町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今年読んだ本の中で1番良かった!
毒親環境で心を閉ざされ、人の愛に飢え、誰にも苦しみを聞いてもらえない。そんな孤独の52ヘルツのクジラのような主人公が、優しく勇敢な人たちに囲まれ、その苦しみを克服していく。
社会人2年目の今の僕は、環境に恵まれ苦しんでいる人が周りには少ないと感じるが、学生時代の友人や今も友達知り合いの話を聞くと、余裕がない人、優しくない人、自意識過剰な人がいるなぁとも思う。
僕自身も家庭環境に苦しんだ人を見ると可哀想と思ってしまうが(その価値観も上から目線だとは思うけど)、可哀想な人たちを手助けする人は本当に素敵な人なんだろうなと尊敬する。
僕はそんな素敵な人を支えられ -
Posted by ブクログ
さすが本屋大賞。とても面白かった。
主人公の貴瑚は、幼少期に母親と義理の父から虐待を受けた過去をもつ。父親違いの弟だけに愛情が向けられ、苦しんだ。その後、高校時代の友人と再会、アンさんと出会って救われる。そんな過去をもつ貴瑚が、海辺の田舎町に引っ越して、話さない少年と出会って……。
少年52の過去が明らかになるにつれ、貴瑚の過去も少しずつ明らかになっていく。貴瑚はどういった過去をもつのか、なぜアンさんと離れることになっているのか。貴瑚の過去の壮絶さに心痛むとともに、同じ52ヘルツの声をあげている52を助け出したい、見捨てられないという貴瑚の頑なな想いに共感することとなった。誰にも届かない、 -
Posted by ブクログ
読みながら、また読み返したいと思った
何度も再読する1冊になりそう!
一編目を読み終えるのが寂しかったけど、
その後の話にも時々登場人物が出てきて、
そこからまた想像を膨らませられたのが楽しかったな!
一編ずつちゃんと満足感があるのに、
さらに別の話でまた登場人物に出会えることで、
満足感が積み重なっていく感じもした!
短編だけど、
お話が短かったなっていう気持ちが残らなくて、
初めて短編も好きかも、って思った
誰かの強さや人間力に救われて、
前を向いていく人たち。
その人たちの考え方の変化に、
ぽっと明るくなるような気持ちをもらった
最後の解説にあった町田その子さんについてのお話 -
Posted by ブクログ
涙が溢れて止まらなくなるので、外で読むのはおすすめしません。
短編5話で構成されていて、芥子実庵という家族葬専門の葬儀屋の関係者や近しい人たちが人の死に直面し、自身の抱える悩みや想いと向き合うようなお話です。特別何かが解決するわけではないのですが、なんだか少しだけ光が差し込むような、ロウソクの火が灯るような優しい気持ちになるお話ばかりでした。
心に留まった言葉をもう一度読み返そうと思います。
でも悩みの原因になっているような人たちは本当の腹立たしい!笑
自分が登場人物だったら「さっさと別れちゃえ!!一発殴ってやれ!」と大声で喚き散らしてるなと思いました笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ喪ったひと、モノ、時間にまつわる、心が温かくなる短編集。
ふとした瞬間に泣かされる場面がやってくるので、娘の矯正待ち、エレベーター、出張移動中のバスなど、衆人環視の場で読んではたちまち1人泣き出す不審者と化し、後悔すること数知れず。
町田そのこさんの作品は『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』以来。
『チョコレートグラミー』を読んだときは、出だしの一文でスッと物語に引き込む著者の手腕に魅了されたけれど、今作で感じたのは、ふとした瞬間の切り取り方がとても上手だということ。
なんというか、その場面、その瞬間の「解像度」がすごく高い。
特に私が感動したのは、絶賛不倫中の既婚男性上司に頼まれて、彼の