岡嶋二人のレビュー一覧
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元ボクシングチャンピオンの息子が誘拐された。
犯人からの要求は、タイトルマッチを挑む義弟に
ノックアウトで相手を倒す事。
子供の命がかかっているわ、勝ち方は指定されてるわで
プレッシャーが半端ないです。
何が正解で、何がいけないのか分からない上に
犯人が身近なのかどうかなのかも、という状態。
心理状態に、気が狂いそうです。
どんな些細なことでも、という所から
それでも手掛かりを集める警察。
時間もすぐそこ、なので、さらに焦るというか
どうなるのか気になって仕方がありません。
という状態でひた走り、な最後。
なんかこう…あっけなかったような。 -
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ネタバレ競馬馬が故意に感染症に感染させられていく事件を追う話。
岡嶋二人なので内容はソツないんだけど。
事件を追いかけるうちに浮かび上がる7年前の事件、こういう「実は○年前の事件が」っていう展開が個人的に好きじゃない。読者からするとなんかアンフェアだから。
あと、主人公の非の打ち所のない有能さ、なのに見合い写真で見ただけの女と偶然顔を会わせたら超親しげに近づいていく感じも、好ましくなかった。
主人公が警察でもないのに関係者に事情聴取して、結構情報を引き出せるのも、なんだかな~、と思ってしまった。ま、まだ個人情報にうるさくない時代だからね。 -
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ネタバレ2017年12冊目。
警視庁刑事部マル秘部外組織、と聞くと何かもうありがちねと思うけど、当時は斬新だったのかなー。
でも全くつながりのなさそうな連続殺人のその繋がりとボスの正体が分かった時はさすが!!と思った。
3人組の絶妙な掛け合いも面白かったけど、最後がちょっとあっけなかったかな。
よくできてると思うのだけど、岡嶋二人の他の名作に比べるとやや劣るかな。とりあえず続けて続編も読みます。
2022年8月再読。
いやー、これも久しぶりに読んだけど、やっぱ面白いなー岡嶋二人。
グイグイ引き込まれてあっという間に読み終えてしまった。
うん、ま、前回同様最後がちょっとあっけなかったね。 -
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記憶された殺人
こっちむいてエンジェル
眠ってサヨナラ
バッド・チューイング
遅れて来た年賀状
迷い道
密室の抜け道
アウト・フォーカス
ダブル・プロット
記憶された~と、遅れてきた、はどこかで読んだ事が。
こっちむいて、と眠って、は主人公が一緒ですが
両方とも救いがないような…。
バッド、は止めてあった内部分裂の危機を
喋ってしまっています。
もしも『計画通り』に事が終わっていたなら
その後、恐ろしい現実が待っていた、かと。
迷い道は、もしかして…と思ってしまうような
女の台詞のリフレイン。
因果は巡る、という状態でしょうか?
密室の~は、そこまでやる事に凝るな、という事?
アウト~はあ -
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「ダブル・プロット」
岡嶋二人の短編集って珍しい。
★記録された殺人
複数の証言を基に進んでいく捜査。目撃者ではなく目撃物を利用した犯罪。ルームシェアできないね、これでは。最後の終わりが気になる。ちょっと腹落ちしない。
★こっちむいてエンジェル
月刊スクエアの編集部に所属する伸子が巻き込まれる事件簿。事件よりも妙なキャラクター設定と描写が気になってしゃあなかったです。夜鳴きソバ屋のオヤジ風とちょっとゆるめの野球選手ってどんな描写、全然イメージ付かないんですがw。友成徹也という同僚も謎。こちら、眠ってサヨナラにも出ます。
★眠ってサヨナラ
伸子事件簿2。短編集だと、同じ主人公のものが -
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ネタバレ2016年32冊目。
1985年に書かれたと考えると、当時はわりとセンセーショナルな作品だっただろうと思う。
この作品よりも後に書かれた作品で似たような展開を既に読んでしまっているからか、やはりどうしてもそこまで惹きつけられなかった。
中学生くらいの子どもとどう接するかってホント難しいんだろうな・・。
2022年6月 再読。
6年前に読んだ時よりも、やっぱり作り方が凄いなという点に尽きる。
蜂須賀とのやり取り、ちょっとした所から順序立てて推理していく近内。息子を亡くしておかしくなっているように見えて、冷静に真実を追求していく姿に、こちらも力が入る。
事件全体を考えればやり切れないけど、最後 -
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次々と興信所を訪れて、奇妙な依頼をする謎の女。それぞれ関係のない興信所の人間たちは、それが気になりはするものの、女にすり抜けられてしまう。
読者に明かされる調査報告から一つの事件が浮かび上がってくるが…というのが物語のあらすじです。
裏表紙にある「メドレー・ミステリー」という言葉から窺い知れるように、各章が一つの事件に絡みつつも短編として機能しているので、常に緊張感を持って読むことができます。そういう意味では、普段あまり小説を読まない方にもお薦めです。
私は、今回このタイトルに興味を覚えて読み始めました。
”5W1H殺人事件 解決まではあと6人”。
各章に付けられているタイトルがそれぞ -
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去年まで勝ち続けていた球団が、今年は負け続け。
それは勝ち続けていたのと同じ理由のせいで
負け続けていた。
一体どうやってその秘密がもれたのか。
一体誰がそれをもらしたのか。
部下が照明に登った、というのも謎ならば
次に亡くなってしまった部下も謎。
どういう事なのか、と探って行けば
さらに分からなくなってくる。
むしろ次に誰か? という状態。
最後まで読むまで、さっぱり何が何だか…。
尋ねた人の発言も分かりませんでしたが
最後でなるほど、と。
本当に最後の方まで、すべてカードが伏せられた状態。
表を向いた時、一体いつからそうで
いつからあの人は巻き込まれたのか。
驚きというより、唖然、でし