町田そのこのレビュー一覧
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おもしろかったですね。
両親に虐げられ心に深い傷を負った貴瑚(キナコ、愛称、でもないけど、ネタバレ、あえてね)が大分県のどっか海沿いの家に住んでいる描写から始まります。
田舎特有の情報リテラシーのなさに戸惑う貴瑚、そんな中である少年と出逢います。
この2人には非常に悲しい部分で、共通点がありました。
田舎で余生を静かに過ごそうとしていたキナコが、この少年と出会ったことで徐々に救われ、成長していく、優しい物語です。
最初は貴瑚にかなりイラついてたんですが、徐々に明かされる理不尽な過去を知ると同情せずにはいられませんでした。
やはり僕は子供が大好きみたいです。尊いと思っている、という表現のが正しい -
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「おつやのよる」
僕の涙腺は、特にこのような作品にはめっぽう弱い。
自分の幼い頃も、共働きの両親に代わって、優しい祖母がよく面倒をみてくれていた。
祖母はこの世で1番優しいひとだと思っていた。
主人公、清陽は、おばあちゃんに恋人の省吾を紹介できないでいた。
立派な両親をもつ省吾に、自分のだらしない両親をみせたら、呆れられるんじゃないかと。
おばあちゃんは事あるごと、清陽に「自分が結婚したいと思うひとに会わせなさい」といっていた。
おばあちゃんは全てわかっていた、愛する孫が選んだ人が、そんな小さなことで呆れるわけがないと。
孫の清陽だけじゃなく、 -
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町田その子さんが、Q&A方式で答えていく内容であり、言語化に関する57の悩みに答えている。
“言語化のコツとは基本に徹すること”、そういう印象を受けた。著者の才能もあるのだろうが、とりわけすごいことをやっている印象もなく、コツコツと積み上げられたものが形(町田その子さんの場合は小説)になっていると感じる。
私の場合は紙に箇条書きで書き下して、AIに丸投げしてまとめてもらうなどしているが、これはこれで案外頭の中がスッキリすることもある。言語化するのはAIの方が上手なのは癪なのだが(笑)、自分ではなく異なる視点で見てもらえると良いかもしれない。
いずれにせよコツコツと積み上げていくしかなさそ -
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町田そのこさんの作品は「ぎょらん」しか読んだことがなかったから今回は2作目。しかもかなり久々。
「あれ?短編集?」と何度も思ったけど、連作短編集か。ほかの方のレビュー見ると、町田さんはそれが多いのかな?全部で5章、それぞれの章ごとに視点と時代が変わる。
新しい章に入った時、ほかの章との繋がりがどこなのか見つけるまでけっこうかかる。まぁ繋がりなんて無くてもそれぞれの章ごとに全然楽しめたけど。
登場人物もまぁまぁ広がるから、誰が誰だっけ?と読みながら迷子になることしばしば。読書ノートに登場人物の名前を書記しながら読み進めた(笑)
最初の「逃亡の夜」を読み終えたとき、ワクワクしちゃった。(この -
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ネタバレ禁断の恋×ミステリー(ヒロイン拉致)が主軸の群像劇ファンタジー。
「恋愛パート」「拉致後の謎解きパート」が織り交ぜられた時間軸になっており、ストーリーが非常に面白い。ただし軸になるのは恋愛パートだと感じた。
・(超個人的な感想)ワケあり男装女子リルの健気さと忠誠心が見所の一つ。
リルにとってレルファンは命の恩人であり幼少期の心の支えになった人であり決して許されない恋心を抱く相手であり仕える主人でもある。忠誠心に従い従者としての仕事を全うしてはいるが、叶わぬ恋心が時折顔を出して心中では揺れている。
恋心を自覚しており「職務に私情を持ち込まない誠実な従者」は彼女自身の望みでもある。従者ゆえに髪を -
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無条件に愛されたかった。
多分、ほとんどそれなんだと思う。
元週刊誌記者のみちるは自分の書いたある事件の記事が原因で、記者の仕事から逃げるようにして地元北九州へ帰ってきた。そんな時、地元である事件と出会い、深く関わっていく中で、みちるは事件と向き合うことを決めて取材をすすめていく。
ある人にとっては日常なのかもしれない。だけどあまりにも凄惨なことが当たり前に起こっているという現実。考え続ける、繋がろうとし続けることが必要なんじゃないかな、と思う。
ミステリーというより、よい意味で私はいつもの町田その子さんの作品という感じに思いました。
井口さんが言う、人生の幕が下りる時に、祝福の拍手をも