町田そのこのレビュー一覧
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おばあちゃんから受け取る大切な物語
『おつやのよる』
大切な恋人には見せたくない下品な家族が、祖母の通夜で集う。
『はばあのマーチ』
廃墟の老婆が掻き鳴らす音の正体は?
『入道雲が生まれるころ』
人間関係を断ち切る衝動にかられるリセット症候群の私は、葬儀で他人と判明した親戚の女性も全てを捨てながら生きて来たことを知る。
『くろい穴』
不倫相手は妻のために栗の渋皮煮を作って欲しいと懇願する。時間と手間のかかる渋皮煮を。祖母の教えてくれた大切な渋皮煮を。
『先を生くひと』
高校生になって好きだと自覚した幼馴染は、死神ババアの恋人だと噂されていて、真相を確かめるべく屋敷に突撃したわたしが見 -
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ネタバレ【目次】
一章 ひまわりを花束にして
二章 クロッカスの女
三章 不器用なクレマチス
四章 木槿は甘い
五章 ひまわりを、君に
エピローグ
コロナ禍がそろそろあけようかという時期。
いつも画板を下げてうろついている老人・平が気に掛かる女子高生・安珠。誰とも関わりを持ちたがらない平だが、気にせずに話しかけてくる安珠の相談に応える一面もある。自宅で急逝した彼が遺した夥しい物語と、向日葵のブローチを見た安珠は、彼について調べ始める。
物語は、安珠と平の出会いから始まり、過去に遡る。訪問介護事業所で、平のかつての恋人を担当していた女性の遺した日記、平の古い知人男性の話、平が住んでいたアパートの家主 -
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オーディブルで聴きました。面白かった。ただし、辛い話が長かった。
悪い大人が多すぎる。可哀想すぎる。。と思っていると急に場面が変わって、えー!どうなったの?と思っていると、おお、そう繋がるのか⋯と答え合わせができるので、止められなかった。
まあ殺人して逃げられるはずはない。殺人者の子どもに罪はないとは言え、犯した罪は誰かが償うまで許されないものなのか。。
正しい道を歩むことを託された子どもも、プレッシャーだったろう。でも正しく強く生きて良かった。良い大人に出会えて良かった。
年下の男にうつつを抜かす女は痛いが、抜かしてしまう気持ちもわからないこともないかな。そういう目に出遭わなかった運命 -
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ネタバレ前作の52ヘルツのクジラから続けて読みました。
個人的には前作よりも好みでした。
前作の琴美視点で書いてみたのが今作らしいですが、今回の作品も、世間から弾かれた人・自分の価値をゼロにしてしまってる人を掬うような内容で良かったです。結末や構成は普通ですが、そこに至るまでの感情の出し方などが上手くてとても読みやすかった。
被害者だけでなく加害者の背景や心情も重要であることに気付かされました。また、辛いことに自分が被害者であっても、そこから自立しなければいけないのは自分であることも痛感させられました。
被害者に対して多くの人は慰めや可哀想な目を向けますが、それこそその人を傷つける行為になるか