町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
それぞれが抱える問題に心がしょうもなくチクチクする…自分ではどうしようもない事だったり、自分が悪くないのに悪いと思わざるを得ない事だったり。そんな救いのない水槽の中で、それぞれが自分らしく泳ぎ続けないといけない苦しくて狭い世界の中のお話。
私の精神が少し弱ってたのかもしれないけど、分かり合えない苦しい場面でも分かってもらえた安堵感でも、とにかくポロポロ涙が止まらなくなった。町田その子さんの本には、そんな自分の中の無意識の共感を理屈じゃなく掘り起こす不思議さがある。
自分と生きる世界が少しズレてたとして、それでもその中で生きなきゃと覚悟を決めた時にしか見えない入口があるんだろうなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
記者である主人公・みちるが、過去に自分が犯した過ちへの贖罪を胸に抱きながら、死体遺棄事件の真相を追う物語。
とりわけ第7章で、みちるが書いたルポタージュが圧巻だった。美散に過度に感情移入することなく、事実を正確に伝えながらも、その心にそっと寄り添うような文章に強く心を動かされた。
事件そのものは、目を覆い耳をふさぎたくなるほど残酷だ。愛情に飢えていた美散と茂美。そして事件発覚後、多くの人々が「助けてあげられなかった」と後悔し、自らの無力さを悔いる。一方で、美散への変わらぬ愛情を持ち続ける人もおり、そこにわずかな救いも感じられた。
家族の愛情、男女差別、いじめなど、扱われるテーマは多岐 -
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Posted by ブクログ
"生きる"っということを改めて考えさせられる5つの短編集。
連作短編集とのことで、1つ1つの物語としても、5つで1つの物語としても、楽しむことが出来た。
それぞれが抱えている酷く重い荷物と向き合っている過程が時に苦しく時に優しく
最終的にはとても温かい終わり方で
私自身にも希望を見い出せる部分が多かった。
どう生きていきたいのか、それは自分自身でもあり環境でもあり
少しでも息がしやすい生き方で生きていけることが
きっと一番の幸福なのよね、実際はなかなか難しいけれどね。
個人的には一番最後の"海になる"が印象深い。
1人の女性として、1人の母親として、とて