町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヒューマンドラマありつつのホラー展開でびっくりした。
嫌われるのが怖いから、いちばん大切だからこそ言いにくいこともある。
そんな友達との関係、距離感が凄くリアルで読んでて共感出来た。
思い合うからこそすれ違うこともある。
相手のことを大切に思い過ぎて、相手が見えなくなることもある。
だから、自分に素直に寂しいや悲しいと弱さを見せることも大切なんだと思わせてくれた。
昔ながらの風習やしきたりには色々な思いや意味がある。
先人の声を聞きなさい。とよく言われるが
その先にある物を考え理解し、受け継ぐことの大切さを知りました。
新しいものが湧いて出ては、すぐ消えゆく消費の早い現代で、本当に大切な -
Posted by ブクログ
葛城平という見映えも良く女性から好かれる中性的魅力のある男性を軸に、彼の幼少期から老年を経て死に至る迄に関わった人々の物語が、章毎に主人公を変えて展開される。第一章を読み始めた時点では、主人公が15歳の女子中学生で、性的マイノリティの友達を巡る話でその先の展開が不安だったが、その後章毎の主人公が変わって平という男性を巡る話しであり、それが彼の見てくれ、性格から引き起こされているという事が段々見えて来て、思い通りにならない人生、不運な巡り合わせに切なさを感じさせる展開であった。
しかし、少し登場人物が多すぎて、其々の抱える生活もそこそこ描かれているため、結果的には平と悦子の物語への感情移入度合い -
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ultramanさんには0時にレビューをあげなさいと言われ、、、
かと思えば、おびさんにはもう寝ようと言われました
なので、あげてから寝ます(:3[▓▓]
「子どもは、無条件に親を愛します。そういう風にできている。愛されなくても、傷つけられても、しあわせを奪われても、求めるようになって
る。」
果たして、本当にそうなのか?
世の中にはどうしようもないクソ親はたくさんいるだろう
そんなクソ親でも、子どもは親を無条件に愛しているのか、、、
そんなクソ親に愛されなくても、傷つけられても、しあわせを奪われても、親を求めるようになっているのか、、、
もし、そうなら間違 -
Posted by ブクログ
主人公の千鶴は幼少期に母と離れて暮らすことから、成人になって悪いことばかり続くのは、わたしを見放した母のせいだという想いから始まります。
逃げたり、追いかけたり、離れたり、追いつかなかったり、誰かのせいにしたり、だけど助けたり。母と娘がメインの関係に女性5人が一つ屋根の下で暮らす中、いろんな角度からそれぞれの想いが描かれています。
人によって違いがあるようですが、千鶴の母の若年性認知症もリアルに描かれています。
そんな中、元夫の弥一のDVがひどく、逃げても逃げても追いかけてくるところが、ホント怖い。
余談ですが「52ヘルツのクジラたち」とかけているのか、くじらクッキー52種類とか出てき