町田そのこのレビュー一覧

  • 夜明けのはざま

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    短編集なんだけど、一つ一つがずっしり。いろんな人の人生がギュッと詰まってた。人生は選択の連続で、全部を掴むことなんてできないし、その時は気付けないことだって山ほどある。でも掴めなかったとしても、その掴めなかったという経験から得た感情や苦しみが何かに繋がることがあるし、誰が繋げてくれることだってある。特に好きなお話は、やっぱり真奈なつめ楓子の話かなぁ。死んだ人はもう話さないから何が本当の気持ちかは分からないけど、思い出は変わらないし、心の中に席を残すことはできる。人を理解したいって気持ち、向き合い続ける気持ちは絶対に喪っちゃだめ。悪しき風習があるなら、先を行く女になる。

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    2026年02月22日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    絶望と、希望と、後悔と、未来と。
    1人の女性の壮絶な過去からの、脱力してしまった毎日。
    田舎は都会に比べたら細かいことが煩わしいけど、距離の近さに救われることもある。

    初めて聞いた声のシーンでは思わず涙が出た。
    元彼の話は解像度が高くてこちらも過呼吸になりそうだったが、いつしか「好き」が「意地」になっていく様が非常に怖かった。

    最後に52ヘルツの音を聞いて欲しかったキナコが、52ヘルツの音を聞きたいと思ってくれて良かった。
    全員のことを抱きしめたいと思った。

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    2026年02月22日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    主人公の貴湖の過去がつらすぎます。子供の人生を搾取してもいいと思ってる親ってなんなんでしょうね。読んでいて胸糞悪くなりました。
    そんな貴湖ですが、アンさんと出会い人生のどん底とも言える状況から一度脱します。その後もまた変な男に捕まりどん底に陥ります。
    そんな時に自分と同じく親の愛情を受けられていない52と貴湖が出会います。おそらく時間でいうと52と貴湖が出会ってからの出来事は短い期間の話だと思いますが、お互いに信頼関係を積み上げていく過程が丁寧に描かれています。52にとっても貴湖の存在に救われたでしょうけど、最後に貴湖が自分の方が救われてたと言った場面が非常に印象的でした。
    あと、久しぶりに本

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    2026年02月22日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    泣いた。心温まる素敵な小説でした。

    人との関わりは辛いこともあるけれど、温かさもある。ある出会いが人生を変えることがあるし、それが次の出会いに繋がることもあるもある。みんな辛さを抱えて生きている、けど一人じゃないって思える。それってとても素敵なことだと思う。

    また、この小説は情景がとても美しい。
    クジラの鳴き声ってどんなだろう、52ヘルツのクジラの鳴き声ってどんなだろうって調べて聞いてみた。
    すごく神秘的で、今もどこかの海ではクジラたちがこうやってコミュニケーションを取ってるんだなって思うとなんだか不思議な感じがした。

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    2026年02月21日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    はぁ町田そのこさん大好き…
    個人的に第2話(家族離散)、第3話(トラブル抱えて同居する高校の同級生たち)、第4話(不妊治療をする夫婦)が好み

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    2026年02月21日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    物語の後半、涙が止まらなかった。

    私は感謝を言葉にするのが照れ臭くて少し苦手な方である。だからこそ、この本を読みながら「ありがとうを伝えなきゃ」と頭に浮かんだ人をたくさん見つけることができた。
    周りにいる大切な人を改めて大事にしようと思わせてくれる一冊であり、「ありがとう」「ごめんなさい」の気持ちは後回しにせず、思った時に素直に伝えようと背中を押してくれる物語だった。

    朱鷺と華子が、大切な人との死別を乗り越えたみんなが笑顔で生活を送れていますように。

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    2026年02月21日
  • 蛍たちの祈り

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    正道の成長に沿って話が紡がれる。第一章「逃亡の夜」ははなんじゃこれと思ったが、第ニ章「少年の目」でそう繋がるのかと納得。隆之が色んな不幸をもつ人々を繋げていふのだが、あまり前には出てこなくて、皆の距離感が良いと思う。

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    2026年02月20日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    不穏な話なのかなと思いつつ読み始めたらとてもよかった!うつくしが丘にある一軒家にまつわる連作短編集。表面だけでは見えないいろんな物語が詰まってるのは現実の家庭も同じ。凝縮された旨味が詰まってる感じで、万人におすすめしたい。

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    2026年02月20日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    すごく大好きな本になりました。
    有名な本なので読んでみようと思い、軽い気持ちで手に取ったのですが、すごく本の中に入り込み夢中になりました。

    本の中にでてくるほぼ全ての人が違う助けを求めていて、誰にも届かない声で誰かが助けてくれるまで呼び続けている。魂の番の存在を失ってから気づく人の愚かさと、誰も悪くないのに心が傷つくやるせなさ、そして助けてもらった自分は誰かを助ける存在になる。

    気持ちが追いつかなくて読めなくなるところもありました。全て読んだ後に心が救われたような、喪失感のような言葉で表しきれない色々な気持ちが込み上げてきます。

    この本は人を救える本だと思います。ぜひ読んでみてください。

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    2026年02月20日
  • 蛍たちの祈り

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    不幸な生い立ち、親を選べない悲しい子供時代。どの章にも切なすぎる幼少期を過ごした人たちが登場し、かなり重たいお話が展開するが、命の尊さが根底に流れていて、連作短編の形で脈々と続いていく正道の人生を一緒に見守った時間はとても温かなものだった。
    隆之さんの存在なくては語れないお話だし、悲しさの中にも人との出会いの不思議さや親ガチャのやるせなさがないまぜになってずっと胸に溜まっていったが、表題の「蛍たちの祈り」が最後にぐっと意味をもってきて浄化されていくように感じた。悲しさだけではない光をみたような気がした。とても良い作品だった。

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    2026年02月20日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    SNSで良さそうだったので購入!
    とても良きでした。

    救われてほしい。あなたも、わたしも。
    ひとりはいやだもんね。

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    2026年02月19日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    人を無条件に助け、支えられる人間が、この世にどのくらいいるのかなと考えてしまう。それでもやっぱり優しさは連鎖するものだと信じていたいな。誰もが誰かを助けようとしていて、特に美晴の言葉が好きだった。私も自信を持って、助けてって言ってねと言える人間でいたい。

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    2026年02月19日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    続きが気になりすぎて上巻を読み終わったその日に下巻を買いに走りました。
    恋愛というよりミステリー色の強い下巻、するすると謎が解けていって疾走感がすごかった。早すぎます。てか最後。最後よ。もっとあってよかったのに!!!ラストにももっとページ数かけて欲しかった!!!けど最高だった!!!アニメ化してほしい。番外編ください!!

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    2026年02月19日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    誰にも、仲間にも気づいてもらえない52ヘルツの鳴き声でも「声は必ず届く」という希望を示す作品でした。
    見えない「SOS」に気付ける大人でありたいと心の底から思った。

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    2026年02月19日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    これは、通して読み終わる日でないと読んでは行けなかった‥‥
    読み終わらずに寝てしまったので…一晩中熟睡などできませんでした。
    表題は、最後の方に‥‥なるほどと思えました。
    好きだなこんな本。

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    2026年02月19日
  • 月とアマリリス

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    読み終わった後も余韻がすごい本。これは誰もが読むに値する。
    加害者とは被害者とは、と自分の人生の過去についてかなり考えさせられた。
    たった一言で人を傷つけてしまうことがある。その人のその後の人生を左右することがある。振り返ると自分にもそんな事があってもおかしくないと思った。仲良かったはずの子がサッと距離をとった。理由は教えてくれない事がほとんど。物語の中ではたまたま主人公はいじめていた子から過去の事を聞く事ができたが、恐ろしく、、、自分の普通が相手の普通ではなく切望しているものである可能性、理屈では分かっていても、できていないことはあるなと気付かされた。
    あと、もう一つの大きなテーマと感じた、

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    2026年02月19日
  • 月とアマリリス

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    ネタバレ

    あれ?この作者さんってミステリー書くんだっけ??
    って冒頭で思ったけど、やはりヒューマンドラマ中心の展開で。
    終盤は泣けた…
    最終章が饒舌すぎてくどいかなー
    自分語りがしつこい
    主人公がひとりよがりでちょっと…なんだけど、周りの方々がほんとできた人達が多い

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    2026年02月19日
  • 星を掬う

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    最後の数ページで涙腺が大崩壊した。このひとの紡ぐ言葉の綺麗さと物語のシリアスさがちぐはぐで、なのに読み進める手がとまらなかった。「星を救う」の意味は途中でなんとなく気がついたけれど、わたしの脳内よりもきれいで洗練された言葉で言語化されていて、わたしの周りの人も、いつか聖子さんと同じ病にかかったとしても、星を掬ってくれるといいな、そのための星を、今から一緒に作っていきたいなと思った

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    2026年02月18日
  • わたしの知る花

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    なんか良かった。相変わらずの暗い話なんだけど、男と女のお話だからなのか、入り込みやすかった気がする。そして、ハッピーエンドなのがなにより。生きてる人は大変だけど、死んでしまえば、見なくていい部分が見えなくて済むんだろう。残された者にとって、それは幸せなのかもしれない。

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    2026年02月18日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    表紙と町田そのこに惑わされて読むと失敗します(娘は装丁をサムネ詐欺とまで言ったよ)。これは民俗学テイストホラー、高校生女子キラキラ友情入り本です。あ、九州あるあるネタも盛り込まれていて、コンビニのテンダネスでてきてニヤリとさせられたり、「楽園の楽園」が出てきて伊坂幸太郎ファンを喜ばせたりもします。会話が軽妙でクスッと笑いながら読みました。私はこの本は好みでとても面白かったですが怪異現象ネタが本当にある前提で書かれたものが嫌いな人は回避した方がいいです。
    主な登場人物である高校生3人はそれぞれ悩み(トラウマ)あり、それとホラーの主が怪異となった理由、納めるきっかけともリンクされていました。
    九州

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    2026年02月18日