町田そのこのレビュー一覧

  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    Audibleで聴了。

    虐待、ヤングケアラー、そして孤独な「52ヘルツのクジラたち」。
    主人公の貴瑚が、かつて自分を救ってくれたアンさんへの後悔を胸に、虐待されている少年(ムシ)を救い出す姿には、かつての弱かった彼女にはない強さを感じました。

    ​特に印象に残ったのは、アンさんと貴瑚の「魂の番(つがい)」という関係性について。
    恋愛や友情を超えた尊い繋がりであるはずが、その「特別さ」ゆえに、通常なら気づけるはずの人間らしいSOS(アンさんの52ヘルツの声)が、貴瑚には届かなくなってしまったのではないか。そんな皮肉な距離感を感じてしまいました。

    ​現実で自分が貴瑚のように踏み込めるかと言われ

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    2025年12月29日
  • 月とアマリリス

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    LGBT、発達障害、共依存、詐欺等最近良く出てくる社会的な要素をふんだんに詰め込んで、一度失敗したと感じている記者の目を通して、発散させずに綺麗に収束させている読み易い作品。

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    2025年12月28日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    よかったーーー!!!!テンダネス利用したい、なんなら働きたい!って思うくらい魅力的な登場人物たちばかり。
    様々な年代の立場から物語が展開していて、新たな発見もあり読んでいて面白かった!

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    2025年12月28日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    ネタバレ

    淡いピンクの表紙と帯にある〈女子高生の青春xホラー〉との文言が合わないなーと思いながらページを捲ると、うん、確かに女子高生が主人公で友達と喧嘩して青春してるし不穏な出だしでホラーだ、と納得。

    しかし読んでいくと町田作品お馴染みの親に抑圧される子や、そんな子を思い遣るシスターフッド的な雰囲気も出てきながらも、半ば忘れられた伝説をなぞらえたような謎の連続死傷事件で街の平穏が乱されていく様子がさながらスティーヴン・キング作品のようだし、伝説が原因のようだと判明するくだりや呪いに襲われる様は慣れない人なら夢に見るような恐ろしさで、大変良かったです。

    最終盤、現代を生きる凛音、美央、初花の友情と、怨

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    2025年12月28日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    全体的に好きな雰囲気。表題作もとても好きだしどの作品も好みであった。けれど、波間に浮かぶイエローがあまりにも刺さった。刺さって抜けない。

    波間に浮かぶイエローは、恋人が突然自死した沙世を中心に、勤務先のオーナーである芙美とかつての約束頼りに芙美を尋ねてきた環の三人の話。
    幾つも好きな文章があって全て心に刺さった。個人的に1番好きなものは
    《あなたがわたしのことを一生想うんなら、わたしも一生覚えています。この世のどこかにわたしのことを好きな人がいて、わたしのことをいまこの瞬間も想っているんだなあって。》
    あまりにも傲慢で、愚かだけれど確かに共感してしまう。自分が誰かに向ける愛も、その人にとって

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    2025年12月28日
  • 蛍たちの祈り

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    親子関係を考えさせる作品
    心がキュンとなる
    子どもながら親を殺した二人
    蛍祭りの日に蛍が乱舞する山で会う

    時を経て男に裏切られ妊娠した女は
    あの場所で死ぬために山に登る
    そこで再び同級生の男に会う
    女は再び殺人を犯していた
    無理して登って為産気づき
    男に助けられ男の子を産み出血性ショックで死ぬ
    子どもの名を「正道」と名付けて

    時を経て男はその子どもの養父になる
    訳ありの四人での暮らし
    男の子は成長してそこに家族を感じる

    子どもは親を選べない
    親も子どもを選べない
    現実いろんな環境がある
    私も年を経てやはり子どもの頃を思う
    親の有様で子どもは大きく影響される
    哀しいけど事実
    一人一人にいろ

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    2025年12月28日
  • 月とアマリリス

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    ミステリー小説なのだけど、事件そのものよりも人間の内面を見つめる視点が興味深い小説だった。
    月とアマリリスというタイトルは後で調べたら、影と光みたいな相反するものの象徴の意味があるらしい。
    小説の登場人物は皆、簡単にこういう人と言い切れる人間ではない。
    月とアマリリスの両面を持っているし、さらに複雑だ。
    自分以外の人間と関わっていくのは面倒くさいけど、だから面白いとも思わせてくれた。

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    2025年12月27日
  • 蛍たちの祈り

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    心が抉られる物語でした。子どもは親を選べない、どんなダメな親でも子どもは親を愛してしまう、だからこそ親は子どもにありったけの愛情を注がないといけない(というかふつうはそうなるはずが、出来ない親は確かに存在する)というメッセージを受け取りました。逆に愛情さえあれば、家族になれるし、親殺し(他人も含めて)を完全に否定している点にも共感しました。そして、最後には全てを許した正道の器の大きさに只々感動いたしました。

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    2025年12月27日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    新キャラが登場。志波らに対するツッコミが読者を代弁してくれていて笑える。
    高木君の過去の友情エピソードが泣ける。これはドラマ化する時は必ず組み込んで欲しいエピソード。

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    2025年12月26日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    ネタバレ

    面白かった。
    とてもいい作品だと思う。

    どんな人でも、それぞれ悩みがある。

    言いたいことははっきり言う。
    人に合わせすぎない。
    いやなら、逃げてもいいけど、立つ鳥跡を濁さず。
    ということが重要と学ぶ。

    香坂がなかなかな人物になっていて…。
    でも、子どもの頃に、そんな場面に出会ってしまって、それが心の傷や影になってしまったんだな。

    あさみの言葉にもあったけど、悪いことの裏にはいいこともあって…みたいな、バランスよく生きるのがよいと思った。

    0
    2025年12月26日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    表紙かわいいよね。

    アンさんにもっと登場して欲しかった
    アンさんがもっと最後まで関わってくれたら
    でもそしたら話が終わらないか。
    村中ももっと活躍してるとこみたかった。
    育児放棄とか虐待の親ってこんなひどいの?
    最初は祝福されて産まれてくるんじゃ
    ないのかなぁ。どうしてそうなってしまうんだろう。子育て大変だね。
    虐待の描写とかDVのとことかは、ちょっと目を伏せて読んじゃった。辛すぎる。私には無理。
    52ヘルツの物語の話はとてもいいね。
    52が戻ってくるシーンは書かれなかったけど、読者の想像にお任せなのかな。きっとかっこよく成長して戻ってくるんだろうな。縁側に突然いて、抱きしめるのかな。一緒に

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    2025年12月26日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    『コンビニ兄弟』第5弾。

    九州限定に展開するコンビニチェーン『テンダネス』門司港こがね村店店長・志波三彦。溢れるフェロモンで女性客は…
    そんな三彦の過去、『テンダネス』門司港こがね村店で働く理由が明らかに…

    航起と美幌の話が切ない…
    航起の病気がよくなり、美幌とハッピーエンドと思ったのに…
    そんな事件が…
    そして、三彦も。
    そんな三彦を支え続ける二彦にも頭が下がる。
    だから、三彦はそんなに、他人に愛を与えることができるのか…
    だから、三彦は『テンダネス門司港こがね村店』で働き続けるのか…

    美幌はどこに帰ってくるんだろう。

    航起と三彦は会えるのだろうか…

    まだまだ続く『コンビニ兄弟』。

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    2025年12月25日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    コンビニ兄弟5冊目。
    謎だった志波三彦店長の過去が切ない。まさかコンビニを愛するのにそんな理由があったとは。
    航起くんと美幌ちゃんのエピソードには涙した。小児がんで苦しむ恋人のために遠くからバスを乗り継いで病院まで来て、会えなかったらその足で一晩中歩いて神社でお参りして。やっと彼の病気が良くなったかと思いきや、今度は自分が子供を庇ってコンビニ強盗に殺されてしまうなんて悲しすぎる。本当に生まれ変わった彼女と再会できるといいのに。事件から18年経ってもずっと待っているなんて、航起くんも店長も一途すぎる。けれど辛い。それだけ大切な人だったのだろうけれども。

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    2025年12月25日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    そのこサンタからのクリスマスプレゼントだよおおおおおお

    極上のファンタジーを堪能しました。
    堪能しすぎて一食飛んでしまったけど(食べるの忘れてた)後悔してない(真顔

    町田そのこにかかれば王道ファンタジーがこんな形で幕を閉じるのだなぁと昨夜は放心してしまって、うまく言葉がまとまらなかった。

    ネタバレ防止のために詳細は書けないけれど、誰にとっても苦味の残る恋になったなぁ、と。
    それが悪いというわけではなく、だからこそ後世に残る恋になるわけです。
    ただふたりを想えば、だれの記憶にも記録にも残らないようなありふれた幸せな恋をしてほしかったと願うばかり。

    いやしかし、ほんと男って肝心なところで

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    2025年12月25日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    コンビニ兄弟5に向けて、シリーズを読み返した。
    もう、志波兄弟とその周辺のイツメンが身近に感じられてきて、彼らは実際にはいないのに、知り合いの近況を風の噂で小耳に挟んでいるような心地。ウェブ漫画を描いてる中尾さんと同じ心境。

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    2025年12月24日
  • 蛍たちの祈り

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    ネタバレ

    52ヘルツのクジラたちの進化版。最初の章はサスペンス劇場。夏祭りの夜、人里離れた山の中でたまたま出会った敬之と幸恵。蛍の乱舞する中で共有した秘密。15年後偶然にもに同じ場所で再開した二人。2章以降は親ガチャではずれを引いた正道の話だが、それでも亡き母の「正しい道を生きてほしい」という名前の由来の通りに生きている姿は涙ぐましい。そして、自分の過去と境遇を飲み込み、人に優しくできるのは並大抵のことではないのだと思う、敬之にしても正道にしても。町田作品はどれも読むのがしんどいのだが、それでも最後は一気読みです。

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    2025年12月23日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    前半は辻村深月さんの「琥珀の夏」を思い出すような感じ。読み進めていくと小さな村の民間伝承を想起させるような民俗学ミステリ。どう決着をつけるのだろうと思っていると思いっきりホラー&女子高校生の友情物語。『めぇ、ちょうだい』怖いって。因縁や因習、祟り神、怖いよ。今まで読んだ本は毒親の出てくる作品や人間の持つ怖さや残酷さなどが際立つ内容が多かったが、こんな作品も書かれるのかという驚き。作中に出てくる伊坂さんの『楽園の楽園』は読んでないが読んでみようかなぁ。ところでビビって何者だったのだろう、謎でした(笑)

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    2025年12月23日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    今回もお馴染みの皆さんがハラハラドキドキ心温まるドラマあり。志波さんのコンビニ愛の由来となるエピソードと、お客さんをおもてなしする意味の深さ、それを見守る家族の様子が胸をうつ。兄弟間葛藤として「自分の立ち位置を勝手に変えられて、平気でいられない」のは、共感できる。「自分のイメージしている居場所」って大事。「自分の足で辿り着いたところに、必ず居場所があるからね」自分にも言い聞かされているように染み入る。

    先日、門司港へドライブしてきました。門司港展望室にコンビニ兄弟コラボイベントとして台詞が窓ガラスに展示されていたり、コンビニレジをあしらった一角もあり、贅沢な時間でした。

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    2025年12月23日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ミツの過去が描かれた5巻
    5人兄弟の距離感とか、お互いのことを想っているんだなと伝わってきた

    私は末っ子だから、自分が末っ子じゃなくなった時に感じる孤独感があるのだと初めて知れた
    誰もが妹や弟ができることに100%嬉しいと感じるのではないのだと。
    この感情に気づけてよかったと思う
    自分が家族をつくる立場になる何年先までも覚えていなきゃいけないな

    1年間コンビニでアルバイトをしていたことがあって、コンビニって誰でも利用する場所だからこそ、世間には色んな人がいるのだなと改めて実感できたからいい経験だったなと思う
    もちろん態度の悪い人もいるわけで、理不尽にキレられたりしたけど、
    それ以上に人の優

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    2025年12月23日
  • 宙ごはん

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    母と家族、育児、愛を捧ぐ事を色々と考えさせられ、何度も涙が出てきた。泣いてすっきりできた1日。誰かの為にごはんを作ることは、素敵。読んだあと、自分の為だけに美味しいごはんを作り、食べた。

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    2025年12月22日