町田そのこのレビュー一覧

  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    あっという間に読み終えた。現在と過去の話が交差しながら進み、次の展開が気になって読む手が止まらなかった。
    主人公の貴湖、アンさん、愛の過去や置かれた状況があまりにも悲惨で、胸が痛み、衝撃を受ける場面も多かった。
    個人的に、貴湖が、支えられる側から、愛と出会ったことから、次第に支える側になっていくのが印象的だった。両者とも似たような孤独や痛みを味わってきたからこそ、それぞれが魂の番(痛みや孤独を抱える人の運命的な理解者や絆を持つ相手)となり、ともに成長していけたのだと思う。
    人はみな支え合いながら生きていく存在である。52ヘルツのクジラにように、孤独を感じることもあると思う。けれど、その声を聞こ

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    2026年02月25日
  • 蛍たちの祈り

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    1話目はミステリーっぽい展開にグングン引き込まれて、それ以降は物語として楽しんだ。

    どうしようもない環境の中に、たった1人でも救いの手を差し伸べてくれる人がいて、素直にそこに甘えられるかで、人生が全然別物になってしまうんだろうなって思った。

    全ての恵まれない、どうしようもない状況の環境下の人たちに孝之のような人とであって欲しい。

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    2026年02月25日
  • わたしの知る花

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    町田そのこさんのお話は
    優しくてあたたかいな。

    章ごとに語り手が変わり完結するお話なのだが
    全てのお話に平さんという老人が絡んでいる。
    そして平さんの人となりが少しずつ明らかになっていく。

    ひとつ一つのお話もあたたかく前向きになれる。

    そして・・・すべてのお話が終わるころには
    平さんの物語で全てつながり
    読後感はとてもよい。
    心があたたかくなる本でした。

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    2026年02月25日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    遺された人が故人に対してどうその死に向き合うのかを書いた短編集。

    母の死に対して向き合うために読んだ一冊。
    母がもしぎょらんを遺していたのなら、何を伝えていたのだろう。
    母は朱鷺の母と同じ頃に同じように癌で亡くなった。
    最期は意識が朦朧としている状態が長く続いていたため母自身も自分が亡くなることに気づかずにこの世を去った。当時高校二年生だった僕は馬鹿で、命が消えかかっている母に対して向き合おうとせず、ろくに見舞いにも行かず、後悔しか残っていない。もっと話がしたかったし、もっと安心した姿を見せたかった。祖母が去年亡くなる前に僕に「安心だ」と言ってくれたことが救いだ。母も同じように今の僕を見たら

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    2026年02月25日
  • 夜明けのはざま

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    古民家をリノベして、囲炉裏のある遺族控室で、家族葬専門の斎場。暖かな炎を囲んで故人を偲んでもらえる、こんな斎場で俺もおくられたいなぁ。
    そうだ、もし、俺より先に妻が逝ったら、焼き上がったばかりの妻のお骨をひとつ、そっと掴んで口に入れて、気がふれるまで哭こうと決めた。

    古い価値観を脱ぎ捨てられずにいる登場人物に地団駄を踏みながら、こいつわからんやっちゃなぁ、と読み進めたが、俺もその中のひとりで、今を生きていることを言い当てられているようで情けなく、読後は撃沈感も。

    もがいて、先が見えず答えなくても前に歩き出していいという、励ましも貰えたかな。

    刺さった一文
    ▪時分の満足する枠のなかに相手を

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    2026年02月25日
  • 星を掬う

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    ネタバレ

    話の終盤で星を掬うというタイトルの意味が分かった。
    元夫のDVに怯え苦しむ千鶴。
    希望のない哀しく暗い世界に生きる千鶴が最後には「どんな姿の星であろうと掬って大切にしたい」と思える強さを手に入れる。
    暗く重たい雲を抜けて久しぶりに太陽を見たような気持ちになった。
    「自分の痛みを誰かのせいにすると楽。自分がとても憐れに思えて、自分の弱さを簡単に許せるから。」この千鶴の言葉がとても深いと感じた。
    「自分の人生は自分のもの」
    この話の軸になるのはここなんだと思う。

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    2026年02月25日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    登場人物がどこかで繋がっている連作短編集。

    家庭環境や身体など、自分ではどうしようもできないところで何かを抱えている登場人物たち。
    そんな日常にある問題に、がむしゃらに立ち向かい生きようとする姿。
    生きることに悩んでいる人には、勇気を与える。
    表現が素晴らしく、引き込まれていった。
    人間の弱さも強さも、垣間見える作品でした。

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    2026年02月24日
  • 蛍たちの祈り

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    子どもは親を選べない。ずしんとくる言葉。
    親に恵まれない子どものどうしようもない絶望を思うと胸が痛くなる。
    世代を越えて繋がっていく子ども達の物語、最後にほんのりと光がさして救われた。

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    2026年02月23日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    登場人物の過去が辛すぎて何度か本を読むのを辞めようと思いました。月並みな言葉しか出てこない自身の語彙力に悲しくなりますが、人は孤独じゃ生きられない、誰かと支え合って生きることができるんだなと改めて思いました。

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    2026年02月23日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    暗闇の中でも声を聞いてもらえる大切な人がいるかいないか。出会えるか出会えないか。意外と身近な人がそうなのかもしれない。現実でもそうなんだろうな。いい本でした。

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    2026年02月22日
  • ハヤディール戀記(上) 攫われた神妃

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    重厚な世界観の中で、複雑に絡み合った心情と立場でありながらも、理解しやすいバランス感の人間関係が展開されており、最終的にどのような結末に辿り着くか予想ができず面白い。

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    2026年02月22日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    ネタバレ

    中盤から一転、急に面白くなった。
    物語の謎が徐々に繋がっていき、真相が明らかになってくる。最後が予想外に悲恋だったので、かなり衝撃を受けた……ふたりには幸せになってほしかった。

    しかし、下巻を読んでいると、上巻の恋愛パートとの差が激しく感じられた。
    この作品を「恋愛物」とするなら下巻は描写が少なすぎるし、「ファンタジー」とするには上巻が恋愛要素が多すぎて、どっちつかずな印象も残る。

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    2026年02月22日
  • ハヤディール戀記(下) 神々の食前酒

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    下巻は、巫女のエスタが見つかるまでに様々な伏線が回収されていく流れだったかと。

    エスタを狙った犯人の意図の中には『エスタの血』を飲んだことで、得られる価値を見出したいのだろうか?
    よくある「不老不死」などというような、人間は無限に生きられるようなそういうもの。
    そこまでして欲しい理由、それはただただ自分に「ないものねだり」をしているだけのように感じる。
    得たところで神が振り向き、神に崇められたい承認欲求があると気づく。
    その反面実際にそういう力を持ってる人にとっては、
    そういう能力を持つ人に妬まれること、持ってることへ神に崇められるという葛藤。
    エスタやその『血』を持つ人たちの言葉にも示され

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    2026年02月22日
  • 夜明けのはざま

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    自分ができないことは、無理にしなくても、誰かが繋いでくれる。主人公が芥川さんを励ます言葉が印象に残った。理解できそうでできない感じで。同世代くらいの人の、仕事か、結婚か、どっちも大切、悩んで、結論を出さなきゃいけない時が来て、でもそれができるタイミングがあって、みたいなのはめちゃくちゃ共感した。「死」の経験がほぼない自分にも気づいた。葬儀屋さんの仕事にも興味を持った、かな。芥子の実はどこの家にもない。

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    2026年02月22日
  • 星を掬う

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    母と娘の関係がシンプル、逆に複雑であるという両面が、数パターンの組み合わせで描かれていて改めて考えされらる作品でした。

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    2026年02月22日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    他のクジラが聞き取れない52ヘルツで鳴くクジラのように、誰にも届かない声を発する人たちの物語。支え合い、互いを思い遣る姿にハートがウォーミングする。
    いいやつと悪いやつのコントラストが非常に激しい。

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    2026年02月21日
  • コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)

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    町田そのこさんのハートウォーミングストーリーですね。
    人気シリーズの二冊です。
    一冊目からキャラクターの面白さに惹かれて、このシリーズを読み続けようと思いましたが、積ん読で暫く置いていたら、なんと五冊目が出てしまいました。
     さすが、町田そのこさん、ほのぼのとしたユーモアを醸し出しながら、人生の辛さ苦さを描き出し、自分探しの心温まるストーリーにほろりとしますね。
     とんでもない美男子と美少女の兄弟妹と、個性豊かな客たちのドタバタも物語を引き立てて、笑いと涙の人情ドラマに引き込まれます。

          目次

        プロローグ
      第一話 恋の考察をグランマと
      第二話 廣瀬太郎の憂鬱
      

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    2026年02月21日
  • ドヴォルザークに染まるころ

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    学校って、特に6年間通った小学校ってこんなにも色んな思いが詰まった場所なんだなと改めて思いました。
    今子供が小学生。きっと今色んな感情を学んで、経験して、大人になる準備をしてるんだなとしみじみ感じました。
    特に3話目クロコンドルの集落で
    4話目サンクチュアリの終わりの日
    この2つが好きでした。

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    2026年02月20日
  • 星を掬う

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    最後の最後になるまで苦しい場面やこちらまで腹立たしくなる場面が続き、ハッピーな展開への期待を裏切られ続けた作品。
    苦しい時間は長かったが、不思議と読む手は止まらなかった。
    人間は弱くて脆い。自分の未熟さを誰かのせいにしたり、表面的な事柄だけでその人を判断してしまいたくなるが、その人の心のうちや経験した深みを知ること、自分自身の今に問うことが大切だと感じられた。
    私自身も母と関係の悪かった過去があり、心に刺さる内容が多かった。

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    2026年02月20日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    凄く濃密なテーマが詰められている話だったので、もっとゆったりしたスピードで読みたかったかも。読みやすいテンポで描かれているが故にやや駆け足ぎみで惜しい。話自体は凄く好きだった。

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    2026年02月20日