町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公の宙を中心に家族の在り方をテーマに展開されるストーリー。
自分とは全くちがう境遇の登場人物たちなのに、とても共感できるところが多く、引き込まれる。
・いかに私たちは他者に対して表面的な情報だけで偏った見方をしがちか
・謝罪や贖罪は自分が許されるための行為で相手にとっては暴力になりうる
・美味しいものは人の心を癒すことができる
・何歳になっても人は変われる
そんなことが印象に残った。
重い話題のパートもあるけれど、するすると読めてしまって章の終わりにはほっこりできる、なのに次の章に移ると状況が変わっていてびっくり…という展開で最後まで飽きることなく展開される。
全章通して、皆の成長と変 -
Posted by ブクログ
小学校に上がるまで叔母をママと認識して育てられた娘が、小学校からは産んだ母の元で暮らし始めるお話
小学一年生、六年生、中学から高校へと成長していく各時期が描かれている
町田そのこは私からどれだけの涙を搾り取ろうとしているのか
一話毎に泣けるシーンがある
その涙を促した感情は悲しさだけではなく、救い、赦し、癒やしの要素を含む
母と娘の関係を描くという意味では過去の本屋大賞ノミネート作と同じテーマではあるけど、今作は寄り添ってくれる人の存在に特に救われる
世の中には、育ててくれている「ママ」と、産んでくれた「お母さん」という二人の母がいるものと思っていた宙
厳しいところもあったが愛情込めて -
Posted by ブクログ
私は片親とかではないですがあまり裕福な家に生まれなく、学費を払ってもらってる子や車を買ってもらっている子を妬んでいました。
小学生の頃には「なんでそんなにお金のことを気にするの?やりたいことをやったらいいじゃん」と同級生に言われたことがあります。
学費、車の支払いをしている今、お金の余裕がなく精神的にも余裕がないです。
そんな自分を取り巻く環境を、「この家に生まれたせいだ」などと思っていましたが結城さんの言葉が刺さり、こんな考えではいけないと自分を見直すことができました。
人生は自分のもの、だからこそ環境を受止め、自分なりに頑張って生きようと思います。