町田そのこのレビュー一覧
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シリーズ5作目。
今作は、フェロモン漂うコンビニ・テンダネス門司港こがね村名物店長の三彦(ミツ)が、何故コンビニで働くことになったのかがわかる物語。
きっかけは、小学生新聞の取材を受けた時にひとりの少年の言動が気になり…その子が行方不明になってことで、気持ちがわかるということから始まる。
愛情を欲しがり拗ねていた当時中学生のミツが、女子高校生と歩いて鵜戸神宮まで願かけに行く…ということを経験し、辿り着いたコンビニでお世話になったことも関係している。
『自分の足で辿り着いたところに、必ず居場所はある』
『来世まで待たなくてもいい』
ちょっと切なくて辛い話ではあったが、これは忘れることの -
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最初の章から面白い展開が続く物語であったが、それぞれの章ごとに、違った主人公による毛色の違う物語が続くため、当初あまり物語に没入しずらい短編小説だと思った。しかし、それぞれの登場人物の視点によって同じ時系列を進む長編小説だと分かった時に、めまぐるしく物語が動き、都度伏線回収していく自分好みの物語として、最後まで面白く読めた。また老若男女全ての登場人物による視点、価値観で、時代をまたいで物語が進むため、色々と考えさせられることが多く、久しぶりに深みのある小説に出会えた感じがした。今年読んだ中では、自分の中でかなり高評価の小説であったが、欲を言えば最後は華のある劇的な伏線回収があればさらに良かっ
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アマリリスはおしゃべり
月は冒頭で美散がみた満月か?
井口が性同一性障害って設定は必要だった?
読んで、あぁ、町田そのこだって感じ。
映画化しそう。
自分の書いたいじめの犯人記事で犯人のひとり(被害者でもあった)を自殺未遂においこんてしまった。そこから記者をやめた。
しかし、もう一度、他の事件について記事をかく。今度は犯人に真摯に記事を書いていく。犯人のひとりが小中の同級生だった。
ネタバレ
ばーさんを埋めるシーンからはじまる。3人で。その1人“私(美散みちる)”が満月をみる。
主人公、飯塚みちる。福岡県北九州市を中心としたタウン誌のフリー取材ライター。実家。
元彼、堂本宗次郎から電話があ -
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短編というのはその都度、感情がリセットされるので、
どちらかと言えば苦手な部類なのだが、この作品は別格だった。
大きなみたらし団子にかぶりついたら、差し歯がとれたサキコ。
そんなサキコが差し歯になった原因を作った乱暴者のりゅうちゃん。
サキコが幼い頃からずっと付き合ってきたのに、
今はどこかへ行ってしまったりゅうちゃんとの思い出、
そして思いがけない再会を描いた『カメルーンの青い魚』
夏休みにバイトに勤しむ中学生の啓太と、
啓太の同級生であり曰く付き少女である晴子との
交流を描いた『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』
恋人に突然自殺され取り残された沙世。
彼女が働く軽食ブルーリボン。
店主は男 -
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シリーズ5作目。
今回はテンダネス店長・ミツの言葉が心に染み込んだ。
シリーズで読んでますが、今までの中で一番良かったと思います。
『自分の居場所』。
幼い頃からであれば家族だが、すごく仲の良い関係であればまだしも、さまざまな事情で居場所がないこともある。その時、別に家族でもなくて、自分が自分の立ち位置を否定しないところ『らしさ』が出せるところが、『自分の居場所』として認められる気がした。
ミツが言った言葉は、その中に「なにかあった時に駆けつけられる場所」にコンビニがあると地域の助け合いというのが重要となっている。
歩けば当たるコンビニをそういった視点で考えると「ランチに買いにいく」とか