町田そのこのレビュー一覧

  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    こんな店長のいるコンビニがあったら行きたいかと言われると考えてしまう。興味半分では行ってみたい、ひと目拝んでみたいとは考えるだろうな。でも日常的に使いたいかと言われると多分ノー。騒がしい客と長いレジ待ちについ舌打ちしそうだなって。あとやたら名前を覚えられてるのもちょっと抵抗あるかも知れない。(どういう経緯で名前が知れるのだろう?宅配受付とか?)個人的にはコンビニの店員さんとは他人でいたい。でも落ち着いたイートインスペースがあるのは魅力的かも知れない。物語の舞台としては面白いし温かくて良いのだけど、自分の求めるコンビニ像とは違うという事実もちょっと面白い。
    印象に残ったのは老夫婦の話。目まぐるし

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    2026年06月09日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    死別って心の準備が必要なので、色んな心残りもあるだろうな。トキは長い間苦しんでいたけど、とても優しい人でその行動にジンときた。タイトルの“よ“がはみ出てて可愛い。

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    2026年06月09日
  • コンビニ兄弟5―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    1〜4まで、心温まるストーリーでほっこりしてきたが、ここにきて頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。
    これまでの話は前置きだったのかと思ってしまうほど深く濃い物語に、色んな感情が入り乱れて、そして泣かされた。
    これまで町田そのこさんの作品は『52ヘルツのクジラたち』、『月とアマリリス』しか読んでいないのだが、この2作品と『コンビニ兄弟』を書いたのが同じ作家であることを忘れていたのだ。
    最後はまた元のテイストに戻ってくれたので、ある意味安心したけれど、完全に油断していた。改めて作風の幅広さに驚く。

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    2026年06月08日
  • 夜明けのはざま

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    生きるのって苦しい。でも、それは自分だけじゃないという希望でもある。
    町田そのこさん、絶妙にイヤーな人を描くのがうまい。様々な抑圧からの解放というのがなんとなくいつもテーマにあるように感じます。

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    2026年06月08日
  • 月とアマリリス

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    事件の解決後にも長く尺が取られていたのが印象的だった。真実が明らかになり、犯人が逮捕されたとしても事件の余波があり、当事者や関係者の中では終わった訳ではないという当然のことが描かれていたのが良い。美散は懲役6年か。なかなか重いなと思った。彼女達の歪な同居生活、高原がいなければ成り立たなかったものなのに、ヤツさえいなけりゃなと思ってしまうような温かさと物悲しさがあった。また祖父が怒り涙しながら美散を抱きしめたシーンも強く印象に残った。大切に思ってくれる人達はいたのに恋愛に盲目になって気づけないというのはあるあるではあるが、気づく為の代償が大きすぎて気の毒だった。頑張って立ち直ってほしい。
    全体的

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    2026年06月07日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    門司港にあるコンビニを舞台に繰り広げられる連作短編集

    塾講師桐山、女子高生梓、大塚さんの話が良かった。
    子どもも大人も年齢に関係なく、どのように進むのか、生きていくのか、悩むものだよねと改めて実感

    梓の話は身にこたえたけど、芯がしっかりしいて大人になった今でも見習いたい

    じゅえるも登場しまだまだ波乱は続きそう。

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    2026年06月07日
  • わたしの知る花

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    素敵な素敵な話だった。
    とても悲しく一人で亡くなっていったと思っていた平さんが、残そうと思って残したのではない、平さんの物語。
    波乱の人生をひとり生きた彼は「何も残さなかった」ではなく「大事なものを残した」。そして彼はきっと残そうという気持ちで生きていなかった。
    「残ったか残ってないかなんて、自分で決められるもんじゃない」そうだよなぁ。

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    2026年06月07日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    表紙とタイトルから絵本みたいに和むストーリーなのかなと期待して読み始めたら、もう、ほんとにとんでもないグロ小説で、とんだ災難に遭った。
    右も左もゲボみたいな奴ばっかりで、なんなんだこれは 地獄を見せられているのか?と思ったが、最後はあまりの感動で涙が止まらなくて、ストレスパートを乗り越えて良かった…と思った。

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    2026年06月06日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    ハイスペックニートだった朱鷺が葬儀屋として他人の死に触れることによって、段々と自分の親友の死にも向き合えていったところが良かった。文面から自信がついていってるのが読み取れて表現の仕方がすごいなあと思った。
    人は死んでしまったら、もう繋がることはできない。でも故人の願いを叶えられた時だけは、また再び繋がれるという言葉がとても印象に残った。
    最近、死への距離感が近くなる出来事があり、当たり前だと思っていたことは、決して当たり前では無い。伝えられるときに伝えなきゃ駄目だということを自身の経験からも、この本からも学べた。

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    2026年06月06日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    魅力的な登場人物もさることながら、作中にでてくる食べ物(特にスイーツ)が美味しそうで、なぜ現実にないのだろうと悔やむ。新たな展開を匂わせて終わるのねと思ったら、続編がまだまだあるようでこちらも読まねば。

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    2026年06月06日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    水槽は安心とは裏腹に登場人物たちの閉ざされた世界や孤独を表していて、海は他者とのつながりや広い世界を象徴している。

    登場人物たちは自分の水槽が窮屈で息ができなくて、そこから逃げることを考えている。

    海は果てしなく広くて怖く感じるかもしれないが、海は巡っていて、何にでもなれる。誰かの苦しみが誰かを助けるかもしれない。そして海に出るまでの準備をする場所が家庭(チョコレートグラミー)なのだ。

    苦しんでいる人にあたたかな勇気を与えてくれる話だった。

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    2026年06月05日
  • 蛍たちの祈り

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    あれ?短編だったのか?
    一話一話主人公は違うけれど、全部つながっている。
    正道の生まれる前からの人生記録でもあるのかな。

    こんなに狭い地域で親殺しや殺人が起きることある???
    とおもうけれど、親の存在で苦しんでいる子供たち、
    殺そうとまでは思わないけれど、
    生きづらい思いを抱えている子供たちは多いのかもしれない。

    親ために苦しんだ正道が
    出会った人たちのおかげで、
    少しだけ母親の思いを考えたり、
    希望のひかりが、他の人にも波及していく感じで
    締めくくられたのはよかったな。

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    2026年06月05日
  • 蛍たちの祈り

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    心震える感動小説…という煽り文から抱いていたイメージとはだいぶ違っていたが、むしろ好きなほうだった。隆之自身の一人称では語られないし、彼が社長になるまでにどんな人生を歩んだのかはほとんど明かされていないけれど、人生の厚みや凄みを持っているように描写するのが上手いなと思った。「いざ」というときに踏ん張れるか、もしくは踏みとどまれるか、決断できるか。その見極めが人生を形作るのだと思う。

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    2026年06月03日
  • 蛍たちの祈り

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    蛍が舞う山奥の秘密、閉鎖的な地域、家族という檻の話。親に振り回される子供達、情状酌量というか気持ちが分かる部分もあって負の連鎖が雪だるま式に膨れ上がるよう。それでも蛍の光のように淡い希望が見えると良いなと思う。町田さん閉塞感描くの上手すぎでいつも大共感

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    2026年06月03日
  • コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    Audibleにて拝聴

    荒んだ心に効きます。
    無自覚にフェロモンを撒き散らすコンビニ店長や兄弟、従業員やご近所さんの織りなす物語に癒されます。今は違う地に住んでいますが、生まれも育ちも北九州なので、舞台の情景が浮かんできて余計ほんわかしちゃいますね。
    続編がかなりでているようで、今から楽しみです。

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    2026年06月03日
  • 蛍たちの祈り

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    親ガチャ!!
    私は軽すぎるこの言い方が好きでない。
    けど子供に親は選べない。だからこそ正道くんにわずかながら希望のひかりが見えたことにホッとした。世の中に生を受けたからには、幸せに生きてほしい。

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    2026年06月03日
  • 星を掬う

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    ただの母娘の再会がハッピーエンドだったで終わらず、お互いの葛藤が徐々に分かってくる。介護問題にしても一緒にいたいと思う家族でも限界はあるし、その上本人も自分らしくありたいと思うおもいもある。ラストは色々な問題に対峙することで母娘が分かり合えることも増えていくことに安らぎを覚えた。

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    2026年06月03日
  • 星を掬う

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    幼いころに母に捨てられた千鶴は、それが自分を卑下する理由となり、自分を肯定することがどうしてもできない。
    父と祖母に育てられたが、父の病により家産を手放すことになり、貧乏暮らしを強いられた祖母は、千鶴の母を恨みながら死んでいった。

    千鶴が結婚した相手は、借金に借金を重ねてはその返済を千鶴に押し付け、断ると手加減なく暴力をふるうモラハラ男。
    逃げても逃げきれないこの生活から逃れるため、死ぬしかないと思い詰めていた時に、母の知り合いが「会いたい」と連絡してくる。
    人生最後に、なぜ自分を捨てたのか聞きたくて、千鶴はその知人と会うことにする。

    普通だったら涙の再会。
    「悪かった」「後悔しなかった日

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    2026年06月02日
  • コンビニ兄弟4-テンダネス門司港こがね村店-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    非日常きわまりない兄弟(妹)を中心に置きつつも、ベースは〈普通のひとたちがちょっとがんばる〉お話なのがいいんだよなぁ…。
    めっちゃ無理するとか、命がけで何かをするとかでなくても、ちょっと勇気を出してちょっとがんばるだけで、隣にいるひとのヒーローにはなれるんだよね。

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    2026年06月02日
  • 月とアマリリス

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    主人公の内面の弱さと向き合う芯の強さを感じました。重いテーマでしたが、いろいろなことを考えさせられる物語でした。複雑な人間関係ですが、ひとりでは生きていくことができず人と共に支えながら生きていかなければと思いました。

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    2026年06月02日