町田そのこのレビュー一覧
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「たすけてと言ったぼくのこえ、キナコはきいてくれたよ」
通常10Hz~39Hzで鳴くクジラたちの中で、ただ一頭52Hzという周波数で鳴くために「仲間に声が届かない、世界でもっとも孤独なクジラ」と呼ばれる正体不明の個体になぞらえて物語が進む。実母と義父から虐待を受け、義父が病に倒れた際にはひとりで介護を強いられた過去をもつ主人公・貴湖(キナコ)が、現在進行形で実母から「ムシ(虫)」と呼ばれ、声を発することができなくなった少年・52と出会い、互いに寄り添い、支えあう決意をする。
キナコは岡田安吾(アンさん)という男性との出会いを通じて、辛い"第一の人生"から"第二の人 -
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蛍の美しい、山間の寒村。
中学生の時に出会った、坂邑幸恵と桐生隆之から話が始まる。
「逃亡の夜」が一番、印象が強かった。
子供が親から逃げるには、死ぬか殺すか、どちらかしか選択できないと切羽詰まった幸恵が、ほんとに不憫。
子供が悲しい目に合う事、虐待される事、
一番読んでいて辛い。
容赦ない文章は、ただただ胸が痛む。
毒親やとんでもない大人が次々出てきて、これでもか、と読んでいて胸が苦しくなる。
子供はいつか大人になる。
辛い経験を乗り越えて、いい大人になるか、
人間性を壊されて、ひどい大人になるか、
環境や考え方、性格に起因するだろう。
困っている子がいたら、手を差し伸べる大人が近く -
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/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/
すごい、きついストーリーで、壮絶な感じがビシビシと伝わってくる作品でした。「いやいや、こんな環境ないだろっ」と、突っ込みながらも、独特の世界観が面白く、読むのに夢中になってしまいました。
1話ごとに時間が進んでいき、その話の主人公も変わって行きます。ほんと、なかなかに面白かったです。
ろくでもない人物がたくさんでてくるので、嫌な気持ちになることがたくさんありますが、それでも、それを補うように、良き人もでてきます。
子どもたちが、良き選択肢を判断できるように育てなければいけないと思うと同時に、人生、どう生きていくべきか、まで、考え -
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もっと長くて良かったんでないの?
もっと長くて良かったでないのこれ?
だよね?
具体的に言うと15巻くらい(長すぎるわ!)
いや、真面目に言うと上中下巻+特別編くらい(なんだよ特別編て)
ちょっとバタバタした
ちょっとバタバタしたけど、許せる範囲だった!(じゃあ上下巻でええやろ)
そして終わり方がめちゃくちゃかっこよかった
そのこさんかっこよ!って思わず言ってしまった
はいもう★5じゃ足りない面白さだったわけですが、あえて言う
面白さの味の素は何ていうか圧倒的な読みやすさだったり、会話の妙であったり、人の思いの強さの表現の仕方だったり、様々なんです
その様々がとても良かったんですが、やっ -
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「名作を読もう!キャンペーン」⑨
ずっと積んでいた文庫本。いい本なのは知っていましたが、意外と重い内容だと聞いてから手が伸びず。町田さんも長編を読んだことがなく( T_T)
やっぱり本屋大賞は読みやすい名作の宝庫です!
あー 寝かすなんてもったいなかった、
はよ読むべき作品だった、が感想です。
凪良ゆうさんや一穂ミチさんを読んだ時に近い、
人の弱さと儚さ、そして美しさ。
町田さんの読みやすい言葉選びが没入感半端なかったです。
親のネグレクトが子供につらい未来を強いますが、奇跡的に素敵な大人たちと出会えるストーリーが救いでした。声にならない声、伝えたくても伝えられない声、52ヘルツの音。
確 -
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ネタバレ
「人生の幕が下りるときに、こんな風に祝福の拍手があるといいな。そういう生き方がしたいね」
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「ひとはひとで歪むんよ。その歪みをどこまで拒めるかが、自分自身の力。私は無力でばかやった。いつも、歪みを受け入れることが愛やと思ってたし、そうすることで愛されようとしてたんよ」
誰でもなく自分こそが、自分自身を深く愛し守れば、心を研ぎ澄ませれば、ひとは誰もが強くうつくしくなれる。そうして得た強さこそが、他者にやさしく寄り添うことができるのだろう。
ひとはひとで歪む。けれど、ひとはひとによって、まっすぐになることもできる。強さから輝きを分けてもらい、自分の糧として立ち上がることができる。
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覚醒しました!
これはもうわいが言うまでもないことでしたね
なんかすみません
ちょっと調子のっちゃいました
わいほらそのこさんコンプリーター(コンビニ兄弟5は予約中)なのでね
ちょっと調子のっちゃいました
みんな分かってましたよね
そのこさん覚醒しました
ミステリー、ホラーに続いてファンタジーですってよ
しかも超面白いやーつですよ
これはもう覚醒以外の何ものでもありません
恐らく第四形態です
恐らく今腕6本あります
6本はちょっと邪魔だな
上着全部オーダーメイドになるし
まぁ、その件はそのこさん側で解決してもらうとして、読者たるわいは下巻に進む!(ちょんわ!) -
Posted by ブクログ
冒頭から苦しくて重くて悲しい。
生きることが辛くてしんどい時が誰にでもあるとは思うが、ここに出てくる人々には一筋の光も差さないような真っ暗な世界で懸命に前を見て生きて行くしか無い環境に置かれている。どこかで負の連鎖を断ち切って希望の光を掴んで欲しいと祈るように必死で読み進めていったが、ギリギリの中で辿り着いたその選択もまた自分を苦しめることになる。
一気読みするほど素晴らしい本だったが、世の中には今もつらい気持ちを抱えて頑張っている子どもたちがたくさんいると思ったら心に澱がたまったようでずっと苦しい。蛍のような小さくて儚い光を見逃さず、闇から救ってくれる人が必ずいると信じたい。