町田そのこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
テンダネス、そんなコンビニが欲しい。コンビニでなくてもいい。探してみよう。
心に響いた言葉が多かったので、それをメモ。
「あたしたちの細かい変化に気付いては丁寧に褒めてくれるのよ。誰かが自分のことを見てくれていて、ほんの少しのことでも一緒に喜んでくれるのは、嬉しいものなんよ」
「いくつになっても、人を好きになっていい。その時には相手だけでなく、その人を好きな自分までも好きになれたらいいと思う。相手を大事にして、同じくらい自分を大事にする。大事な相手に見合う自分でいよう」
「誰かが辛い時に、こうしてそっと寄り添えるひとになりたい。傷が癒える時間、そばにいられる人になりたい」
「自分のことを見て -
Posted by ブクログ
人の死がもたらすのは喪失だけではない。
親族、時に故人を共に送り出す葬儀社の人間の人生をも大きく変えることがある。
仕事か結婚か。
本作の主人公・葬儀社のプロフェッショナルである真奈は戦った。
安易に答えを出さず様々な角度から結婚、男女の関係について模索し続ける姿には芯があり応援したくなる主人公だった。
最終的な彼女の選択、そして彼氏の純也が退職を迫っていた理由、二人が行きつく先はこれしかなかったのだと納得感があった。
そして町田先生はいつもラストに小さな希望を置いていってくれる。
人間いつ命の火が消えるかわからない。
たとえそれが志半ばの死だったとしても、誰からも看取られない死だったと -
Posted by ブクログ
コンビニ兄弟?どんな本なのと疑問に思うタイトル。コンビニ人間は読んだけど、似てるの?似てるならパスか。でも、中島健人が主演でテレビ化してるし、シリーズ4まで続いてる。これは読んでみてもいいかも。と思い購入してみました。
最初から人への優しさに溢れてるストーリーが気に入りました。心が温まります。
「この店を選んできてくれたあなたに、最大の愛を」
「コンビニを利用す客の姿、そこにある悲喜こもごもを見るのが何より幸せなのだ、誰かの人生の喜びに関われたなんて光栄です」仕事をしていて、こんな気持ちに最近なってなかったなぁ、もっと人との出会いを大切にして、優しさを惜しみなく与えても良かったかも、と考えさせ -
Posted by ブクログ
「死」の訪れない人生などない。それは私の身近な人にだって訪れるもので、見送る側にならないなんてことはない。ただ唐突にわたしの目の前に現れるもの。後悔のないように生きようなんて簡単に言うけれど、日常であるいは人生で後悔なんてはたまた悩んだり苦しんだりすることなんてない。いつ何時も小さな選択を突きつけられる、生きるとはそういうことかもしれない。そんな人達の目の前に現れる身近な人の死。選択をしない、悩むことから開放された故人が生きる人達に教えてくれるものはなにか。残された方は自分で探してまた選択をしないといけないけれど、それでも前の自分よりは空を見上げて堂々と生きれたらいいなと思える。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ人におすすめの本を貸したら、お礼にとプレゼントしていただいた。なんだか申し訳ない気分だ。でも、本ほど嬉しいものはない!
そして、錚々たるメンバーによるアンソロジー。
どの作家さんも好き!
梨木さんだけ知らなかった。
伊坂さん。もう短い中に伊坂さんが詰まってる感じ。面白かった。共にいた探偵が、停電の数分の間に刺されていた。え?なぜ?探偵によると話し合いが訣別して争った末だと言う。返り討ちにもしたと。そんな時間があったはずがない!?なんと自分はAIだった…
江國さん。かなりのおばあちゃん子の男の子の話。グランマザコンとでも言うのか?そして、このおばあちゃん、度を越した人見知り。人見知りゆえに夫 -
Posted by ブクログ
自分にとっての正解は相手にとっては正解ではなく選ばない選択肢であることもある。自分の中にある感覚だけで物事を判断するのではなくて相手の見方を理解しながらその感覚を理解する努力をすることが誰かとを生きるうえで必要とされる。それは自分自身が相手を理解するという視点でもそうだし、逆に自分が相手に理解してもらうという視点でも言える。
良子と翔のすれ違いのようにいくら言葉にしても通じあえないことはあって相手の中にある根からの考えは中々変えられない。でもそれを理解しようとする努力は必要。真奈と純也のようにお互いの考えを理解しよう、伝えようと相互に理解してもらうとする努力そして理解しようとする努力が一緒に生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編小説だけど、登場人物に繋がりがあったり、全体を通して大きな物語になっていたりで、文章構成がとても好き。
「死」をテーマにした涙なしに読めない重めのストーリー展開だが、「ぎょらん」を軸としたミステリー展開や、人間関係の描写は軽々としていて読みやすかった。
朱鷺、美袋、小紅などなど、言葉と漢字のチョイスが美しくて儚くて秀逸だなと思う登場人物の名前ばかりだった。
私は大切な人を亡くした経験がないから、表面的な感情でしかまだ読めてないんだろうけど、亡くなった人の想いを知りたい!というのは残された人たち誰もが思うんだろうなとは思った。
その人が目の前からいなくなっても、その人のことを知ってる人たち -
Posted by ブクログ
町田先生の作品は、いつも切なくなったり苦しくなったりするんだけど最後は絶対に心があったかくなる。
読み終わると自分も何かを得た気持ちになる。
そんな町田先生の作品がわたしは大好きです。
宙ごはんも、どんな作品なのかなって読み進めると、やっぱり苦しくなる部分もあった。
なんでこんなひどいんだろう....しんどいって気持ちになったりね。
「人は物事をフィルター越しにしか見ることができない」って作中にもあったけど、ほんとにその通りだと思う。
読み進めると、そんな人間の奥底を知ると、ああそんなことがあったのね...って
フィルター越しで決めつけるのは駄目だなって思った。
個人的に花野さんにたくさ