町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
コンビニ兄弟?どんな本なのと疑問に思うタイトル。コンビニ人間は読んだけど、似てるの?似てるならパスか。でも、中島健人が主演でテレビ化してるし、シリーズ4まで続いてる。これは読んでみてもいいかも。と思い購入してみました。
最初から人への優しさに溢れてるストーリーが気に入りました。心が温まります。
「この店を選んできてくれたあなたに、最大の愛を」
「コンビニを利用す客の姿、そこにある悲喜こもごもを見るのが何より幸せなのだ、誰かの人生の喜びに関われたなんて光栄です」仕事をしていて、こんな気持ちに最近なってなかったなぁ、もっと人との出会いを大切にして、優しさを惜しみなく与えても良かったかも、と考えさせられました。こんなコンビニがあったら行きたいよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編小説だけど、登場人物に繋がりがあったり、全体を通して大きな物語になっていたりで、文章構成がとても好き。
「死」をテーマにした涙なしに読めない重めのストーリー展開だが、「ぎょらん」を軸としたミステリー展開や、人間関係の描写は軽々としていて読みやすかった。
朱鷺、美袋、小紅などなど、言葉と漢字のチョイスが美しくて儚くて秀逸だなと思う登場人物の名前ばかりだった。
私は大切な人を亡くした経験がないから、表面的な感情でしかまだ読めてないんだろうけど、亡くなった人の想いを知りたい!というのは残された人たち誰もが思うんだろうなとは思った。
その人が目の前からいなくなっても、その人のことを知ってる人たちのなかでずっと生き続けているという最後の終わり方がじんわりと温たかかった。 -
Posted by ブクログ
町田先生の作品は、いつも切なくなったり苦しくなったりするんだけど最後は絶対に心があったかくなる。
読み終わると自分も何かを得た気持ちになる。
そんな町田先生の作品がわたしは大好きです。
宙ごはんも、どんな作品なのかなって読み進めると、やっぱり苦しくなる部分もあった。
なんでこんなひどいんだろう....しんどいって気持ちになったりね。
「人は物事をフィルター越しにしか見ることができない」って作中にもあったけど、ほんとにその通りだと思う。
読み進めると、そんな人間の奥底を知ると、ああそんなことがあったのね...って
フィルター越しで決めつけるのは駄目だなって思った。
個人的に花野さんにたくさん感情移入しました。
女性として、母として、未熟な部分がたくさんあるけど、苦労もしたけど、色々な人と出会って色々な経験をして歳を重ねて、いくつになっても成長している姿に、自分も重ねて、頑張ろうと思いました。
正しさだけが正義じゃない。時に間違えることもあるけど、また進めばいい成長すればいい
そんなふうに思わせてくれました。
わたしの中でまた大切な1冊が増えました。
ありがとうございます。 -
Posted by ブクログ
正道という男の子が生まれ、育っていく物語。
親子の形がテーマと言ってもいいのかな。いろんな親子が出てくる。まぁ、ほとんどひどい親ばっかりだけど。
罪の話でもあるかな。殺人とか詐欺とか、いっぱい出てくる。小さな村で、事件多すぎだなぁ。
辛い話が多かったけれど、隆之の優しさに救われて、正道がものすごく真っ当に、温かい人間に成長していく姿は嬉しい。
あと、幼い頃からいろんなことがあったけれど、短い間でも、心から家族と思える人たちと幸せに暮らすことができたことは、ほっとした。
正道の同級生の可憐のその後が、ちらっとしか書かれていなかったので、少し気になる。安心して暮らせているといいな。親に振り回されてまともに生きられないのは、本当にやりきれない。 -
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全部泣いてしまった。オーマイガッシュ
「入道雲が生まれるころ」の、何もかもをリセットしたくなる主人公にはいちばん親近感を覚えた。
背負えないものは重りになる。
「先を生くひと」も好きだった。やらない後悔より、やる後悔。頑張らなければ、「自分なりに頑張ったからいいじゃん」と自分に言うこともできない。
私も澪さんに会いたい。菜摘さんにも会いたい。きっと彼女たちを好きにならずにはいられない。
どの話にも、何かを手放すことが描かれていたように思う。
手放して楽になる気持ちも、何も残らなくなることが怖い気持ちもわかるから、とりあえず残してしまう。連絡先も、写真も、服も、雑貨も。でも、ある日ふと、それらの重みに窒息しそうになる。
そうやって抱えているものは、きっと大切だったから残しているのに、いつの間にか自分の手には余るものになっている。
手放していいものだったのだ。
何も残らなくなるわけではないのだから。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ宙が実母と暮らし始めてざっくり高校卒業するまでのお話
ごはんを通じて、家族の身勝手な事情に振り回されて傷ついた人たちが立ち直っていくエピソードが5本ほどある。
どうしてこんなにもと思わされるような自己中心的な人間が毎回出てきてそのたびに心がざわつかされた。
家庭トラブルは人それぞれで傍から見たら実にくだらなく感じるけど当事者にとってはまさに人生を左右する問題であって逃げ場がなかなか作れない。宙の人生の要所要所で自分だったりそんな境遇の人たちに出会っていくが、そういう場面を見るたびに家族というもっとも小さな社会単位の大きさに圧倒された。
そんな事情を持った人たちに料理とともに寄り添うことで立ち直るきっかけを与える過程に希望があり、毎話毎話良い読後感を感じながら読み進めてた。
各話の間の出来事がどれも少し重くて救いがないなと思うけどその分、宙や母の花野の成長が際立ってたと思う。
各エピソードで感情の上がり下がりを感じたジェットコースターのような作品だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ職場の人にオススメされた本。
読んでみたいリストに入ってたことも忘れてた。
家族だからって何をしたっていいわけではないけれど、家族だからこそ踏み込みたい時もある。
夜中のトイレ掃除のシーンでは、
おじいちゃんの葬式で叔父さんが、少し安心してしまった、と泣きながら話していたのを思い出した。
介護をする苦労もあるし、逆にされる側の尊厳も考えなければならない。家族だからこそ、見られたくないものがある。その折り合いをどうつけるのか、それぞれに思いがあるからこそ難しいと思った。
大丈夫。あんたは、できる子だから。
この言葉は、きっと、精一杯の母の愛情。
誰かの言うとおりにしなくても、あんたは自分の人生を生きていけるという後押しなのではないだろうか。
わたしの人生は、わたしのものだ
「わたし」として自由に暮らすには家族の存在はおもりになってしまう。近くにいたい人、近くにいてほしくない人、誰の気持ちを尊重するか、小さいときは大人が勝手に決めてしまい、大人になるとぶつかり合う。
さざめきハイツで暮らしていた4人、それぞれの過去やトラウマ、考え方があり、その違いですれ違い、言葉がとめどなく溢れて言い過ぎてしまうこともあるけれど、それを解消するにはやはり会話をするしかなくて。
最後、私が掬う思い出がキレイなものであるように。
後悔のないように人と関わりたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレな、なんだよ、これ……。結局誰も幸せになってないじゃないか……。なんでこんなものを私に読ませるんだよ。やめてくれ、これ以上は泣いてしまいます。
ミステリー要素はあるものの本格的なミステリーってわけじゃないからイヤミスとは言えないし、実際そこまで後味が悪い結末ということでもないんだよなぁ。もちろん報われなかった感は強いんだけど、嫌悪感はそこまで抱かないというか。結局、全部手遅れだったというのが虚しさを助長させてるのかもしれんね。
ベタベタした恋愛モノはあんまり好きではないんだけど、この作品にはそういった描写がそんなになかったのが良かったね。二人の馴れ初めは上巻にあったけど、静かに歩み寄ってる感じで言葉では多く語らずに心と心の交流をト書きで表現されているのが良きでした。
激情的で表面にいろいろ出すぎるのは甘ったるくて全身が痒くなってくるのよ。
下巻では上巻で起こった数々の事件の謎について、その真相が明かされるんだけど、さらに事件が発生し、新たな謎が加わる中で、それらが収束し始めるのはかなりの後半。本当にこれはキレイなかたちで物語を畳めるのだろうかと不安になるくらいの残りのページ数。ハラハラドキドキ。さてどうなることやら……。
……そんなのってないよ、こんなの絶対おかしいよ!
どこかでヒロインが言っていた「神は我らに手を差し伸べはしない」この言葉にこの作品のすべてが集約されていると言っても過言ではないだろう。
みなさん、読む際はお覚悟を。でも間違いなくおもしろいよ。