町田そのこのレビュー一覧
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湊かなえ『暁星』に続き、まさかの新興宗教2世の話
舞台は九州…
喧嘩別れした親友が突然退学…
地元の山に真っ白な建物を造った新興宗教のNI求会に入会したのだ
友人を救い出そうと奔走する凛音!
そして町では眼球のない連続不審死が…
「目をくださいませ〜」
確かにグロい描写はあるが、ホラーというほどでもなく、先が気になって一気読みした
途中、あの「テンダネス」の文字に「あっ!町田そのこさんだった…」と改めて確認…(笑)胸熱よ…
新興宗教が悪用する伝説と凛音たちの友情が絡み合うのが素晴らしい
また伊坂幸太郎『楽園の楽園』が新興宗教の教本という設定もおもしろかった!
これは町田そのこさんが描く -
Posted by ブクログ
ネタバレ導入から、主人公・千鶴が連鎖のように散々な目にあっており、読むのが苦しいと共にもはや笑うしかない。
後半に登場する美保のありえない発言態度の数々に恵真と共に苛立ったものの、そこに千鶴は自分の姿を重ね合わせ、その視点は予想外だったので素直に千鶴の凄さを感じた。
導入も酷かったが、終盤もいかにも話のクライマックスという感じで酷いものだった。悪人はとことん、悪人で終わる。庇ってくれた母親の男気が強すぎて、身体は弱すぎて、なんともいえない終わり方となったが、結果的にはこれはこれでハッピーエンドなのだろうか。
そのクライマックスにしても、美保が反省する姿にしても、できすぎ感は否めないが話として面白かっ -
Posted by ブクログ
表紙に惹かれてジャケ買いしたものの、一人称「あたし」に気分が乗らず、放置していた1冊。もっと早く読めば良かった。
人と人との繋がり、変わりゆく環境、変わらない想い、大切にしたいもの、実はどうでも良いもの、後悔、交錯、タイミング。
自分の人生に当てはめながら、様々なことを考えさせられた。反省もしつつ、なんだかすっきり、前向きで優しい気持ちに。
周りの一人ひとりとの関係を大切にしていきたいと、あらためて思う。
「わたしはわたしひとりで、しあわせになれる力のある女だった。ならば、わたしがあなたをしあわせにすると言えばよかった。それだけでよかったのに」p.334 -
Posted by ブクログ
町田そのこさんの、デビュー作?を含む短編集。
最初のお話の登場人物が、後半別のお話に出てきたりもするけど、連作小説というほどではない。
けっこう泣いたな〜。
波間に浮かぶイエローは、星5です。
芙美さんの長年の思いを利用してるいるような環さんに、主人公の沙世はいらっとしてたけど。わたしは環さんの気持ちもわかってしまう。
わたしも、わがままで、傲慢な人間なのでしょう。
この世にわたしのことを思って好いてくれてる人がいるって、それがせめてもの救いと誇りだったんだと、どうしようもなくわかってしまう。
それくらい、人からの愛って、大きくて重いんです。
そして、ラストで本当のことがわかることによって、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一つの家(建物)に住んだ色んな人々の物語。
どんどん過去に遡っていくことで、不幸の家と呼ばれた家のルーツが解き明かされて行き、また各章に前の住人について出てくるため、章は分かれているが一つの物語として楽しむことができた。
物語を通して、周りから見える姿と当人たちの気持ちには大きな乖離があり、自分が幸せと感じるなら、周りの目を気にする必要も周りからの評価も関係ないんだなと感じました。
1章に出てきた譲と最終章のゆずくんが繋がっているのに、伏線としてとても感激しました。
不幸の家なのに過去の住人が笑顔で帰ってくるわけがない。もし自分が笑顔で過去を振り返れるなら自分は幸せものなんだなと思いました。