町田そのこのレビュー一覧

  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    とても読みやすくて、スラスラと流れるように文字が目に入ってくる。

    主人公と愛が、時間をかけて打ち解けて信頼しあっていく様子が良かった。

    個人的には脇役だけどまほろのキャラが好き。

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    2025年11月25日
  • 月とアマリリス

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    プロローグがどのような場面であったのか、彼らがどのような関係で、なぜこのようなことになってしまったのか。主人公のみちるが事実に近づき、いろいろなことが一つに繋がっていく流れが読みやすく、ページを繰る手が止められなくなった。
    同時に、この事件に関わった人物たちの心が明かされるにつれ、なんとも言えない気持ちにもなった。
    その人の特性などによる生きづらさ、家庭環境などによって得られ難かった愛を求める心、無自覚に人を傷つける残酷さなど、おそらく誰しもが持つ弱さや脆さに繋がるところを突きつけられて、胸が苦しくなりながら読み進めるところもあったが、最後はある種の救いも感じられる結末で、読後感はすっきり。

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    2025年11月24日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    前からタイトルが気になっていて、ようやく読むことができた、町田 そのこさんのデビュー作品で、5編の連作短編集。

    『52ヘルツのクジラたち』や『宙ごはん』、『星を掬う』同様に心にズキズキと突き刺すような描写が多いけれども、決して嫌な読後感にならないのが、魅力の作家さんです❗️

    また『うつくしが丘の不幸の家』のように、少しずつ物語が繋がっていて、読後にはこう繋がっていたんだと、ちょっと驚いてしまうのも魅力のひとつではないでしょうか⁉️

    個人的に好きな話しは、『波間に浮かぶイエロー』と『溺れるスイミー』ですが、特に『波間に浮かぶイエロー』は群を抜いてお気に入りの作品です❗️

    時々読み返したい

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    2025年11月24日
  • 月とアマリリス

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    サスペンス巨編とのことですが、町田その子さんらしいヒューマン小説でした。

    しかし、重い。
    今日もどこかで人を支配する人される人、逃げる人逃げられない人がいるんだろうな。

    町田その子さんの重めの本を2冊連続で読んだので、癒しが欲しい。フェロ店長とツギさんを欲してます。

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    2025年11月24日
  • 星を掬う

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    病院仲間に借りました。これも読みたかった本。
    ところどこれにマーカーが引かれてます。気になる文なんでしょうね。

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    2025年11月24日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    声のない悲痛な叫びをあげている人は、この世にたくさん存在している。

    彼らの声を聞いてあげられるのは、彼らの声を聞く姿勢と、彼らの痛みを理解していること。
    今抱えているこの痛みは、新しい誰かとの出会いのきっかけにもなると考えると、少しだけポジティブになれる。

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    2025年11月24日
  • 蛍たちの祈り

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    辛い話の連続だけど、読み終わった後、温かい気持ちになった。血の繋がりだけじゃない繋がりに救われた。
    正道には幸せになってほしいな。

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    2025年11月23日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    めっちゃおもしろかった。今まで読んだ町田そのことテイストがかなり違って、ドキドキハラハラする話だった。

    宗教はどの国にもあり、ある程度は必要なものかもしれない。人々は、信仰する対象があるだけで安心するし、その信仰心から決心がついて事がいい方向に進むこともあると思う。日本は無宗教の人が多く、その感覚はあまりないかもしれないけど、助けを求めている人は意外とたくさんいるし、助かるためなら周りが見えなくなってもおかしくない。

    古の時代から、友情はきっと大切なものだったし、素敵なものだった。その友情を、歪んだ形でも守り抜きたいと思うほどの思いの強さと、それを今の時代までつなげていくホラー感で、最後ま

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    2025年11月23日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    やっぱり町田さんの本はすらすら読める。
    溺れるスイミーが特にすきだった。なんとなく日頃感じてるモヤモヤを、宇崎くんが撫でてくれるような錯覚になる。終わりは切なかったけど、後味は不思議といい。
    読んでよかった。

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    2025年11月22日
  • 夜明けのはざま

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    人生のヒリヒリする日常が、葬儀会社の芥子実庵を中心に綴られています。

    嫌な人物や出来事を書くのがうまくて、人生って、生きるのって辛いなあ、それを読むのも辛いなあと思いました。

    嫌なヤツが最後にしっぺ返しに合うわけでもないし、起きてしまった辛い出来事は消えるわけでもない、そこからどう立ち上がったり立ち上がれなかったりするのか、すごくリアルでした。

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    2025年11月22日
  • 月とアマリリス

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    町田さんのとてもやさしい表現力にとても引き込まれました。ミステリーでありながら、事件の謎を解くばかりでないストーリーがとても新鮮でした。事件はとても辛く、目を背けたくなるものばかりであったけど、それをみちるがちゃんと取材する姿に感銘をおぼえました。みちるの記者としての成長ぶりがとてもよかった。
    また再読したい1冊となりました。

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    2025年11月21日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    うちはお母さんの記憶がない、やからこそお母さんがおらんのが当たり前やと思ってるのに、可哀想って同情されて育った。
    きこ、愛ほど辛い経験したことはないけど、孤独感はすごくわかるし、愛されたいが故に本音も言えんくなって、、傷つきたくないから人に期待もしなったんよね、、
    その気持ちがわかるからこそキコみたいにうちもいつか人の奥深くの声を聞ける人になりたい。
    切ないけどあったかい物語
    町田そのこさん大好きになりました

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    2025年11月21日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    自分が家族に恵まれ、幸せな環境で過ごしていることを改めて実感した。登場人物たちが協力し合い、問題に立ち向かう姿を見て、私も悩んでいる人や困っている人に手を差し伸べられるような人間になりたいと心から思った。この気持ちを大切にし、他者を支える存在になれるよう努力していきたい。

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    2025年11月21日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    町田その子さんが『月とアマリリス』や『蛍たちの祈り』でミステリーへ、さらには今回ホラーへと新境地を開拓!
    ピンクの可愛らしい表紙や楽しそうなタイトルからまさかのホラーとは想像しにくい。
    内容はおぞましいヘビーな物語。

    九州のとある田舎町の山の中腹に、NI求会という新興宗教の施設が建設された。
    楽園と称されたその敷地には、移住してきた信者たちが住んでおり、選ばれた3人の若者による儀式が行われていた。
    時を同じくしてその街では、若者が両目の眼球を取られて奇怪な死を遂げるという事件が勃発していた。

    普段ホラー小説を読むことがないため、どうしてもどこかで読んだ漫画のような話に感じてしまう。
    祠、儀

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    2025年11月19日
  • 夜明けのはざま

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    芥子の実の話が1番グッときたと思う
    身近な人で死を弔ったことがない人は誰もいない
    これは人ならば強制的にきてしまうもの
    でもそこまでどう生きるかどう迎えるかは考えて生きていけるのかもしれない

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    2025年11月19日
  • 宙ごはん

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    ほんわかストーリーを想像してただけに衝撃が大きかった。大人の事情や家族の距離感、逃げ場のない現実が重く刺さる。苦しさと希望が同じ重さで混在してて読後感がなんとも言えない。すごくよかった。

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    2025年11月19日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    オカルト系はあんまり好きじゃないんだけどなぁ〜と思いながら読みすすめていたら最後は自然に涙が流れて、やっぱり町田そのこ先生の本だぁ〜と思いました
    読んでよかったです

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    2025年11月18日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    当たり前のように感じてしまう日常も本当は全てが非日常で、生きていることの方が死んでることの方より特異的な状況で、そんなことを思い出させてくれる小説でした。人は抱えきれないことを体験すると、どうしてもその体験に意味を与えてしまうものですね。それが当人の足枷にならなければいいのですが、事実と解釈は分けて考えたいなと。これは物語なので美しくまとまっているけれども、現実はそうはいかないものね、なんて思ったり。身近な人が明日いなくなってしまったら、それが今の時点でわかっているから何をしたいか?意識しながら生きていきたいなと。諸々大反省。

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    2025年11月18日
  • 宙ごはん

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    何度も泣きそうになりながらあっという間に読み終えた。幼い子供時代から寂しさや不満を自分で解決しなきゃと奮闘する宙ちゃんが健気で愛おしい。佐伯の存在が本当に暖かくて、物語の中で常に希望の光として寄り添ってくれる。最終章は特に読んでいて辛かったけど、考え得る限り最高のエンディングでした。赦してもらおうと謝罪することは暴力になること、日頃から忘れないでいようと思っていることなので、この作品でまた深く刻んでもらった。あと、大切な人を亡くしてしまうと、不在の事実が大きすぎて胸を塞いでしまうけど、その人からもらったたくさんのものを忘れずに自分のこれからの糧にすることも大事だと思い出させてくれました。

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    2025年11月18日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    ネタバレ

    過去も含めて、全部が自分なんだ。

    僕にも、思い出したくない過去がある。
    できれば目を背けて生きていきたい。

    けれど、怒りも後悔も、そして汚点さえも、
    真正面から受け入れたときに初めて、自分の糧になる。
    誰かの痛みにも、少しだけ寄り添えるようになる。

    だからこそ、いつからだって、
    失敗を成長に変えていく努力を続けたい。

    「取り返せ」
    チャンスは、そう何度も転がってこない。

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    2025年11月18日