町田そのこのレビュー一覧

  • わたしの知る花

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    まっすぐに生きてきたひとは、いつか愛される。まっすぐに誰かを求めたひとは、いつかまっすぐに求められる。背中を、追ってくれるひとが現れる。

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    2026年03月02日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    シリーズ第3弾も納得の面白さ。

    とくに第三話。
    「誰かを引きずり落としたって、自分が救われるわけじゃないのよね。自分の位置は、変わらない。でも、あのときは何もせずに落ちていくことに納得できなかった。いまも、あのときの正解は分かんない」

    神崎華のしたことは決して正しくはない。けれど、そこにある人間の業と悲哀が、どうしようもなく切なかった。

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    2026年02月28日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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     繁栄を極める王国ハヤディールを舞台に、攫われた巫女とそれを追う騎士団長との許されぬ恋の行方を描く王宮ロマンス後編。

     上巻では、ミステリーとロマンスが交互に描かれていましたが、下巻では、王国の闇の歴史が徐々に明らかにされるという展開で、怖いもの見たさで次々とページをめくる自分がいました。

     そこには、ただの王道ファンタジーの世界観だけでなく、作者の真骨頂である重いテーマが隠されており、私の勝手なイメージから横溝正史の小説を彷彿とさせらるようでした。

     特に、サブタイトルの「神々の食前酒」の事実が判明した時は、かなり衝撃的でした。

     また、その他にも王位継承の人間模様、恋や友情、騎士道

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    2026年02月28日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    タイトルからはわからない、想像以上にホラー要素が強い作品だった。
    驚いたのが、参考文献が伊坂幸太郎さんの『楽園の楽園』であったことだ。本文中に出てくる楽園の説明が似てるなぁと思いながら読んでいたが、まさかだった。

    本作は、喧嘩別れになったままの親友がNI求会に家族で入会したことで、離れ離れになってしまう。NI求会に入会するとそこに住むこととなり、学校など世間から隔離される生活を送ることになり、親友は学校を辞めてしまう。
    その親友と仲直りするために会いに行く主人公の凛音。一方、街では連続殺人事件が勃発。全てに共通するのは”目”。一見関係のなさそな2つの出来事がだんだんと繋がり、物語は思わぬ展開

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    2026年02月28日
  • 宙ごはん

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    何かの琴線に触れ続け、涙が止まりませんでした。感動なのか共感なのか理解なのかよく分かりませんが、素晴らしい作品に出会えて、良かったです。

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    2026年02月28日
  • 蛍たちの祈り

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    読者の横に佇んで、寄り添いながら優しく前を向かせてくれるような優しさのある本だった。

    読み終えたあと、空を見上げたくなりました。

    短絡的かも知れないけど、今苦しい環境にいる人達にも届いて欲しいと思いました。

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    2026年02月27日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    これは子供用に買ったもので、そう、わたしは自分の読むものと子供へ与えるものを完全にわけていますが、渡す前に一応検閲というか査読というか、試しに読んでみるかぁと開いたわけです。泣いちゃいました。天才。天才の所業。これがデビュー作?ふざけんでください。
    連作短編集ということですが、あり得ないことに全部良い。この世に絶対ってないんですよ。常に己にも言い聞かせてきました。でも、ここに見つけました。見つけちゃった。あるじゃないですか、絶対。
    読んだ途端、一枚二枚と何かが剥がれ落ちていきました。強くいるために集めてきた鱗のようなものでした。鱗がないと俺は脆い。弱くなる、これ読むと。セラピーですか?本当の場

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    2026年02月26日
  • 蛍たちの祈り

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    読んで良かったと思える本。
    親の期待に応えられる子はいい子で、そうでない子は悪い子として、傷つくことを平気で言われ姉妹格差の中で育った。1番目の物語の中で幸恵が親から浴びせられた言葉、似たような事を言われたことがあり、自分だけがそう言う言われ方をされて育ったんじゃないと思ったら、気持ちが楽になった。
    自分の過去を思い返す少し苦しくなる内容もあるけど、主人公の様に自分の道を外れずにまっすぐに進んで行きたいとエールをもらえたような気持ちになる物語だった。

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    2026年02月26日
  • わたしの知る花

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    ネタバレ

    良かった!切なくて温かくて、時間をかけてじっくり読み進めた。「平」という人物が各章で深掘りされていく構成で、関わり方が違えば見え方が変わる。各視点の話を読んだ上で最終章に入ると胸がギュッと締め付けられて、すれ違いばかりで「なんで!」って思いでいっぱいだった。でも最後にはちゃんと前進できていたことが分かって、とてもいいラストだった。安珠と奏斗の成長も印象的で、読み終えて改めて町田そのこさんの本が好きだなとしみじみ思う一冊だった。

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    2026年02月26日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    本作を読んで感じたのは、やはり私は町田そのこさんの著作が好きだ - ということでした。
    まだ3作目ですが、傷ついた人物の生き様や再生の描き方などは凪良ゆうさんと、どこか共通する部分を感じます。どちらもとても好みです。
    個人的に強烈に印象に残ったのは、3つ目の話の女性3人が登場する『波間に浮かぶイエロー』でした。
    "おんこ"を自称する店主の芙美さんのキャラクターが、どうしても同じくそのこさん著の〈星を掬う〉の作中人物である、千鶴の母聖子とキャラクターが被るようなところがあったからです。
    あのなんとも言えないが言葉にするならば、がたいが良くて、エネルギッシュで、逞しい女性で、歯

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    2026年02月25日
  • 星を掬う

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    前半は読んでいて苦しくなる内容だった。
    母と娘には特別な関係性があるのだなと思った。
    薄れていく記憶を溢れる星と表現していた部分が良かった。

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    2026年02月24日
  • 蛍たちの祈り

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    序盤の内容からは想像できない結末に救われた。
    どんな境遇であれ、差し伸べられる手と
    裏切らない愛情、そして自分自身の生き抜く力があれば人生を諦めなくてもいいのだろうな。
    親の身勝手で生まれ、親の身勝手
    で人生を狂わされるそんな事の起きない
    世の中であれば良いと願う

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    2026年02月24日
  • 蛍たちの祈り

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    さすが、町田そのこという感じ。
    少し怖い描写もあったけど、最後に救われた感じかな。恋愛ではないけど、2人は大切な同志だったんだなぁ。
    私は昔氷室冴子さんの本が大好きで読んでたから、町田さんが書くいろいろな方向から描く書き方が好き。主人公は一人でなく、そこにいる人全ての人が主人公。いろいろな思いがあり、行動全てに意味がある。それを改めて感じた一冊。

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    2026年02月24日
  • 月とアマリリス

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    久しぶりにしっかりした文章量の本だった。
    左右の空白ばちょっとしかなく改行も下までギリギリ文字があって見開きが黒々としていた。
    内容も素晴らしかった。トランスジェンダー、男尊女卑、ネグレクト、詐欺にDV、殺人、イジメと盛り沢山。
    イジメの被害者だと思っていた自分が実はその前に加害者を傷付けていた。誰でも傷付ける側になる可能性があると。このシーンに感銘を受けた。
    美散が祖父に、わしが殺してやったのにと言われたところが泣けて仕方なかった。
    井口のキャラが良かった

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    2026年02月23日
  • 月とアマリリス

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    ネタバレ

    精神的な支配が重大犯罪に繋がっていくところは、八月の母や黄色の家に重なるところがある。
    歪んだ家族関係から生まれる精神的な脆さ、愛情不足につけ込まれて、というのはありがちなストーリーだが、飽きさせない書き方で感情移入しながら読み切れた。同級生に救われる展開も良かった。

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    2026年02月23日
  • 宙ごはん

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    私の周りにいる人も、はたまた街で通り過がるだけの人も、私が見えている面だけでは計り知れないような背景が、ストーリーが、たくさんあるのだと思った。
    この世界は人の感情でパンクしてしまうくらい、感情が行き交い、巡り巡っているんだなと。

    そして自分の苦しさも誰かに共有したくなる本だった。
    プラスに捉えることが難しい過去があっても、この本を読むと前向きになって救われる人もいるかもしれないと思った。

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    2026年02月22日
  • 夜明けのはざま

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    短編集なんだけど、一つ一つがずっしり。いろんな人の人生がギュッと詰まってた。人生は選択の連続で、全部を掴むことなんてできないし、その時は気付けないことだって山ほどある。でも掴めなかったとしても、その掴めなかったという経験から得た感情や苦しみが何かに繋がることがあるし、誰が繋げてくれることだってある。特に好きなお話は、やっぱり真奈なつめ楓子の話かなぁ。死んだ人はもう話さないから何が本当の気持ちかは分からないけど、思い出は変わらないし、心の中に席を残すことはできる。人を理解したいって気持ち、向き合い続ける気持ちは絶対に喪っちゃだめ。悪しき風習があるなら、先を行く女になる。

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    2026年02月22日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    はぁ町田そのこさん大好き…
    個人的に第2話(家族離散)、第3話(トラブル抱えて同居する高校の同級生たち)、第4話(不妊治療をする夫婦)が好み

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    2026年02月21日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    物語の後半、涙が止まらなかった。

    私は感謝を言葉にするのが照れ臭くて少し苦手な方である。だからこそ、この本を読みながら「ありがとうを伝えなきゃ」と頭に浮かんだ人をたくさん見つけることができた。
    周りにいる大切な人を改めて大事にしようと思わせてくれる一冊であり、「ありがとう」「ごめんなさい」の気持ちは後回しにせず、思った時に素直に伝えようと背中を押してくれる物語だった。

    朱鷺と華子が、大切な人との死別を乗り越えたみんなが笑顔で生活を送れていますように。

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    2026年02月21日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    不穏な話なのかなと思いつつ読み始めたらとてもよかった!うつくしが丘にある一軒家にまつわる連作短編集。表面だけでは見えないいろんな物語が詰まってるのは現実の家庭も同じ。凝縮された旨味が詰まってる感じで、万人におすすめしたい。

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    2026年02月20日