町田そのこのレビュー一覧

  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ついにツギの過去が知れた!!
    テンダネスの店員の一人一人のことをだんだんと知れてきて、みんな普通の人だけどちょっと変なところが愛くるしい。
    みんなが誰かの支えになっていて、1歩1歩前進している姿が感動する。

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    2025年10月04日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    コンビニを舞台に、そこに訪れる問題を抱えた人々の背中をそっと押してくれるような、灯を照らしてくれるような、ほっこりとした短編集でした。私的には、第三話・第四話がよかったと思う。これからも、まだまだ話は続きそうですね。

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    2025年10月03日
  • 星を掬う

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    母子関係について取り上げられてる作品。
    それぞれの家族によって異なるが、母に捨てられたと思っている子供、家族が先に亡くなって本当の家族を持たなかった子供が取り上げられている。どんな環境であったとしても、自分の人生の責任を取るのは自分ということを改めて認識させてくれた。どこかで家族や環境のせいにしてしまうが、最終的には自分の意思決定した結果が現状なのだから自分の出来ることを最大限取り組んでいこうと思う。
    私は男性なので心から感情移入は難しかったが、女性視点で読んでみた感想も気になる、、!

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    2025年10月02日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    フェロ店長が働くコンビニを中心に、関わる色々な人たちの日常と人生の気づきが描かれる。一般的にコンビニは感情を荒立てない、普遍的なもので十分だが、フェロ店長のこだわりが詰まった暖かみのあるその店舗は多くの人から愛されている。登場人物それぞれが、老若男女問わず、このコンビニに救われて気づきを得て成長していく。
    読み終わると、暖かくほっこりした気持ちになる小説だった。

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    2025年10月02日
  • 月とアマリリス

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    どうしようもない男 男が女がと言うこと自体が憚られる時代ですが、男の浅はかさ惨たらしさ狡賢さ、女の苦悩、優しさ、弱さがよく描かれているなと思いました。

    共依存にもきっかけがあると思います。それを作る側は男なんだろうなと思います。そしてそうならないようにしなくてはいけないと深く思いました。

    小学生の時に部落問題の授業の後にアンケートがあり、こんな授業が無ければ知ることもなかったので、無ければ良いと書いた事を思い出しました。今は向き合わないといけないと感じています。

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    2025年12月03日
  • 夜明けのはざま

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    読む前と読んだ後では葬儀屋の印象がガラッと変わる作品。各章の主人公全てがちゃんと生きていて、初めの方の章で印象が悪かったキャラクターが、後の章で主人公になってその背景が垣間見えた瞬間の納得感というか満足感は病みつきになる。

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    2025年10月01日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    ネタバレ

    九州北部、廃校が決まった柳町小学校で最後の秋祭りが行われる。そこに因果のある女性たちを主人公にした5編の連作短編集。

    いかにも九州らしい(というのは偏見なのか?)旧態依然とした男尊女卑や閉鎖した村社会でもがく女性登場人物たち。そりゃ、こんなに住みずらそうな環境なら、みんな出ていくし、子供も減って廃校にもなるよなぁ、と簡単に思ってしまってはいけないのだろう。

    育児や家事を女性に求めてしまう環境は未だにあるし、うちなんかもついつい負担を強いてしまっているかも知れない(できるだけ気を付けてやれることを見つけてやってるつもりだが)。

    男女参画とかエラそうに言うてるけど、結局政治と経済が舵を切りそ

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    2025年10月01日
  • 宙ごはん

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    登場人物たちの人生が「ごはん」によって照らされる物語だった。
    主人公はもちろん、周りの人々もそれぞれの問題に向き合い、成長していく。
    その姿を見て、成長するには時に周りの助けを借りることも大切だと感じた。そして、いくつになっても人は成長できるのだということを学んだ。

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    2025年09月30日
  • わたしの知る花

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    素敵な表紙だな…誰がこの絵を描いたんだろう?って調べてみたら、イラストじゃなくて刺繍だった。(刺繍作品の画像がプリントされている)ビックリ!

    ↓好きな文章
    『芯は自分が自分の力で作るもの。豊かな時間を過ごしたのなら、幸福を共有したのなら、それが奇跡。その時間を芯として生きる。そうすると強くなれる』

    心にも体にも芯が一本すっと通った、素敵な人間になりたい。なれる。私ならなれる。

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    2025年09月30日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    面白かった。テレビドラマを観ているよう。
    個性的なキャラ達がいい。他の兄弟や実家の話とか大きく展開していくんだろうなぁと期待。個人的には、ツギのキャラがすごく好き。こんな風に人と人が繋がっていくのはいいなあ。今後、登場人物全員覚えられるかなー。

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    2025年09月30日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    とても良かった
    読み終えたあと清々しい気持ちになった
    田舎に暮らす女性たちのそれぞれの生き方や感じ方、取り巻く自然の有り様が作者の巧みな表現力によって場面場面が映像として浮かぶ
    誰もが抱える葛藤や後悔や迷い
    共感したり圧倒されたり
    町田その子さんさすが!

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    2025年09月30日
  • 夜明けのはざま

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    ネタバレ

    家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」を舞台に、仕事、夫婦、過去のいじめなどを社員を通して様々な切り口で読めた。

    どれも秀逸だったけど、特に、芥子の実が胸に響いた。いじめの原因として、母親をテーマにしているだけで、とても切なく腹立たしい思いもしたけれど、さらっと芥子の実の話でまとめられたことで救われた。

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    2025年09月29日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    自分らしく生きることの難しさみたいなものをひたすらに感じた本でした。特に田舎街で、子どもを育てる女親にとっては。すごくわかるなと思う部分もたくさんありました。
    最後の終わり方は自分的には少し微妙でしたが、随所に散りばめられた名言のようなものにはハッとするセリフもあったり、自分の背中を押してくれるような言葉もあったりで、総じて読んでよかったなと思える作品でした。

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    2025年09月29日
  • わたしの知る花

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    男性と女性では脳の思考回路が違うので意見や考え方で対立したり、衝突したりするけど、奏斗や平さんは女性寄りの考え方が出来る人。私のまわりにはいないけど、こういう人たちが常日頃そばにいて過ごしていけたらいいなと思った。

    物語は2回目読むなら 各章順番を好きに入れ替えて読むのもいいかも…。

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    2025年09月28日
  • 宙ごはん

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    文章から登場人物に寄り添うご飯が具体的に想像でき、それぞれの立場からの思いを感じながら悲しさや嬉しさ色んな味が浮かんできた。
    言葉で表しにくいけれど、人情の物語の中にそっと寄り添うようなご飯がある。
    決して綺麗ではない家庭の中で子供ながらに宙が成長していき、家族の形も考えさせられた。自分が当たり前にできることは、教えてくれた人たちがいるおかげであること。一方自分にとっての当たり前が、他人にとってはそうでないこと。
    また私はまだ恋、愛がわからず、若い時は一緒に山を登る人が正しいのかもわからないからこそ、大好きな人と登る練習をすることが大切の部分が刺さった。一緒に登り同じ景色を同じ眼でみたいと思え

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    2025年09月27日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    ネタバレ

    香坂のファム・ファタル発言がそんなにこじらせた話だと思わず、すっかり信用してしまった。危ない危ない。

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    2025年09月27日
  • 夜明けのはざま

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    この話は世の中の縮図であり、私自身の物語だ。
    仕事、育児、家事に疲弊し、夫が守ってくれない、頼りないと自分からはめた形と違う相手を詰る。
    昔の考えから抜け出せないのに、男と対等である事を望んでしまう。正直、心が疲れている今読むのはしんどかった…
    家族葬専門葬儀社芥子実庵で働く人を中心とした連作短編集。
    自分の仕事にプライドを持ちたいのに、家族が、社会が、夫が女だからと見下してくる。
    でも、それに納得する自分もいてる。
    昔の考えといいながらも、自分も一部は古い考えを引きずってたり、乗り越えられないトラウマもある。
    でも、自分がダメなら、誰かに託して繋いでいけばいいじゃないか。
    そんな事を教えてく

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    2025年09月26日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    廃校になる小学校の最後の秋祭り…。
    準備に追われるママ達のその時の心境や日常の『思い』『悩み』が色んな方向から知ることができて面白かった。

    姑との関係性は『田舎あるある』かもしれないなぁ。と、思っていながら読んでいました。

    それにしても、登場人物が多くて覚えの悪い私は読むのにすごく時間がかかってしまいました(汗)

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    2025年09月25日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    くぅぅぅ。
    コンビニ兄弟が大好き過ぎて、読み終わるのが嫌で、あえての積読数ヶ月。
    いよいよ残り数10ページ読み終わろうと思ったけど、、、全然世界に入り込めなかった。
    もったいつけずにさっさと読めば良かった。泣。

    でも、まだ続きそうな気はするし、登場人物みんな魅力的だし、発売を待ち望む作品があるだけで幸せかも。

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    2025年09月25日
  • 夜明けのはざま

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    ネタバレ

    読んだきっかけ
    友達に勧められて。また最近職場の身近な人が亡くなり、今読むべき本な気がしたから。

    読んで思ったこと
    自分の人生を生きるって覚悟がいるし、勇気もいる。成功してても苦しんでいても、その姿はカッコよくて私はずーっとそんな生き方に憧れてもう7年くらい経とうとしてる。。
    私は学生時代はろくに悩みもなくすんごく幸せ者だったんだな。最近も悩みを無視するように生きてきたけどさすがに限界だし、自分の人生やキャリアをしっかり考えることが私の幸せにつながるんだと気づいた。逃げずに考えないと。

    心に残った登場人物
    ①なつめ
    死んでしまったのは悲しいけど、ものすごく強烈な印象とかっこよさを残して散っ

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    2025年09月23日