町田そのこのレビュー一覧

  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    今回は、推しの話、友情と夫婦の話、恋愛話とバラエティ豊か。
    最終話がこのシリーズで今までで一番重たい話だった。
    ツギの過去の苦い愛。
    でも華も辛かったんだよね。
    最後は救われて終わって良かった。

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    2025年09月03日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    時間を遡っていく構成が凄くいい。前章で出てきた落書きや釘、一家離散、枇杷の木の真相が後の章でわかってくるのが「そういうことやったんか」となって面白い。

    側から見ると一概に幸せとは言えなさそうな登場人物たち。でも信子さんが言うように、考え方を変えることで状況が一変することもある。幸せかそうじゃないかなんて本人にしかわからないし、自分が幸せかは他人に決めさせてはいけない。

    徐々に各章の繋がりが見えてくる面白さもあり、なんとなく明日はいい日になりそうと思えるような温かい話で良かった。

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    2025年09月01日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    3話構成。
    どの話も良かったが、特に美月の成長物語が良かった。
    人は愚かだ。
    相手と同じ痛みを知って、改めてその愚かさに気付く。
    でもそれで成長するんだね。
    テンダネスの人々はそれを教えてくれる。

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    2025年08月30日
  • 宙ごはん

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    町田そのこさんの作品の中で1番好きな小説。単行本ですでに読み終えていたけれど、文庫化されて2本の掌編が収録されているということで再読。やっちゃんと宙ちゃんとの初対面のエピソードが嬉しい。
    やっちゃん、やっぱり好きだなぁ。再読しても同じように号泣しました。
    寺地はるなさんの解説もお得感あり。

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    2025年08月27日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    こんなに入り込まされるシリーズの小説、初めて出会った。とっても大好き。
    テンダネスの門司港こがね店の人たちの生きる姿を追えるのもすごく楽しかった。それに、プロローグとかエピローグに登場する方々の行方もとても気になる。続編、期待して待っています。

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    2025年08月26日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    「フェロ店長の不埒日記」には受けた。
    読んでみたいなぁ。
    近所に行きつけのコンビニはあるが、ほぼタバコを買うだけ。
    実際にこんなフェロ店長が居たらどんなだろう?
    心温まる連作短編。

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    2025年08月25日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    なんて、優しい人たちなんだろう。絶対に悪で満ちていると思っていた人にも、過去の辿ってきた軌跡はあって、傷ついていて、それを乗り越えようとしてもがいている。こんなに、全てを失ったかのような状況で優しい選択を取れるものなのかと、涙が止まらなかった。今までの中で一番優しい人だと思った。行動も、その意味も、全て自分ではない、まわりや大切な人のため。こんな誰でもできるわけじゃないことをするのは、並大抵の精神力と想いではできないんじゃないか。感動を超えていて、適切な言葉が見つからないけど、心が津波のように大きく波打つほどその優しさに痛くもなったし感謝もした。私の、人間としての生きる目標のようなものを与えて

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    2025年08月24日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    短編集だけど、ラストを読むと短編集とも言い切れないので最初から順に読んで良かった。
    不幸もあるけれど幸福の家に思える物語。

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    2025年08月23日
  • 夜明けのはざま

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    葬儀屋を中心とした話が珍しく話としても面白かった。何人かの人物に焦点をあてて語られていくが、今まで無意識に避けていた葬儀屋の在り方について考えさせられる。本を読む限りは素晴らしい職業だと思うけれど実際に結婚や家族となると驚いてしまう気持ちも決してないとは言いきれない。家族が集まる式であるのに葬式はとても怖い。それを如実に表しながらも人が行き着く先、向き合い方について教えてくれるような本だった。

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    2025年08月22日
  • 宙ごはん

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    久々に琴線に触れる作品に出会えました。
    私たちは普通であること、自分にとって理想の母親像や家族像に憧れるけれど、現実は自分の想像通りにはいかないし、上手くいかないことが多く、時に困難な事態に遭遇してしまうことも沢山あります。そんな時、そばで支え、向き合ってくれる存在がどれほど尊いことなのかを改めて実感しました。それは家族でなくても、友達であったり、ちょっと近しい他人であったり、様々な形があります。近すぎると、存在が当たり前で大切さに気づかないけれど、いなくなって初めて、もう二度とその人には会えないし、相談することも雑談することもできないのだという、ごく一般的な事実に気付かされます。
    けれど、そ

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    2025年08月21日
  • 宙ごはん

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    また泣いた。町田そのこさんの本で、泣かなかったものは無い。
    それほど、心が動いてじんわりと暖かくなる。

    ごはんを通じて幸せを手に入れたり、助けたり、成長を遂げたりしてゆく物語。
    作中に登場するごはんは、とても美味しそうで食欲をそそられた。
    家族や、大切な人と食卓を囲むということがどれだけ大切なことか、幸せなことかと教えてくれる1冊だった。

    当然だが生きることにはご飯が必要で、それは体を生かす為にも、心を生かす為にも、美味しいご飯というのは大切でなくてはならない存在。

    ご飯を食べている時、この物語を思い出して少し泣いてしまった。

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    2025年08月20日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    シリーズなんて…面白いに決まってる…!!
    1冊目で登場していた人物が主人公の話も、すごくいい。その視点からの気持ち、考え、価値観も知ることができるし共感もする。救いの存在って、本当に大切だと思う。それに、その存在があって気づくことは、人生の宝だと感じた。もう2冊読めるなんて、幸せです。

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    2025年08月18日
  • 宙ごはん

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    大人たちが抱える呪縛。それは子供たちにも伝染していく。
    そんななか、たくさんの人に支えられ成長してく宙は、様々な苦難に対して、守られる立場から守そうとする存在へ、どうしたらよいのだろうと苦難を受け止め悩みながらも向き合う。
    そこには、やっちゃんとやっちゃんの料理の存在が大きい。
    宙のまっすぐな姿勢は、周りをも幸せにしていく。

    読後、様々な感情があふれて何をどう伝えたらよいかわからない。
    次々とおとずれる苦難、これでもかと読みながらも心が削られ揺さぶられ、涙が止まらなかった。泣きながら読んだ。
    読んでいて苦しいのに読むのをやめることができず、最後、明るい兆しが見えたことに本当に救われた。

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    2025年11月29日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    大好きなシリーズ。店長のフェロモンにやられる人とやられない人の差が相変わらず面白い。店長の子供の頃のエピソードもおかしくて好き。志波兄弟は直接絡まないがヒーローと友情の話も良かった。

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    2025年08月17日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    コンビニだけど、こんなに色んな意味で心奪われる場所があるだろうか。ふらっと立ち寄るだけの場所かもしれないけれど、そんな場所が1日の中で癒されたり勇気をもらえたりしたら、どんなに心強いか計り知れない。
    登場人物たちが苦悩を持ち、その苦悩を乗り越えていく様が私自身にも勇気をもらえた。私も人のモヤモヤを少しでも取り除ける人になってみたいと思った。
    想像を超えた、とっても心に沁みる一冊でした。

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    2025年08月16日
  • 夜明けのはざま

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    ネタバレ

    「見送る背中」「私が愛したかった男」「芥子の実」「あなたのための椅子」「一握の砂」の全五章からなる小説。【家族葬専門葬儀社 芥子実庵】を舞台として、全五章それぞれの主人公の視点で死とは何か、家族とは何か、仕事とは何かを紐解いていく。特に「一握の砂」において佐久間が仕事と恋人どちらを選ぶかという究極の選択をするシーンは目を見張るものがある。

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    2025年08月10日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    出会うべくして出会う人たち。
    そしてそこから始まる素敵な縁。
    きっと運命じゃなくて必然なんだろうと思う。
    裏表紙の言葉
    「この優しい出会いは 小さな幸せなはじまりだ」
    この本にぴったりな言葉。
    小さな幸せをちゃんと見つけて
    出会った人たちを幸せにしたい。

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    2025年08月02日
  • コンビニ兄弟3―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    「大人だって、悩んでいい。」 
    毎日悩みまくりで当たり前すぎたけど、
    登場人物たちも色々なことで悩んでいて
    そこが解決される時にほわっと温かい気持ちになる。

    何かがあったときに
    逃げるのか、解決するのか
    色々な葛藤があると思うけどそれも人間らしくて
    自分も頑張らなきゃな〜って思う

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    2025年07月28日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    コンビニ兄弟第4弾、舞人と高木の友情には泣かされた、何でTVドラマ化しないんだろう、最近のTVプロヂューサーは勉強しない、本も読まなきゃ映画も観ない、特にハードカバー化されていないラノベ風小説なんて見向きもしないようだ、このままではアニメ化の方が先かなあ、もうある男優・女優が自分の頭で演技しているのだが。

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    2025年07月24日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    忙しさのせいで余り本を読んでいませんでした。
    4作目いいですよ。
    コンビニ兄弟の出番は殆どありません。
    まあ3作目までで人となりが描かれていますので
    これからは門司港のテンダネスに引き寄せられる
    周りの人達の人生が中心となっていくのでしょうか?
    是非シリーズで続けて欲しいです。

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    2025年07月20日