町田そのこのレビュー一覧
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ネタバレ待ちに待ってた5巻。そして6巻がもう待ち遠しい。
"居場所"の話とてもよかったです。小学6年生だもん、まだまだ自分の気持ちに整理つけるなんて難しいよねー。なのにそれができてる同級生がいたらもっとこう気持ちがぐずぐずになっちゃうよね。
実体験からのミツさんの言葉がじんわりと心に染みます。
でもまさかそこからミツさんの過去につながる話になるとは……
初恋拗らせてるミツさんがしんどいですわ
一途すぎるよ
みほろさん早く会いにきてあげてほしいけど、現れるのはきっとあの人の所なんだろうなと思うとしょんぼりしてしまう
そこへきてじゅえるの初恋?まで終わってしまって、志波兄弟ツ -
Posted by ブクログ
ヒューマン小説
主に女性に焦点を当てた物語であった。北九州市が舞台となっており、方言や実際の土地や建物がより一層リアリティを増していた。
男尊女卑、発達障害、虐待、共依存など、さまざまな問題が浮き彫りになっており、残虐な事件が多い現代の課題提唱をしている物語であった。
家庭の形、愛情表現は様々であるが、やはり歪んだ価値観の犠牲になるのは子ども。そして循環してしまう現実。その歪みに、一声かけられる周囲との繋がりがいかに大事であるかをひしひしと感じた。 人との関わることは必ずしも素敵なことばかりでなく、傷付け、傷つかれ、しんどい事もあるけど、結局救うのも人。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおおよそ、同じ町を舞台とする5編の短編小説であり、登場人物それぞれが生々しい苦しみを抱いている。
それは過去の悔やみであるものもあれば、生来のもので向き合っていくしかない苦しみもあり、それぞれの渦中で巻き起こっていく。
恥ずかしながら、読んでいくうちに『この物語はどういうふうに他の短編と繋がりがあるのだろう』という好奇心を抑えられないで読む自分がいた。
しかし、最後の短編『海になる』でそれを悔やんだ。
というのも、話の最後に『うみのいりぐち』という助産院が登場し、「この中では世界中の哀しみや苦しみから逃げられる」と言われる。これを受けて、それまで狭まっていた視界が大きく、大海を見下ろすように -
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/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/
いや、、やばい、、カフェで読んでいて、ポーロ、ポーロと涙が流れてしまいました。登場人物たちがとにかくカッコよく、その姿にじわっと感動が込みあげてきます。
特に初登場のテンダネス会長・堀之内が最高で、感動と衝撃のスタートでした。
発売日をたまたま知れたおかげで発売日に購入でき、文庫の手頃さにも嬉しさがありました。今回も和歌、牧男の流れからスタートし、物語世界に一気に引き込まれます。
今年、門司港に行き、海底トンネルを歩いて山口まで行った経験があったので、物語の舞台が深くイメージでき、より物語に没入できました。本に出てきた場所に行 -
Posted by ブクログ
「この店を選んで来てくれたあなたに、最大の愛を。」(店長視点のエピローグ、ラスト一文より。)
こんな気持ちでコンビニ店員をやっているなんて本当にすてきなこと。読みやすい短編集で、店長の魅力を中心に様々な人物のドラマが描かれています。
個人的には第3話の「メランコリックないちごパフェ」がとても感動しました。
この本を読み終えて、店長のように感謝と愛情をもって笑顔で人と接したいと思えた。そのように実践しても一般の自分にはフェロモンがドバドバ出ないのは残念だけど(笑)でも、笑顔で温かく人に接しようと、自分の行動を変えてくれた本なので星5個とします! -
Posted by ブクログ
推しが実写化の主演に決まったので予習も兼ねて。
やたら色気があってファンサ(?)がすごい愛の人な店長は確かに推しのイメージ通りかもと脳内再生余裕でした。
店長やコンビニを取り巻く群像劇なのですが、普段は群像劇はあまり読まないのでいい出会いでした。テンポも良くてほどほどに砕けた文体でとても読みやすかったです。
理想的な街すぎて関東在住ですけどここに引っ越したいと思いました。門司港に行けば似たような場所あるのかな…笑
光莉さんと同じでコンビニ兄弟の生態が謎に包まれているまま終わり、もう少し知りたい欲求を残しているので続刊を読むのも楽しみです。