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海を見下ろす住宅地『うつくしが丘』に建つ、築 21 年の三階建て一軒家を購入した美保理と譲。一階を念願の美容室に改装したその家で、夫婦の新しい日々が始まるはずだった。だが開店二日前、偶然通りがかった住民から「ここが『不幸の家』って呼ばれているのを知っていて買われたの?」と言われてしまい……。わたしが不幸かどうかを決めるのは、家でも他人でもない。わたしたち、この家で暮らして本当によかった──。「不幸の家」で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族の物語。本屋大賞受賞作家による、心温まる傑作小説。/【目次】第一章 おわりの家――美容室開業に選んだ家を「不幸の家」と言われた女性。/第二章 ままごとの家――不仲の夫、家でした娘、反抗的な息子、迷える妻。/第三章 さなぎの家――男に騙された女性と、幼い娘を抱えたシングルマザー。/第四章 夢喰いの家――不妊治療がうまくいかず、離婚届を書いた年の差夫婦。/第五章 しあわせの家――恋人が置いていった子供と、かつて父に捨てられた私。/エピローグ/解説=瀧井朝世
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年03月29日
一軒のお家にまつわる短編集?的な構成
どの話も読み終わると「あぁ良かったぁ」って思える優しい物語です
お隣の荒木さんがその後どうしているのか気になるところです
幸せは他人がどうこうではなくやっぱり自分なのよね
そして、今の私達は幸せになるための途中でしかない
うんうん。
荒木さん、素敵なおばあちゃん...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月23日
うつくしが丘に建つ一軒家に住む色んな家族のお話の短編集。
夫婦で美容院を始めるために越してきたのに不幸の家と呼ばれていることを知り落ち込んだ女性や、子どもたちと夫との距離を感じる主婦、学生時代の友人同士で住むことになった2人など、悩みを抱える家族が、うつくしが丘の家で暮らし、時にお隣さんと交流す...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月15日
色んな事情である一軒家を出ていく4つの家族の物語。
住人が変わっても温かく見守っている隣人のおばあさんの言葉が印象的。
・しあわせは人からもらったり汚されたりするものじゃない。自分で作り上げたものを壊すのも大事にするのも自分にしかできないことで、他人に左右されてダメにしてしまうのは勿体無い。(でもし...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月25日
人の感情の浮き沈みや温かさがよく出ていた本だったと思う。物語自体の設定や内容、終わり方はもちろん良かったがこの手の他の本と比べて感じたのは、小さなことで目の前の状況は変わるという事だった。
大きな出来事だけでなく、些細な誰かの一言や自分の認識が変わるだけで目の前の世界は180度変わることもあるのだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月02日
時間が遡ってって小さな謎が解けていくときのワクワク感。
特に第五章とエピローグの繋がりが好き。
不幸の家じゃなくて幸せの家。
幸せは自分で作って、自分で壊す。
いつだって自分次第。
☆第一章 おわりの家
☆第二章 ままごとの家
☆第三章 さなぎの家
☆第四章 夢喰いの家
☆第五章 しあわせの家
☆...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月04日
ひとつの家をめぐるそれぞれの家族の5つの物語。町田そのこさんの人物の描き方が素晴らしくて感情が揺さぶられてしまいます。それでいて希望が見出だせる暖かい展開に安心感もあります。ひとつの話を1時間の全5話構成のドラマ化もいいのではと思ってしまいました。
特に好きだったのは3つ目の話。小さな子供が出てく...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月15日
大好きな作家さんの1人、町田そのこさん。手元にあったけど、勿体なくてなかなか読まなかった1冊。
今作は、新興住宅地に立つ一軒家を舞台にした、5つの家族の物語。時間軸を逆行して行く構成がおもしろかったです。
しあわせの形を、家に求めてしまうけれど、しあわせとは誰にも汚されもしない。汚すも輝かせるも自分...続きを読む
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