町田そのこのレビュー一覧

  • 蛍たちの祈り

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    町田そのこ作品そのもの。
    親に恵まれなかった中学生の男女二人が、蛍を前にお互いの秘密を胸にする。そこからすべての物語が始まる。
    各章でそれぞれの境遇に悩み苦しむ登場人物が、蛍の小さくわずかな光に導かれるように前に進もうとする。
    そして、最後に導かれた登場人物たちが繋がっていき、優しさとは、親とは、繋がりとは、家族とは何なのかと感じ心に優しい光が灯されるような作品。
    読むことが苦しくなる背景や描写も多いが、最後には必ず優しさでほっこり包み込んでくれる町田そのこ作品は安心して楽しめる作品だ。

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    2026年03月18日
  • 蛍たちの祈り

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    正道が神代に過去を吐露するラストシーンが、昔の幸恵と隆之に重なる。頁を捲る度に解けていく、登場人物のつらい過去。悲哀と愛情の均衡が巧い。『しあわせのかたち』の寛太に不意打ちを食らった。想定外の落涙。

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    2026年03月18日
  • 宙ごはん

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    主人公の宙を中心に家族の在り方をテーマに展開されるストーリー。

    自分とは全くちがう境遇の登場人物たちなのに、とても共感できるところが多く、引き込まれる。
    ・いかに私たちは他者に対して表面的な情報だけで偏った見方をしがちか
    ・謝罪や贖罪は自分が許されるための行為で相手にとっては暴力になりうる
    ・美味しいものは人の心を癒すことができる
    ・何歳になっても人は変われる
    そんなことが印象に残った。

    重い話題のパートもあるけれど、するすると読めてしまって章の終わりにはほっこりできる、なのに次の章に移ると状況が変わっていてびっくり…という展開で最後まで飽きることなく展開される。
    全章通して、皆の成長と変

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    2026年03月17日
  • 宙ごはん

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    読みながら母親目線で宙ちゃんがこれ以上傷つかない様にと思いながら、あぁこれは昔の私だと思いながら読みました。
    母親に愛されたい、こういう事をしてほしい、こういう言葉をかけてほしいと思う主人公と最後にはしっかりと向き合おうとする母親。
    心から「良かったね。」という気持ちになりました。

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    2026年03月17日
  • あなたはここにいなくとも

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    おばあちゃんの生き方が学べる短編集。あとがきエッセイにもある様な粋なおばあちゃん達が登場する。
    ブラックなものもあったが、やはり
    先を生くひと
    が一番良かったかな。文面も軽妙で読みやすかったし、澪さんがとても魅力的だ。もちろん強さはあるがふと見せるかぼそさなど積み重ねたものを感じた。
    そして加代達を受け止めれる懐の深さ。こんな風に歳を重ねたい。と思うがいい歳になっても加代と同様にまだまだ憂いてばかりの自分。
    まだお迎えには早いけどその日を後悔なく迎える様になっていたいものだ。

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    2026年03月16日
  • 宙ごはん

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    小学校に上がるまで叔母をママと認識して育てられた娘が、小学校からは産んだ母の元で暮らし始めるお話
    小学一年生、六年生、中学から高校へと成長していく各時期が描かれている


    町田そのこは私からどれだけの涙を搾り取ろうとしているのか
    一話毎に泣けるシーンがある
    その涙を促した感情は悲しさだけではなく、救い、赦し、癒やしの要素を含む
    母と娘の関係を描くという意味では過去の本屋大賞ノミネート作と同じテーマではあるけど、今作は寄り添ってくれる人の存在に特に救われる


    世の中には、育ててくれている「ママ」と、産んでくれた「お母さん」という二人の母がいるものと思っていた宙
    厳しいところもあったが愛情込めて

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    2026年03月16日
  • 星を掬う

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    私は片親とかではないですがあまり裕福な家に生まれなく、学費を払ってもらってる子や車を買ってもらっている子を妬んでいました。
    小学生の頃には「なんでそんなにお金のことを気にするの?やりたいことをやったらいいじゃん」と同級生に言われたことがあります。
    学費、車の支払いをしている今、お金の余裕がなく精神的にも余裕がないです。
    そんな自分を取り巻く環境を、「この家に生まれたせいだ」などと思っていましたが結城さんの言葉が刺さり、こんな考えではいけないと自分を見直すことができました。
    人生は自分のもの、だからこそ環境を受止め、自分なりに頑張って生きようと思います。

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    2026年03月16日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    町田そのこさんの作品は「52ヘルツのくじらたち」が凄く好きだったから、他の作品も読んでみたくなって2作品目!
    この小説は5つの短編小説が収録されてて、中でも好きだったのが「波間に浮かぶイエロー」と「海になる」でした。
    凄く良い作品で、読んで良かったって思えたのでおすすめです。

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    2026年03月15日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    人の死というものは、冷たくて悲しいイメージがある。
    確かにその通りだと思うけれど、ただそれだけではない、ということを考えさせられたし、思い改めさせられました。

    きっとこれからもたくさん経験するであろう、人の死に対して、その時は悲しみや絶望に囚われてしまうと思うけれど、その人との楽しかった幸せな思い出を思い出して、最後のお別れができるといいな。そうありたいな。

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    2026年03月14日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    なぜか惹きつけられて、ぐいぐい読みたくなる文章。緻密に計算されたような ストーリーの繋がり方。人と人のドラマチックなストーリーが、めちゃくちゃ面白い。
    最初の話は、まさかこんな展開になるなんて…!!すごい。

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    2026年03月14日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    「しあわせは誰かの手から貰うんじゃなんて、自分の手で掴んで離さない」
    うわー、そうだよね、そうなのよー

    小学校の学区内の小さな世界の中で、それぞれが思い悩むことがある
    狭い世界だからこそ、我慢することも

    でも、うーんと伸びをして、幸せを掴みに行こう

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    2026年03月14日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    フェロ店長の悲しい過去が明らかになります!
    誰からも愛される、フェロモンだだ漏れになった理由がわかります。
    今までにない、店長の内面の深掘りです。

    笑って、感動できるテンダネス門司港こがね村店のお話です。
    読んでよかったです。

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    2026年03月14日
  • 星を掬う

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    私はひとり親家庭で、進路とか親の勧めでやってる事が多いから、時々親のせいにしないか不安になる。

    周りは海外旅行とか行って、大学も上京もしてるのにどこからそのお金が出てくるんだろうって羨ましくなるし、それも親のせいにしたくなる。

    でもこの本を読んで、親のせいにしていいのは未成年の間だけ、という言葉が心に刺さりました。

    ここまで育ててきてくれたことに感謝をしてるのに、親のせいにしようとする自分の未熟さを感じました。

    これからも家族を大切にしようと思えました。

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    2026年03月13日
  • わたしの知る花

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    もうこれはわたしの中ではトップレベルの本でした。
    なんだろう、なにから書けばいいんだろう…。
    そう悩むくらい感想をどう書いていいかが分かりません。最初は「くっっそ貴博ウゼェ……」くらいにしか思っていなかったのに、こんなにも深い話だなんて…

    そして町田そのこさんの文章はなんでこんなにも心が温まるんだろう…。
    結局、最初の安珠のあの嘘も嘘じゃなかったじゃん…、とも思いました。

    暫くこの本の余韻が残りそうです。

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    2026年03月13日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    シリーズ第5巻。
    前作は私の中ではやや意気消沈だった記憶……
    コンビニ兄弟は面白いのはもちろん、心の深いところに届く作品だったはず、それが4巻ではもの足りなく感じて、、。

    この第5巻、戻ってきました!
    感情引っかき回し、さすがの町田そのこさん。

    志波店長のコンビニ愛の発端や兄弟の関係性、せつない恋心、うすい文庫本なのに、こんなに愛があふれる作品。お得すぎる、ありがとうございます。

    ドラマ化楽しみだなー、この作品のままでお願いします。

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    2026年03月15日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    ネタバレ


    うつくしが丘に建つ"不幸の家"にまつわるお話。

    この家に住んだ人々の物語一つ一つが、とても大切な思い出として語られています。

    この家と枇杷の木が繋ぐ住人たちの話は決して綺麗なものばかりじゃないですが、住人たちの新しい旅立ちを毎度嬉しく思えるストーリーで、読んでいて楽しいです。

    「髪工房つむぐ」の譲がユズくんだったんだ〜と最後にやっと気づいた私。
    惣一くんとの再会おめでとう。

    ものごとの捉え方次第で見方が変わる、っていうとても大切なことを教えてもらえる作品でした。

    私も信子さんのような隣人と巡り合いたくなりました。

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    2026年03月13日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    亡くなってしまった人には一方通行の思いを伝えることしかできなくなる。その人が何を思って生きていたのか、何を願って、恨んで死んだのか知り得ない。だからこそ今を大切に生きるしかない。

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    2026年03月12日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    中国の宮廷ドラマみたいなのが好きで、ファンタジーではあるけど、町田そのこさんの作品は、他にも読んだことがあって面白かったので読んでみた!

    攫われた巫女エスタの捜索を、従者リルとともに続ける騎士団長レルファン。
    その間も、王宮では王位継承者を狙った毒殺事件が相次ぎ、レルファンはその対応にも追われていた。摑んでは消える解決への糸口。
    やがて二つの事件が交錯し、王国の歴史と神話に秘められた暗部が明らかになっていく。

    ついつい、一気読みした作品。これは、下巻も即読まなきゃ!!

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    2026年03月11日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    コンビニ兄弟で初めて泣いてしまった、、そんな話だと思ってないからスタバで読んでて怪しい人になってしまった。店長さんが幸せになりますように!

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    2026年03月10日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    めちゃくちゃ大好きだこの本と思った。
    魚が好きなので、書店で表紙に惹かれて買ってみたけど、出会えてよかった。
    小さなすり鉢状の街のお話で、短編集になっており、それぞれのお話の中で、この人さっきの物語に出てきた人だ!と言う人が出てきたりしてなんだか楽しい。
    魚の習性を登場人物となぞらえて描いていたりして面白いなと思った。
    特に好きだったのは、波間に浮かぶイエローというお話で、ハナヒゲウツボの話が出てきた時に、物語が一転するような展開があって目がまん丸になった。
    定期的に読み返したくなるような、そんな1冊でした。

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    2026年03月10日