町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった!!
事件ものの記者視点で、事件解決でストーリーが終わらないところが普通のサスペンスと違うところだと思った。
一度挫折した記者として生きるみちるが、事件を追ううちに再び立ち上がっていく物語。
事件の加害者にも事情があり、もう1人のみちるのその後がしっかりと描かれているのも良かった。
舞台が九州ということもあり、作品のそこかしこで男尊女卑が出てくる。しかしこの物語は、一貫して男尊女卑を否定していると思う。
凄惨なシーンやむごい場面もあったものの、読む人に生きる力を与えてくれる話だと思った。同時に、DVや男尊女卑は決して許してはならないものだと思った。
続きはどうなるんだろう、とぐいぐい物語に引っ張り込まれた。総じて面白かったです! -
Posted by ブクログ
こんな、エロスな場面を爽やか?に書ける作家さんがいたんだな。突然の描写に、驚きながら、スッと入ってきて、下品さが一切感じない。
会話をしている場面。「」がないところがある。
ここの差はなにか?
気持ちが溶け出しているように感じるところには、ないように思う。
『夜空に~』夜の展望公園での会話が、まさしくそれだ。
「」ありの場面がその後きて、啓太と晴子の決意、みたいなものが、すごく伝わってくる。
『波間に~』愛、とはなにか。存在することの意義とはなにか。を問われているような感じ。
ただ与えてもらうことのありがたさも。
芙美の嘘が、これからどうなるのか。その嘘に、環の寄る辺になったことは間違いない。サヨの恋人の真意はわからないけれど、サヨに当てた最期の言葉が、人間の真理を現しているように思う。
人は、生き続けることができるのだ。ずっと。
『溺れるスイミー』
かなり、心にきた。
生活している場から離れたくなる。その気持ちは、誰しも一度はあるだろう。その衝動がずっと、止めたいのに止められない。他の人は、生活できているのに、なぜ。
朝井リョウさんの『正欲』に似ている読後感?
高校の時、バスで高校に登校しようとして、最後までのり続け、知らない駅に着いたことを思い出した。
最期、『海になる』での終わり。
凄いな。ここに繋がっていくんだ。と、連作短編の妙を見た、気がする。
最近、子を産んだばかり、ということもあり、桜子の境遇には、読んでいて身のすくむような気持ちになった。妊娠中でなかったのが幸いか。
でも、だからこそ。「苦しんでまで生きる意味が分からない」ことになっても、きっと、生き続けよう、とどこかで思うのだ。心でなくても。体だったとしても。そして、「ひとは誰かを育むものになれる」