岡嶋二人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「罠の中の七面鳥」「サイドシートに赤いリボン」「危険がレモンパイ」「がんじがらめ」「火をつけて、気をつけて」「開けっぱなしの密室」の6作品が収録された短編集です。
基本的に短編集は好きです。
でも岡嶋二人は一つ一つの作品をもっと深く読み込みたいんです。
これらの作品を短編で終わらせるにはもったいない気がします。
一番好きなのは「火をつけて、気をつけて」かな。
うわー!そういうことかよ!って思いました。
自分の手を汚さずに事件を起こすことってできるんですね。
あんまり深く書くとネタバレになります(笑)
あー。でもやっぱり岡嶋二人の世界を楽しむには短編じゃ物足りない。
その一言につきます。 -
Posted by ブクログ
友人以上彼氏未満の男性と、クリスマス・イヴの
パーティーをする別荘へ行ってみれば…。
ある意味密室。
ある意味最高の状態。
とは思いますが…実際に落ちいってみたらどうなんでしょう?
パニックどころじゃないですね。
遭遇した人達が一番驚くでしょうが、この先どうなるのかと
読み続けるこちらもどきどきものでした。
最終的には一応落ち着きはしましたが
この状態はどうなのだろう? というのも。
気になって一気に読んでしまうので
その点ではすごいと思うのですが
思い返してみるとそれほどでも、という感じです。
どちらかというと、犯人の心境が知りたいですね。 -
Posted by ブクログ
結婚相談所にて、教えられない個人情報を見せてくれ、と
訪ねてきた、脱会者の妹。
その妹は、後日死体となって新聞の記事に。
一体何がどうなったのか。
むしろどういう事なのか。
もう数ページしか残ってないぞ!? と思う所まで読んで
やっと犯人が分かりましたw
動機云々はおいておいて、犯人のみ。
書き方がうまいと言いましょうか
誤解させるのがうまいと言いましょうか。
こうやって毎回騙されてるんですが
二の足踏みまくりです。
ただちょっと、あの男とまさか…とか思ったのですが
そんな展開にならなくてよかったです。
金があっても、その男は駄目駄目です。 -
Posted by ブクログ
マネージャーの西山玲子が少し目を離した隙に、売り出し中のアイドル・結城ちひろは楽屋から姿を消した。すぐに事務所に一億円を要求する電話が入り、彼女は誘拐されたとわかったが、白昼堂々、たくさんの人々がいるテレビ局でさらわれたことや、事前にあった謎の予告電話など不自然な点が多いことから、刑事の矢津平八郎は狂言の可能性もあると睨む。
誘拐の裏で動く、広告会社のやり手営業マンやカメラマンたち。被害者である結城ちひろの安否よりも、どのタイミングでどう動けば最も広告の効果があり、世間の反感を買わずにこの誘拐自体を最大限に利用できるか。被害者がアイドルということで、一般市民が被害者になった時とは全く違う -
Posted by ブクログ
ボクシングの世界チャンピオンタイトルマッチをかけた試合の2日前、
挑戦者の甥っ子が誘拐された!!
犯人からの要求は
「相手をノックアウトで倒せ。さもないと子どもの命はない」
推理小説は("読むのが"ではなく、"推理しながら読むのが")苦手なので
犯人はあいつだろう、ネタが分かったぞ!
…的な楽しみ方が出来ません
どこかで大どんでん返しがあるのだろう、、と思いながら読むのはとても楽しいです。
誘拐事件のストーリーであるのに、
(私は)怖い思いせず、ドンドン世界に引き込まれました。
ミステリーとしても楽しんだつもりでいますが(笑)、
ボクシングの世界を知