町田そのこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
出だしから、私にはママが2人いる、えー!?じゃあ片方は偽物じゃん!生みの親が本当のママだから、もう1人のママは偽物だ〜変なの〜、的な話から始まって、うっ!典型的な母親のいない子供への無邪気ないじめ!
佐伯さんみたいな人がいるかいないかが本当に超重要だとしみじみ感じる。料理を作る、食べてもらう、という行為が、家族の絆を確認する手段にもなるということ。他の本で、無理に家族で食べなくても良いという話を読んだばかりだったので、そうゆうパターンもあれば、今作のように不器用な母などを相手に愛情を感じるために、料理が必要であるパターンもある。
救われない現実みもあって、気軽に何回も読みたくなる内容ではな -
Posted by ブクログ
私はお葬式で泣いたことがない。
いまいち理解ができていなかったのかもしれない。
誰かと会えなくなることと亡くなってしまうことの感覚の違いが分からず実感がいつもない。
ぎょらんのように何か目に見える形で最後を見れたら分かりやすいのにと読んでて思ってしまった。
いい思い出も嫌な思い出も、私は最後がいつも曖昧だからこそ、何となく薄れてしまう。
そんな私ですら、人と人のお別れや最後の瞬間を文で読むと、お葬式で泣いていた人達を思いだし泣きそうになった。
少し現実離れしている話の中にリアルがあるからこそ際立つ切なさ。
人の心情が痛いほど上手く表現された1冊なきがする。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ町田さん、43歳の作品。
本屋大賞をゲットする前後に、「うがった見方」でいえば、令和の社会、世相を巧く切り取って行く力を醸成していった方と思えた。
場面設定、登場人物、そして会話∼数冊読んで一つずつしっかり会話技巧、作品の筋、伏線回収の何たるか、見事にステップアップされて行っている。
元来、本屋大賞物は好きでなかった私・・それもあって筆者の作品は避けていた。
お涙頂戴的、受けを狙ったややもするとエキセントリックなキャラ設定‥この連作短編集も、そういった人が出てきていないと言えばどうだろう。
なつめ、楓子あたり、そういった臭いしなくもない。
今、どのエリアを歩いていても「家族葬」の看板が増え -
Posted by ブクログ
ネタバレ話としては悪くないです。被害者と加害者の両方にスポットを当てて、殺人事件の裏を追うライターの話です。町田さんは一貫してマイノリティの人たちの気持ちを汲みながら展開していらっしゃることに、敬意を払います。
でも、あえて言わせてもらうなら、ルポでしかない。ライターの過去の過ちからの脱却物語でもあるのですが、そこに文学性を感じることはできません。じゃあ、文学とは何かといわれると感覚としか言えない自分が情けないのですが、読んだときにどれだけ心に染み入るのかが、表層をなぞるだけの文章との違いだと思っています。
もう少し深く潜ってほしい。そう願います。 -
Posted by ブクログ
読みやすいし内容も興味深い。
印象に残ったフレーズもある。
〜《強さ》に甘えて依存する心があった。
信じるといううつくしい言葉の陰に、思考を委ねる弱さがあった。
相手の《強さ》を信じ過ぎてしまうと、自分で考えて行動することをしなくなってしまう。あの人がそう言うならという《正しさ》とよく似た危険な逃避と自己責任。誰もが経験あるだろう。
〜前向きに呪おう。
いいね!私もやってみよ。
〜人は人で歪むんよ。
あの人がなぜ??なにがあったの???私が知ってるあの人はそんな人じゃなかった。
そんな思いを持つ人は少なくないだろう。良くも悪くも。
愛着障害。共依存。
一歩間違えれば取り返しが -
Posted by ブクログ
ネタバレ満足感があり、楽しく集中して読めました。
ただ、個人的に安珠と悦子の強い女というか、私が〇〇を1番理解している!〇〇にとっての1番は私に決まってる!みたいな考え方(物語の中で変化していくけれども)はあまり共感できず、自分ごととしては捉えられなかったな...
私は湊斗、好きでしたね。あと、翠ちゃんのおじいちゃんも良かったです。美園の母の束縛は怖くて気持ち悪く感じてしまいました。
あと、ほかの方が書かれていたように、うまく出来すぎていて綺麗事な感じはしました。
でも平さんや老婆になった香恵さんは、すごく良い言葉を言ってるなと思いました!