町田そのこのレビュー一覧

  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    毒親や、ネグレクトっぽい物、相変わらず扱うテーマは重たい物が多くて、作品によっては全体的にどんよりするけれど

    このシリーズは全体的にキャラクターが明るいので、その辺りが緩和されてて好き

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    2025年11月13日
  • 蛍たちの祈り

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    ネタバレ

    最初の話で「またこの感じかなぁ」と思ってどんよりしてしまったけど、読み進めるうちにあの時の子が!あの人が!という連作短編なんだと気づき、続きが気になって一気に読んでしまった。
    隆之には幸せになってほしいなぁと思ってたけど、子供の頃は辛い境遇だったけど人を助けて愛されて頼られて、良い人生にしたんだなと思ったら泣きそうになってしまった。
    罪とかそんなのよいから、治療して欲しかったなぁ。
    最後の話は泣いてしまった。

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    2025年11月12日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    コンビニ兄弟第3作品目。何だか、プロローグから面白い。和歌&マキオコンビのおふざけ(?)から、もう心を掴まれてしまう。笑える。
    好きなキャラがまた増えた。底なしの明るさを感じさせる宝ちゃんと限りなく芯の強い華さん。この2人に共通するツギさんも相変わらずステキです。ツギさんの偏見のないシンプルな言葉たちが心に響く。安心する。だから皆集まってくるんだろうな、ツギさんに。
    今巻は出番のなかったミツ店長とツギさんの会話、イチ兄さんの想像を巡らせる。上手いなぁ。次巻が楽しみになってしまう。



    自分を傷つけられたことに対してしっかり怒れ。まっすぐ怒ってみたら、自分が泣かなくてもいいことで泣いて

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    2025年11月12日
  • 月とアマリリス

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    よく書かれている。内容が思い。普通に過ごして来れただけで、自分の人生は幸せ。見えない悩み。親によって、運命というか。将来は変わってしまう。良い人に巡り会わない。

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    2025年11月12日
  • 月とアマリリス

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    作中に出てくる美散という女性の感情が昔の自分と重なって、手に取るようにその感情がわかるのが読んでいてとても辛くなった。この本を読んで人が感じた苦しみは本人にしかわからないのに、優劣をつけたり、可哀想という言葉ひとつで片付けてはいけないなと思った。
    思い出したい一言「人生の幕が下りるときに、こんな風に祝福の拍手があるといいな。」

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    2025年11月11日
  • 月とアマリリス

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    1人のおばあさんの遺体が山中で発見されるところから始まる、元女性記者目線の物語。
    過去の事件の調査でトラウマを負った主人公が、一度は記者を諦める決心をしたのにそれを曲げてまで立ち向かうことにした今回の事件。真相に近づけば近づくほど辛い事実と救われない人々が出てきてしんどさMAX。。
    277P〜の大浦のおじいちゃんには胸を打たれました。こんな人が誰にでも一人かならず居てくれたら、そして居てくれることに本人が気づけていたら、みんなきっともっと救われるのにね。
    あとどうでもいいけど九州弁かわいいな

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    2025年11月10日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    タイトルからはどこか不吉な印象を受けるけれど、読後に残るのはむしろ心温まるぬくもりだった。

    家に染みついた祈りがバトンとなり、リレーのように次の入居者へ受け継がれていく。
    そして読み終えた瞬間、第五章から時系列順にもう一度読み返したくなるような構成が印象的だった。

    幸せを掴むためには、常に前へ進み続けなければならない――なんてことはない。
    疲れたら立ち止まり、息を整える時間もきっと必要なのだと思う。
    「不幸の家」と噂されるその家の実態は、再び歩き出すための拠点であり、幸せへ向かう途中にある“中間地点”のような場所に感じた。

    入居者が悉く長く住み続けないがゆえに立った“不幸の家”という噂。

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    2025年11月09日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    軽くて読みやすいけれど、それだけではない。少し突飛な人物像だけど、それだけでもない。人と人との距離感が温かく、だけど現実的でもある。突飛な設定に振り回されないでいられるのは、しっかりと地に足ついた文章表現だからなのかなぁ。軽いと言ったけど、読んでいて快適な感じ。楽しい。

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    2025年11月09日
  • 月とアマリリス

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    辛い物語でした。女は結婚して子供を産み、男をたてて、一歩下がって生きていく、そんな男尊女卑の土壌から生まれたのだろうか? 一生懸命に生きようとする女性たちが悲しかった。

    愛情と支配の区別がつかなくなって、クズ男の言いなりになる二人の女性。自分の夢を諦めないで記者を続ける一人の女性。一気に読んだ。

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    2025年11月09日
  • 月とアマリリス

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    「ひとはひとで歪むんよ。その歪みをどこまで拒めるかが自分自身の力。」印象に残ったフレーズです。
    家原は絶対許せない。判決はどうなったんでしたっけ。?

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    2025年11月09日
  • あなたはここにいなくとも

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    5編からなる短編集
    各話、若い女性が主人公
    それぞれが置かれた環境や抱えている悩みが現代的でリアルに描かれており、共感できるという人も少なくないと思う

    テンポが良く、話も分かりやすいので、読書が得意でない人にもおすすめできる

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    2025年11月09日
  • 月とアマリリス

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    地元が北九州だから気になって読んでみた。
    フィクションでありながらもノンフィクションに感じるほどの生々しさがとても良かった。
    被害者も加害者も双方の抱える問題や葛藤、そういったものがギュッと詰まってて重みはありながらも目を背けてはならない問題でもあるなと当事者意識になってかんがえられた。

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    2025年11月08日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    ずっと気になっていた、初読みの作家さん。
    連作短編集となっている本作の1篇目は町田さんのデビュー作らしいが、そんなことを思わせないくらい登場人物たちの息苦しさが生々しく伝わってくる。この連作集では、登場人物たちが今いる環境が息苦しくてここではないどこかへ逃げようとするか、その地で必死で息をしようとしている。
    晴子のように殻を飛び出して新しい自分と向き合おうとする人もいれば、唯子のように差し伸べられた手を断ってその地に留まる人もいる。どんな選択をしても、それは間違った選択ではなく、それぞれの短編の主人公たちを応援したくなるような結末が待っていたのが救いだった。

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    2025年11月08日
  • あなたはここにいなくとも

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    5短編
    私はホロっと泣けるけど、笑顔になれる内容が好き
    ・おつやのよる
    付き合ってる人に家族を紹介できないと悩んでいる時に、祖母が亡くなった。そのことをきっかけに、家族は問題と向き合い解決していく
    心温まるストーリー
    ・入道雲が生まれるころ
    リセット症候群を抱えている主人公が、親族が亡くなったことで帰省する。どう生きていくべきかを改めて考えるきっかけを得た物語

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    2025年11月08日
  • 蛍たちの祈り

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    人が次々と殺されていって物騒だったけど
    お話は良かった
    母親が父親を殺してしまう
    親に恵まれない子どもたち
    その連鎖を断ち切るのはとても難しいこと
    だけどこの小説のように
    どうか手を差しのべる人がいて欲しいな



    連作短編集

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    2025年11月08日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    水槽のおおきさは、うまれもって、きめられている。水槽のおおきさで、魚のおおきさも比例していくというけれど、ひともきっとそうなのではないかとおもった。ちいさな街。展望台から見下ろせるくらいの、それはそれは小さな。そこからもがきたいと、広いところを目指すひとや、そのもがき方は違うと自分なりの最善を探し続けるひとや、留まってなにをすることもせず受容するひと。水槽での過ごし方の正解はない。「いつか旅立てると思えるその日まで、私の中にいたらいいんだよ」と、わたしが今過ごしている街にも、そう包んでもらえてる気がした。さいごは海にかえる。そうして、みえないわたしになって、ひろい世界へと広がっていったならば、

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    2025年11月07日
  • 蛍たちの祈り

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    親ガチャという言葉があるが、まさにこの小説は親ガチャに当たってしまった子供たちが「死んでくれないか」と思いながら生きるストーリー。
    愛されたい、そんな純粋な期待がいつも裏切られる辛さが描かれているがそんなに珍しい話ではないんだろうな、と思った。
    「逃亡の夜」「少年の目」「神様にお願い」「しあわせのかたち」「蛍が舞うころに、また」それぞれが独立した話が全体ではきちんと繋がっていてさすが町田そのこ作品。
    あっという間に読みました。

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    2025年11月07日
  • 宙ごはん

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    どこか歪な親子の形。
    それでもその2人を繋ぐのは温かい料理。

    読んでいてとても面白い、最後には心温まるストーリーでした。

    人生の節目や、出来事の節目には思い出となる料理があり、それが主人公を励ます。

    自分も家族を持ったり子供を持ったりしたときに、自分が料理を作らないとしても、思い出となる料理は何かしら欲しいなと、思いました。

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    2025年11月06日
  • 宙ごはん

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    町田その子さんらしい、人の心情や人間関係を丁寧に描いた話。宙の幼少期から大人になるまでが5編ほどの短編でまとめられている。
    コンビニ兄弟みたいなさわやかな話ではない。ドロドロした人間関係の中にも、人の成長や愛情が書かれている感じ。
    やっちゃん大好き。
    終わり方は、個人的にはスッキリしない。無難に終わらせた感じがする…。

    売る

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    2025年11月06日
  • 蛍たちの祈り

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    山間にある小さな町に暮らす幸恵と隆之。そこからつながる人々に視点が移動しながらそれぞれの物語が綴られていく。切なく擦り切れるような人生が多い。少しのつながりや思いやりで辛うじてこの世を生きてる感じがした。

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    2025年11月06日