町田そのこのレビュー一覧

  • うつくしが丘の不幸の家

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    早くも今年読んだ中でナンバーワンかもしれない傑作。

    海を見下ろす住宅地に建つ、築21年の三階建て一軒家を購入した美保理と譲。
    一階を美容室に改装したその家で、夫婦の新しい日々が始まるはずだった。
    だが開店二日前、近隣住民から
    ここが「不幸の家」と呼ばれていると聞いてしまう。
    「不幸の家」に居場所を求めた五つの家族の物語。

    美保理たち夫婦の話を起点に、
    順々にその前に住んでいた家族たちの話になる連作短編集。
    不幸の家と呼ばれる不吉な事象も、
    次の(その前に住んでいた)家族の物語に進むと
    その謎が明らかになる仕組みになっており、
    新たな発見と点が線になっていくサマが心地よかった。
    最後の『しあ

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    2026年04月18日
  • ぎょらん(新潮文庫)

    購入済み

    死に触れて葛藤する様をそれぞれの視点で、時に苦しかったり恐ろしかったりホロリとしたり。でも最後には大きな営みを見守っているような暖かい気持ちになる事ができました。

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    2026年04月17日
  • わたしの知る花

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    さすが町田その子さん。
    丁寧に人間の苦くて脆い部分を表現しているなと思いました。

    最初は短編かなと思いましたがなるほど、複数人の視点を通した平さんとおばあちゃん2人の物語でした。
    最後はぼろぼろと泣いていました。


    自分ができなかった後悔があるからこその言葉だったんですね。
    これほど大切に思っているのに、どうしてこうなってしまったんだろう。
    人生にはタイミングがありますね。

    平さんはずっと1人で、孤独で辛い中よく最後まで生き抜いたなと感じます。
    最後には少しでも、人生悪くなかったと思てたらいいな。


    He knows what the most important thing in h

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    2026年04月16日
  • 宙ごはん

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    ネタバレ

    母娘テーマの答え、のような帯?メッセージより
    私は52ヘルツのクジラ→星を掬うの→宙ごはんの順番で読んで良かったなと思いました。

    母と娘の拒絶、母と娘の歩み寄り、
    そして母と娘の人生を彩るものとして料理をテーマに各章おいしそうな料理が記載されているからとってもお腹がすきました。

    各章ずつ母娘の距離が縮まっているようで
    お互いを尊重しつつ笑い合える関係性がそのこ先生の優しい文言で書かれていたのが温かい気持ちになりました。

    最終章にいきなり新キャラ、とかいきなり重要キャラがいなくなったり、そのテンポにビックリしたし、それがあったからこそ宙とカノさんの話に意味が深くなるのですが
    そんなに凝った

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    2026年04月15日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    ​巫女と騎士団長が織りなす、あまりに純粋で儚い恋模様には、
    思わず口元が緩んでしまうほどの多幸感がある。
    二人の距離感や心の機微が丁寧に描かれており、
    読み手をも甘酸っぱい空気感で包み込んでくれる。
    ​また、王宮に渦巻く謎解きパートも秀逸だ。
    独自の世界観を壊すことなく、
    論理的で矛盾のない展開が物語に深い説得力を与えており、
    その筆致には確かな感動を覚えた。
    まだ明かされていない謎や伏線も多く、
    彼らの恋の行方と事件の真相がどう交錯していくのか、
    下巻への期待が止まらない。

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    2026年04月15日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    第2話のハローフレンズが良かった。
    やりたいことが見付からないじゅえるに、かおりが「結局出会いしかないんだと思う」から始まってる、「自分でよりよい道を見つけられたり、自力で発見できれば、それはとてもいいことなんだと思う。私もそういうことができるひとに憧れるもん。でも、みんながみんな、そうじゃないよね。どれだけ焦っても、苦しんでも、それだけじゃどうしようもできない。自分にとって必要なひとと出会うべきタイミングっていうのがあって、そのタイミングがこないとはじまらない、そうゆうひともいるんだよ。だからね、会わないといけないひとがいて、でもまだ会えてないのかもしれない」
    私はやりたいことがあった人だっ

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    2026年04月14日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    辛い悲しいだけのストーリーではなく、それぞれが救われるストーリーで素敵な作品に出会えてよかったです。
    お隣の信子さんの言葉が刺さりまくりでした。

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    2026年04月13日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    安定の面白さ。

    出てくる人物がみんな優しくて、文字通り暖かい気持ちになりながら読む事が出来た。

    ヒーローになりたいって思いが成就出来ただけでなく本物のヒーローみたいに立ち回る様子が読んでいて心地よかった。

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    2026年04月13日
  • コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店 2巻

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    待ってました!第2巻!

    漫画家志望?の桐山くんの話や、光莉さんの息子さんが出てくる話、どれもとても面白いし感動の場面では涙しました。
    この巻はツギが、カッコよ!

    ドラマがぼちぼち始まりますが、めっちゃ楽しみです(*´ `*)

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    2026年04月11日
  • 宙ごはん

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    こんなに尊い物語があるだろうか。最低に感じる母親、優しすぎて心配になるやっちゃん、一途であると信じたかった彼氏、全ての登場人物の印象がガラッと変わった。優しさは、強いものなのだ。間違った優しさは、人を傷つけるものになるが、そこをしっかり区別できるやっちゃんが私も大好きになった。宙のごはんを私も食べたい。どんな未来でも、「大丈夫」って思えるように生きていきたい。

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    2026年04月10日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    人の死が関わり、遺された人たちの立場より
    心情や視点をえがくのが多い人なのかなと素直な感想。

    みんなそりゃあ自分に甘くて優しいから、ああしとけばよかったの後悔が誰かにきっとある。
    その罪悪感は相手がいなくなった時ほんとうに出てきても、どうしようもないことなのだと実感される。伝えられるのだ。

    家族や大事な友人を今、大切に今、相手のためにできることを考えていこうと思う。

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    2026年04月08日
  • 星を掬う

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    わたしたちが見ている相手は、相手の1つの側面でしかない。それぞれが過去を抱えながら生きているということの描き方がとても上手で引き込まれた。人間関係を構築する上で、若い頃から読みたかったとも思う。

    客観的にみているから感情移入できないところも多々あったけど、「家族」の中にいる当事者になると、自分中心になってしまうこともあるのだろうな。だからこそ、終盤の母の言葉には心に残るものがあった。タイトルの由来も良かった。

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    2026年04月07日
  • 星を掬う

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    泣いた。
    母親との関係は誰にとっても自分の根源であるし、それに執着して卑屈になったり、自分の今を自分で苦しめてしまうということは大人にっても結構心当たって、結城の言葉にドキリとする人は多いのではないかと思う。
    でも今も未来も自分の人生っては自分のもの。辛いことの多い思い出も掬い上げれば、一片の救われる穏やかな出来事だってあるはず。そういうことを胸に抱いて生きていきたい。

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    2026年04月05日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    誘拐された神巫女を探すのは、騎士団長の恋人。
    私の大好きなコバルト文庫の香り…これぞロマンタジー!と思いながら手に取ったけど、めちゃくちゃミステリーでさらに大喜び。世界観がファンタジーなだけで、完全にミステリーです。

    ハウダニットにホワイダニット。
    上巻を読み終えたところでは、巫女が攫われた理由も、どうやって攫われたのかもわからない。

    エスタ、いまどこにいるんや。
    無事でいてくれ。
    ということで、あっというまに下巻へ。

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    2026年04月05日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    今月からドラマが始まる『コンビニ兄弟』の作者が手掛ける王宮ロマンスファンタジーです。

    わたしはカタカナが苦手なので、冒頭の「主要登場人物一覧」に20人以上のカタカナの名前が一斉に並んでいるのを見たときは、正直に言うと覚えられる自信が全くなく、どうしようかと思いました( ̄◇ ̄;)

    しかし最初から一気に20人登場する訳ではなく、少しずつ増えていく感じになっているので、頻繁に登場するキャラクターについては難なく覚えられました。
    一つ引っかかったのが、第一章の最初に登場するキャラクター達は誰も「主要登場人物一覧」に載っていないし、その後にも登場していないので重要じゃない…のかな?(゚ω゚)
    どのキ

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    2026年04月04日
  • わたしの知る花

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    読後こんなに胸がいっぱいになった作品はない。

    そして、沢山の素敵な、記憶に刻み込んでおきたい言葉が綴られていた。

    親しい人ほど、大切な人ほど嫌われたくないから言葉を選ぶ。
    そして視野が狭くなる。
    その結果、ズレが生じることになる。
    自分の醜いところも全部曝け出して本音で話すって凄く怖くて難しいことだと思う。
    ただ、お互い深く理解せず後悔するよりはマシだ。
    自分自身のことさえ理解できていないのに人を理解ふるなんて、どれだけ話し合っても難しいことだよな。
    ただ、それを諦めてしまったら終わりだよな。

    凄く色々考えさせられる作品。

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    2026年04月02日
  • わたしの日々が、言葉になるまで 小説家に学ぶ言語化のコツ

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    読みやすい1冊でした。いつもは小説の作り手としての町田そのこさんが覗ける1冊でした。「町田そのこさんってどんな人なんだろ?」と思いながら読み進めていきました。

    語彙を高め、トライアンドエラーで進んでいくコミュニケーションや言葉選びを学ぶことができました。

    言葉を口から出すと取り返しがつかない恐怖もありますが、少し肩の力を抜きながら町田そのこさんの考えを学ぶことができます。

    その場にあった言葉よりも自分の選ぶ言葉に自信が持てるようになる1冊でした。

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    2026年04月02日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    町田そのこさんの本をこれで全部読みました。(多分)

    『ぎょらん』って何となく生々しい感じがして読むのが一番最後になってしまったのですが全然そんなことなかったですね。『イクラ』のイメージがそうさせたのかしら?

    読んでみたら…色んな死にまつわる話しで一つ一つがとても切なく悲しくそして温かく感じました。

    中には壮絶な死に方に立ち合ってしまい長年苦しんできた人もいました。
    でも、もがきながら周りの人に支えられながら前に進んでいく姿に思わず応援したくなる。

    このお話し、町田さんのお話しの中で一番好きになりました。

    (Word)
    ・救い救われて生きていけ

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    2026年03月30日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    ネタバレ

    町田そのこ先生初のファンタジー小説。 すごく、良かった。前半は神妃となった巫女、エスタと騎士団長レルフの恋、そして攫われたエスタを探すうちに起きる別の毒殺事件。ミステリ色の強い作品で面白く、特に下巻からは一気読みだった。 私の推しはレルファンの従者リル。すごく健気で、可愛くて、応援したくなる。幸せになってほしい。ハッピーエンドと言えるかは微妙な結末だけど、納得のラスト。外伝とか出ないかな。

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    2026年03月28日
  • 宙ごはん

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    育つ環境によって形成される人格が決まるのは本当にそうだなと思った、子どもも大人も同じように苦しむけど、苦しみの形も違って、普通に生きるって難しいんだなぁ、、と。子どもは親を選べないし、選べなかったが故にそのまま大人になるの繰り返し。
    生きるって難しいよねえ、と大人になればなるほど考えてしまう作品だった。

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    2026年03月27日