町田そのこのレビュー一覧

  • ぎょらん(新潮文庫)

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    帯には『泣ける』と一際大きく書いてあり、本当か?と疑いながら手に取りました。

    最初から最後まで、悩み、向き合った朱鷺。
    死人に口無しとは本当にこのことだと思いました。

    故人が生きている間に心に芽吹いた、罪悪感や幸せが、遺すものを時に苦しめ、時に幸せにさせる。

    答えのない『あの人だったら』『あの時こうしていれば』に答えを見つけようとする、生きている人間であればきっと誰しも耳を傾けてしまうような本でした。

    最後に壇蜜さんが解説を行っているのも新鮮でとても楽しく読むことができました。

    自分もそろそろ、周りの人の死にきっと直面する場面に出会うと頃合いです。その時はきちんと向き合おうと思いまし

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    2026年06月14日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    R-18文学賞という賞があることをこれまで知らなかったが、本作の裏にはその賞の大賞受賞作と書かれていた。しかも、自分の大好きな辻村深月先生が絶賛されたという言葉も著者紹介に書かれていた。

    全部で5編からなる連作の短編集は、どれも痛々しさがあるが、読後感はとてもよい。
    そして、自分のツボは、登場人物の男性達が魅力的なところだ。少女漫画に出てくるような、やんちゃだけど自分にだけ優しかったり、謎めいていたり、困っている時に現れて助けてくれたり、、、ファンタジーと現実の境目の絶妙さがたまらなくよかった。「女による女のためのR-18文学賞」と書かれていたが、女性だけでなく、男性も楽しめる作品だと思う。

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    2026年06月14日
  • 月とアマリリス

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    ネタバレ

    男尊女卑、家庭環境、いじめ、DVなど嫌になりそうなほどこの世界にはいろんな暴力が飛び交ってるんだなと改めて考えさせられた。
    ひとはひとで歪む。その歪みをどこまで拒めるかが、自分自身の力。
    というのが心に残ってる。

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    2026年06月13日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

    ネタバレ 購入済み

    悲しさ故に心に残る...。

    ハヤディール戀記、読了しました。
    悲しい結末ではありましたが、魅力的な登場人物、国、信仰等、様々な要素が絡み合い、とても読み応えがありました。
    文末で本作の舞台が、既に歴史の彼方に消え去っていることが、得も知れぬ余韻となっています...。
    友人から勧められて、初めて町田その子先生の作品に触れました。
    折を見て、他の作品を読んでみたいです。

    #深い #泣ける #切ない

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    2026年06月13日
  • 夜明けのはざま

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    見送る背中
    どの登場人物にも共感ができた。でもただ一人なつめだけには共感はできない。命をたってしまってはもう終わりなのだ。
    でも残された友人がその友達の死から色んなことを考え、自分のこれからのことを考える。
    主人公が葬儀屋の仕事に誇りを持っているのに恋人にはわかってもらえない。
    でもちゃんと話し合って理解してもらえ幸せになれることを祈るばかりです。
    私が愛したかった男
    よかった。涙がとまらなかった。ひとはいつ大事なことに気づくか分からない。気づけるその日まで自分なりにもがくしなかい。

    最後の最後まで純也とは別れないでほしかったのに別れを選んだ佐久間にはなんだか共感はできなかった。
    あんなに素

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    2026年06月13日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    わたしとしてはとっても面白かったのですが…!
    テンダネスが出てくるのもコンビニ兄弟と混じってて良かったですし、ああいう設定のお話は大好きです♡
    若干、ビビとツギがもしかしたら同一人物なのかもしれない、なんて思いながら1人でウハウハしていましたが、そういう事実はありませんでした笑

    「楽園の楽園」っていう本、この物語に出てくるだけの本かと思っていたのに、本当にあったんですね!
    伊坂幸太郎さんの本だそうです。
    うわあ〜…読みたい〜!

    最後の終わり方も良かったなぁ。
    町田そのこさんって本当にすごい人ですよね〜。こんな本も書けるなんて…ますますハマってしまいます…(*˘ ˘*)

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    2026年06月12日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    クジラと書かれたタイトルの本を読んで、最初から息苦しさを感じるとは思わなかった。たった1つの幸せをダイヤモンドに変えて持って生きていくことの難しさ、それが上手くできない悲しさ、逃げ出したり改善するには若さというハンデや経済的な難しさ。困難を抱えて生きる人が、今の自分には聞こえてないだけでどこかにいるということを忘れないようにしたい。読み終えた時にはスッと息を吸えて、そこでようやく自分が一気に読んでいた事に気付いた、そんな一冊でした。

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    2026年06月12日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    店長のキャラが強いけど
    エピソードの内容が良かった。
    特に前作に登場していた美月の話は、前作で悪者のまま終わらせずに書いてくれたのが良かった。

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    2026年06月11日
  • 蛍たちの祈り

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    町田そのこさんの作品は、厳しくもあたたかさが感じられるから本当に大好きです
    いつも、特に、子どもたちへの視点が優しいです
    周りの大人や社会の不条理に振り回されることがこれからもきっとあるし、どんなに望んでも今より状況は変わらないかもしれない
    むしろ、絶望が待っているのかもしれない
    それでも、そんな世の中でも
    手を差し伸べてくれる、そんな大人はきっといるから、諦めないでほしい
    世の中捨てたものかもしれないけど、捨てたものじゃないって思ってほしい

    私も、誰かにとって、そんな大人になれていたらいいなと思う

    子どもは親も、環境も選べない
    大人になって、あの時の時間を返してほしいとどんなに願ってもそ

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    2026年06月11日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ドラマ視聴が先になってしまったが、面白かったので原作拝読!
    ドラマの再現度がとても高く、脚色がほぼないのでとても楽しく読むる。若干原作の内容が割愛されてたりするから、両方楽しむならドラマを見てから本を読んだ方が面白い。ケンティー当て書きすぎる。
    特に第三話のメランコリックないちごパフェが、台詞まで含めてドラマとそのまんまで1番楽しめた。シリーズ化して今は五巻まであることにびっくり!そんなにストーリーあるのかな!?順番に読んでいきたい。

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    2026年06月11日
  • 月とアマリリス

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    ネタバレ

    今の社会問題の盛り合わせやないかーいと突っ込みたくなるほどコテコテのお話しだったが、読んでいくうちに引き込まれた。人の弱さは人の弱さを生み出していく。

    佐世保のおじいさんが美散を抱きしめ、代わりに笠原を殺すと言ったシーンは涙なしには読めなかった。これがきっと愛なんだと思ったし、私もきっと子供を産んだらそう思う日が来るんだろうと思えた。

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    2026年06月11日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    宗教2世の話かと思いきや、ホラー要素もあり、町田そのこさん新境地かな。

    大人は大きい人間、小人は小さい人間
    という言葉が残りました。
    子供だからといって親の都合や思考で振り回してはいけない。

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    2026年06月10日
  • 月とアマリリス

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    読んでいて「痛い」「しんどい」という感情が沸き上がってきたけれど、それでも最後まで目を背けずにこの物語を見届けたいと思った。保守的な土地に残る根強い男尊女卑思想やをはじめ、いじめやトランスジェンダーやネグレクトや貧困家庭、そして報道の在り方など現代社会が直面している問題が詰め込まれたような作品。つい「自分の周りではいない。あくまで物語」と思ってしまいがちだけど、実はただ見えてないだけなのかもしれない。また、事件の加害者とその家族の問題にまで踏み込んで描いていたのも印象的だった。犯した罪は償うべきだけれど、だからといって彼らの人権まで踏みにじるような社会的制裁を加えてしまうのは、なんか違う。

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    2026年06月10日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    コンビニを舞台に、さまざまな立場の人々の物語が描かれた一冊。

    何気なく利用しているコンビニですが、その裏側には働く人たちの想いや葛藤、そして利用する人それぞれの事情があります。

    登場人物たちが抱える悩みや迷いに、時には自分自身を重ねながら読み進めました。

    便利なお店としてだけではなく、人と人とのつながりや温かさを感じられる場所として描かれていて、読後はほっこりと優しい気持ちに。

    忙しい毎日の中で、少し心を温めてくれる作品でした。

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    2026年06月10日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最後の章が一番胸にきました
    逆に最後の章が無ければ私の中ではこの本の印象が違っていました

    東北の震災や新型コロナウイルスにより命を突然に絶たれた方が大勢いて、当然もっと多くの遺族の方々がいる。日本中、世界中が混乱して死と向き合うどころではない状況だったのだ思う
    忘れてはならないと改めて思わせてくれた

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    2026年06月10日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    こんな店長のいるコンビニがあったら行きたいかと言われると考えてしまう。興味半分では行ってみたい、ひと目拝んでみたいとは考えるだろうな。でも日常的に使いたいかと言われると多分ノー。騒がしい客と長いレジ待ちについ舌打ちしそうだなって。あとやたら名前を覚えられてるのもちょっと抵抗あるかも知れない。(どういう経緯で名前が知れるのだろう?宅配受付とか?)個人的にはコンビニの店員さんとは他人でいたい。でも落ち着いたイートインスペースがあるのは魅力的かも知れない。物語の舞台としては面白いし温かくて良いのだけど、自分の求めるコンビニ像とは違うという事実もちょっと面白い。
    印象に残ったのは老夫婦の話。目まぐるし

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    2026年06月09日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    死別って心の準備が必要なので、色んな心残りもあるだろうな。トキは長い間苦しんでいたけど、とても優しい人でその行動にジンときた。タイトルの“よ“がはみ出てて可愛い。

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    2026年06月09日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    1〜4まで、心温まるストーリーでほっこりしてきたが、ここにきて頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。
    これまでの話は前置きだったのかと思ってしまうほど深く濃い物語に、色んな感情が入り乱れて、そして泣かされた。
    これまで町田そのこさんの作品は『52ヘルツのクジラたち』、『月とアマリリス』しか読んでいないのだが、この2作品と『コンビニ兄弟』を書いたのが同じ作家であることを忘れていたのだ。
    最後はまた元のテイストに戻ってくれたので、ある意味安心したけれど、完全に油断していた。改めて作風の幅広さに驚く。

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    2026年06月08日
  • 夜明けのはざま

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    生きるのって苦しい。でも、それは自分だけじゃないという希望でもある。
    町田そのこさん、絶妙にイヤーな人を描くのがうまい。様々な抑圧からの解放というのがなんとなくいつもテーマにあるように感じます。

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    2026年06月08日
  • 月とアマリリス

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    事件の解決後にも長く尺が取られていたのが印象的だった。真実が明らかになり、犯人が逮捕されたとしても事件の余波があり、当事者や関係者の中では終わった訳ではないという当然のことが描かれていたのが良い。美散は懲役6年か。なかなか重いなと思った。彼女達の歪な同居生活、高原がいなければ成り立たなかったものなのに、ヤツさえいなけりゃなと思ってしまうような温かさと物悲しさがあった。また祖父が怒り涙しながら美散を抱きしめたシーンも強く印象に残った。大切に思ってくれる人達はいたのに恋愛に盲目になって気づけないというのはあるあるではあるが、気づく為の代償が大きすぎて気の毒だった。頑張って立ち直ってほしい。
    全体的

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    2026年06月07日