町田そのこのレビュー一覧

  • 蛍たちの祈り

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    正道という男の子が生まれ、育っていく物語。
    親子の形がテーマと言ってもいいのかな。いろんな親子が出てくる。まぁ、ほとんどひどい親ばっかりだけど。
    罪の話でもあるかな。殺人とか詐欺とか、いっぱい出てくる。小さな村で、事件多すぎだなぁ。

    辛い話が多かったけれど、隆之の優しさに救われて、正道がものすごく真っ当に、温かい人間に成長していく姿は嬉しい。
    あと、幼い頃からいろんなことがあったけれど、短い間でも、心から家族と思える人たちと幸せに暮らすことができたことは、ほっとした。

    正道の同級生の可憐のその後が、ちらっとしか書かれていなかったので、少し気になる。安心して暮らせているといいな。親に振り回されてまともに生きられないのは、本当にやりきれない。

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    2026年09月08日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    離婚だけでなく両親とも決別を決意して初恋の思い出で門司港に住み始めた百合。
    ヒーローになりたい舞人とウクレレこと高木の友情の話し。
    第四弾にして店長の弱点、リズム感だけじゃなくて芸術的な部分が軒並みへなちょこ、つぎも絵がダメみたい。ってこの二人に誉められた元塾講師で漫画家目指す桐山大丈夫かぁ

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    2026年09月07日
  • 宙ごはん

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    ネタバレ

    宙が実母と暮らし始めてざっくり高校卒業するまでのお話
    ごはんを通じて、家族の身勝手な事情に振り回されて傷ついた人たちが立ち直っていくエピソードが5本ほどある。
    どうしてこんなにもと思わされるような自己中心的な人間が毎回出てきてそのたびに心がざわつかされた。
    家庭トラブルは人それぞれで傍から見たら実にくだらなく感じるけど当事者にとってはまさに人生を左右する問題であって逃げ場がなかなか作れない。宙の人生の要所要所で自分だったりそんな境遇の人たちに出会っていくが、そういう場面を見るたびに家族というもっとも小さな社会単位の大きさに圧倒された。
    そんな事情を持った人たちに料理とともに寄り添うことで立ち直るきっかけを与える過程に希望があり、毎話毎話良い読後感を感じながら読み進めてた。
    各話の間の出来事がどれも少し重くて救いがないなと思うけどその分、宙や母の花野の成長が際立ってたと思う。
    各エピソードで感情の上がり下がりを感じたジェットコースターのような作品だった。

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    2026年09月06日
  • 星を掬う

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    ネタバレ

    職場の人にオススメされた本。
    読んでみたいリストに入ってたことも忘れてた。

    家族だからって何をしたっていいわけではないけれど、家族だからこそ踏み込みたい時もある。

    夜中のトイレ掃除のシーンでは、
    おじいちゃんの葬式で叔父さんが、少し安心してしまった、と泣きながら話していたのを思い出した。

    介護をする苦労もあるし、逆にされる側の尊厳も考えなければならない。家族だからこそ、見られたくないものがある。その折り合いをどうつけるのか、それぞれに思いがあるからこそ難しいと思った。


    大丈夫。あんたは、できる子だから。

    この言葉は、きっと、精一杯の母の愛情。
    誰かの言うとおりにしなくても、あんたは自分の人生を生きていけるという後押しなのではないだろうか。



    わたしの人生は、わたしのものだ

    「わたし」として自由に暮らすには家族の存在はおもりになってしまう。近くにいたい人、近くにいてほしくない人、誰の気持ちを尊重するか、小さいときは大人が勝手に決めてしまい、大人になるとぶつかり合う。

    さざめきハイツで暮らしていた4人、それぞれの過去やトラウマ、考え方があり、その違いですれ違い、言葉がとめどなく溢れて言い過ぎてしまうこともあるけれど、それを解消するにはやはり会話をするしかなくて。


    最後、私が掬う思い出がキレイなものであるように。
    後悔のないように人と関わりたい。

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    2026年09月06日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    な、なんだよ、これ……。結局誰も幸せになってないじゃないか……。なんでこんなものを私に読ませるんだよ。やめてくれ、これ以上は泣いてしまいます。

    ミステリー要素はあるものの本格的なミステリーってわけじゃないからイヤミスとは言えないし、実際そこまで後味が悪い結末ということでもないんだよなぁ。もちろん報われなかった感は強いんだけど、嫌悪感はそこまで抱かないというか。結局、全部手遅れだったというのが虚しさを助長させてるのかもしれんね。

    ベタベタした恋愛モノはあんまり好きではないんだけど、この作品にはそういった描写がそんなになかったのが良かったね。二人の馴れ初めは上巻にあったけど、静かに歩み寄ってる感じで言葉では多く語らずに心と心の交流をト書きで表現されているのが良きでした。
    激情的で表面にいろいろ出すぎるのは甘ったるくて全身が痒くなってくるのよ。

    下巻では上巻で起こった数々の事件の謎について、その真相が明かされるんだけど、さらに事件が発生し、新たな謎が加わる中で、それらが収束し始めるのはかなりの後半。本当にこれはキレイなかたちで物語を畳めるのだろうかと不安になるくらいの残りのページ数。ハラハラドキドキ。さてどうなることやら……。
    ……そんなのってないよ、こんなの絶対おかしいよ!
    どこかでヒロインが言っていた「神は我らに手を差し伸べはしない」この言葉にこの作品のすべてが集約されていると言っても過言ではないだろう。
    みなさん、読む際はお覚悟を。でも間違いなくおもしろいよ。

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    2026年09月05日
  • 蛍たちの祈り

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    良かっです。
    決して楽しい内容では無いけれど、今の自分がどれだけ幸せだかを噛みしめることができました。
    人間誰しも人には分からない苦悩があると思うけど、決してひとりじゃないと思えました。

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    2026年09月05日
  • わたしの知る花

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    なんともいえない優しさと不器用な生き方の物語。
    本当の気持ちを見てみぬふり…だけど気持ちは最後まで抑えられない無視できないんだ。

    ラストのシーンは……よかった!

    読んでみて、そして感じて〜


    ぜひ〜

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    2026年09月04日
  • 彼女たちは楽園で遊ぶ

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    町田そのこさんの今までの作品とは
    印象がだいぶ変わっていて新鮮でよかった

    確かにホラー要素はあるものの
    節々に町田そのこさんらしい言葉の深みを感じ
    友情に心打たれました
    私はとても好きです。みんな幸せであれ

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    2026年09月04日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    門司港の小さなコンビニを舞台に、傷ついた人たちが人との出会いや優しさに救われていく物語。
    特に舞人と恋斗の友情が温かく、不器用ながら相手を思う気持ちに胸が熱くなった。
    読後は心がふんわり温かくなる一冊だった。

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    2026年09月02日
  • 宙ごはん

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    とても良かった。家族の形や人と人を繋ぐ縁が料理で表現されていて人間模様は心に来るものがあった。宙の成長談としても良いし、人は表面的な断片だけで必ずしも推し量れないと改めて感じた傑作だった。

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    2026年08月30日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    なかなかに面白いシリーズ発見!
    第二話、塾講師桐山良朗、夢は漫画家。
    第三話、村井美月にそそのかされ桐山に印籠を渡した梓は、父の介護で学校を休んでた那由多と親友になり美月と別の高校に
    第四話、リタイア後の移住大塚多喜二と純子夫妻と仮の孫ヒカル
    第五話、コンビニリーダー中尾光莉の息子恒星が母の不倫をうたがう。
    第六話、妹、樹恵琉登場

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    2026年08月29日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    涙が溢れて溢れて泣きまくった。
    私はこれまで生きてきて、お葬式やお通夜といったものには一度しか出たことがなく、幸か不幸か、死と向き合ったことがほとんどない。
    身近な大切な人を亡くした方々は、どう立ち直っているのか、故人への後悔やこれからの未来とどう向き合っているのか、この物語を自分ごとに置き換えることで、少しだけ理解できたと思う。
    大切な友人や家族が亡くなってしまった時、あの時こうしていれば良かったと後悔の念に押し潰されないよう、笑顔の思い出をたくさん思い返せるよう、大切に生きていきたいと思った。

    コロナ禍当時の、感染して入院先で亡くなった方々のお見送りについては初めて知った。感染のリスクがあるとはいえ、遺族は最期のお別れもお見送りもできず、次に故人と会う時は火葬を終えたお骨だけだなんて…想像を絶する。

    不慮の事故か、事件か、急な発病か、闘病の末か、人はいつ死ぬか分からない。大切な人が明日も変わらず元気に生きている保証はどこにも無いのだからこそ、感謝は伝えられる時にすぐに伝えたい。カッとなって酷いことを言ってしまったら、すぐに謝りたい。
    後悔のない生き方をしよう。そう思えた。

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    2026年08月28日
  • あなたはここにいなくとも(新潮文庫)

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    物語の根底にある優しさが好きだ。
    苦境に立たされている主人公達を追い込むでもなく、更生させるわけでもなく、今より少しいい未来を示して送り出すラストがすごく良い。

    お気に入りは、ばばあのマーチ。
    外で食器を叩いてオーケストラを開催している、危ない人にしか見えないばばあだが、その真意は温かさに満ち満ちていた。

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    2026年08月30日
  • わたしの知る花

    購入済み

    とある町に現れた平という奇妙な老人の過去をたどりながら物語が描かれます。人生思うようにいかないこともあるけれど、平と平の紡いできた物語に救われた人間がたくさんいました。愛してるが故に一緒にいない選択をする強さに涙が出ました。

    #感動する #切ない #泣ける

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    2026年08月25日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    面白っ!恋愛小説の楽しさも、ミステリー、ファンタジーの良さも全部詰め込まれてる!
    いつまでも見つからないエスタや謎がどんどん出てくるけど、過去が明かされることも多く引き摺り込まれる。
    下巻に行く直前にまた新たな事件が起きるので、混乱しながらもワクワクする。

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    2026年08月25日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

    匿名

    購入済み

    今回も、すごく面白かったです!
    泣いて、笑って、感動して、感情がいい意味でぐちゃぐちゃになりました。
    それぞれ当時人物に深い物語があり、その背景を知っているから、より深く愛せます。みんな大好きです!
    今回、店長さんの深い所まで知れて驚きと悲しみを同時に味わいました。ニセさんや彼女にもどうかもう一度と願っています。

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    2026年08月24日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    町田その子さんの本を読みたくて、蛍たちの祈り、宙ごはんに続いて読みました
    前の毒親家族の2冊とは違い、朗らかな印象です
    でも各章の登場人物にはそれなりの事情が各々あって、それは家庭問題を書くのが上手な町田その子さんですので、面白かったです

    家庭に入ると、雰囲気で上手く言っている家族かどうかがわかる、と言った女子高生に共感
    私も訪問の仕事をしていて、家庭に入った途端、温かな空気が流れているかどうかがわかりました

    お金があるとか、いい会社で働いているとか、子どもの学歴がとかより、この雰囲気が家庭で一番大切

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    2026年08月23日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    死んだ人が残す思いの玉。大概恨みつらみでは?というのが最初の考えたこと。老衰で死ねたらいいよなぁと思いながら、病気とか事故で人はだいたい死ぬし、何かしら後悔が多いよなと思った。
    この作品最大の盛り上がり所はやはり主人公の母親が亡くなるところではあると思うのですが、その一節のこの手を離すときが来た。という1文には涙が止まらなかった。いつか別れるし、いつか会えなくなるとわかっていても、いざその時までは実感できないのは人の性を上手く表現していると感じた。

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    2026年08月23日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    幸せ。
    人が決めるものではない。
    人に評価されるものではない。
    幸せは必ずすぐそばにある。
    それに気づけるか、気づけないか。
    ただそれだけ。
    めっちゃよかった。

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    2026年08月23日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    冒頭な「朱鷺が暴れてた」とあったので、鳥を飼ってるのかと思っていたが、人の名前だとわかったあとは、なんだか朱鷺に夢中になった。
    朱鷺がどんどん成長していく様も、時間がかかっても気持ちさえあれば前を向ける感じがして良かった。

    芝子さんの話と、最後の話はボロボロ泣いた。
    葬儀屋の話が出てくるので、どうしても自分や周りの「死」について考えさせられるが、父が亡くなってすぐの時は、この作品内の人達みたいにしっかりした思考回路にならなかったことを思い出した。

    父親が亡くなる前後の時は、こういう本すら読めなかったが、自分の中でも何かしらの気持ちが落ち着いたんだなと思った。

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    2026年08月23日