町田そのこのレビュー一覧

  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    愛と復讐のおとぎ話だった。悪意によってひとの尊厳が踏みにじられるさまに、はらわたが煮えくり返る。愛する二人が引き裂かれるのもそうだし、命を脅かされ続けるのも、悔しくてずっと怒りがおさまらない。なんでこんな思いをしなければならないのか。気持ちがずっとぐるぐるしている。
    攫われた巫女を取り戻したい一心で、敵と権力と肩書と己とずっと戦い続ける騎士の歩みが丁寧に描かれている。一方で最終決戦は、もう少しページを割いてもらえるとよかった。そうしたら、たぶん私の情緒はさらに悲憤に狂っていただろう。とはいえ、迎えた結末には胸がぎゅっとなる。

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    2026年01月25日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    本屋大賞受賞の作者が送る、王宮ロマンスファンタジー。恋愛描写が瑞々しすぎてまぶしい。まぶしすぎて、手をぐっと突っ張って、本と距離を置いて読んでしまう。見てはいけないものを見ているような。恋愛ってキラキラしてるんだなぁ。
    とはいえ、王宮で起こった失踪事件と毒殺事件の謎を解き明かすことが、本編のメインストーリー。上巻は謎が謎を呼び続けている。

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    2026年01月24日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    もうすぐ廃校になる小学校を舞台に、それぞれの年の卒業生や先生、在校生達の心の苦しさを、ギュッと押し詰めた一冊でした。
    幸せそうに見えても、本当は本人しか分からない苦しみがある。誰もがそれを人に隠して戦っているんだなぁと感じました。
    いろいろな登場人物とそれぞれの繋がりも面白かったです。

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    2026年01月23日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    ネタバレ

    興味のあった作家さんがファンタジーを書かれていたので読みました。

    戀記とあるので恋愛ものかと思いきや、エスタが攫われたあたりから風向きが変わりました。
    殺人や王家の絡む事件が始まり、思ったより壮大なミステリーに。後半は一気に読めました。

    凝った設定があるわけでもないのに地に足のついた世界観を感じてよかったです。
    キャラクターがいいなと思いました。
    特に王様。御伽話のような表紙に反して、考え方が現代的で面白かったです。

    エスタが攫われて半年も経って驚きました。
    酷い目に遭っていませんように。
    下巻で早くレルファンが迎えに来て幸せになれますように。

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    2026年01月23日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    ネタバレ

     町田そのこは、弱く小さな人間を許す優しい人だと感じた。辛いことがあったとき、どうしても自分を許せないとき、読んでほしい小説だった。

     本作は人の死をテーマとした小説。死んだ人のそばに、稀に「ぎょらん」と呼ばれる赤い球が現れる。過去、死んだ友人のぎょらんを食べたことで引きこもりになってしまった人が主人公。ぎょらんの謎を追い、友人の死を乗り越えようと奮闘する。
     本作はたくさんの死を描いている。そして、その死のそばにはいつも少しの弱さと罪がある。我々のそばにもいつもあるような小さな過ちが、タイミングや運が悪く「死」につながってしまう。誰もが蓋をして見て見ぬふりをして生きている罪をまっすぐ描いて

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    2026年01月22日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    ネタバレ

     

    神に捧げられる巫女(神妃)候補のエスタと、騎士団長レルファンの戀記……なんですが!思ってたより(特に下巻)ミステリ色つよくて良かったです。

    レルファンが攫われちゃった愛しのエスタをみつけだす話で、過去と現在を交互に行ったり来たりするんだけど、その構成がこの物語には超ハマってたと個人的にはおもいました(多分好み分かれる構成だけど)

    でもね、戀記なのにその恋がしゃばかった。エスタとレルファンの最初で最後の!一世一代の!禁断の!恋物語!なのに!びっくりするくらいエスタ出てこないし(回想シーン&ラストちょみっとくらい。まあ、みつかったら話おわっちゃうからね)、二人がすげー惹かれあってるらしい

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    2026年01月22日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    コンビニ兄弟第4作品目。
    短編集なのでサクサクっと軽く読め、どれも安定の面白さ、安心感。誰にとっても共感が得られる内容が多いかも。
    プロローグ&エピローグ物語が拡大され、和歌&マキオのコント劇場に思わず声を出して笑ってしまう。

    第一話、毒親両親の支配からやっと独立を決意する〈日浦百合〉の話。
    第二話、ヒーローになりたかった〈秋吉舞人(まいと)〉、着ぐるみヒーローになる話。
    第三話、ヒーロー舞人とコンビニ店員〈高木恋斗〉の学生時代の友情の話。←泣ける

    今回も店長ミツはメインで出てこなかったけど、悪霊に取り憑かれるって大役を果たしていたのでOKか。その流れで次回、志波兄弟の長兄

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    2026年01月22日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    店長の過去が明らかに。
    ちょっぴり悲しい初恋
    それでも、生まれ変わりを信じて待ち続ける二人の男
    まっすぐに人を好きになるから傷付く
    幸せになることは、実はとっても大変だなと実感
    それでも、前を向きながら前を向く店長の三彦が好きだなぁ

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    2026年01月21日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    ネタバレ

    面白かった。
    リルが健気で可愛かったし、凄くかっこよかった。
    私の希望ではエスタとレルファンとリル、騎士団、騎士隊のみんなも一緒でずっと幸せに生きて欲しかったけど、まぁ無理か。

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    2026年01月23日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    短編集
    それぞれの家庭が複雑で息をするのも苦しくなるくらい、、
    でもそれが面白かった
    読む手が止まらない

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    2026年01月21日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    レルファンは行方不明になっている下手人の仲間の一人ヴェルトの故郷にリルと向かう。そこで滅ぼされてしまった国カストナとエスタ・リルとの繋がりがわかってきた。
    最終局面へ。

    個人的にはもともとファンタジー系が苦手なので、読み切っただけで作者の力量が高いのだとは思った。

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    2026年01月21日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    すきだわー、コンビニ兄弟。

    ツギ派としては、2の終わりが気になりすぎてましたが、同じ気持ちの方、安心してください。
    3にしっかりございます。

    光莉さんもキャラがたってるし、太郎ちゃんも普通なのが、ほんと良い。
    みんなキャラが良すぎて、店長の存在感がうすくなりつつあるとこも笑

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    2026年01月21日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    ハヤディール国の神妃エスタが何者かに連れ去られた。彼女を慕う国家騎士団長のレルファンが捜査するが何も出てきていない。エスタとともにいなくなった二人の巫女は既に死体になっていて、とにかくみつからない。

    ハヤディール国第一王子と第二王子の母は別々で、それも王国の混乱に拍車をかけかけている。そこに第二王子の姉が毒飴で殺された。

    入り組む王家の事情。神殿の状態も落ち着かない。次巻へ。

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    2026年01月21日
  • わたしの知る花

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    青春群像劇のようなはじまりだった。

    群像劇ではあるものの、
    社会的マイノリティ・家族問題・
    強盗傷害、各話題に切り込んでいる。

    そして出来事の側には
    いつも意味を持つ花がある。

    読み進めると、はじまりの印象とは違い
    濃密な普遍的恋愛小説へと変化していく。
    読後感が素晴らしく気持ち良かった。

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    2026年01月20日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    町田そのこさんの群像劇小説
    死に触れて苦しみつつも、生きようと、変えようとする人たち
    町田さんは海洋生物や海が近い街のお話が多い気がする お好きなのかしら
    どの短編も一文目で引き込まれる
    急足で読んだから再読しよう

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    2026年01月19日
  • わたしの知る花

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    表紙に惹かれてジャケ買いしたものの、一人称「あたし」に気分が乗らず、放置していた1冊。もっと早く読めば良かった。
    人と人との繋がり、変わりゆく環境、変わらない想い、大切にしたいもの、実はどうでも良いもの、後悔、交錯、タイミング。
    自分の人生に当てはめながら、様々なことを考えさせられた。反省もしつつ、なんだかすっきり、前向きで優しい気持ちに。
    周りの一人ひとりとの関係を大切にしていきたいと、あらためて思う。


    「わたしはわたしひとりで、しあわせになれる力のある女だった。ならば、わたしがあなたをしあわせにすると言えばよかった。それだけでよかったのに」p.334

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    2026年01月19日
  • わたしの知る花

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    読み進めるうちに、登場人物たちの人生が交差して行く様子が面白かった。
    自分の想いを素直に相手に伝えていれば、また違った未来が待っていただろうに…

    タイミングを間違えた人それぞれの愛し方が切ない

    哀しくて温かい物語だつた。

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    2026年01月19日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    町田そのこさんの、デビュー作?を含む短編集。
    最初のお話の登場人物が、後半別のお話に出てきたりもするけど、連作小説というほどではない。

    けっこう泣いたな〜。
    波間に浮かぶイエローは、星5です。
    芙美さんの長年の思いを利用してるいるような環さんに、主人公の沙世はいらっとしてたけど。わたしは環さんの気持ちもわかってしまう。
    わたしも、わがままで、傲慢な人間なのでしょう。
    この世にわたしのことを思って好いてくれてる人がいるって、それがせめてもの救いと誇りだったんだと、どうしようもなくわかってしまう。
    それくらい、人からの愛って、大きくて重いんです。
    そして、ラストで本当のことがわかることによって、

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    2026年01月18日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    ファンタジーも書けるなんてー。町田そのこさんって本当に多彩!!かなりな超大作感に打ちのめされながらも、サラッと読めました。すぐに下巻に取り掛かろうと思います。

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    2026年01月18日
  • 星を掬う

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    家族に「捨てられた側」と「捨てた側」、そして居場所を失った人たちが、同じ屋根の下で暮らす物語です。

    母に捨てられた記憶を抱え、DV被害によって追い詰められていた主人公・千鶴。失踪していた母との再会をきっかけに、血縁だけでは測れない「家族の距離」と向き合っていきます。

    それぞれに傷や過去を抱えた女性たちが、衝突を繰り返しながらも、少しずつ関係を築いていく姿が胸に迫ります。読後感は決して軽くはありませんが、人と人が会話を重ね、互いを受け入れることの大切さを強く考えさせられる一冊でした。

    でもDV夫だけは絶対ゆるさんけどな!w

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    2026年01月18日