町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでて辛い場面が多かったけど、とてもやさしい本だった。
やさしいな、そんなこと現実ではありえないな、なんて思いながら読んでいる自分に気づき、いつの間にか疑り深くなってしまった自分に気づく。
世の中良い人ばかりではない、思うように事は進まない。自分はなんてちっぽけな人間なんだ。いろんな不条理な出来事を経験して大人になった私の心持ちを、
子どもの頃、あるいは本来の自分、原点に、リセットしてもらったような読後だった。
もう一度、人を信じてみよう。心の軸に、希望を携えて生きていこう。そんな思いに導いてくれたこの本に感謝したい。
同時に、いろんな事を乗り越えて人生ここまで頑張ってきた自分にも、拍 -
Posted by ブクログ
ネタバレ都合で一気読みできなかったのが悔しい…。
町田そのこさんの作品は3作目。今回も当たりだった。推し作家の仲間入りだ。
過去に自分の記事で対象者を苦しめてしまったことへの罪悪感を抱えた主人公が、連続死体遺棄事件を追う。
容疑者として浮かび上がった憧れの同級生。被害者、加害者たちはなぜこんな事件に巻き込まれてしまったのか。
読者の大半は思うだろう。自分だったらこうするのに、こうはならないと。なぜああしなかったんだと。
正直私にも理解しがたい。でもニュースを見れば、自分をどんどん苦しめる方向に進んで抜け出せない人がどれだけいることか。そう思うと、自分も一歩道が違えば同じような状況や感情になってしま -
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九州のみのコンビニチェーン「テンダネス」の門司港こがね村店を中心に
繰り広げられる、出来ごとの連作短編集の第2弾。
いつものようにフェロモンを無意識に振りまいてる店長に群がるファンや
店長の妹・樹恵琉のファンまで集まるようになり、店は繁盛するが、
いろいろと騒がしいやら、うれしいやらと言った中で、悩める人が訪れる。
今作はプロローグと3編とエピローグの構成。
プロローグは1巻のプロローグの続きになっていた。
・失恋から高校をさぼった詩乃は、容姿が激変した祖母と意外なところで出会う。
・バイト店員・廣瀬は自分のことを窮屈な男だと思っているが、美少女に日常を
乱され始める。
・美月は、親友だ -
Posted by ブクログ
読書中は夜の暗闇にいるようで、ときどき数匹の蛍火が「ポワッ」と光ったと思いきや、また暗闇。
その儚い蛍たちに希望をもらいながら、なんとか夜明けを迎える、そんな読書体験でした。
厳しい家庭環境で苦悩する登場人物たちの生活描写に、何度も目を背けたくなり。
いのちの駆け引きをしなければならいほどの境遇に、私の温い人生では出くわすことはないけれど、筆者の文才には、精神が掻き乱された。
桐生産業で働く綿貫紅実子が寛太に陶酔していく様が、40代という年齢的な孤独もあいまってリアルでした。
桐生や綿貫に支えられながら、正道が立派に育って、気持ちを打ち明けられる友に会えたことが、心を温めてくれた