町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
町田そのこがファンタジー!と思って読んでみると、あれれ?ファンタジーというより特殊設定ミステリー(私見)。神の力が強い世界で巫女エスタと禁断の恋愛をしているレルファンは身分は高いが実力で騎士団長をしている。エスタは神に嫁ぐことになり2人は断腸の思いで別れを選択するのだが、そのエスタがなんと式当日に何者かにさらわれる。誰が、なんの目的でエスタをさらったのか?あの時2人でこの国から逃げていればと後悔しながらわずかなてがかりを探すレルファン。彼はエスタ捜索の中で、この国の皇族、ひいては初代巫女に伝わる大いなる謎に気づいていく。同じ時、なぜか王の血を引く子どもたちが狙われる事件が起こる。
ファンタジー -
Posted by ブクログ
ちゃんと完了
ハヤディール王国は滅亡し、バヌムス大神殿も存在しない、最後の数行でぎゅっと続刊なしと。
それはそれで良い、下巻の勢いが後半にどどどっとあり終わってしまった感が淋しい…
面白かった!
幸せなようで幸せにはなれなかった2人、多分リルを連れて姿を消す騎士団長、
血が熟すなんて、想像もしなかった展開、
エスタと最後会えたことは良かったがだいぶ悲しい…
そして悪者はやはりな、人。
元王が王家の継承を剥奪した理由もやばい、
悪者がしっかり悪いからファンタジーとして成り立っている。
上下巻サクッと読むには十二分の満足感
次はどんな作品が出るのか楽しみ! -
Posted by ブクログ
亡くなった時に思いの強さから生まれるというぎょらん。そんな都市伝説のような噂を通じて、生死と向き合う人たちの物語。
人は亡くなると思いは一方通行にしか流れないから、故人がどんな人生を送っていたか、どんなことを思いながら亡くなったのか、それは残された人たちそれぞれが解釈するしか他ない。
故人が自分を憎み妬んでいると思うのは、生きている者の後悔を晴らしたいから、というのは納得した。
だから後悔したくなければ、生きている間に逃げずに向き合う覚悟を持って会話をしなくてはいけないんだなと、、
お別れは辛いけど、残された人はこれからも人生を続けていくために、故人を想い、感情を露わにする時間が大切。お -
Posted by ブクログ
現代社会が抱える問題を心理描写を交えながら、死生観に想いを至らせる作風が気に入って何冊か読んでいる。
死を通して生を見つめることで、亡くなった人の思いや残された人の心情が描かれており、死は終わりではなく、生きている人の心の中でその人が残り続けることなんだな。
読後は、そうか、俺も「ぎょらん」を見つけたかったのかもしれないな、と。
それにしても、男女関係の描写が生々しい場面もあり、しんどい。
情報が溢れる現代では、際どい描写でないと、想像が絞れないのかもしれないな、と感じた。
刺さった一文
▪人は、自分が耐えきれない負荷を感じた瞬間に感覚が麻痺してしまう。
▪幼い頃に、精神が強く刷り込ま -
Posted by ブクログ
意味深なタイトル。答えは最後にやっと分かる。若年性認知症の母芳野聖子が、消え行く記憶の海の中から、大事な大事なキラリと光る記憶を掬い上げて、図らずもそれを娘の芳野千鶴に見せることで、母娘の関係が再生する、という意味合いのよう。
千鶴の夫弥一によるDVと認知症と介護の話がずっと続くので、読んでいて気持ちは凹むのだけど、救いはある。 千鶴の逃亡先に、弥一が執念で辿り着き、母聖子の前でDVに及んだ後、千鶴が覚醒し、弥一の顔面をビンタした上で、「わたしの人生はわたしのものだ」と叫ぶ場面は、「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」でいじめられっ子晴子(小6)が「孵化」する場面を思い出した。
聖子が千鶴を捨