岡嶋二人のレビュー一覧
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ネタバレあらすじを読むと「面白そう!」と思うミステリがある。プロットが面白そうな小説と言うべきかもしれない。「5W1H殺人事件 解決まではあと6人」は、まさにそんな小説である。
本作品のあらすじは次のような感じである。
次々といろいろな興信所を訪れては、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。最初に訪れたAという興信所への依頼は、「カメラの持ち主を捜してほしい」というもの。二つ目に訪れた興信所への依頼は、「マッチについての手掛かりから喫茶店を捜してほしい」というもの。全部で5つの短編があり、いずれもこのようなたわいもない依頼がされる。
それらの話が終章で収束し、真相が明ら -
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『論理型ノッポと直感型チビの凸凹男女によるミステリー』
元々の出版が1987年とかなり昔の作品ですが今読んでも十分キャラが立っていて面白かったです。
ジャンルとしてはユーモアミステリかな。
ただ少しドラマ性が低く、その分論理に振った感じでした。
短編と言う事と展開が重くないと言う事もキャラクターとマッチしていて良かったです。
今回追加された「はい、チーズ!」に関しては他の収録作品と比べると少しキャラクターにぶれが感じられます。
全体を通しての感想としては、当時としては斬新だったかもしれないキャラクターも今読むと新しい何かは感じれない。
事件とその解決も驚天動地といった話では無い。
しかし、 -
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ネタバレ『「三度目ならばABC」の続編となる長編』
明確には時系列は示されていなかったと思いますが出版順で言うと「三度目ならばABC」の後に出版された作品です。
「三度目ならばABC」と同様に「山本山コンビ」の織田貞夫と土佐美郷が活躍します。
読んだ感想としては長編だけあって物語の作りも凝っており「三度目ならばABC」よりも読み応えがありました。
自分も十分楽しめましたが、個人的には前作の「三度目ならばABC」の方がキャラに合った軽い読み口で好みでもありました。
キャラクターや展開は「三度目ならばABC」のイメージを損なうものではありませんので前作ファンであれば楽しめると思います。
前作ファンであ -
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あればあるだけお金を使ってしまう若夫婦。
そんな彼らが借金を返すために、人を殺す事に。
しかしいざ決行してみたら、驚きの事態が相次いでしまって
もう何が何だか分からない状態に。
確かに、知っている人が死ぬのと知らない人が死ぬのでは
確実に気分が違います。
とはいえ…すごい理由で引き受ける内容。
そこまで切羽詰まっていた、と考えるべきでしょうか?
いやでも、こんな彼らに頼むのもどうかと思われますが。
もちろん主人公達が犯罪をする側なので
色々な意味でどきどきです。
本人達は下調べによって入ったお金でうはうはですが
そのせいなのか、知り合った後での感情が。
所詮主人公達は、金遣いが荒いだけの