町田そのこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじがぼっち気質の私にぶっ刺さり、読む前から楽しみな一冊だった。
「孤独を求める」と「温もりが欲しい」という思いは両立する。
主人公・貴瑚が猫を飼おうかと考えたり、52(愛)に愛おしさを感じる描写にものすごく共感してしまった。
52ヘルツのクジラは誰にも声が届かない孤独な人の象徴だけではなく、虐待で孤立している子供など様々な社会問題に絡めて語られている。
貴瑚や52(愛)の声が届いた時は心底良かったと思えたし、やがて貰う側から与える側へと変化していくストーリーも美しく着地も完璧だった。
星を一つ減らしたのは、重い社会問題を取り扱う物語は良い人が多すぎても悪い人が多すぎても違和感や読み -
Posted by ブクログ
すごく良い話だったけど、あれ…また葬儀会社の話なのか?と気付いてからは『ぎょらん』と比較してしまい、『ぎょらん』の朱鷺に比べて、今回の主人公(真奈)はキャラクターの印象が薄かったので★4。
―――――――――――――――――――――――――――――
家族葬専門葬儀社 芥子実庵(けしみあん)で働く人々、関係者の話。
町田さんの作品は読むのが2作目なのですが、葬儀関係の話ばかり書くのは何か意味があるのか。身近に関係者がいるのか気になった。
ただ細かい心情の変化や、死の捉え方、伝え方は好きだなと思った。
――――――――――――――――――――――――――――――
●良いなと思った文章
・自分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ途中までは★5だけど、弥一と岡崎が出てきたことでショックすぎて★4にしました。電車の中でちょっと泣きました。
登場人物それぞれ糸が絡み合ってる状態を、ちゃんと時間をかけて話してやっと誤解が解けていく。でもそこまでがなかなかプライドとか気持ちとか色んな事が交差して難しくて、上手くいかなかったりもする。リアルでなかなか苦しい物語でした。
美保はやる事も発言も幼稚すぎてイライラしたし、彩子さんも言えないならいっそ美保を追い出しなよと思ったりもして、あれだけ皆に失礼な態度取っておいて散々振り回しといて甘えたいとか何を言っているの?自業自得だよねと腹立たしさも感じたり⋯。
聖子が最後子供たちを守る姿も本 -
Posted by ブクログ
七十八で生き甲斐を見つけオシャレを始めた満江。
孫の高校生、詩乃は失恋をしたばかり。
何の取り柄もないと思う大学生の太郎。このコンビニでバイトをしているが、ある日、志波兄弟からご飯に誘われる。
中学の時カースト上位で女王だった美月。大事な親友と別れ、高校生となったが上辺だけの友人関係でモヤモヤした毎日。あるキッカケで中学の時と逆にいじめられる立場になった。そんな時に手を差し伸べてくれたのがクラスで浮いた存在の志摩。
少し非現実でリアリティに欠ける所もありますがそれが素敵な世界を演出して個人的にはありだと思っています。
特に前作では嫌な奴だった美月が逆の立場で登場したのは良かった。ラスト -
Posted by ブクログ
章ごとに違う人物の話に移り変わりながら、物語が進んでいく。視点は違っても、色々な部分で繋がりがあって、面白かった。
さすがにみんなすぐ人殺しすぎじゃない?この町殺人事件(未遂も含め)起こりすぎじゃない?とは思うけど、どの人物もそれぞれの苦悩を抱えていて、殺人を肯定はできないけど同情はする、複雑な気持ち。
あとは町全体として事件起こりすぎなので、噂話してるだけじゃなくて、ふつーに組織的に対策すべきでは?と現実的に考えてしまったw
環境の改善とか、助けを求める人が手を伸ばせる機関を用意すべきだなと思った。
それを個人で実行した正道はすごい。(可憐を救ったこと、NPOに就職したこと)
隆之と正道