町田そのこのレビュー一覧
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大分の海辺町に訳ありの若い女性が移り住んだ。そりゃもう田舎のじいちゃんばあちゃんがそっとしておく訳がない。というところから始まり、物語は、主人公の貴瑚の過去をだんだんと明らかにしながらある少年との出会いとその後の展開の二つの時間軸で進む。52ヘルツの音は他のクジラには聞き取れない周波数。その周波数で音を出しながら孤独に大海原を旅するクジラは主人公や少年の比喩だ。だが題名が示すように「クジラたち」は決して一頭ではない。
本屋大賞を受賞した作品はこれまで何作か読んだが、読みやすいし面白い。暫く本屋大賞受賞作を追ってみるかな。この作品は大分の田舎町が舞台で、途中小倉駅周辺も登場する。大分の国東半島 -
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結構ミーハーなので、中島 健人さん主演でテレビドラマ化されると聞いて早速購入しました❗️レーベルとしては、中高生をターゲットにしたハートフルヒューマン・コメディです。
いつもの町田 そのこ作品に見られる、想像を絶するような過酷な運命や過激な描写は出てこないので、安心して読むことができます。
内容は結構ティーンエイジャー向けですが、どうしてどうして還暦近いオジサンでも感涙してしまうシーンがちらほら見られて、オススメのビタミン小説です❗️
好きな話しは、『第二話 廣瀬太郎の憂鬱』です。最後に不穏な空気が漂い、ツギの過去のことがとても気になるので、続けて3巻を読みます。 -
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町田その子さんは、人と人の繋がりを丁寧に描く作品が多いが、作品によって隠と陽がはっきりしていると思う。本作は疑う余地なく、ずばり“隠”の作品。
蛍が舞う夏祭りの夜・・・
15年前と今夜、偶然の再会を果たした幸恵と隆之。
2人で抱えていた秘密をきっかけに、周囲を巻き込みながら、運命は予期せぬ方向へ進んでいく。
不遇な星のもとに生まれた子どもは、ずっと自分の居場所を探し続ける。
選択の余地がない重苦しくて哀しい生き方に、ずっと胸が締め付けられる思いがした。彼らが必死に求めつづけるものは、どうすれば手に入るのだろうと、正解の出せない苦しさが迫ってくる。
ラストのささやかな祈りよりも、全体を占め -
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ネタバレかつて事件記者をしていた飯塚ミチルは、自分の記事で自殺者を出してしまい、精神を壊してしまう。それからタウン誌の仕事をしていたのだが、元カレの堂本から事件の取材記事を依頼されたことをきっかけに、殺人事件を追うことになる。近所に住むタクシードラーバーの井口といっしょに、死んだおばあさんが誰なのかを調べていくなかで20代女性の死体を発見する。
胸糞ですが、すごく面白かったです。人を救うことで救われるってあるよね。出てくる女性たちがとても可哀想で、痛々しくて読んでいて辛かったんですが、いちばん心にキたのは、母親の本心を知ってしまう井口さんのエピソードかもしれない。辛すぎる……。 -
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ごはんってやっぱり偉大…。
心や体が壊れているときこそ、丁寧なごはんが必要なのに、壊れているときは自分ではそれがなかなかできなくて。手を差し伸べてくれる人に素直に頼ることすらできなくて。
頼ることができたとき、もう治りかけているのかもしれないなぁ。
ずっと前から気になっていたのに、本屋で何度も手に取ったのに、何となく読めずにいた一冊。
心身に余裕があった8月。某古本屋のセールにてようやく読めました。
読んでよかった…、本当に。
やっちゃんとごはんの思い出が、しゅわしゅわメレンゲのふわふわパンケーキのように儚くも力強い。始めのパンケーキの章があってこそなんだけれど、最後のパンケーキの章がとても -
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『52ヘルツのクジラたち』を読んで以来の町田そのこさんの作品。帯に『心ふるえる傑作小説』とあるので、きっとまた号泣させられるのだろう。
蛍祭りの夜。山間にある小さな田舎町に暮らす中学生の坂邑幸恵と桐生隆之は、山奥のとある場所で偶然出会う。2人は生きるために罪を共有し互いの秘密を守り合うことを決めた。それから15年後、大人になった幸恵と隆之の予期せぬ再会から物語は大きく展開していく…
子どもは親を選べないというけれど、出る親出る親みんな酷い… そんな親に翻弄され、辛く寂しい思いをしてきた人たちが、出会いを通して暗闇の中に小さな光を見出すような、5話からなる連作短編集。
心に残ったフレーズ。 -
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ネタバレ【あらすじ】
お嬢さんたちの若い命が、新世界を担うのです。
どうぞ、健やかに過ごしてくださいね……。
喧嘩別れした親友が高校を退学した。
突然、山に施設を作った新興宗教・NI求会に入会したのだ。
親友を取り戻そうとする凜音。
東京から《特別》になるために来た初花。
大人が《楽園》と定めた場所に閉じ込められた子供たちは、
その聖地で、禍々しいものと対峙する。
町田そのこの新境地。
女子高生たちの、青春×スリラー開幕!
【個人的な感想】
他にも町田その子さんの本を読んだことあるけど、これまでの世界観とはまた全然違った。
読み始めはゾクゾクして引き込まれた。
最後の終わり方は友情を強調し過ぎ -
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あなたは、こんな店長のいるコンビニを訪れたことがあるでしょうか?
・『震えるほど、うつくしくかつフェロモン溢れるひと』
・『公認だか非公認だかのファンクラブもある』
私は今、『コンビニ店長』の話をしています。決してアイドルの話をしているのではありません。しかし、それは私やあなたの常識であって、広い世の中、こんな『コンビニ店長』がいる店がないとは言い切れないとも思います。
『常に彼のファンが押しかけている』
そもそもコンビニを訪れる目的が違っているようにも思いますがそんなコンビニがこの世にないとも言い切れないでしょう。
さてここに、『老若男女問わずに愛されるひとたらし』とされる