町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母娘関係の話であると同時に、介護のお話でもあって、タイトルはそれにまつわるもの。
とても素敵な表現なんだけど、もどかしさや切なさも含まれてて、読後はこのタイトルを見るだけでも胸がきゅっとなる。
家族であっても“離れることがお互いのためになる”。
こんな使い古された陳腐な言い回しじゃ到底言い表せないのだけど、こういうことはあるんだよね。
でも、途中まで本当にわからなくて、読んでいて感じるもやもやした気持ちが抱えきれなくて、どうおさめればいいのかわからなくて、一気に読んでしまった。
愛がないわけじゃなく、あるからこそ、そうしなくちゃいけなかった。
それが作品内で語られる部分が、母としての気 -
Posted by ブクログ
納得の高評価
最初はカノさんの未熟さに宙が可哀想でイライラしたけど、人ってそんなに強くないないよなって思った。どんどん助けてもらう温かさに、別れの寂しさに、惹き込まれて、涙しながら読みました。
親子ではなく家族の形、そして周りに支えてもらいながら生きること。幼少期の描写も解像度が高くてずっと苦しくて、でもとても優しい気持ちになりました。
温かいものを食べて、自分を満たすこと。自分を満たして、周りに手を差し伸べること。
これって、当たり前感すごいのに見落としがちで、やっぱり非常に大切なことだと思うんです。
人として大切な成長ができた気持ちです。本当に出会えてよかった。 -
Posted by ブクログ
葬儀屋で働く主人公や周囲の人々にまつわる差別や価値観の押し付けに向き合っていく話。
いつもながらの町田そのこだなあと思いつつ読みましたが、各章ごとに話の区切りがあり、それぞれに理不尽なことへの憤りと、そこからの気づき、一つの解のようなものが提示されてゆく、それらがなんというかよい着地で、ざわざわしながらも少しホッとさせてくれるのでした(3章だけはちょっと違く感じたけど)。
この方のほかの作品もそうですが、差別や抑圧に不満や辛さを持ちながら、いつか自身も内面に差別を抱えていることを自覚させられてゆく、という合わせ鏡のような構造をわかりやすく見せるために、登場人物の内心の描写がとてもシンプルか