町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ王族毒殺ミステリは宮廷内闘争も含めて面白かった。王位継承権のない王女が何故狙われたのか。これまで毒殺された王族は何故いなかったのか。その辺りで物語に引き込まれた。
正直それまでは時間軸が入り乱れるのが気になって物語に入り込み辛いと感じていた。差し込まれる過去の恋愛パートもローティーンの頃に読んだ少女小説を思い出すようで最初は良かったのだが、あまりにぶつ切り過ぎる上に並行して進む現在パートとリンクする要素もなく、冒頭の酒場パートには戻って来る気配がないし、何でこんな構成にしたのかなと疑問がよぎった。だが王族毒殺が起きて下巻パートに突入すると時間軸も統一されて読みやすくなった。
恋愛パートについて -
Posted by ブクログ
こちら、とても良かった。これまでに読んだ町田さんの作品のなかでも、特に好きでした。
葬儀社を舞台に描かれた作品。
悩み、傷つき、憤り、迷い、周りと関わりながら気づくこともあるし、そこで立ち止まって自分とも向き合える。心の奥深くまでとどく心理描写が生々しい。
苦しさ、悲しさ、焦燥感や諦め、どうしたらいいか分からない気持ち、さまざまな感情と一緒に思考の海をグルグルグルグル……。身に覚えのある感情に、込み上げる気持ちを感じながらページをめくりました。
『自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。』
みんなが自分の人生を“自分らしく”歩んでいければいいのにと思う。
俯瞰して見る -
Posted by ブクログ
ネタバレオーディオブックにて。
なかなか重い話で、辛い描写も多かったけれど、最後まで引き込まれて聴き終えた。
少年と、自分の息子の年齢が近いこともあり、少年の置かれている状況にとても胸が痛くなった。
子育て中の身としては、虐待はもちろん絶対にあってはいけないことだし、子どもがかわいいからと何でも許したり、甘やかしたりすることが、その子のためになるわけでもない。多様性を尊重することと、親として必要なことを教えたり導いたりすること。そのバランスも難しいなと思った。
アンさんがトランスジェンダーで、元女性だったことには驚いた。
そして、アンさんのお母さんも印象に残った。優しくて、決して悪いお母さんでは -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ町田その子っぽい。
毒親、シングルマザー、地方の閉鎖的なコミュニティなど社会的な問題を物語を通して、当事者にしかわからないような心情とともに描いている。
読み進めながらきっついなと思いつつ、複雑な家庭環境や背景のある人たちのことを、自分がどこまで理解できるのだろうか。と感じた。
血のつながった家庭というのはもちろん重要なコミュニティであるが、なにもそれだけにしばられる必要はない。血のつながりのない関係でも相手のことを考えて、思いやるなかで生まれる「つながり」はかけがえのないものだと思う。
最も大切なのは「お互いを尊重し合うつながり」であって、親子、家族といった「制度的なつなが -
Posted by ブクログ
ネタバレアットホームなコンビニを通じて、孫と祖母、高校のクラスメイト同士などの暖かな人間ドラマが見られました。
私自身もそうであった気がするし、今もそうかもしれないけれど、特に高校生などの若い頃は、自分の感じたことや正しいと思ったことが重要であり、それにとらわれて身近な人の感情に気付けていなかったり、その人のことをよく理解できていなかったりしがちだと思った。
第一話の詩乃と、一巻でも出てきた第三話の美月は性格は違うが、人との関わりを通じて視野を広げ、詩乃は祖母のこれまでの人生を想像して共感し、祖母との仲を深め、美月は自分の正しさを翳すことの傲慢さを理解し、新たな友人と仲を深めて母に言いたいこ