町田そのこのレビュー一覧
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ごはんってやっぱり偉大…。
心や体が壊れているときこそ、丁寧なごはんが必要なのに、壊れているときは自分ではそれがなかなかできなくて。手を差し伸べてくれる人に素直に頼ることすらできなくて。
頼ることができたとき、もう治りかけているのかもしれないなぁ。
ずっと前から気になっていたのに、本屋で何度も手に取ったのに、何となく読めずにいた一冊。
心身に余裕があった8月。某古本屋のセールにてようやく読めました。
読んでよかった…、本当に。
やっちゃんとごはんの思い出が、しゅわしゅわメレンゲのふわふわパンケーキのように儚くも力強い。始めのパンケーキの章があってこそなんだけれど、最後のパンケーキの章がとても -
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今の自分は、これまでの自分が積み重ねてきた決断の結果であると強く感じた。現状を他人や環境のせいにせず、責任を持つ。
未来の自分が、自身を好きでいられるような決断を選びながら生きていきたい。
主人公たちの境遇に完全に共感しきれない場面も多くあったけど、それは自分が家族や周囲の人々にいかに恵まれてきたかを再認識する機会となり、これまでの環境への感謝の気持ちが深まるきっかけになる本だった。
さらに物語を通じて、深く掘り下げなければ見えない、多様な人生や人々が存在することを改めて考えさせられ、他人の表面だけを見て決めつけることのないよう、常に相手の背景も想像する姿勢を心がけたい。
家族という最も -
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シリーズ2巻目。
舞台となっている門司港の簡単な地図がついているのが嬉しい。
でもこの地図だとテンダネスは老松公園の近くで、ここらへんは観光の中心地からちょっと離れているし、観光のついでにふらりと立ち寄るエリアじゃないような。
ばあちゃんと孫の第一話「恋の考察をグランマと」も良かったですが、第三話の「クイーンの失脚」が刺さりました!
1巻では悪者ポジションだった美月が主役。
クラスでハブにされて、一人だけ理解者が現れて友情が生まれて〜と、梓の物語とシンクロしています。
美月と梓が仲直りできる日もあるのでは?!
今後そんな展開があるといいなぁ。
心あたたまるお話ばかりのこのシリーズの中、エ -
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コンビニ兄弟第3作品目。何だか、プロローグから面白い。和歌&マキオコンビのおふざけ(?)から、もう心を掴まれてしまう。笑える。
好きなキャラがまた増えた。底なしの明るさを感じさせる宝ちゃんと限りなく芯の強い華さん。この2人に共通するツギさんも相変わらずステキです。ツギさんの偏見のないシンプルな言葉たちが心に響く。安心する。だから皆集まってくるんだろうな、ツギさんに。
今巻は出番のなかったミツ店長とツギさんの会話、イチ兄さんの想像を巡らせる。上手いなぁ。次巻が楽しみになってしまう。
自分を傷つけられたことに対してしっかり怒れ。まっすぐ怒ってみたら、自分が泣かなくてもいいことで泣いて -
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タイトルからはどこか不吉な印象を受けるけれど、読後に残るのはむしろ心温まるぬくもりだった。
家に染みついた祈りがバトンとなり、リレーのように次の入居者へ受け継がれていく。
そして読み終えた瞬間、第五章から時系列順にもう一度読み返したくなるような構成が印象的だった。
幸せを掴むためには、常に前へ進み続けなければならない――なんてことはない。
疲れたら立ち止まり、息を整える時間もきっと必要なのだと思う。
「不幸の家」と噂されるその家の実態は、再び歩き出すための拠点であり、幸せへ向かう途中にある“中間地点”のような場所に感じた。
入居者が悉く長く住み続けないがゆえに立った“不幸の家”という噂。