町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレミツがなぜコンビニ店で働いているのか、その謎(謎だったのか?)がついに明かされ、この暖かい雰囲気のシリーズからは想像もつかない壮絶な過去があったことを知った。
大切な人を失う、それがどれだけ苦しいことか。知りたくないし、これから先も知ることがないといいなとその気持ちを、ミツは早くに知ることになってしまったと思うと、穏やか且つ周囲の人間を虜にさせてしまう彼の印象が変わってくる。
それでも、ずっと哀しみの中にいるのではなく、希望を持って生きているところが応援したくなる。
ミツは魅力ある人間なんだろうけれど、どうにも掴みどころがなくて、実際にいたら近寄らないタイプだろうと勝手に思っていたが、偏見 -
Posted by ブクログ
前作までをほぼ忘れた状態で読み始めたが、今回の主人公は新たに登場した人物(たぶん)であるため、問題なく楽しめた。
今作は離婚したばかりの女性、ヒーローになりたい男性がそれぞれ主人公。
ヒーローになりたい男性、大人になってもそういう気持ちを持っているって素敵なことだなとは思うが、確かに周囲にはなかなか言えないよなぁ。言ったところで、本気にされないのが目に見えてる。
私も些細なことですれ違ってそのままになってしまった友人がいたなと、高校生時代の恋斗とのエピソードを読んで思い出した。
成長した舞人なら、なぜ恋斗が人の夢を否定するような発言をしたのか、頭ごなしに喧嘩別れするんじゃなく、真意を問う姿勢 -
Posted by ブクログ
町田そのこの蛍たちの祈りを読んだ。
オムニバス形式で、時間が流れて話が進んでいく。
蛍は最初と最後にしか出てこないが、その景色を想像してしまう。
私が小さい頃は家の周りを飛んでいた。
田んぼや小川は今のように整備されていなかったので生物が沢山居た。
子供は親を選べない。
親による虐待やいじめなと小説には良く出てくるが、私の周りには余りそういう話は無かった。
私の祖父は保証人のハンコをついて、金額が大きすぎて利子を父親が給料の他にアルバイトをして払っていた。
母も連れ子の継母で苦労したらしい。
私達兄妹は愛情を貰って育てられた。
本書の人物のような人生無縁だがそれぞれの生き方が良く表現されていて -
Posted by ブクログ
感想が難しい。
正直、死と生きることがごちゃ混ぜになっていて、本を読んでこんなに心が痛くなったことがあっただろうかと思う。でも、どのお話も救う側の男性みたいな人が私の側にもいてくれたらなと思う。そして、どんな境遇であっても受け入れて生きて行こうとする女性たちに強さを教えられた気がする。
誰でも海になれるなら、私もなりたい。
けどなぁ、みんな本当に地獄に限りなく近くて、「海になる」とかどうしてその状況で何年も我慢できるのか本当に分からない。「溺れるスイミー」の唯の気持ちは共感しすぎて、私も唯と同じ人種だよなと思った。「波間に浮かぶイエロー」の芙美さんが1番好きだな。