町田そのこのレビュー一覧

  • 元カレの名前なんて忘れた

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    面白かった!
    すごく読みやすいし、女性は高確率で共感できそう。
    4人の作家さん、どのお話もリアルで、歪で、だけど愛しかった。

    主人公たちが自分の過去を見つめながら、決意して次に進む、
    前向きなお話で読後も爽やか。

    感情描写も丁寧で、丁寧すぎるくらいでフワフワと読めた。

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    2026年10月21日
  • 星を掬う

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    どうしようもないくらい暗いスタートだったから途中で挫折しそうになったけど、どんどんおもしろくなってきて、最後まで引き込まれた

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    2026年10月20日
  • 月とアマリリス

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    大好きな町田さん初のサスペンス作品であると読後に知った。確かに、新鮮だった。人の繋がりや心に焦点を当てる作品が多いから、サスペンスも書けるなんて、どこまで私を虜にするの?と思った。町田さんの作品は読んでて本当に心地良い。毎回書き留めたくなる言葉に出会う。ここまでファンになる前に、書店でサイン本を見かけた日、なんで買わなかったんだよってひどく後悔。いつかご本人にお会いできますように。

    あと、いつか私が文章を書く日が来るなら町田さんのような作品になるだろうな(月とスッポンなのは承知)と失礼ながら想像したりもした。そのくらい、私の思考にどストライク。小説の最後によく感謝されている、各専門分野の方達の話を私も聞いてみたい。

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    2026年10月19日
  • あなたはここにいなくとも(新潮文庫)

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    ネタバレ

    すべての話がぼんやり共感できて心に残るストーリーだった。特に黒い穴って言う話が印象に残ったかなぁ。自分の経験とか終わりのスカッとする感じも面白かった。

    ・おつやの夜
    これはほぼ印象に残ってない
    ・ババアのマーチ
    ちょうど今日、会社の1個上の男性が私のことをぼんやり狙ってきて、変な悪評たてられて、やめてって言ったら、うざいって怒られてたことがすごい染みた日だったんだけど。その時にこの女性が昔の職場で言われた、お前は実は会社の中でみんなに嫌われてるんだっていう言葉が私もそうなのかもしれないと思ったけど、そこでその言葉を真に受けるんじゃなくて、周りの人が自分にどう接してくれてるかっていうのをもう一回見直したほうがいいなと思った。

    ・入道雲が生まれるころ
    これも共感できるんだよなぁって思った。ここまでリセット症候群が強くないけど、自分も恋愛になったら辛い思いをした瞬間手放したくなる時とかあるし、逆にここに出てくる妹さんが不倫してて無理矢理別れさせられたけど、不倫相手の奥さんのSNSをずっと毎日見続けてしまうって言うところもわかる。執着が続く時もあるしみたいな。少なくとも私にはどっちの気持ちももうわかるなぁと思った。

    ・くろい穴
    不倫してる女性が昔職場に作った甘露煮を不倫相手の男性から奥さんに向けて作って欲しいって言われて作る話。
    そこで黒い塊が1つの栗にあって、普通は甘露煮を作る過程で、脱落するのに残り続けて、最後、不倫相手の奥さんに食べさせるために渡すけど、食べたのは不倫相手で。
    その不倫相手の男性が食べてるときに奥さんがあなたがつまんだものはちゃんと食べなさいって言ってたって聞いて、彼が自分で作った悪意は自分で最後食べないといけないって言う話が本当にそうだなぁと思った。
    不倫してる女性の心の揺らぎとか、別の同期の男の子に好かれてるのに、そこは本気で好きになれなくて自分のことを全然大切にしてくれない 不倫相手に夢中になってしまって、奥さんを恨むとかぐちゃぐちゃとした感情がリアルですごいなぁと思った

    ・先を行く人
    これは最後、男の子に振られて走って逃げていくときに、その女性が待ってるって言うところにすごく感動した。
    この先の人生辛いことがたくさんあるけど、その先に私がいると思って欲しい。遠い先の未来で待っていてあげる。私はあなたたちのぜーんぶを受け止めて抱きしめるわよ。がんばったねって言うわよ。だから、安心して傷つきなさい。安心して 生きなさい。後悔や心残りだけはないように頑張りなさい。何もかも穏やかに眺められる日がくるし、ありのままを受け止めて、自分なりに頑張ったからいいじゃないって いう遠い未来がきっとあるから。ここまで生き抜いてきた自分を褒めたい。だから大丈夫。私が保証するっていう言葉すごく刺ささって。
    今確かにちょうど辛いタイミングだからこそすごく刺さった。

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    2026年10月19日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ツギさんの過去や不器用ながらも人を思う優しさが印象的で、誰かの抱える痛みは簡単には消えなくても、人との出会いが前を向くきっかけになる一冊。

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    2026年10月19日
  • プレゼント(新潮文庫)

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    「無明」
    本タイトルにそぐわない不穏な事件から幕を開ける。
    実際読み進めると中盤くらいに犯人(便宜上)の真意には気づくが、ラストで示されるのは自分なんかが想像していたよりももっと重量級で最大級の愛がこもった『プレゼント』だった。

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    2026年10月19日
  • 星を掬う

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    ​熱中度 ★★★☆☆
    学び  ★★★★☆
    共感度 ★★★☆☆

    子を捨てた母と、捨てられ恨みを抱きながら苦しい人生を生きてきた娘

    ​再会を果たした2人の葛藤と、若年性認知症を患う母を支える様々な人たちを通して描かれる「親子のあり方」

    ​タイトル回収となるクライマックスは感動的でした

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    2026年10月19日
  • わたしの日々が、言葉になるまで 小説家に学ぶ言語化のコツ

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    言語化ブームにまつわる本というよりは、丁寧に自分と、他者と向き合うためのコミュニケーションのあり方を「言葉」とどう向き合うのかを通して伝えてくれる一冊。町田さんの思いやりや温かさが伝わるような、本を通して町田さんと会話をしているような読み心地。
    町田作品はコンビニ兄弟しか読んだことがないのだけれど、なるほど、このようにして心の内に巣食うモヤモヤや人間関係において発生する衝突に向き合い、許す/受け入れる/前を向くのアプローチに取り組んできたんだな、というのが伝わってきたように思う。

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    2026年10月18日
  • あなたはここにいなくとも(新潮文庫)

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    女性が主人公の恋愛短編集。リセット癖や不倫、幼馴染への恋など、それぞれ事情は様々だか、どれも小さな救いを読者にも残してくれる話だと思いました。

    1冊を通して心に残る言葉も多くあり、大切にして生きたい。

    「これから先も、きっといろんなことがあるのだろう。
    でも、大丈夫。何もかも、憂うことはない。」

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    2026年10月18日
  • プレゼント(新潮文庫)

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     あまり期待していなかったが、さすが皆売れっ子作家だけあり、どの短編も非常に面白く、満足度は高い。恋愛・SF・ミステリとバラエティに富み、それも良かった。
     一番はダントツで、町田その子「きっとあの日の光と同じ」。ひと夏の爽やかな学生の恋とエピローグの多幸感。恋愛物は小説では久しぶりだったが、とても「エモい」。初めての作家だったが、非常に高い興味をもった。
     梨木香歩『見越しのマツ』も素晴らしかった。静かで平坦な語り口から一転、急に突きつけられる辛辣なテーマ。抜かれた松は、本当に繁栄など望んでいるのだろうか。松からのメッセージとされる「繁栄への意思」を真美子が真っ向から否定し、自身の心情と重ね合わせる展開に深い示唆を感じた。

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    2026年10月18日
  • 元カレの名前なんて忘れた

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    4人の作家による4つの終わった恋とその後の物語。元カレの名前は誰も忘れていない。忘れてはいないけれど、忘れた。もういらないという訣別の宣言だから。

    ▷以下一部内容に触れます

    姉ちゃん
    テレビドラマに出て有名になった姉ちゃんの周囲に元カレが増えた。なのに姉ちゃんが会いたい元カレは連絡もしてこない。でも僕はその元カレの今を知っている。姉ちゃんはその元カレに思いを残しているわけではなく、かつての同志として会いたいと思っているということも。僕と姉ちゃんのちょっとイレギュラーな関係。でも僕は。
    青山美智子さんらしい明るい展開が心地良い。

    三月なんて前世
    物語は琴をずっとフォローしてきた気の合ういとこ(のようなものの)瑞月が買ってきた米粉パンを食べるところから始まる。恋の始まりから終わりまで、そしてその後まで丹念に描かれる。
    元カレは二股男で、琴のためだったはずの米粉パンを利用され、おまけになんだかキレイなストーリーを勝手に作って自己陶酔しつつPR。
    そんな元カレをすっぱり断ち切って前世にしてしまうまで。元カレの米粉パンをまた買って、バリバリもりもり食べて、新しい現世を生きることができるといいなと思う。
    瑞月が最高の親友、だ。

    すべてはカーテンの中
    別れを告げてきた彼が無傷で去ることが許せず、セフレとしてとどまることを選択してしまった美加。その選択もどうかと思うが、別れた後まで最低なクソ特盛男。高校の同級生サチと出会い、彼女の壮絶な過去を知った美加が手にしたもの。美加の出す答えは?何か一撃を加えて欲しいと思ってしまう。犯罪でなくていいから一生忘れられないようなことが起きないかな(←犯罪者の思考かもしれない)
    短編だが町田そのこさんパワー全開。サチに会えて良かったね。

    二つ歳上
    大学生の19歳から27歳まで過ごした彼と別れて着物屋で働き始めた沙良。着物との出会い、そしてひかりさんを初めとする同僚たちとの関わりの一方で、別れた元カレとの日々を見つめ直す。2歳歳下にただ甘えて過ごしてきたことにも気付く。
    着物屋さんで働く仲間がみんな気持ちの良い人たちで、とても良い職場だ。着物を好きになり、今の自分を楽しんで生きる沙良の成長にエールを送りたい。

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    2026年10月20日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    本当は大切な人なのに、鬱陶しいなと思ってしまっていた人の突然の死ほど、苦しいものはない。相手の気持ちを知ることも、自分の酷い態度を謝罪することもできず、ただ後悔が残る。きっと故人はこう思っているのだろうという想像で苦しまないように、大切な人を大切にしながら生きようと思う。

    大切な人の死に直面したときに読み返したい。

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    2026年10月18日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    死ぬ前じゃなく、亡くなった人から受け取るぎょらん。

    結局ぎょらんとはなんだったのか。

    母がおらず、育ててくれた祖母。
    母親のようだと思って反抗してしまう。
    けれど、残された時間は少なくて、今しかないと思ってはいる。
    この作品を読んで、いつかその日が来た時に、後悔の念ではなく、感謝や幸せな思い出を思い返せるようにしようと思った。

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    2026年10月18日
  • 月とアマリリス

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    事件自体はやるせない。
    でも過去の自分のやらかしは向き合ってそれを凌駕することでしか癒えないので、記者に続き関係者に光がさすといいなと思う。

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    2026年10月18日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    前作が面白かったので引き続き読みたくなりました。今回は美月の話が1番印象に残りました。前作では悪役として描かれた美月を、今回は逆に美月の視点から見ることができたのが良かったです。

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    2026年10月18日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    ネタバレ

    町田さんの本が大好きなのですが、こちらはライトノベルのような、異世界のお話。
    ライトノベルを読み漁っていた、中学生くらいの気持ちになって読むことができました。
    愛とは、幸せとは、ということについて考えました。

    以下はお気に入りの文の引用です。
    「分かってるだろ、ハインツ。俺は、あいつがいれば何もいらない。」
    「生まれてきてよかった、生きていてよかったと思えるようなしあわせを贈ろう。」
    「もっと、しあわせな光景が見たいのに。しあわせな音が聞きたいのに。どうしてうまくいかないの。」

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    2026年10月18日
  • 夜明けのはざま

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    メモしたい言葉がたくさんあった。
    明日に任せすぎている、確かにそうだ。
    明日ベッドから起きてこないかもしれない。
    誰にでも訪れるものだけど、向き合い方というかそれまでの立ち振る舞いは、今すぐにでも考えることができる。

    大切なひとの大切なことを大切にしたい。

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    2026年10月18日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    1,2,3を読んだ中では1番好きだった。出逢いって大事。人を見ることは大事。人と一緒に振り返っていくことも大事。人を決めつけない、どんな人もその人にとっての苦しみ、悩みがある。頭では分かっていても、どうしても忘れてしまうし、行動に伴わないときがある。でも振り返って、自分の糧にしていく。すごく読み返したくなる話が多かった。

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    2026年10月17日
  • 月とアマリリス

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    Audible聴了。
    町田そのこ先生が描くミステリーっぽい展開に以外感。北九州市の立花山がモデル(?)の山に死体を埋めるシーンから始まり、主人公(週刊誌記者から逃げて地元北九州に帰って来た)が昔の恋人の編集者に頼まれその事件を追っていく話。
    町田先生らしい地元感満載のミステリー。心が強くなる。

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    2026年10月17日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    町田そのこ先生が住む(?)京都郡苅田町(この小説の中では「かなた町」となっている)の過疎地にある柳垣小学校の廃校に伴う最後のお祭(文化祭に地区のお祭が乗っかった盛大なお祭り)を舞台に5人の卒業生の視点からそれぞれの人生を描いた短編集。
    いきなり担任の女先生のセックスシーンから始まる町田そのこ先生の新たな作風にちょっとドッキリした。しかしやはり感性の豊かな作品だった。

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    2026年10月17日