町田そのこのレビュー一覧
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恋愛ファンタジー色の濃かった上巻とは打って変わり、下巻は巫女エスタの捜索や相次ぐ毒殺事件など、ミステリー色が一気に強まる展開。物語全体を通して振り返ると、恋愛×ミステリー×ファンタジーが絶妙なバランスで絡み合い、完成度の高さを感じさせる一作だった。
ファンタジー戦記ものとして見るなら、もう少しバチバチと火花が散るような緊迫感があってもよかったかもしれない。とくにラストの戦いは、もう一段階盛り上げる余地があったようにも思う。ただ、それは「戀記」が目指している方向性とは少し違うのだろう。
それにしても、これまでとは異なるジャンルでありながら、しっかりと“ファンタジー作品”として描き切る町田さん -
Posted by ブクログ
どんなひとでも、人生で、1つや2つ澱のようなものを抱えている。(その澱は、人それぞれであって、独特なものである)実社会では、そのような経験はひた隠しにしながら生きていくものであり、他人の人生の澱に触れる事はなかなかにない。そういう意味では、他人のそれに触れることができる作品でありました。
特にこの作品では、女性、それもある程度大人になった女性を主人公にした5つの短編で構成されているため、男性として読むと、近しいその年代の女性(私で言うと、妻)が腹のうちに抱える毒のようなものを見させられ感じ入ることで、相手に対して思いやれる気持ちが形成された。
ただクジラたちでもそうであったが、ファンタジー要素 -
Posted by ブクログ
大事な人が亡くなった時、その亡くなった人が伝えたい思いが宿るとされるイクラに似た“ぎょらん”。本作ではそもそもそれが存在するのか、存在するとしてそれは残された者が故人にこう思っていてほしいという願望が反映されたものではないのか、など様々な意見が出るが結局どれが本当化かはわからない。
いずれにしても、大事な人との別れは大抵の場合突然で、お互いの最後の思いを100%納得できる形で伝え合えることはほとんどないと思う。だから生きているうちに、時には喧嘩もしつつ、できるだけ本当に思っていることを伝え合えることはまずもちろん大事なこと。そして故人の死後、残された人に対して故人がこう思っていたのだろうという -
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はあ…町田そのこさんは本当にすごすぎる…まず第一話を読み終わった時点でもう本を落としそうになったからね…
まさか…そんな……って。
第二話は第一話に続いていて、更に心にグッとくるものがあった。
特に「自分の足で歩いて辿り着いたところには居場所がある」(晦ましてます)っていう言葉には心にずん、ときた。
今、子どものことで悩んでいましたが、それもそうだ、と思えたし、なんとなく心が楽になった。
このコンビニ兄弟のどのシリーズか忘れたけど、夫婦の話があった時も、嫌な(とか言ったらだめやけど)旦那に対しての奥さんの言葉がとても刺さったのを今でも覚えてる。
嫌な旦那だ、なんて一言も言わずに「あなたをそうい -
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ネタバレいやー本当に一代戀記でした!
「戀記」とは、町田そのこさんの造語らしい。
「戀」=恋心、想い慕うことという意味があるので、つまりは「恋物語」ということだ。
最初は単なる騎士団長と巫女の禁じられた恋を起点に、攫われた巫女の奪還を目指す物語だと思っていた。
だからこのタイトルも、ハヤディールという国の名前を冠する恋物語なんて、少し大袈裟では?と思っていた。
だけど、下巻の最後の文章で、「ハヤディール王国の伝説」という箔がついて納得。
上下巻合わせて700ページ越えの長い探索の日々と、いざ突入となった1日の緊迫感あふれる描写。
レルファンやカルヴァ、リルを見ていた時間が長いほど、その無慈悲な結末 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本は、読むつもりありませんでした。
理由は2つ。
伊坂幸太郎さんの『楽園の楽園』を読んでからの方がいい…と、きいたから。
もう一つはホラーだときいていたから。
ホラーもオカルトも大嫌い。
夜中に思い出すと怖くて仕方なくなるのです。汗
でも、町田そのこさんの本を全部読む!
と、決めてから早3年目。
あと残すは1冊…と、なってから新作がどんどん出て追いつかない!
ても、3年がかりだし、『楽園の楽園』を読んでからだとまた新作が出てしまうかもしれない!
と、いうわけで怖さを堪えて手にとりました。苦笑
ホラーって言ってもそんなに怖くないんでしょ?
と、思っていたけれどやはり怖い。
でも、感