいで文章を追うだけで必死になってしまいます。
    先が知りたい、でもこの文章を読まねば…という
    葛藤とも戦わなければいけませんしw

    けれど、やはりすごいとしか言いようがありません。
    最後は…と想像すれば、予想外の展開と終了。
    人を呪わば穴ふたつ状態ですが、思わず頭を抱えたくなる
    そんな終了でした。

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    2009年11月05日
  • 七日間の身代金

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    1本のビデオテープ、それがすべての始まり。
    誘拐された義息と弟を救うために大金を抱えた姉は
    死体となり果ててしまった。
    一体何があって、何が起こったのだろうか…。

    誘拐されたのは金持ち。
    というわけで、スケールが違います。
    お金というか発想というか…。
    もう読んでいて、そうですね、としか言い様が。

    犯人はもうちょっと頑張るべきではなかったのか、というのが
    感想になります。

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    2009年10月29日
  • 開けっぱなしの密室

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    岡嶋二人の中では、まあまあ面白かったレベル。会話が多く読みやすいが、あまりハラハラしなかった。トリックも驚くレベルではなく、ふーん、なるほどと思ってしまった。お暇なら、どうぞレベル。

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    2009年10月25日
  • 珊瑚色ラプソディ

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    帰国してみると、婚約者は沖縄で入院中。
    慌てて飛んでみれば、ただの盲腸。
    よかった、と安堵した次の瞬間に生まれる謎。
    婚約者は、数日の記憶が無くなっていた…。

    空白の時間に一体何が起こったのか。
    2週間しかない帰国時間に、あちらこちらと調べてみるが
    不可解すぎる事が増えるばかり。
    読みながらせっせと繋げてみましたが
    さっぱり分からず…。
    まさか、と思いながら読んでしまいました。

    結末は、あれはあれでいいのかと。
    道徳的に、ではなく、心情的を取ったのには納得です。

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    2009年10月07日
  • 眠れぬ夜の殺人

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    よくある路上での、酔っ払いにからまれ事件。
    からまれ、逃げようとした丁度のタイミングで
    相手が車にひき殺されたのが事件発覚のきっかけでした。

    まさかこんな繋がりがあるなんて…というのはいつもの事ですが
    解決方法がすごいというか何と言うか…w
    この前読んだ『眠れぬ夜の報復』に出てくる人達が出てきます。
    これでようやく、彼らがどういう人間なのか分かる事ができました。

    別段こちらを後にしようが先にしようが楽しめますが
    やはり順番に読んだ方が楽しいかも? です。

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    2009年10月07日
  • 眠れぬ夜の報復

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    あとがきに、これはシリーズ第2段と書かれていたので
    1から読みたい方は、これは後回しに…です。
    特にこちらから読んでも話は分かりますが
    1から読んだ方がより面白い、との事でした。

    時効になった事件の手がかりを掴んだ男。
    どうにかしてその事件に目を向けて欲しいと行動を取っただけなのに
    いつのまにやら違う人物達の介入が…。

    だからどうしてあれ? と思わず首を捻りたくなるような
    そんな状態へと陥っていきます。
    お見事としかいえないその仕事っぷりですが
    その正体を知るためには、やはり1を読むべき…なのでしょうか?w

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    2009年10月07日
  • コンピュータの熱い罠

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    結婚斡旋会社のデータ管理を担当しているオペレーターの絵里子は、恋人のデータが登録してあることにショックを受け、、、。
    そこから、何かがおかしいと考え始める。うまく隠された罠が明らかになると!

    相変わらず、本の作り方がうまい!
    どうしても読まされてしまう。
    コンピュータのシステムが古いのはご愛嬌。
    それをもってしても古さを感じないどころか、今でも十分に楽しめるところが、時代について先見の明のある作家だったのかもしれない。
    練られたトリック。
    ぐいぐいと引き込まれてあっという間に本の最後のページへ。
    岡嶋二人。面白すぎる。

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    2009年11月09日