町田そのこのレビュー一覧
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ネタバレ自分の人生を家族に搾取されてきた貴瑚は、二人の男性との出会いによって救われ、またその男性たちとの別れを経て、かつて祖母が暮らした大分の家で第三の人生を始める。そこで出会った「ムシ」と呼ばれる少年に、かつての自分を重ね、彼に寄り添う貴瑚。彼らの出会いから始まる物語。2021年本屋大賞受賞作。
あらすじ書くの難しい、、、
完結に筋だけを纏めようとすると、味気なくなってしまう。文章に漲る瑞々しさをうまく拾いきれないのだ。湿度というと纏わり付く嫌なものに感じてしまうので、潤いのようなとでも言おうか。梅雨の終わりに降る、曇りなのに明るい空に銀糸がかかっているような、優しい雨という感じが、作品を通して揺 -
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ネタバレ私はセンチメンタルな気分になると本を読みたくなるだが、そんな時にちょうど心に響く良作だった。
主人公の千鶴とその母親である聖子。2人を取り巻くそれぞれ複雑な境遇の恵真と彩子。少しずつ背景は違うもののお互いの足りない部分を補い合って共同生活を始める。一つ屋根の下、同じ時間を共有することで心を通じ合わせていく展開に心温まった。
主人公と母親のすれ違いにより、自分の不幸をその境遇のせいにし続ける。どうしようもないことなのかもしれないが、いつかはその呪いから解放されなければならない。辛くても自分の人生は自分のものだ、と聖子の言葉が思い起こされる。
また、聖子は認知症患者であり、「かえりたい」と口にする -
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ネタバレ・主人公の母親からの虐待はひどく、トイレに閉じ込められるほど、陰湿なものであった。そのような中、同じような境遇を抱えた少年と出会うが、彼もまたムシと呼ばれて生きていた。
・主人公キコは、小さい頃から母親に虐待を受けており、高校を卒業した後は、義父が入院することになってしまったため、介護をしろと母親に言われ、内定をもらっていた会社にも、行くことができず、義父の介護に、大事な人生を奪われてしまう。
・義父の介護は、どんどん大変になるなか、誰の手を借りることも許さず、主人公にだけ、介護を任せ続ける。義父の罵声と母親に「こいつが死ねばよかったんだ」と言われるぐらい、主人公は、虐待を受けていた。
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ネタバレ「平」という謎のおじいさん。そんなおじいさんに興味を持った高校生の安珠は、平に声をかけ親睦を深めていく。果たして平は何者なのかー。平の人生が明らかになるとき、物語は優しいエンディングを迎える。
印象的なシーンは2つ。
1つ目は平が「花束」を贈りたい相手に贈れず、最後に安珠に渡せたこと。今までの生涯において平は花束を贈る直前で、何かしらの障害に妨げられ贈ることができなかった。それを実の孫である安珠に渡すことができたことは彼の人生における餞になったと思う。1人の不器用な男と儚い花束はどこか似ていて、読んでいて終始胸が締め付けられた。
2つ目は奏斗が安珠に想いを伝えるところ。奏斗は性自認が不明でず -
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ネタバレかなしくてつらくてほとんど泣きながら読みました。
キナコの人生は決していい人生とは言い難いけど、
まわりのひとたちがいい人ばっかりで彼女の手助けを
自然としてくれる人たちで本当によかったです。
アンさんとキナコの関係が本当によくて、でも、主税と
出会わなければアンさんが自死を選ぶこともなかったの
かもしれないなとどうしても考えてしまいます。
どうか最後までキナコのことを大事に思っていたアンさん
が幸せであってほしいと思わずにはいられないです。
同じ境遇だったのはもちろん、ちゃんと52ヘルツの
くじらの声が聞けたからキナコは愛のことを助ける
ことができたんだなあとおもいました。
わたしも