町田そのこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文庫化を機に手に取った。
宙には育ててくれた『ママ』と、産んでくれた『お母さん』がいる。小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する『ママ』のもとを離れ、『お母さん』と暮らし始める。しかし、『お母さん』との暮らしは、理想とはかけ離れていてー…。
各話のタイトルがとても魅力的。
どの料理も最高においしそうで、読み始めからワクワクした。
宙の成長と宙と周りの人たちとの関係性の変化を通して描かれる、人生において大切なことを、宙と一緒に学び直しているような感覚を覚えた。
特に心に残ったのは母親像についてのお話。
私も母親として、娘として、理想の母親像に縛られてきたのかもしれない。
本書を読んで、 -
ネタバレ 購入済み
しんどすぎる。。。でも
主人公の虐待シーンや、どん底に堕ちていくが読んでいて本当に辛く、「そっちはだめだー!」と叫び出しそうになってしまった。胸が圧迫されて息ができない、そんな感じに似ている。
救いの手は差し伸べられているのに、沼の深くまではまっている人はその手に捕まることを躊躇する、振り払う。その手に捕まること、幸せになることは簡単なのに、その権利がないのではと思ってしまう。読んでいてとても辛かった。
でも不幸な呪縛から段階的に解放されていく主人公に、読後いつのまにか自分も不幸から解放されていたことに気づいた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久々に全部好きな話が詰まったアンソロジーだった。
何よりインパクトがあったのはラストの町田その子さんの「六年目の弔い」。最後にとんでもない爆弾をぶっ込んできたな…。
設定の時点で結構突っ込んだ内容になりそうだったけど、その中で珠美と志乃がいい関係性になれてほっこり終わるのかと思ったら最後に胸がざわつく展開に。
冠婚葬祭の中で、一番無難そうで難しいテーマの「婚」がSFだったのも面白かった。普段SF読まない人間でも読みやすくて好きな話だった。雪舟えまさん、他の作品も読んでみたいな。
寺地はるなさんも安定して好みの作品。40代の幼馴染たちがバタバタする話って微笑ましい。 -
Posted by ブクログ
町田そのこさんの大好きなシリーズ。
「コンビニ兄弟」4作目。
大好きだった夫と別れた百合は一人暮らしを始め、門司港で妙に賑わうコンビニを発見する。かつてヒーローになりたかった舞人の元に訪れた「テンダネス着ぐるみ」任務。その背後には、とあるコンビニ店員との過去から今に繋がる熱い友情があった。
今作も栗ご飯弁当、さんま炊き込みご飯、博多地鶏と糸島産の卵を使った親子丼、たまごサンドなど、おいしそうなご飯がたくさん出てきた!
ツギさんのコンビニ飯を使った創作料理が毎回すごくおいしそうで、今作も楽しみにしていたのだけれど…今作は志波兄弟の登場が少なかった。
私は娘でもあり、親でもある立場。
親の支 -
Posted by ブクログ
身寄りのない老人が孤独死した。その老人とふとしたきっかけで親しくなっていた高校1年の安珠は、老人の遺品を見て、彼のたどってきた人生を調べずにはいられなくなる。
数奇な運命に翻弄されつつも懸命に生きた老人の生涯と、安珠を結ぶ縁 (えにし) を描くヒューマンドラマ。
◇
あ、絵描きジジイ。あいつ、すごく汚いよな。
貴博の嘲笑するような言い方を聞いた安珠は、こいつとは別れようと決心した。
貴博が「絵描きジジイ」と呼んだ老人の姿を安珠が見かけるようになったのは、4ヶ月ほど前からだ。
その老人が人目を引くのにはわけがある。
まずは老人の身なりだ。
夏だという -
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ネタバレ嶋津輝「漂泊の道」
葬式の時にしか会わない遠い親戚との話。自分の母親の兄の奥さんの妹の娘、遠すぎてものすごく考えた…その親戚、カナさんと4回顔を合わせ、その後、父親の後妻になっていた、そんな複雑でもあり得そうな話。何度登場してもカナさんはステキで、自分に対してもハッキリ物申す人で憧れていたのに、いつか違う感情を抱くようになっていた。薄く長いスパンの付き合いの親戚ならではの動きのあるストーリーだと思った。
町田そのこ「六年目の弔い」
哀しみを共有してくれる人がいて必要と思えば手を差し出し触れ合える、それがありがたかった
というところ、が身にしみる。
亡くなった人は、思い出の中でしか生きられない