町田そのこのレビュー一覧

  • 月とアマリリス

    Posted by ブクログ

    読んでいる間、何度も本を閉じた。
    気分が悪くて。
    いたたまれなくて。
    こんな、人を利用することを何とも思わない質の悪い人間がいるのか。
    とても重い話だった。
    「ひとはひとで歪む」
    その通りかもしれない。
    ただ、歪んだ親が、子どもにその歪みをそのまま押し付けてしまったら、その子どもは歪みをどう直していったらいいのか。
    この「クズ」は到底許せないが、なんとも暗い気持ちになった。

    だからこそ、共通点のない利用された3人が、共同生活の中で心を許していく場面に救いを感じた。
    町田さんの丁寧な文章だから、こんなにも心が揺さぶられたのだろうなと思った。

    0
    2025年11月29日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    大好きなコンビニ兄弟シリーズ5巻。
    アル・パカッション君のお姿がお披露目されています笑


    今まで謎多き男だった三彦さんがコンビニ店長となった理由、ルーツを辿る話。店長の過去話パートはシリーズ中ではかなり重めの部類。こういう系のルーツだとは思ってもみず、センチメンタルな気分に。

    結構シリーズの肝にもなってきそうな話であり、そうなると他パートもこれまでの描写含め気になってくる‥。前巻までを読み返しながら次巻を楽しみに待ちたいと思います。

    0
    2025年11月29日
  • 蛍たちの祈り

    Posted by ブクログ

    重いお話でした。どのお話も親のため子供が全てを背負わざるを得ず、過去を抱えそれでも前に進もうとする姿が描かれている。
    関わる人によってそれが人は生きていく力や変わってゆく力になる。
    ただただ重いだけではなく暖かい話。
    最後の話は泣きそうになりジワっときました。
    自分もある種恵まれた環境ではなかったので幼い頃や若い頃のことを思い出しながらページをめくることもありました。

    最初の章を読んだ時はあれ?これはサスペンス、ミステリー系だったかしらと思うゾワゾウと嫌な不快感もありましたが読み終えた後は読んでよかったと気持ちが軽くなった。

    0
    2025年11月29日
  • 蛍たちの祈り

    Posted by ブクログ

    出てくる人達がみんな不幸で 悪い奴もいっぱいで たくさんの人が亡くなって 親も最悪で。
    さすが町田そのこさん って感じです。

    でも 不幸な人達に 手を差し伸べる人もいて 救われます。隆之 特に正道が不幸に引きずられず 優しい人に育って良かった。
    ラストは 「しんと静かな気持ち」になりました

    0
    2025年11月29日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

    Posted by ブクログ

    あなたは、仲の良かった友達が『新興宗教団体』に入ってしまったとしたらどうするでしょうか?

    『新興宗教』という言葉にはきな臭さが付き纏います。思い返せば、あの団体、この団体とここ数十年でも『新興宗教団体』が巻き起こした出来事は枚挙にいとまがありません。『施設内の居住区で暮らす決まり』がある、『未成年者は施設の外に出られない』、そのような独自の決まり事の先に友達が突然いなくなってしまう、そのような出来事が身近に起こったとしたらあなたはどのようにその現実と向き合っていくでしょうか?

    さてここに、『宮殿みたいな施設』が突如建設され、仲の良かった友達が家族そろってそんな施設に入ってしまったという事実

    0
    2025年11月29日
  • 蛍たちの祈り

    Posted by ブクログ


    過去に傷を抱えた登場人物たちが前に進むために
    誰かの言葉や優しさで少しずつゆっくりと
    心をほどいていく過程がとても美しい 。。

    悲しい物語だけど読むほどに心が温かくなる . 〇

    読み終えたあとは優しい余韻が残る作品 ⸝⸝ᵕ ᵕ⸝⸝

    0
    2025年11月29日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

    Posted by ブクログ

    喧嘩別れした親友の美央が高校を退学した。
    何も告げずに家族で、姫塚山に突然にできた宗教施設「NI求会」に入会したらしい。

    家に行くと門扉に売り物件の看板が立っていて、自転車に乗ったお姉さんにその家の人は、引っ越して行ったと言う。
    そのお姉さんは着物の少女に話かけていて…
    翌日には猟奇的殺人事件の被害者になっていた。

    それから、目を奪われて殺される被害が続出するのだが、凛音は美央をはじめとする、NI求会に入会した5名が全員退学したことも気になり、その施設に赴くのだが門前払いにあっているところにドーナッツ屋のお兄さんも友人と連絡が取れないとやってくる。

    施設から逃げ出してきた初花とドーナッツ

    0
    2025年11月29日
  • 蛍たちの祈り

    Posted by ブクログ

    今作はのっけからまたたくさんの人が殺されてんなぁ〜…DVはこれまでもよくあったけど殺人にまで!チェーンストーリーで正道の誕生前から23歳までが正道の近くの人が主人公で物語が進む。どの主人公も幼少期に虐待や貧困を経験したりどこか幸薄い人生。そんな人生に嫌気が差して投げやりになるが、ギリギリで踏み止まれた。
    ドロドロもあったけど、読後は温かいものが心に残った。

    0
    2025年11月28日
  • 夜明けのはざま

    Posted by ブクログ

    死がテーマの本。大事な人を亡くしたとか、葬儀社側のお話とか
    「死」というと、どこか冷たくて恐怖を感じるけどこの本からはそれを感じつつもほんのり温かさを感じた。死ぬのは、生きてるものが訪れる運命。だからこそ死に対してどう向き合うのか、を考えることが出来た。
    生と死と重いテーマにしてるのに全体的に光が差し込むような感じだったから読後は考えさせられるよりもすっきりしたなー!

    0
    2025年11月26日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    2巻の最後で不穏な空気を作っていた美女が再登場。
    結果、彼女のこと好きになっちゃいました!
    この第三話「華に嵐」が今巻の中で一番良かった。

    ツギの人間らしい過去も垣間見えて新鮮!

    ミツ店長とツギの会話に出てきた、除霊能力あり?!のイチ兄も気になる。
    志波一族の全体像が早く知りたい。

    それにしてもバイトの廣瀬太郎の存在感が増していくなぁ。
    そして廣瀬のぼやき通り、変わった常連客がどんどん増えていくなぁ笑

    0
    2025年11月24日
  • 星を掬う

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    捨てられた娘と捨てた母の物語。
    元夫のDVから逃れられない千鶴。自分を捨てた母と再会する機会ができ、それをきっかけに母親の所有するシェアハウスに逃げることになります。

    自分の不幸は母親のせいだと思っていた千鶴。
    「不幸を親のせいにしていいのは、せいぜいが未成年の間だけだ」と言われ、ハッとします。
    自分が不幸のどん底にいると、つい、自分だけが不幸で世の中は不平等だと思ってしまいます。でも、周りをよく見ると、気付くことはたくさんあります。
    親子だって別々の人間。
    一見身勝手な母親でも、母親側の気持ちを読めば、その気持ちも痛いほどわかります。

    娘には自分の人生を生きていってほしい。

    自分の母の

    0
    2025年11月24日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    シリーズ第3弾。これまでの2作とは趣きが少し異なっていました。
    3話は特に思い通りに行かなかったり、後悔したり、これまでよりも深い話でした。でも変わらずポップさは残していて、読み終わったあと温かい気持ちになるのは今作も変わりません。
    店長はあまり登場せず、店員やツギが中心です。ツギの過去も少し覗けました。

    0
    2025年11月23日
  • わたしの知る花

    Posted by ブクログ

    それぞれの年代、性別、視点からの物語だった。いろんな人の考え方がそれぞれ違って、でもどの人にもちゃんと共感できて面白かった。
    天国で平さんとエコちゃんは会えたのかなあ

    0
    2025年11月23日
  • わたしの知る花

    Posted by ブクログ

    平さんを巡った物語
    色んな人の視点から平さんについて暴かれていくのが
    答え合わせをしているみたいで楽しかった

    花束は私にとってすごく大事な人にあげたいプレゼント

    だからこそ平さんの向日葵の花束のシーン切なかったな

    0
    2025年11月21日
  • 星を掬う

    Posted by ブクログ


    今の自分は、すべてこれまでの自分が積み重ねてきた決断の結果であると強く感じた。現状を他人や環境のせいにせず、責任を持つ。
    未来の自分が心から肯定し、自身を好きでいられるような決断を選びながら生きていきたい。

    主人公たちの境遇に完全に共感しきれない場面もあったが、それは自分が家族や周囲の人々にいかに恵まれてきたかを再認識する機会となり、これまでの環境への感謝の気持ちが深まった。
    さらに物語を通じて、深く掘り下げなければ見えない、多様な人生や人々が存在することを知った。
    表面だけを見て決めつけることのないよう、常に相手の背景を想像する姿勢を心がけたい。

    家族という最も近しい関係でさえ、分かり

    0
    2025年11月21日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    シリーズ2巻目。

    舞台となっている門司港の簡単な地図がついているのが嬉しい。
    でもこの地図だとテンダネスは老松公園の近くで、ここらへんは観光の中心地からちょっと離れているし、観光のついでにふらりと立ち寄るエリアじゃないような。

    ばあちゃんと孫の第一話「恋の考察をグランマと」も良かったですが、第三話の「クイーンの失脚」が刺さりました!
    1巻では悪者ポジションだった美月が主役。
    クラスでハブにされて、一人だけ理解者が現れて友情が生まれて〜と、梓の物語とシンクロしています。
    美月と梓が仲直りできる日もあるのでは?!
    今後そんな展開があるといいなぁ。

    心あたたまるお話ばかりのこのシリーズの中、エ

    0
    2025年11月20日
  • わたしの知る花

    Posted by ブクログ

    町田そのこさん大好きなので、この作品もいつか読みたいと思っていました
    一人の男性を追うことでわかっていく事実

    お互いを想っていたいし、なんなら想っているはずなのにすれ違っていく様が苦しかった
    それでも前を向いていかなきゃならない
    生きていくしかない

    出会って過ごしてきた日々を大切にしよう

    幸せにしてあげたい、でもできない
    いつも思うけれど、幸せは与えられるだけのものじゃないと思ってる

    悲しい気持ちにもなったけれど
    最後の読後感がとても良い
    安珠と奏斗の未来も明るいものであって欲しい!

    0
    2025年11月20日
  • 宙ごはん

    Posted by ブクログ

    本屋大賞をとっていた作品なのと、作者の他の作品を読んで面白かったので、なんとなく買ってみた。

    母が2人ってどんな状況だろう?私には共感できることないかな?と思っていたけど、ストーリーも面白いし考え方に学べることがたくさんあった。

    美味しいごはんが出てくるのも魅力的!残酷だけど温かい作品だった。

    0
    2025年11月19日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    こんなコンビニが近くにあったらいい。コンビニ店長や弟のツギみたく、本当に打ち込める仕事に出会えるのは素晴らしい。ぜひ映像化してほしいと思う。現在5巻まであるとのこと。今後の楽しみだ。

    0
    2025年11月18日
  • 星を掬う

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    苦しみと向き合いながら生き続けることの難しさが痛くて涙が出た。
    主人公を含め、過去の鎖に縛られて変われない自分や、未来への不安を抱えたままどうして生きていけるのだろうと思った。序盤は私ならとっくに諦めて死ぬことを選ぶかもしれないとも思いながら読んでいた。
    幸せになりたいとか、いつか救われるかもしれないとか、そういうぼんやりとした幸福への執着を捨てきれなくて、だから人間はそう簡単に死なないのだとも思った。
    人並みの幸せをとっくに諦め、自分に縁のないものだと手放したつもりだったのに、私の人生の主人公であることをやめられないのだな。
    「私の人生は私が最後まで支配する。」格言のような聖子の言葉で心がビ

    0
    2025年11月18日